※この記事は最後に2024/07/01(月)に追記編集しました。
こんにちは、かりんです🥰
前からずっとまとめようと思いつつなかなか着手できてなかったテーマ株をついにまとめようと思います。
それは「宇宙関連株」ですね!
2023年は4月に宇宙ベンチャーの「9348 ispace」が上場し、また12月にも宇宙関連株の「5595 QPS研究所」が上場するなど株式市場でも宇宙関連株の存在感が高まってきていますね。特にispaceは2024年冬にも月面着陸に再挑戦するらしいですし「2024年の主役テーマ株は宇宙関連株では?!」という声もあるようです。
と、いうことで宇宙関連株について本命株・出遅れ株・一覧を今回しっかりまとめていきますね!
宇宙関連株とは
宇宙関連株とは、衛星開発やロケット開発など宇宙に関連するサービス・製品等を手掛ける事業を行う銘柄の総称です。
宇宙開発事業といえば、米テスラのイーロンマスク氏率いる宇宙開発企業「スペースX」が有名ですね。「スペースX」は2020年に国際宇宙ステーション(ISS)初の有人宇宙飛行を成功させていますね!また2021年にはスペースXの宇宙船で初の「民間人だけの宇宙旅行」にも成功。今後も宇宙開発や宇宙旅行などの話題はどんどん出てきそうですね。
日本人だとZOZOの元経営者である前澤友作氏が国際宇宙ステーションに滞在したことも話題になりましたよね。
米モルガン・スタンレーによると、宇宙ビジネスの世界的な市場規模は2040年に1兆ドルを超える見通しだとか。これは2020年の市場規模の3倍だそうです。
宇宙関連事業は開発や研究にめちゃくちゃ時間がかかってリターンが遅いのが難点ですが、そこは国の支援もあるようなので一応国策ともいえそう。ちなみに日本政府も宇宙分野の先進的な技術開発を行う企業や研究機関に資金を提供するため、JAXAに「宇宙戦略基金」を設置することを閣議決定しています。
研究に時間がかかって赤字企業が目立つのはバイオベンチャー企業にも少し似ている気がしますが、やはりこういう将来的にめちゃくちゃ役に立ちそうだけど、時間とお金がかかる分野は国が支えないとですね。
「2024年は宇宙関連株が飛躍する年!」といった声も一定数あるようなので、注目しておきたいテーマ株です。
宇宙関連株 一覧
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(23.12.26時点) |
---|---|---|---|
9348 | ispace | 宇宙事業を手掛けるベンチャー。民間企業による月面探査プログラム「HAKUTO-R」に取り組む | 72,564百万円 |
5595 | QPS研究所 | 九州大学発の宇宙ベンチャー 小型SAR人工衛星開発の技術 | 36,575百万円 |
9600 | アイネット | 人工衛星のシステム/サブシステム設計、検査/試験、運用/評価解析 | 28,278百万円 |
7011 | 三菱重工業 | 宇宙開発事業 JAXAと協力して次世代大型基幹ロケット「H3」開発 | 2,694,870百万円 |
7012 | 川崎重工業 | 宇宙開発事業 H3ロケット開発においても衛星フェアリングの設計・製造を担当 | 518,375百万円 |
7013 | IHI | 宇宙開発事業 ロケット飛翔体の総合メーカー | 409,206百万円 |
7270 | SUBARU | 航空宇宙事業を手掛ける 宇宙関連機器 | 1,942,050百万円 |
6503 | 三菱電機 | 1960年代より衛星事業に参画 人工衛星などさまざまな宇宙関連事業を展開 | 4,329,832百万円 |
6701 | NEC | 人工衛星をはじめとするさまざまな宇宙ソリューション | 2,243,099百万円 |
6501 | 日立製作所 | 国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟の一部(子アーム)の開発・運用 | 9,336,581百万円 |
6504 | 富士電機 | JAXAと対放射線の宇宙用半導体を開発 | 896,528百万円 |
7203 | トヨタ自動車 | JAXAと、月面での有人探査活動に必要な有人与圧ローバ(愛称「ルナクルーザー」)の共同研究 | 41,391,123百万円 |
7701 | 島津製作所 | 航空機部品製造メーカー 惑星分光観測衛星「ひさき」の心臓部である回折格子を手掛けた実績 | 1,167,405百万円 |
4088 | エア・ウォーター | 宇宙関連の試験や設備に産業ガスを提供 | 426,081百万 |
4403 | 日油 | 宇宙ロケット用固体推進薬 | 563,303百万円 |
6486 | イーグル工業 | 国内唯一のロケット・航空機のエンジンシールメーカー | 77,523百万円 |
9412 | スカパーJSATホールディングス | 日本で初めて人工衛星を打ち上げた民間の衛星通信事業者 スペースデブリ(宇宙ゴミ)の除去事業を手掛ける「オービタルレーザーズ」社を設立
NTTと50%ずつ出資した合弁会社Space Compassがで宇宙データセンター事業 |
194,021百万円 |
5572 | Ridge-i | 人工衛星データのAI解析サービス | 5,156百万円 |
7078 | INCLUSIVE | ホリエモン関連株 2022年4月に宇宙事業開発会社「INCLUSIVE SPACE CONSULTING」を設立 | 9,486百万円 |
8023 | 大興電子通信 | JAXAの筑波宇宙センターで人工衛星追跡管制軌道力学系運用業務・スペースデブリの観測システムなど | 12,593百万円 |
6363 | 酉島製作所 | ポンプ大手 ロケットエンジンで使用する液化水素昇圧ポンプの開発 | 63,639百万円 |
9233 | アジア航測 | 航空測量の大手 2021年に三菱電機、パスコ、スカパーJSAT、日本工営などと「衛星データサービス企画株式会社」設立 衛星ビジネスのベンチャー「アクセルスペース」と戦略的販売パートナーシップ契約 | 17,646百万円 |
