ヒートポンプ関連株 本命株・出遅れ株 一覧

 

こんにちは、かりんです🥰

皆さん「ヒートポンプ」って、ご存知ですか?
ヒートポンプというのは大気中の熱を膨張・圧縮のチカラで移動させて冷暖房などに活用するシステムのこと。

普通にエアコンとか給湯器とか冷蔵庫とかに使われている技術なんですが、今このヒートポンプ技術が欧州で需要が拡大している模様

ヒートポンプ技術は省エネで脱炭素の観点でも優れた技術だそうで、欧州や米国で政策によって普及加速を後押しするみたい。なので日本の株式市場でもヒートポンプ関連株に注目が集まりつつあります。

というわけで、このページではヒートポンプ関連株について本命株出遅れ株 一覧をまとめておきますね!

ヒートポンプ関連株とは

ヒートポンプ関連株

ヒートポンプ関連株とは「ヒートポンプ」に関連する技術、サービス、製品などを手掛ける銘柄の総称です。

ヒートポンプというのは「大気中の熱」を膨張・圧縮の力と熱媒体を利用して移動させて、冷暖房などに利活用するシステムのことです。

気体っつーもんは圧縮すると温度があがって膨張させると温度が下がる性質があって、ヒートポンプはこの性質を利用してヒートポンプのなかで圧縮と膨張を繰り返しながら「熱」を取り出すということをやってるわけですね。

ダイキンさんのHPにわかりやすい画像があったんでこんなかんじですね。、

ヒートポンプのイメージ ヒートポンプのわかりやすい図

(画像出店元:ダイキン工業 https://www.daikin.co.jp/air/technology/our-technology/heatpump)

「大気中の熱」をポンプで汲み上げて必要な場所に「移動させる」ってことですね。

ゼロから熱を作り出すのではなく、もともと大気中にある熱を移動させて取り出す手法なので、ゼロからエネルギーを作るより省エネなのが大きなメリット。

「でもポンプをブシュブシュやるのにエネルギー使うじゃん🤨」

って思っちゃいますが、圧縮と膨張に使うエネルギーよりも得られる熱エネルギーの方が大きいからこそ脱炭素の切り札として注目されているわけですね。

ちなみに国際エネルギー機関(IEA)の「電力市場報告書(2022年7月版)」によると、ヒートポンプによるエネルギー消費量(一次エネルギー)はガスボイラーの55%で済むらしいです。

特に冬が長い欧州でヒートポンプの需要が増えている模様。
欧州ではもともと住宅用の暖房として使っていたガスボイラーからヒートポンプへの切り替えを促す政策を進めているみたい。カーボンニュートラルの加速もありますが、欧米がロシア産の化石燃料への依存からの脱却という意味もありガスボイラーからヒートポンプへの切り替えが加速する政策を導入しています。

欧州ヒートポンプ協会(EHPA)によると、欧州の住宅の冷暖房や給湯設備はまだガスや石油のボイラーが主流で、ヒートポンプの導入率はまだ6%程度とのこと。ということは切り替えによる導入の余地は大きそうですね。

国際エネルギー機関(IEA)によると世界のヒートポンプを搭載する暖房設備台数(累積)は2020年時点で1億7,734万台、5年後の2025年には1.6倍の2億8,282万台、2030年には3.4倍の6億台に達すると予測しているらしいです。

