
こんにちは、かりんです🥰
直近でレアアース関連株に注目が集まってきています。
これは世界最大のレアアース輸出国である中国がサマリウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ルテチウム、スカンジウム、イットリウムの7種類のレアアースとその関連品目に対する輸出規制を施行していることが要因の一つでしょうね。
それと日経新聞が2025年07月01日に『海洋研究開発機構(JAMSTEC)が南鳥島沖でレアアースの試験掘削を2026年1月に始め、国産資源の開発を目指す』と報じたこともレアアース関連株への物色に拍車をかけた格好ですかね。
というわけで様々な世界的事情から日本のレアアース関連株も注目が集まっているので、このページではレアアース関連株の本命株・出遅れ株 一覧をまとめておきます。
あ、ちなみに当ブログではちょっと似たテーマで「海底資源関連株」についてまとめたページがあり、このページでまとめる銘柄とかなり似通っています。まぁレアアースって海底資源の一種ですからね。ただこのページはより「レアアース」に焦点を当てて紹介していく感じです。
レアアース関連株とは

レアアース関連株とは、現代のハイテク産業に必要不可欠な17種類の金属元素【レアアース(希土類元素)】に関連する銘柄の総称です。
レアアースの世界最大の輸出国である中国は、2025年04月04日にサマリウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ルテチウム、スカンジウム、イットリウムの7種類について、輸出ライセンス制を導入しました。これは米トランプ政権の追加関税政策への対抗措置的な性格も含んでいる、と言われています。
中国が輸出規制をしているサマリウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ルテチウム、スカンジウム、イットリウムの7種類のレアアースは自動車・電子機器・軍事・航空宇宙など次世代テクノロジー分野を含むさまざまな領域で必要不可欠な素材のため、日本・アメリカ・オーストラリア・インドの「クアッド(QUAD)」やその周辺国は、レアアースの中国依存から脱するために、さまざまな取り組みを急いでいるって状況なわけですね。
具体的に中国のレアアース輸出規制により影響を受ける分野
とまぁレアアースがないと世界中のハイテク産業が困ってしまう、という事態なんですね。
実際、中国によるレアアース輸出規制で影響のある分野をチェックしてみましょう。
赤外線センサーやレーザーにもサマリウム、ガドリニウムなどが使われる。
んー、レアアース大事ですねぇ!
めちゃめちゃ色んなものにレアアース使われているじゃないですか。
さすが各国が「戦略資源」と位置づけているだけあります。
日本のEEZ内 南鳥島沖のレアアース泥の採掘に期待か?!
中国のレアアース輸出規制で世界中のハイテク産業が困るわけで、各国いろいろな取り組みをしていますが、日本においては排他的経済水域(EEZ)である南鳥島の沖合のエリアにはレアメタル・レアアースが大量に埋まっていることが確認できています。2018年には南鳥島沖のレアアース泥は、現在の日本の年間消費量の数百年分の量が埋まっていることがわかったみたい。
「なんだ!じゃあ大丈夫じゃん」と思っちゃいますが、ここ水深5000mとか6000mとかの超深いところに埋まってるので、この深さを経済的に採掘できる技術を開発しないといけないって課題があるわけで、日本は今これが急務って感じなんでしょう。
もし日本が中国に代わるレアアースの供給国になれれば、さまざまな外交カードにも使えそうですし、日本の世界的な立場もより良くなりそう。ぜひ頑張ってほしいですね。
レアアース関連株 一覧
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(25.07.04時点) |
---|---|---|---|
6269 | 三井海洋開発 | 石油・ガス開発で培った海洋掘削技術を応用し、メタンハイドレートの採掘やレアアース濃集鉱物の回収技術を開発 | 454,496百万円 |
5715 | 古河機械金属 | 鉱山開発技術を応用し、深海に眠るレアメタルやレアアースの採鉱に向けた技術開発 南鳥島沖のレアアース泥の効率的な回収機材の開発にも取り組む |