2359 | コア | 衛星を利用して高精度な位置情報を取得する「GNSS受信機」など位置管理サービス | 25,723百万円 |
4667 | アイサンテクノロジー | 日本版GPS「みちびき」を利用した高精度測位の利用拡大に向けた技術開発 | 8,468百万円 |
3741 | セック | 科学衛星や惑星探査機の搭載エンベデッドシステムと観測データの解析システムなど宇宙天文分野向けのソフトウェアを提供 | 26,522百万円 |
9232 | パスコ | 航空測量の総合企業 衛星測量も手掛ける | 24,842百万円 |
6324 | ハーモニック・ドライブ・システムズ | 宇宙用途向けのハーモニックドライブを提供 | 396,338百万円 |
6507 | シンフォニアテクノロジー | 航空機用電源システムメーカー 宇宙分野でもロケットの飛行制御機器、推力偏向装置などを提供 | 61,693百万円 |
6302 | 住友重機械工業 | 数々の人工衛星、探査機に極低温機器を供給 | 439,018百万円 |
6674 | ジーエス・ユアサ コーポレーション | 高性能宇宙用リチウムイオン電池 | 193,241百万円 |
3524 | 日東製網 | 漁網総合メーカー 宇宙ゴミ(スペースデブリ)を漁網で除去に挑む | 3,863百万円 |
9790 | 福井コンピュータホールディングス | 衛星測位システム(GNSS)を活用した測量端末 | 51,584百万円 |
6897 | ツインバード | 冷凍冷却ユニット「FPSC」技術をJAXAに提供 | 5,420百万円 |
6467 | ニチダイ | 航空宇宙業界向けフィルター | 3,069百万円 |
5189 | 櫻護謨 | 航空機用金具 ホース ゴム部品など JAXAのHⅡA/HⅡBロケットのエンジンチュービング採用実績 | 3,890百万円 |
3914 | JIG-SAW | 2016年にispaceと、月や小惑星における水などの資源探査を目的とする自律制御ロボット『宇宙群ロボット』の共同研究開発を開始 | 28,118百万円 |
6807 | 日本航空電子工業 | ロケット用慣性センサユニット リングレーザジャイロなど | 281,984百万円 |
4026 | 神島化学工業 | 宇宙太陽光発電システムにレーザー用YAGセラミックスを提供 | 11,495百万円 |
5214 | 日本電気硝子 | 宇宙太陽光発電システムに超薄型軽量ミラーで参画 | 305,138百万円 |
7266 | 今仙電機製作所 | 子会社「東洋航空電子」が宇宙事業 ロケットの打ち上げ支援設備や試験装置、衛星やロケット本体への搭載品などを取り扱う | 14,719百万円 |
4587 | ペプチドリーム | JAXAの協力を得て宇宙の無重力化で創薬実験 | 179,869百万円 |
6473 | ジェイテクト | JAXAと宇宙用長寿命軸受の共同研究 | 411,600百万円 |
6838 | 多摩川ホールディングス | 東京大学にて量子センサー向けのアルカリ原子マイクロセルの実証に成功 ダークマターの研究に貢献する思惑 | 3,879百万円 |
6965 | 浜松ホトニクス | X線CCDや可視光、近赤外半導体センサなどが、地球観測衛星、天文観測衛星、国際宇宙ステーションなどに幅広く搭載 | 949,624百万円 |
3004 | 神栄 | 子会社神栄テクノロジーが湿度計測分野でJAXAと共同研究 | 7,720百万円 |
4208 | UBE | UBEの「ポリイミド」「チラノ繊維」が航空宇宙分野で活躍 | 240,384百万円 |
6946 | 日本アビオニクス | 電子デバイス技術が航空・宇宙・防衛分野で幅広く採用されている | 27,260百万円 |
6479 | ミネベアミツミ | 宇宙ロケット用圧力センサーの開発 | 1,222,091百万円 |
4980 | デクセリアルズ | 2016年のJAXA宇宙ステーション補給機「こうのとり6号機」の実証実験装置に太陽電池用の導電接合フィルム(SCF)を供給 | 255,702百万円 |
4685 | 菱友システムズ | 三菱重工グループのシステム開発企業 航空宇宙エンジニアリングソリューション | 18,048百万円 |
7713 | シグマ光機 | NASAの火星探査ミッション「Mars2020」プロジェクトにシグマ光機の光学部品が搭載される | 11,170百万円 |
3600 | フジックス | 小惑星探査機「はやぶさ」の帰還用カプセルパラシュート縫製にフジックスのミシン糸が採用された実績 | 2,424百万円 |
4055 | ティアンドエス | 2023年11月にJAXAとの取引が決定した旨を発表 | 20,075百万円(23.12.29時点) |
7867 | タカラトミー | 超小型の変形型月面ロボット「SORA-Q(ソラキュー)」をJAXA等と共同開発 | 235,118百万円(24.01.26時点) |
6469 | 放電精密加工研究所 | 放電加工を中心とする金属加工技術で航空宇宙分野にも部品等提供 24年01月30日に三菱重工と資本業務提携を発表 | 10,430百万円(24.02.20時点) |
4275 | カーリットホールディングス | ロケット用固体推進薬原料となる「過塩素酸アンモニウム」の国内唯一の製造メーカー | 25,421百万円(24.03.25時点) |
3569 | セーレン | 福井県、東京大学などと連携し、CubeSAT(キューブサット)とよばれる超小型人工衛星の開発に取り組む | 170,180百万円(24.03.25時点) |
7739 | キヤノン電子 | 超小型人工衛星の販売などを手掛ける。宇宙ベンチャー「スペースワン」を共同設立した一社 | 105,010百万円(24.03.26時点) |
