MLCC関連株(積層セラミックコンデンサ関連株) 本命株・出遅れ株 一覧

MLCC関連株(積層セラミックコンデンサ関連株)

 

※このページは2024年07月11日(木)に追記編集しました。

こんにちは、かりんです🥰

2022年以11月の米OpenAI社のAIチャットボット「ChatGPT」のリリースを皮切りに、世界規模でAI需要の増大が話題となりAI分野に必要不可欠な半導体関連株も大注目されました。2023~2024年上半期は半導体関連株の独壇場といえる相場環境だったと思います。

ですが、半導体関連株の熱狂的な物色も5月、6月はいったん落ち着いてきている状況です。
次の主役テーマを探している方も多いと思います。

半導体銘柄の熱狂が落ち着きつつある今、代わりに台頭してきているのが電子部品関連株
特に半導体デバイスを正常に動作させるために必要不可欠な「MLCC(積層セラミックコンデンサ)」という電子部品に関連する銘柄に注目が集まっています。

考えてみれば、半導体デバイスはそれ単体で動作させるものではありませんから、半導体の需要が増大すれば周辺に用いられる電子部品の需要も増大するのは自明の理ってやつですね!

特にMLCCは日本企業が世界トップシェアを誇るなど日本勢が世界的競争力を持つ分野です。日本が世界的競争力を誇る点は、半導体部材や半導体製造装置の分野と共通しています。

と、いうことでこのページではMLCC関連株(積層セラミックコンデンサ関連株)について、本命株出遅れ株 一覧をまとめておきます。

MLCC関連株(積層セラミックコンデンサ関連株)とは

積層セラミックコンデンサ

MLCC関連株(積層セラミックコンデンサ関連株)とはほぼあらゆる電子機器に用いられる電子部品「MLCC(積層セラミックコンデンサ)」に関連する製品・サービスを手掛ける銘柄の総称です。

「MLCC」ってワードはあまり聞きなじみがないかもしれませんが「積層セラミックコンデンサ」なら、なんとなく聞いたことある方が多いんじゃないでしょうか。とはいえ、どんなものかは知っている人は少数かも…なので、ザックリカンタンに解説しておきましょう!

MLCC(積層セラミックコンデンサ)とは
まず積層セラミックコンデンサは「コンデンサ」と呼ばれる電子部品の一種です。
コンデンサとは、電気を一時的に蓄えたり放出したり電流の流れを制御する電子部品のこと。コンデンサの基本的な構造は絶縁体(誘電体)を電極で挟んだ構造となっており電圧を加えることで電気が蓄えられたりします。

んで、積層セラミックコンデンサはセラミックを非導体の材料として使ったもので、さらに絶縁層と電極層を多層に重ねたもの。積層することで、容量を大きくしつつ小型化を実現しているため、ただのコンデンサよりも高性能。

さまざまな種類のあるコンデンサの中でも、MLCC(積層セラミックコンデンサ)は小型で静電容量範囲が広いなどの特徴があり、どんな電子機器にも需要があることから電子部品のなかでも特に重要とされています。

世界のコンデンサ市場の推移

※画像出展元:経済産業省・商務情報政策局 半導体・デジタル産業戦略(令和5年6月)

まぁなんかごちゃごちゃと小難しいことを書きましたが、要するにほぼあらゆる電子機器に使われてる電子部品です。というか、半導体デバイスを正常に動作させるために使われる電子部品なので、半導体の需要が増える=MLCCの需要も増えると考えるのが自然かなと。

ちなみに半導体は2022年12月に政府の「特定重要物資」指定されましたが、MLCCなど電子部品も同じく特定重要物資に指定することが検討されています。

MLCCは、ほぼあらゆる電子機器に用いられており、スマホ一つにだいたい800~1000個くらい使われているらしい。スマホ1台に1000個も使われてるなら、最先端のAIサーバーにはいったい何個使われるの?!って感じですね。

それからスマホもそうですが、AIカメラとか今後どんどん端末側にAIが搭載されるエッジAIデバイスも増えてくると思います。エッジAIデバイスやIoT端末が増えれば、半導体と同時にMLCCの活躍の機会も増えるはず。そう考えると、MLCC関連株はエッジAI関連株とも親和性が高そうですね!

エッジAI関連株 本命株・出遅れ株 一覧はコチラ≫

今後、AIサーバーはもちろん需要増に期待できますし、端末側にAIを搭載するデバイスもどんどん増えていくはずですので、半導体関連株と同様にMLCC関連株にも注目しておこうと思います。