89,255百万円 |
6297 | 鉱研工業 | 掘削技術・海洋掘削技術に強み ボーリングマシンの設計・製造・販売 海底ボーリングマシンも手掛ける ※ヒューリックによるTOBで上場廃止予定 |
6,826百万円 |
6330 | 東洋エンジニアリング | 資源開発技術、サブシー技術を活用して海底6,000mからレアアース泥を回収するシステムの技術開発 | 40,679百万円 |
7003 | 三井E&S | 2019年に第一熱処理工業株式会社と共同で大水深用大水深用ライザー接合の技術開発を開始 | 275,480百万円 |
1662 | 石油資源開発 | 石油・天然ガスの探鉱・開発で得た深海掘削や海洋調査のノウハウの思惑? | 268,308百万円 |
4063 | 信越化学工業 | レアアースの分離・精製プラントを国内に保有 「レア・アースマグネット」やレアアース酸化物・化合物の製造・販売 使用済みの家電などからレアアース磁石を回収し、高純度のレアアースに再生するリサイクル事業にも注 |
9,674,870百万円 |
4004 | レゾナック・ホールディングス | 2018年にレアアース磁石合金の合金研究開発事業をTDKへ譲渡するも、秩父事業所でレアアース合金の製造を継続 | 640,683百万円 |
2768 | 双日 | 日本の7大商社 豪レアアース大手「ライナス社」に投資し、日本で初めてレアアースの権益獲得 | 811,125百万円 |
8015 | 豊田通商 | 日本の7大商社 インドでのレアアース生産・レアアースの回収・リサイクル事業も | 3,410,626百万円 |
8053 | 住友商事 | 日本の5大商社 2023年に米国MP Materialsが製造するレアアースの日本向けの独占販売代理店契約を締結 | 4,495,601百万円 |
8058 | 三菱商事 | 日本の5大商社 各種レアアース タングステンなど取り扱い | 11,743,371百万円 |
8002 | 丸紅 | 日本の5大商社 レアメタル・レアアース関連製品の取り扱い レアアース回収・リサイクル事業も | 4,909,202百万円 |
8031 | 三井物産 | 日本の5大商社 レアメタル・レアアース関連製品の取り扱い | 8,709,960百万円 |
3036 | アルコニックス | 非鉄原料の専門商社 レアメタルやレアアースも取り扱う | 59,375百万円 |
7485 | 岡谷鋼機 | 独立系の専門商社 レアメタルやレアアースに関連する商材を取り扱う | 138,024百万円 |
8103 | 明和産業 | 化学品や自動車部品、石油製品などを取り扱う専門商社 レアメタルやレアアース関連の製品を取り扱う | 28,394百万円 |
5711 | 三菱マテリアル | レアアース磁石用の原料となるレアアース酸化物や合金粉末の製造・販売 使用済み製品からレアメタル・レアアースを回収するリサイクル事業 |
301,308百万円 |
5857 | AREホールディングス | 使用済みの電子機器スクラップなどから、貴金属だけでなくレアメタルやレアアースを含む多種多様な金属を回収する都市鉱山事業 | 148,258百万円 |
5714 | DOWAホールディングス | 使用済みの電子機器スクラップなどから、レアメタルやレアアースを含む多種多様な金属を回収する都市鉱山事業 | 296,246百万円 |
3556 | リネットジャパングループ | リユース・リサイクル事業を手掛ける 使用済みPC・小型家電からレアアース・レアメタルを回収する都市鉱山事業 |
8,776百万円 |
5724 | アサカ理研 | 独自技術を用いて使用済み電子スクラップから貴金属・レアメタル・レアアースを回収する都市鉱山事業 | 5,870百万円 |
7456 | 松田産業 | 使用済み電子スクラップから貴金属・レアメタル・レアアースを回収する都市鉱山事業 | 89,875百万円 |
レアアース関連株 本命株 出遅れ株
それではレアアース関連株の本命株・出遅れ株をピックアップします。この項目は個人的な主観コミなのでその点はご理解ください😋
レアアース関連株 本命株 6269 三井海洋開発