1803 | 清水建設 | 宇宙ベンチャー「スペースワン」を共同設立した一社 | 25,421百万円(24.03.26時点) |
9432 | 日本電信電話 | NTTドコモとSpace Compass、エアバス、AALTO HAPS Limitedと2026年をめどに世界初のHAPS事業の商業化を目指す | 14,035,299百万円(24.06.03時点) |
9613 | NTTデータグループ | 2024年07月01日に宇宙事業の子会社を立ち上げ 防災・安保分野に向けて衛星画像などを販売する事業を行う | 3,309,199百万円(24.07.01時点) |
宇宙関連株 本命株・出遅れ株
それでは宇宙関連株の本命株・出遅れ株をピックアップします。個人的な主観コミなのでその点はご理解ください😋
宇宙関連株 本命株 7011 三菱重工業
三菱重工といえば防衛関連株の大本命ですが、宇宙関連株としても中核の銘柄かと思います。三菱重工はさまざまな宇宙開発事業を手掛けていますが、やっぱり国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構「JAXA」と共同で次世代大型基幹ロケット「H3」を開発している点が最大のポイントではないでしょうか。
H3ロケットといえば2023年3月に試験機1号機の打ち上げに失敗してしまいましたが、まぁ宇宙事業に失敗は付き物ですし。三菱重工は日本の宇宙産業を引っ張っていく存在であることは間違いないかと思います。
宇宙関連株 本命株 7013 IHI
「IHI」も宇宙関連銘柄の中核的存在ですね。IHIはロケット飛翔体の総合メーカーでイプシロンロケットの製造メーカーとしても知られます。イプシロンは「世界一コンパクトな打ち上げ」を目指したロケットで信頼性と運用性の高度な要求に対して優れたプライス、らしい。つまりコスパが良い日本品質のロケットってことみたいですね。ほかにもH-ⅡAロケット/H-ⅡBロケット、H3ロケット、Sロケットの運用・開発にも関わっています。
ちなみにJAXAと三菱重工業が開発しているH3ロケットに、IHIは「新型固体ブースタ等の開発」で参画しています。イプシロンの製造メーカーですし、宇宙関連プロジェクトを多数運用中の、宇宙関連株ど真ん中企業です。
宇宙関連株 本命株 7012 川崎重工業
川崎重工も宇宙関連株として注目。川崎重工も宇宙開発機器を多数手がけており、H-IIAロケットで衛星フェアリング、衛星分離部(PAF)と射点設備を担当。H-IIBロケットではHTV(宇宙ステーション補給機)搭載専用のフェアリングを担当。新のH3ロケット開発においても衛星フェアリングの設計・製造を担当しています。
衛星フェアリングというのは、ロケットの最先端部に位置する部分で中に衛星が入っていて、中身を守る役割のやつらしい。大事な部分ですね。
あと川崎重工は昭和50年に宇宙開発事業団・種子島宇宙センターにN-Iロケット射点設備を納入し、それ以降N-II,H-I,H-II,H-IIA及びH-IIBロケット射点設備の開発、設計、施工を行った企業としても知られます。これらのケット射点設備は今でも使用されています。
川崎重工も宇宙関連株の中核銘柄と言えると思います。
宇宙関連株 本命株 6504 富士電機
重電大手の富士電機も宇宙関連株ですね。富士電機はJAXA種子島宇宙センターの電力安定供給に貢献する大型蓄電池制御システムを納入していたり、設備の安定稼働を支援する「まるごとスマート保安サービス」を受注していたりと、JAXA関連の材料がけっこうあるっぽい。
あとJAXAと富士電機は、放射線耐性に優れ、電流損失を低く抑えられる「宇宙用半導体(宇宙用SJパワー金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ MOSFET)」を2018年に開発している点も注目ポイントかも。
基本的に重工業系の銘柄は宇宙関連事業に大なり小なり関わっていますね。
宇宙関連株 本命株 7203 トヨタ自動車
ご存じトヨタも宇宙関連株と言えそうです。トヨタはJAXAと、月面での有人探査活動に必要な有人与圧ローバってやつの共同研究をしています。「ルナクルーザー」の愛称の方が有名ですかね。
宇宙エアプからすると「月面探査?ランクルならいけそうじゃない?」って思いますけど、月面って重力が6分の1で温度は-170℃~120℃、真空、放射線、レゴリス(月の砂)に覆われていてかなり過酷らしい。ランクルじゃ無理なんだって。
月面探査機は三菱重工も「LUPEXローバ」というのを開発を進めていますが、トヨタと三菱重工で連携して2029年に月面探査打ち上げを目指すとのこと。
というわけでトヨタもいちおう宇宙関連株の中核株の一つとしてピックアップしておきますが、トヨタは宇宙関連の材料で株価が大きく動くことは少なそうですね汗。
宇宙関連株 本命株 9348 ispace
宇宙ベンチャーのispaceも宇宙関連株の筆頭銘柄です。というか宇宙関連株で株価の値動き的に妙味があるのはここからかもですね。
ispaceは民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」を掲げており、2023年4月にミッション1が行われ、月着陸船の月面への軟着陸に失敗したことが話題になりました。これで株価大幅にさげましたが、ispaceも2024年に「HAKUTO-R」のミッション2を実施し、月面着陸や月面探査への取り組みを行う計画です。この時期が近付いたら期待で上げそうな雰囲気はあるかも。持ち越すのは怖いけど。
ispaceは業績はまだまだ付いてきてないのですが、宇宙ビジネス専業ですし宇宙関連株のテーマ性に注目が集まれば真っ先に株価が動く銘柄と言えると思います。
宇宙関連株 本命株 5595 QPS研究所
2023年12月に上場したばかりのQPS研究所も宇宙関連株の本命と言えると思います。QPS研究所は九州大学発の宇宙ベンチャーで「小型SAR人工衛星」の技術をもつ企業。