ちなみにヒートポンプ技術は家庭用のエアコン・冷蔵庫・給湯機に比べて産業用のほうが普及が遅れているらしいので、今後は産業用ヒートポンプも注目かもです。

日本企業でも欧州や米国のヒートポンプ切り替えをビジネスチャンスと捉え、事業展開しているヒートポンプ関連銘柄がありますのでそういう銘柄も紹介していきますね😋

ヒートポンプ関連株 一覧

ヒートポンプ関連株リスト
コード 銘柄名 特徴 時価総額(2023.07.07時点)
6367 ダイキン工業 空調大手 ヒートポンプ技術 ヒートポンプ式給湯器(エコキュート) 2022年7月にポーランドにヒートポンプ暖房機の新工場を設立すると発表 8,532,548百万円
6503 三菱電機 空調大手 ヒートポンプ式空調、給湯器、床暖房システムなど 4,293,330百万円
6755 富士通ゼネラル 空調大手 欧州で「ヒートポンプ暖房」を生産 343,654百万円
6501 日立製作所 空調大手 ヒートポンプ式空調、給湯器など 8,279,979百万円
6752 パナソニック ホールディングス ヒートポンプ式空調、ガスヒートポンプエアコンなど 4,218,523百万円
7011 三菱重工業 業務用ガスヒートポンプエアコンなど 2,235,716百万円
8088 岩谷産業 工場・大型施設向けガスヒートポンプ空調システムを展開 436,870百万円
9501 東京電力ホールディングス ダイキン、三菱電機などとヒートポンプ式給湯器などを共同開発 843,845百万円
5406 神戸製鋼所 三浦工業と共同出資するコベルコ・コンプレッサ社が産業用ヒートポンプ事業を展開 552,903百万円
6005 三浦工業 神戸製鋼所と共同出資するコベルコ・コンプレッサ社が産業用ヒートポンプ事業を展開 448,166百万円
6368 オルガノ オフィスや工場向けにヒートポンプ技術を用いた熱回収ソリューション「水熱利用システム」を提供 191,466百万円
6458 新晃工業 オフィスビル・施設など向けに業務用ヒートポンプ式セントラル空調機器を提供 54,833百万円
6378 木村化工機 省エネ型のヒートポンプ式蒸留・蒸発装置 14,358百万円
6902 デンソー 氷点下10℃でも暖房可能な車載向けヒートポンプエアコンシステム 7,539,845百万円
6444 サンデン 自動車向けのヒートポンプシステム EV向けに強み 21,780百万円
5909 コロナ ヒートポンプ式給湯器「エコキュート」 26,555百万円
5946 長府製作所 ヒートポンプ式熱源機「エネフロー」 85,598百万円
5953 昭和鉄工 ヒートポンプ式外気処理機/除湿器など(業務用?) 1,884百万円
6231 木村工機 業務用・産業用空調機器を手掛ける ヒートポンプ式に強み 9,626百万円
6361 荏原 子会社「子会社荏原冷熱システム」がヒートポンプ事業 637,706百万円
7985 ネポン 施設園芸用ヒートポンプ 1,437百万円

ヒートポンプ関連株 本命株・出遅れ株

それではヒートポンプ関連株本命株出遅れ株をピックアップします。個人的な主観コミなのでその点はご理解ください😙

ヒートポンプ関連株 本命株 6367 ダイキン工業

6367ダイキン工業
6367 ダイキン工業

エアコン大手のダイキン工業はヒートポンプ関連株の中核銘柄として注目したい銘柄ですね。ヒートポンプ式のエアコンを提供しているほか、ヒートポンプ技術を進化させる研究開発を行っています。1958年に日本で初めて水冷ヒートポンプ式のパッケージエアコンを開発・発売したのはダイキンらしいですね。
1969年には世界初の冷媒加熱方式のヒートポンプ式ルームエアコン「イヤラウンド」を商品化。2002年にはヒートポンプ式給湯器エコキュート(ダイキンエコキュート)を発売しています。

ダイキン工業はヒートポンプ技術を生かした空調システムに強く、欧州のヒートポンプ需要を取り込もうと2022年7月にポーランドにヒートポンプ暖房機の新工場を設立すると発表しています。

欧州のヒートポンプ需要を取り込んで業績を上げる可能性に期待。

ヒートポンプ関連株 本命株 6752 パナソニック ホールディングス

6752パナソニック ホールディングス
6752 パナソニック ホールディングス

パナソニックも空調システムを手掛ける大手で、業務用ガスヒートポンプエアコンなどを手掛けています。パナソニックも2022年9月にチェコでのヒートポンプ暖房機の生産拡大計画を発表しています。これも欧州のヒートポンプ需要を取り込む計画ですね。

ヒートポンプ関連株 本命株 6503 三菱電機

6503三菱電機
6503 三菱電機

三菱電機も空調の大手ですね。三菱電機は空調冷熱システム事業を重点成長事業と定めており、2022年05月にはトルコの空調機の生産拠点に約130億円を投入し新工場を建設することを発表しています。新工場ではヒートポンプ式暖房・給湯器・家庭用エアコンの生産体制を強化するとのこと。新工場の稼働開始は2024年2月の予定。こちらもヒートポンプ関連株の一角として注目しておきます。

ヒートポンプ関連株 出遅れ株 6755 富士通ゼネラル

6755富士通ゼネラル
6755 富士通ゼネラル

富士通ゼネラルも大手空調メーカーです。富士通ゼネラルは2022年12月にフランスの空調メーカー「アトランティック」と合弁で生産会社「FGAHP」を設立。フランス北部のアトランティックの工場で2023年1月からヒートポンプ式暖房の製造をスタートしているようです。