MLCC関連株(積層セラミックコンデンサ関連株) 一覧

MLCC関連株(積層セラミックコンデンサ関連株)リスト
コード 銘柄名 特徴 時価総額(24.07.10時点)
6981 村田製作所 電子部品メーカー大手 MLCCメーカー MLCCで世界シェア首位(2021年度出荷金額ベース) 7,160,234百万円
6976 太陽誘電 電子部品メーカー大手 MLCCメーカー MLCCで世界シェア3位(2021年度出荷金額ベース) 620,361百万円
6762 TDK 電子部品メーカー大手 MLCCメーカー MLCCで世界シェア5位(2021年度出荷金額ベース) 4,278,436百万円
6971 京セラ 電子部品メーカー大手 MLCCメーカー MLCC世界シェア5%?(日経新聞参考) 2,946,180百万円
5344 MARUWA セラミックス材料メーカー MLCCメーカー 高熱伝導基板で世界シェア1位 503,540百万円
6997 日本ケミコン アルミ電解コンデンサで世界シェア首位 MLCCも手掛ける 35,192百万円
3101 東洋紡 MLCC向けフィルム 92,255百万円
3402 東レ MLCC向けフィルム 1,246,289百万円
5331 ノリタケカンパニーリミテド セラミックス材料の供給 子会社「共立マテリアル」がMLCC材料のチタン酸バリウムを手掛ける 123,789百万円
4028 石原産業 チタン酸バリウムの原料「酸化チタン」を供給 子会社「富士チタン」がチタン酸バリウムを供給 66,028百万円
4100 戸田工業 MLCC材料のチタン酸バリウムを供給 12,644百万円
4078 堺化学工業 MLCC材料のチタン酸バリウムを供給 50,915百万円
4092 日本化学工業 MLCC材料のチタン酸バリウムを供給 24,761百万円
4027 テイカ チタン酸バリウムの原料「酸化チタン」を供給 39,503百万円
5727 東邦チタニウム チタン酸バリウムの原料「酸化チタン」を供給 103,343百万円
4004 レゾナック・ホールディングス グループのレゾナック・セラミックスが「酸化チタン」を供給 699,482百万円
4082 第一稀元素化学工業 ジルコニウム化合物のトップメーカー MLCC添加向けのジルコニウム化合物も供給 20,520百万円

MLCC関連株(積層セラミックコンデンサ関連株) 本命株・出遅れ株

MLCC関連株本命株出遅れ株をピックアップしておきますね。この項目は個人的な主観を含むので参考程度にお願いします😋

MLCC関連株 本命株 6981 村田製作所

6981村田製作所
6981 村田製作所

MLCC関連株の本命中核株は電子部品メーカー大手の村田製作所ですかね。
村田製作所はMLCC(積層セラミックコンデンサ)が柱の製品で、MLCCで世界シェアトップ(39%:※2021年度出荷金額ベース)です。

MLCCメーカの世界シェア(2021年度・出荷金額ベース)

※画像出展元:経済産業省・商務情報政策局 半導体・デジタル産業戦略(令和5年6月)

MLCCの世界市場で約4割ものシェアを誇っている点は素晴らしいですね。また今後成長が見込まれる自動車分野においては約5割のシェアを誇るとのこと。

また村田製作所は、MLCCの材料である「チタン酸バリウム」を製造するサプライヤー「富士チタン工業」と、その親会社である石原産業と3社合弁で「MFマテリアル」を設立しています。出資比率は富士チタン(55%)、村田製作所(35%)、石原産業(10%)。

世界トップのMLCCメーカー、またMLCC材料の供給面でも注目したい銘柄ですね。

MLCC関連株 本命株 6976 太陽誘電

6976太陽誘電
6976 太陽誘電

太陽誘電もMLCC関連株の本命株として注目です。
太陽誘電もMLCCを手掛ける電子部品メーカーで、MLCCでは世界シェア3位(約12%:※2021年度出荷金額ベース)です。

太陽誘電も柱の商品はMLCCでコンデンサ製品は商品化にあたり材料の開発から行っているようです。高精度印刷・積層技術を有し業界トップレベルの超小型、超薄型、超大容量商品に強み。日本(群馬県、新潟県)、マレーシア、中国、韓国の4カ国でグローバルに最適地生産体制、安定供給体制を構築している点も強みと言えるかもですね。

MLCCの世界シェアでは村田製作所に及びませんが、太陽誘電は村田製作所よりも時価総額規模が小さいので注目。それでいて世界シェア3位(12%)は面白いですね。半導体需要と比例して業績が伸びていく可能性に期待か。

MLCC関連株 本命株 6762 TDK

6762TDK
6762 TDK

TDKもMLCC関連株の中核銘柄として注目。TDKも電子部品を手掛ける大手で、MLCCメーカーの一社です。経済産業省・商務情報政策局 半導体・デジタル産業戦略の資料によると世界シェアは約4%で5位。TDKもMLCCで世界的競争力を誇る日本勢の一社と言えると思います。また、TDKに限りませんが電子部品メーカーはMLCCだけでなくその他にもさまざまな種類を手掛けていますので、半導体分野の需要と併せてそれら電子部品の需要も伸びる可能性がありそうですね。

MLCC関連株 出遅れ株 6971 京セラ

6971京セラ
6971 京セラ

電子部品メーカー大手の京セラもMLCC関連株の一角として注目です。京セラも積層セラミックコンデンサを手掛けるメーカーの一社で、経済産業省・商務情報政策局 半導体・デジタル産業戦略の資料には社名がありませんが、日経オンラインの2023年11月07日の記事によると、京セラのMLCCの世界シェアは約5%とされる、とのこと。また、日経オンラインの同記事によると、京セラは2026年3月期までに電子部品事業に2100億円を投資する方針で、これによりMLCCの世界シェア10%への拡大を目指す模様。