SAR衛星ってのはなにかっていうと、電磁波(マイクロ波)を地表に向けて照射し、はね返ってきた電磁波を受信・解析することで、地表の状態を映像化する技術らしく、一般的な人工衛星のようにカメラで映像を撮影するわけじゃないので、地表に太陽光が当たっていない夜間や悪天候下でも24時間観測ができる、というものらしい。
QPS研究所は2025年以降に、36機の衛星コンステレーションで、世界中のほぼどこでも特定地域を平均10分間隔で観測できる「準リアルタイムデータ提供サービス」を目指しているらしい。
QPS研究所もしばらくは業績に期待できるわけではなさそうですが、宇宙関連ビジネスど真ん中の事業でispaceよりも時価総額規模小さいので宇宙関連株の本命と言えると思います。
宇宙関連株 本命株 9600 アイネット
※2023年12月27日(水)追記
アイネットも宇宙関連株の有望株の一社ですね。アイネットはデータセンター事業を手掛けるDC銘柄ですが、かなり昔から宇宙関連事業にも力を入れてきた企業。
アイネットは1977年に打ちあがった人工衛星「ひまわり」の運用業務から宇宙開発業務をスタートしており、これまで約40年でたくさんの人工衛星のシステム・サブシステムの設計、検査、試験、運用、評価解析などを手掛けてきました。他にも人工衛星が取得したデータの処理ソフトウェア、ロケット打ち上げ管制装置の処理ソフトウェアの開発なども行っています。
アイネットは時価総額規模もそこまで大きくないですし、値動き的な意味でも面白そうな銘柄です。データセンター銘柄というのも今わりと旬ですしね。
宇宙関連株 本命株 6486 イーグル工業
※2023年12月27日(水)追記
イーグル工業はメカニカルシールや特殊バルブの製造を手掛ける企業で、国内唯一のロケット・航空機のメカニカルシールメーカーです。
メカニカルシールというのは、ポンプやコンプレッサーなどの回転機械に取り付けて軸の周りから流体の漏れを制御する部品。
イーグル工業のメカニカルシールは1967年の日本の液体燃料ロケット用ポンプシール開発に始まり、Nロケット計画、Hロケット計画の全てにかかわり現在の主力ロケットH-2A, H-2Bにいたるまで国産ロケット開発に採用されているようです。
日本のロケットエンジンは液体水素、液体酸素を使用したもので、クリーンエンジンですが接触すれば爆発する燃料と酸化材なので、これを完璧にシールしエンジンの性能を出す技術は世界的に高く評価されています。
イーグル工業は近年では米国のスペースシャトル後継機エンジンJ2Xのシール開発に参加するなど世界的にも活躍の場が広がってきています。
まさにグローバルニッチ企業ですね。ロケット開発に必要不可欠なメカニカルシールをほぼ独占しているのは強い。注目の宇宙関連株と言えると思います。
宇宙関連株 本命株 5572 Ridge-i
※2023年12月27日(水)追記
Ridge-iも宇宙関連株として注目。
Ridge-iは顧客企業にむけてカスタマイズしたAIソリューションを提供する事業を手掛けるAI銘柄ですね。
Ridge-iは人工衛星データをAIで解析するサービスを手掛けています。人工衛星から送られるデータを解析し、都市や森林、海上など地球表面のあらゆる変化を解析しさまざまな産業における人工衛星データ利活用を支援しています。AIによるデータ分析系の事業をやってる会社は宇宙関連株との親和性高そうですね!
宇宙関連株 本命株 7078 INCLUSIVE
※2023年12月27日(水)追記
INCLUSIVEも宇宙関連株の注目株。INCLUSIVEっていまいちなんの事業やってるのか把握してなかったんですけど、どうやら出版社やテレビ局、ウェブメディアのマネジメントとかSNSコンサル、コンテンツマーケティングとかそういう事業をやってるらしい。
宇宙関連株としての材料は、2022年4月に宇宙事業開発会社「INCLUSIVE SPACE CONSULTING」を設立している点。INCLUSIVE SPACE CONSULTINGは衛星データの活用による新たな事業を展開してさまざま領域で「SX(スペーストランスフォーメーション)」を進めていくんだって。
INCLUSIVEといえば、ホリエモンこと堀江貴文氏が大株主のホリエモン関連株としても知られます。
宇宙事業開発会社「INCLUSIVE SPACE CONSULTING」も堀江貴文氏が取締役ファウンダーを務める宇宙開発企業「インターステラテクノロジーズ」と協業パートナー関係にあります。
インターステラテクノロジーズは小型のロケットで超小型衛星を安価に打ち上げるシステムの構築を目指していますので、インターステラテクノロジーズのロケット開発の進捗もINCLUSIVEの材料になりそうですね。
INCLUSIVEは時価総額規模も割とお手頃なので値動きの面白さ的にも注目ですね。
宇宙関連株 本命株 8023 大興電子通信
※2023年12月27日(水)追記
大興電子通信は富士通のパートナーで顧客企業の課題を解決するさまざまなソリューションを提供しているシステムインテグレータですね。
宇宙関連株としてはJAXAの筑波宇宙センターで人工衛星追跡管制軌道力学系運用業務や軌道力学系評価解析業務、スペースデブリの観測システムなどを行っています。
スペースデブリというのは宇宙ごみのことですね。宇宙空間にはもう使われていない衛星とか不要な人工物打ち上げロケットの切り離した部分とかのごみがたくさん漂っています。これが運用中の人工衛星に衝突すると壊れちゃうので世界的に問題視されているやつですね。
宇宙関連株 本命株 6363 酉島製作所
※2023年12月27日(水)追記
酉島製作所は1919年創業の老舗ポンプメーカーです。酉島製作所はロケットエンジンで使用する液化水素昇圧ポンプの開発に取り組んでいる点に注目。液化水素用のポンプというのはこれまでなかった技術だそうですが、2030年の商用化を目指しているみたい。これも開発成功すればオンリーワン技術になりそうなのでかなり面白そうですね。オンリーワン技術は強い!