レアアース関連株として今かなり注目されているのが三井海洋開発だと思います。
三井海洋開発は石油・ガス開発プロジェクトに用いられる「FPSO(浮体式海洋石油ガス・生産設備)」の設計、建造、リース、チャーターなどトータルサービスを提供する銘柄。浮体式の原油・ガス生産貯蔵設備で国内唯一の企業。いわゆるオンリーワン銘柄ですね!
で、三井海洋開発は直接レアアース関連の事業を行っているというか、これまで石油・ガス開発で培った海洋掘削技術を応用し、海底資源であるメタンハイドレートの採掘やレアアース濃集鉱物の回収技術を開発している点に注目が集まっています。
きれいな規律性あるチャートで上昇トレンド形成中ですね。引き続き注目です。
レアアース関連株 本命株 5715 古河機械金属

古河機械金属もレアアース関連株の中核的存在として注目されています。古河機械金属は土木鉱山用の機械メーカーの老舗で、もともとは銅山経営からスタートした会社。トンネル掘削に使う削岩機(ロックドリル)などに強みを持ちます。
長年、地上の鉱山開発を手掛けてきた会社なので、その技術を応用し深海のレアメタル・レアアースの採掘に向けた技術開発を進めています。実際、2018年からエネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の公募に応じ、南鳥島沖のレアアース泥の効率的な回収機材の開発に取り組んでいます。
日本EEZ内のお宝レアアース泥の回収に携わる点では、本命株と言えそうですね。
こちらも引き続き注目です。
レアアース関連株 本命株 6330 東洋エンジニアリング

プラントエンジニアリング御三家の一角の東洋エンジニアリングもレアアース関連株として注目。
東洋エンジニアリングはプラントの設計・建設などが主な事業ですが、これまで培ってきた資源開発技術、サブシー技術を活用して海底6,000mからレアアース泥を回収するシステムの技術開発にも携わっています。
具体的には、海底面のレアアース泥をスラリーに変えて船上に汲み上げるためのサブシープロダクションシステムの基本設計、詳細設計、製作を完了し、すでに2022年度には採鉱・解泥・揚泥試験に成功しているようです。
レアアース関連株 出遅れ株? 7003 三井E&S

三井E&Sもレアアース関連株として注目。
2019年に三井E&Sと三井E&S造船は「第一熱処理工業株式会社」と大水深用ライザー接合技術を確立するため、共同開発を開始したと発表しています。
大水深用ライザー接合技術とは、海底資源開発などで使用されるライザー管を水深2,000mを超えるような深い海域で、安全かつ確実に繋ぎ合わせるための技術。
石油、ガス、メタンハイドレート、レアアース泥などの海底資源のうち、レアアース泥は水深4000から6000mの海底にあり、最大水深3000mである石油や天然ガス向けの技術をそのまま適応することはできない模様。なので稼働水深6000m級まで伸ばすための技術開発を行うということです。
こちらも引き続き期待したい銘柄。
レアアース関連株 本命株 2768 双日

日本の総合商社はレアアース関連の製品を取り扱っているところが多いですが、双日は豪レアアース大手「ライナス社」に投資し、日本で初めてレアアースの権益を獲得しています。
具体的には、双日と独立行政法人「JOGMEC」は、2011年に共同で日豪レアアース株式会社を設立しており、2023年3月7日に豪ライナス社への総額2億豪ドル相当の追加出資を決定。双日とJOGMECはこの出資に伴いライナス社が生産するマウント・ウェルド鉱山由来の重希土類であるジスプロシウムおよびテルビウムの最大65%を日本向けに供給する契約をライナス社と締結しています。
つまり「ジスプロシウム」「テルビウム」について、生産量の最大65%の権益を得たってことですね。
日本初のレアアース権益を獲得しているので、総合商社のなかでもレアアース関連では注目しておきたいと思います。
レアアース関連株 まとめ
はい。レアアース関連株についてはとりあえず以上です。
今のところ、レアアース関連株については日本のEEZ(排他的経済水域)内でレアアースの採掘に関わる可能性のある掘削技術などに強みのある銘柄が本命なのかなぁと思います。
商社系や都市鉱山系の銘柄も注目しますが、やっぱり日本のEEZ内でレアアースを供給できるようになれば最強ですもんね。
他にも次にくる有望テーマとか材料株とか、しっかりアンテナを広げておきましょう!
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