空調大手のなかでは富士通ゼネラルは時価総額の桁がいっこ小さいので注目かも。

ヒートポンプ関連株 本命株 7011 三菱重工業

7011三菱重工業
7011 三菱重工業

三菱重工もヒートポンプ関連株と言えるかも。三菱重工は業務用ガスヒートポンプエアコンなどを手掛けているほか、フランスの空調・給湯機器メーカー大手「アトランティック」とフランス全域にわたり2016年から業務用CO2ヒートポンプ給湯機「キュートン(Q-ton)」の販売で協業してたりしてますね。

また、三菱重工グループの英国現地法人「Mitsubishi Heavy Industries Air-Conditioning Europe, Ltd.」は欧州における業務用ヒートポンプに関する取り組みで「カンパニー・オブ・ザ・イヤー」というのを受賞したと2023年07月05日に発表されています。

欧州で業務用ヒートポンプ関連製品の販売しているのでこちらも注目。

ヒートポンプ関連株 本命株 8088 岩谷産業

8088岩谷産業
8088 岩谷産業

水素エネルギー銘柄としても注目の岩谷産業ですが、ヒートポンプ関連株としても注目。岩谷産業は工場や大型施設など向けの「ガスヒートポンプ空調システム」を展開する企業。欧州でのヒートポンプ需要の拡大を受けて、タイの金属加工工場を拡張したりしてるみたい。岩谷産業もヒートポンプ関連株として注目します。

ヒートポンプ関連株 本命株 5406 神戸製鋼所

5406神戸製鋼所
5406 神戸製鋼所

神戸製鋼所は三浦工業と共同出資する「コベルコ・コンプレッサ」社が産業用ヒートポンプ空調システムを展開している点に注目。

2021年3月の説明会(神戸製鋼所と三浦工業による汎用圧縮機事業における資本業務提携説明会)で欧州市場についてはまだヒートポンプ単体で勝負できるわけではない、と説明していますがヒートポンプとボイラのセットで魅力あるシステムを構築して勝負していきたい、とのこと。
神戸製鋼所と三浦工業はセットで注目か。

ヒートポンプ関連株 本命株 6368 オルガノ

6368オルガノ
6368 オルガノ

オルガノはオフィスや工場向けにヒートポンプ技術を用いた熱回収ソリューション「水熱利用システム」を提供している銘柄です。欧州向けになんか動いているか、と言う点はよくわからなかったけど、ヒートポンプ関連株ってテーマに注目が集まればワンチャンあるか。半導体関連銘柄としての側面もあり。

ヒートポンプ関連株 本命株 6458 新晃工業

6458新晃工業
6458 新晃工業

新晃工業はオフィスビルや施設など向けに業務用ヒートポンプ式セントラル空調機器を提供している銘柄。海外展開としては中国、タイなどおもにアジア方面に強く、欧州の需要に対応できるかは不明。時価総額の規模はお手頃なのでテーマに火がつけばもしかしたら。

ヒートポンプ関連株 出遅れ株 6378 木村化工機

6378木村化工機
6378 木村化工機

原発関連株の木村化工機。同社は省エネ型のヒートポンプ式蒸留・蒸発装置を手掛けています。時価総額規模ちっさめなので短期的な値動きに一応注目。

ヒートポンプ関連株 本命株 6902 デンソー

6902デンソー
6902 デンソー

自動車部品の大手デンソー。デンソーは自動車向けのヒートポンプエアコンを提供している銘柄。デンソーの手掛ける車載向けヒートポンプエアコンは氷点下10℃でも暖房可能な代物らしくEV向けでも強み。ヒートポンプ関係なく普通に押し目で欲しい銘柄。

ヒートポンプ関連株 本命株 6444 サンデン

6444サンデン
6444 サンデン

サンデンも車載向けのヒートポンプシステムを提供している銘柄。こちらもEV向けに強み。時価総額が小さめ。

ヒートポンプ関連株 出遅れ株? 6231 木村工機

6231木村工機
6231 木村工機

木村工機は業務用・産業用の空調機器を手掛ける会社でヒートポンプ式空調に強み。時価総額規模小粒。

ヒートポンプ関連株 思惑株?出遅れ株? 7985 ネポン

7985ネポン
7985 ネポン

ネポンは施設園芸用ヒートポンプを手掛けます。時価総額規模が超小粒なのでテーマが注目されたらもしかしたら…ってやつですね。

ヒートポンプ関連株 まとめ

ヒートポンプ関連株については以上です😋
欧州のヒートポンプ需要をうまく取り込めれば業績へのインパクトはあるかもなので注目しておきたいですね。

他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!

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