宇宙関連株 本命株 9233 アジア航測
※2023年12月27日(水)追記
航空測量大手のアジア航測も注目しておきたい宇宙関連株。
アジア航測は2021年に三菱電機、パスコ、スカパーJSAT、日本工営などと「衛星データサービス企画株式会社」を設立しています。衛星データサービス企画は、社名のとおり衛星データ解析情報を提供する会社ですね。
あとアジア航測は衛星ビジネスのベンチャー「アクセルスペース」と戦略的販売パートナーシップ契約を結んでいる点も注目です。アクセルスペースは全地球観測プラットフォーム「AxelGlobe(アクセルグローブ)」を提供しており、このアクセルグローブで取得する衛星データの利用促進や新たなソリューション開発を行う戦略的販売パートナーシップ契約とのこと。
宇宙関連株 本命株 6324 ハーモニック・ドライブ・システムズ
※2023年12月27日(水)追記
ロボティクス関連株としても知られるハーモニック・ドライブ・システムズは宇宙関連株としても注目。
ハーモニック・ドライブ・システムズは「ハーモニックドライブ(波動歯車装置)」という精密制御減速装置を手掛ける会社。ハーモニックドライブは、真円と楕円の差動を利用した減速機で、小型・軽量も得意らしく宇宙用途の機器に向いています。宇宙用途にも1983年から出荷しているようでかなり活躍しているらしい。
太陽電池パドルを太陽に向けるための回転軸の駆動アンテナを地球に向けるための駆動軸用途、宇宙用ロボットの関節駆動用や天体上を走行する探査ローバーの車軸駆動用にも使われる模様。
宇宙分野での波動歯車装置の用途は広いので、宇宙ビジネスの市場規模が広がればはハーモニック・ドライブ・システムズにとって追い風になりそうです。
宇宙関連株 本命株 3741 セック
※2023年12月27日(水)追記
セックは「リアルタイム技術」専門のソフトウェア会社。リアルタイム技術とは「時々刻々と変化する外界と密接な相互作用を持ったコンピュータシステムを開発する技術」のことです。
セックは社会基盤システム、宇宙先端システム、モバイルネットワーク、インターネットの4つの分野でリアルタイムソフトウェアを提供しています。
宇宙分野では科学衛星や惑星探査機の搭載エンベデッドシステムと観測データの解析システムなど宇宙天文分野、各種研究機関向けの技術アプリケーションなど先端分野のソフトウェアを提供しています。
セックの開発実績は以下の通り。
・屋内自律移動ロボットソフトウェア「Rtino」
・コンピュータビジョンソフトウェア「Rtrilo」
・自律移動型ロボット協働パッケージ「RTakt」
・機能安全対応RTミドルウェア「RTMSafety」(IEC 61508認証取得)
・サービスロボット用ソフトウェア(車両自動走行関連システム、搬送ロボット、他)
・デブリ除去衛星搭載エンベデッドシステム
・科学衛星搭載エンベデッドシステム(『ようこう』『あすか』『すざく』『ひので』『ASNARO』)
・惑星探査機搭載エンベデッドシステム(『はやぶさ2』『はやぶさ』『あかつき』)
・宇宙ロボット(『Int-Ball2』『SORA-Q』)
・国際宇宙ステーションきぼう日本実験棟関連システム(『MAXI』『SMILES』)
・宇宙天気データベースWebシステム、宇宙天気予報運用サービス
・天体望遠鏡制御システム(『すばる望遠鏡』)
かなり実績ありますね。セックが専門とするリアルタイム技術も宇宙ビジネスとかなり親和性が高そうです。
※2024年01月26日(金)追記↓
2024年1月20日午前0:20(日本標準時)、JAXAの小型月着陸実証機(SLIM)が月面に着陸し、地球との通信を確立させました。このSLIMに搭載された変形型月面ロボットLEV-2(愛称:SORA-Q)は、SLIMおよび周辺環境を撮影し地球に画像を転送することに成功しています。
セックはSORA-Qのソフトウェアの一部を開発した会社なので、宇宙関連株としての存在感がさらに高まったように思います。セックのリアルタイムソフトウェア技術は今後も宇宙分野に欠かせないはずなので、引き続き宇宙関連株として注目。
※2024年03月12日(火)追記↓
セックにまた材料。
2024年03月11日(月)の大引け後に、セックは国際宇宙ステーション(ISS)内積載物の運搬・操作ロボットシステム「PORTRS」のISS実証用システムの開発の契約先に選定されたことを発表しました。開発チームは以下の通り。
・株式会社セック(代表)
・株式会社浜野製作所
・株式会社ウェルリサーチ
・コニカミノルタ株式会社
セックが開発チームの代表になっている点も素晴らしいですね。
「PORTRS」は国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟で動作する多肢ロボットを地上から遠隔操作することで実験サンプルなどの物品の搬送・操作や船内の状態の確認・監視を自動化するためのシステムです。セックは宇宙分野の材料がぞくぞく出てきますね。面白い銘柄。引き続き注目です。
宇宙関連株 本命株 6507 シンフォニアテクノロジー
※2023年12月27日(水)追記
シンフォニアテクノロジーは航空機用電源システムメーカー。
宇宙分野でもロケットの飛行制御機器、推力偏向装置などを提供しています。ロケットの飛行制御機器、推力偏向装置ってかなり大事そう。
宇宙関連株 本命株 6302 住友重機械工業
※2023年12月27日(水)追記
総合重機大手の住友重機械工業も宇宙関連株として注目。住友重機械工業は宇宙用途の極低温システムを提供しています。宇宙空間で微弱な光を高感度にとらえるにはセンサーを冷却することが有効らしく、住友重機械の極低温システムはたくさんの人工衛星や探査機に供給されています。
住友重機械工業は1962年から、宇宙向けの極低温技術に挑戦し続けているので宇宙銘柄としてもなかなか歴史ありますね。時価総額大き目ですがこちらも注目。
宇宙関連株 本命株 5189 櫻護謨
※2023年12月27日(水)追記
櫻護謨(さくらごむ)は消防・防災向けのゴムホースを手掛ける会社で、航空・宇宙向けにも製品を提供しています。航空機用金具やホース、ゴム部品を手掛けるほか、JAXAのHⅡA/HⅡBロケットのエンジンチュービングの採用実績もあり。
航空機や宇宙用途向けの高品質なゴム製品を提供している小型株なので宇宙関連株というテーマに物色が集まれば、割と短期資金が集まる可能性ありそうな銘柄ですね。
宇宙関連株 本命株 6807 日本航空電子工業
※2023年12月27日(水)追記
日本航空電子工業はNECの子会社でコネクタ等が主力の電子部品メーカーです。宇宙用電子機器としてはロケット用慣性センサユニットやリングレーザジャイロなどを手掛けています。日本の主力大型ロケット「H-ⅡAロケット」でも慣性センサユニットを担当。
宇宙関連株 本命株 4026 神島化学工業
※2023年12月27日(水)追記
神島化学工業は窯業系サイディングなどの建材を手掛ける会社で優れたセラミックス技術を持っています。
特にセラミックス透明化・緻密化技術は宇宙用途でも注目されており、JAXAで研究が進められている「宇宙太陽光発電システム」のレーザー発振媒体として、神島化学工業の『レーザー用YAGセラミックス』が使用されているそうです。
宇宙太陽光発電システムは夢の技術ですし、そのキーデバイスを提供している点はなかなか面白いですね。時価総額の規模もお手頃だし。
宇宙関連株 本命株 5214 日本電気硝子
※2023年12月27日(水)追記
日本電気硝子もJAXAの「宇宙太陽光発電システム」に超薄型軽量ミラーで参画している一社ですね。
日本電気硝子の「超薄型軽量ミラー」は薄さ100ミクロンという非常に薄いガラスに高性能な反射膜を成膜したもの。2011年には宇宙太陽光発電システムSSPSのミラーユニットの試作用としてJAXAに納入した実績アリ。こちらも宇宙関連株として注目。
宇宙関連株 出遅れ株 6838 多摩川ホールディングス
※2023年12月27日(水)追記
多摩川ホールディングスは高周波無線機器の開発・製造を行う「多摩川電子」を擁する企業。
多摩川ホールディングスは2022年に「東京大学にて量子センサー向けのアルカリ原子マイクロセルの実証に成功」したことを発表している点に注目。
量子センサー向けのアルカリ原子マイクロセルの実証って言われてもなんのことかよくわかんないですが、どうやら量子センサーってのは宇宙の暗黒物質であるダークマターもセンシング可能と言われているらしく、この発表ではダークマター探索を目的とした試験で良好な結果を得たってことらしい。
ダークマターは宇宙を構成する成分のなかで、まったくなんだかわかっていない「正体不明の物質」のこと。ダークマターが一体何なのか?ってことを判明させられたら世紀の大発見です。まぁさすがにダークマター解明とか大ニュース過ぎるし、無いと思いますけどね。いちおうダークマター研究に貢献する思惑株としてちょっとだけ注目。
宇宙関連株 出遅れ株 3524 日東製網
※2023年12月27日(水)追記
日東製網も宇宙関連株の出遅れ銘柄として注目。日東製網は水産業に必要不可欠な「漁網」を手掛ける企業で、割と地味めな銘柄なのですが、JAXAと共同で漁網でスペースデブリを除去するプロジェクトを進めている企業でもあります。
スペースデブリは宇宙ビジネスの課題として大きいと思いますし、スペースデブリ除去に国産の漁網技術が使われるのもなんかロマンがありますね。日東製網は小型株で出来高も普段少ないのでもし材料が出れば火柱になりやすそう。いちおう注目しておきます。
宇宙関連株 出遅れ株 4055 ティアンドエス
※2023年12月29日(金)追記
ティアンドエスはシステム開発・保守・検証やAIソフトウェア開発などを手掛ける会社です。また、半導体工場の運用・保守なども手掛けておりキオクシアと取引あり。AI銘柄としても、半導体銘柄としてもチェックしておきたい銘柄ですが、宇宙関連株ともいえるかも。
ティアンドエスは2023年11月20日にJAXAとの取引が決定したことを発表しています。JAXAとの取引についての詳細は非開示となっていますが、ティアンドエスのAI関連技術を利用したソリューションの提供を行うことにつき受注したらしい。宇宙ビジネス×AIソリューションも相性良さそうです。
宇宙関連株 出遅れ株? 7867 タカラトミー
※2024年01月26日(金)追記
大手おもちゃメーカーのタカラトミーも宇宙関連株として追記しておきますね。
タカラトミーはJAXA、ソニーグループ、同志社大学と「変形型月面ロボット:Lunar Excursion Vehicle 2(LEV2)」を共同開発した一社です。LEV2は「SORA-Q」という愛称もあり、むしろ愛称の方が有名かも。
SORA-Qは、2024年01月20日に月面に着陸したJAXAの小型月着陸実証機(SLIM)にされており、SLIMおよび周辺環境を撮影し地球に画像を転送することに成功しています。SORA-Qによる撮影画像はこちらです。
↓
画像出展元:https://www.takaratomy.co.jp/products/sora-q/
すごい!鮮明な月の画像を撮影して地球に送信している!
SORA-Qはもう一台一緒にSLIMに搭載された超小型月面探査ローバ「LEV-1(Lunar Excursion Vehicle 1)」とともに日本初の月面探査ロボットとなり、世界初の完全自律ロボットによる月面探査、世界初の複数ロボットによる同時月面探査を達成したことになります。さらにSORA-Qは世界最小・最軽量の月面探査ロボットの称号もGET。
SORA-Qの開発にはタカラトミーが玩具づくりで培った小型化、軽量化の知見と変形機構に関わる技術が活用されているみたいです。
玩具づくりの知見が月探査ロボの開発に役立つってすごくロマンがありますね!ということでタカラトミーも宇宙関連株の出遅れ株として注目するのも面白いかもですね。ただ、タカラトミーは時価総額規模がそこそこ大きいですし、宇宙関連の事業が業績に与えるインパクトはそう大きくはなさそうですけど。
ちなみに、SORA-Q関連株として「3741 セック」にも注目です。
SORA-Qは着陸直前に月面に放出され、月面を移動しながら搭載されたカメラで写真撮影し、走行時のデータを取得。そしてLEV-1 を経由して写真や走行データを地球へと送信するのですが、この一連の動作を状況判断しながら自律的に行うソフトウェアの一部をセックが開発しています。
もちろん小型化や変形機構の技術も大事ですが、月面探査ロボの自動制御ソフトウェアも非常に重要な技術だと思いますのでセックにも注目したいですね。
宇宙関連株 本命株・出遅れ株 6469 放電精密加工研究所
※2024年02月20日(火)追記
放電精密加工研究所も宇宙関連株として追記しておきますね!
放電精密は2024年01月30日(火)の大引け後に三菱重工と資本業務提携を発表したことで一気に株価を上げています。この資本業務提携ではおもに三菱重工サイドからのGTCC、航空エンジン、防衛関連向けの増産の打診に応えるための設備投資などを行うようです。放電精密は三菱重を割当先として新たに354万6100株を1株564円で発行、調達した資金は設備投資などに充てる、としています。
放電精密加工研究所は「放電加工」という特殊な金属加工技術による精密な部品製造や金型製造、プレス機などの機械装置の製造販売を手掛けており、事業分野は自動車、鉄道、船舶、産業機械、住宅、エネルギー分野など多岐にわたり、航空宇宙分野にも注力しています。
航空宇宙分野向けには部品の放電加工や表面処理などを中心とした受託加工、そして航空機用エンジン部品製造の一貫工程を担っています。
放電精密加工研究所は三菱重工との資本提携の発表前は、正直あまり目立つ銘柄ではなく出来高も少なく板うすうすな銘柄でしたが、だからこそこのIRのインパクトはすごかったみたい。
三菱重工と資本提携し、GTCC(高効率ガスタービンコンバインドサイクルプラント)、航空エンジン、防衛関連向けに生産設備を増強するということは、宇宙関連株だけでなく防衛関連株や水素関連株・アンモニア関連株銘柄としての存在感も高まるということ。時価総額規模も小粒で板うすうす銘柄としては特大IRでしたね。
引き続き宇宙関連株としてだけでなく、防衛銘柄や水素エネルギー銘柄の小粒株としても注目です。
宇宙関連株 本命株 9412 スカパーJSATホールディングス
2024年03月25日(月)追記↓
スカパー、一覧にはもともと記載していましたが本命株としてもピックアップしたいと思います。
スカパーは日本で初めて人工衛星を打ち上げた民間の衛星通信事業者で、直近で宇宙関連の材料がたびたび出ています。
2024年01月30日には「株式会社 Orbital Lasers(オービタルレーザーズ)」を設立したことを発表。オービタルレーザーズは、スカパーの社内スタートアッププログラムから始まったレーザーを用いたスペースデブリ(宇宙ゴミ)の除去事業を手掛ける会社。
また、スペースデブリの除去事業に加えて、レーザー光を照射して、その反射光の情報をもとに対象物までの距離や対象物の形などを計測する技術「宇宙用ライダー(LiDAR:Light Detection and Ranging)」を衛星に搭載し、高精度な地表面情報の提供を行う衛星ライダー事業の拡大も目指すとのこと。
2024年01月31日には、JAXA認定宇宙ベンチャー企業の「株式会社 天地人」のシリーズA1stクローズにおいて、出資契約を締結したことも発表しています。この資本参加により、地球観測衛星から得られる宇宙ビッグデータを活用した衛星データ事業のさらなる拡大と新規事業の共同開発を目指す模様。
さらに2024年3月には、米軍との連携拡大に向けた協議を進めると米倉社長が明らかにしたことが伝わりました。
スカパーは静止衛星を17基保有しており、これはインド太平洋地域をカバーする静止衛星数では世界最多だそうです。今後は衛星を使った宇宙状況監視で米軍と協力そ、安全保障分野を収益の柱に育てていく方針とのこと。米軍との安全保障分野で協力するなら、防衛関連銘柄としても注目されそうです。
スカパーは特に2024年になってから加速的に宇宙関連株としての存在感が増しているように思います。宇宙関連株の本命株として注目。
※2024年06月03日(水)追記
NTTとスカパーが50%:50%の対等比率で出資してできた合弁会社Space Compass社とNTTドコモなどがHPS事業の商業化を目指すと発表しています。詳しくは、後述の「9432 日本電信電話」の項目にも書いてます。
宇宙関連株 本命株 4275 カーリットホールディングス
2024年03月25日(月)追記↓
カーリットホールディングスも宇宙関連株の一社としてピックアップしておきます。
カーリットホールディングスは産業用の爆薬や発煙筒などの化学品の製造や、飲料のボトリング事業を手掛ける会社。社名のカーリットは、創業者の浅野総一郎氏が北欧スウェーデンから「カーリット爆薬」を技術導入したことが由来になっています。
カーリットホールディングスは、社名の由来であるカーリット爆薬の主要原料である「塩」の電気分解の独自技術をもち、製紙、繊維メーカー向け漂白剤の「塩素酸ナトリウム」や「亜塩素酸ナトリウム」等の工業薬品を販売しているほか、ロケット用固体推進薬原料となる「過塩素酸アンモニウム」の国内唯一の製造メーカーでもあります。
ロケット燃料(原料)の国内唯一の製造メーカーというのはなかなか面白い材料に思えますね。
宇宙関連株 出遅れ株 3569 セーレン
2024年03月25日(月)追記↓
セーレンも宇宙関連株の一社として取り上げておきます。セーレンは繊維技術に強みをもつ会社で、自動車向けのシート材やエアバックなどを手掛けるほか、建築・土木・産業資材、住宅、インテリア資材など幅広い分野で事業展開していますが、宇宙分野も事業化へ本格参入しています。
セーレンは福井県、東京大学などと連携し、CubeSAT(キューブサット)とよばれる超小型人工衛星の開発に取り組んでおり、同社が開発した衛星バスを搭載する人工衛星は既に複数機が軌道投入され様々なデータを地上に送信しています。
また、2024年2月17日に打ち上げられた「H3ロケット」試験機2号機(H3TF2)にもセーレンが開発・製造したキューブサット「TIRSAT」が搭載されていたようですね。セーレンも宇宙関連株の一社として引き続き注目しておきます。
宇宙関連株 本命株 7739 キヤノン電子
2024年03月26日(火)追記↓
キヤノン電子も宇宙関連株としてピックアップしておきますね。
キヤノン電子はキヤノンの製造子会社で、キヤノンのデジカメやビデオカメラに搭載される精密部品の製造を手掛けているほか、宇宙分野の事業にも注力しています。
キヤノン電子は精密機器技術・光学技術に強みを持ち、この技術を活かして人工衛星の販売や人工衛星のコンポーネント(部品)の販売、撮影データの販売を手掛けています。
なお、2024年2月17日に打ち上げられた「H3ロケット」にキヤノン電子の超小型人工衛星「CE-SAT-IE」も搭載されており、こちらは軌道投入および交信に成功しています。
それからキヤノン電子は、宇宙ベンチャーの「スペースワン」に関連する銘柄である点も注目。
スペースワンはキヤノン電子、IHIエアロスペース、清水建設、日本政策投資銀行の共同出資によって2018年7月に設立された会社で、日本の大企業が集結した宇宙ベンチャーと言えます。
JAXAとともにイプシロンロケットなどの設計開発した実績のあるIHIエアロスペース、電子製品・部品の量産に強みのあるキヤノン電子、インフラ建設を得意とする清水建設といった具合にそれぞれの知見を活かす格好で宇宙事業に乗り出しているのがスペースワンです。
スペースワンの小型ロケット「カイロス」は2024年03月13日に打ち上げ直後に爆発してしまい、失敗に終わりましたが、今後もロケットの打ち上げは引き続き目指していく考えのようですので、期待したいですね。
キヤノン電子とともにIHI、清水建設も宇宙関連株(スペースワン関連株)として注目です。
宇宙関連株 本命株 9432 日本電信電話
※2024年06月03日(水)追記
NTTも宇宙関連株に追記しておきますね。
2024年06月03日(水)に、NTTドコモとSpace Compass社はヨーロッパの航空宇宙企業エアバスと、エアバス傘下のAALTO HAPS Limitedと、HAPS(高高度滞空ソーラー型無人機)の早期商用化を目的とした資本業務提携に合意したと発表。
AALTOはNTTドコモとSpace Compassが中心となるコンソーシアムから最大約157億円の出資を受け、2026年をめどに世界初となるHAPSの商業化をグローバル展開をめざす、としています。
「そもそもHAPSってなんなん?」って話ですよね。
HAPSとは、地上約20km上空の成層圏を無人飛行し、地上への通信・観測サービスを提供する「空飛ぶ基地局」と言われている新しい通信インフラ技術です。数か月間無著率で飛行できるらしい。HAPSによって通信環境の整っていない山間部や海上や空などでも高速大容量・低遅延通信が可能になるようですね。また災害時の被災状況のリアルタイム観測や送電線の監視保守業務にも役立つ期待も。
HAPS事業で関連しているNTTドコモは、NTT(日本電信電話)の子会社で、Space Compass社はNTTとスカパーが50%:50%の対等比率で出資してできた合弁会社。宇宙データセンタ事業を手掛ける会社です。
2026年に世界初のHAPS事業の商業化し、グローバル展開できれば面白いですね。株価的な面白味でいえば、HAPS関連株の本命銘柄はスカパーかもだけど。
宇宙関連株 出遅れ株 9613 NTTデータグループ
※2024年07月01日(月)追記
NTTデータグループも宇宙関連株に仲間入りですね。
宇宙事業に参入し、防災・安保分野に向けて衛星画像などを販売する事業を行うようです。
NTTデータは2024年07月01日に宇宙事業の子会社を立ち上げたようですが、衛星の打ち上げは2026年のようですから、さすがにすぐに利益が乗っかってくるわけではないと思います。とはいえ、防災や防衛分野でも衛星画像の需要は高まっているので一応注目ですかね。
宇宙関連株 まとめ
宇宙関連株については取り急ぎ以上です
またなにか新たな銘柄が浮上したり、見落としてる銘柄があったら追記していこーかなと思います。
宇宙関連株、2024年も引き続き注目されるといいですね!
他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!
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はじめまして
おこがましいですが、すごく理路整然されてなるほど!って感じで参考させております。
そこでひとつ、デンカ4061なんですがどのように分析されますでしょうか(・・?
よろしければご意見いただければ幸いです。