村田製作所、太陽誘電、TDKに比べると京セラはやや出遅れ感もありそうか。こちらもMLCC関連株として注目しておきたいです。

MLCC関連株 本命株 5344 MARUWA

5344MARUWA
5344 MARUWA

セラミックス材料メーカーであり、MLCCメーカーでもあるMARUWA。MARUWAはセラミック基板のなかでも、各産業の主流として高い需要のある「高熱伝導基板」において世界トップシェア(約60%)を誇ります。高熱伝導基板は、データセンターに使用される高出力の光発振子やパワー半導体など大量に熱が発生する電子部品に欠かせない製品のようですね。

MARUWAはMLCCというよりセラミック高熱伝導基板に注目ですかね。いずれにしろ、MARUWAは今後AIデータセンターやEV向けでさらなる需要を獲得する可能性に期待。

MLCC関連株 出遅れ株 3101 東洋紡

3101東洋紡
3101 東洋紡

工業用フィルムや包装用フィルムを手掛ける東洋紡もMLCC関連株として注目。
東洋紡はMLCCの製造工程に必要不可欠な離型フィルムを供給しているメーカーです。

東洋紡のセラミックコンデンサ用フィルムは平滑性や離型性に優れ、製造時の不良率を低減できる点や、ハイエンド品と位置付けられる超小型タイプに対応している点などが評価されています。

また東洋紡は2021年にセラミックコンデンサ用離型フィルムの生産体制を強化すべく宇都宮工場に製造設備を新設することを発表しています。発表によるとこちらは2024年秋の稼働スタートを目指しているようです。

MLCC関連株 出遅れ株? 3402 東レ

3402東レ
3402 東レ

同じく、MLCC用のフィルムメーカーでは東レも注目。東レはMLCC離型用ポリエステルフィルム「ルミラー」を手掛けており、世界ナンバーワンのシェアを占めています。そして今後のMLCC市場の拡大にいち早く対応するため、2022年10月には「ルミラー」の生産能力増強を決定。

岐阜工場の生産設備を増強し、生産能力を現行比1.6倍にするようです。設備投資額は80億円で、2025年からの稼働開始を予定。

MLCC関連株 本命株 5331 ノリタケカンパニーリミテド

5331ノリタケカンパニーリミテド
5331 ノリタケカンパニーリミテド

※2024年07月11日(木)追記

ノリタケカンパニーリミテドもMLCC関連株としてピックアップしておきますね。ノリタケカンパニーの子会社「共立マテリアル」がMLCC材料となるチタン酸バリウムを手掛けているほか、ノリタケカンパニーもMLCC用内部電子ペーストを手掛けています。

また、ノリタケカンパニーは2023年05月にMLCC向け電子材料の増産方針を発表しています。名古屋市港区と愛知県みよし市の工場に新棟建設を検討し、投資額は約130億円の見込みと報じられています。AIやEV普及に伴うMLCC需要の拡大を取り込みにいく動きですね!

MLCC関連株 本命株 4028 石原産業

4028石原産業
4028 石原産業

※2024年07月11日(木)追記

化学メーカーの石原産業もMLCC関連株として注目。石原産業は酸化チタンの国内シェア約3分の1でトップシェアを誇る銘柄です。酸化チタンは光触媒や遮熱材料、導電性材料などさまざまな分野で活用されていますが、MLCC材料となるチタン酸バリウムの原料にもなります。石原産業の子会社「富士チタン」ではチタン酸バリウムを手掛けているので、直接MLCC材料の供給も手掛けています。

さらに、MLCCで世界トップシェアを誇る村田製作所と「富士チタン工業」と「石原産業」の3社合弁でチタン酸バリウムメーカーの新会社「MFマテリアル」を設立している点も注目。出資比率は富士チタン(55%)、村田製作所(35%)、石原産業(10%)です。

MLCC関連株 本命株 4100 戸田工業

4100戸田工業
4100 戸田工業

※2024年07月11日(木)追記

戸田工業もMLCC関連株として注目。戸田工業は老舗の化学素材メーカーで機能性顔料と電子素材が軸。
MLCC向けにはチタン酸バリウムを供給しています。またリチウムイオン電池向けの正極材料を供給していることから、EV電池関連株としても知られる銘柄ですね。戸田工業は時価総額規模小さめ。

MLCCの材料となる「チタン酸バリウム」を手掛けるメーカーとしては、戸田工業のほかに堺化学工業、日本化学工業にも注目。

MLCC関連株 出遅れ株? 4027 テイカ

4027テイカ
4027 テイカ

※2024年07月11日(木)追記

化学メーカーのテイカは、MLCCの材料となるチタン酸バリウムの原料となる酸化チタンを供給する会社。酸化チタンは電子材料向け以外にも顔料、塗料、印刷インキ、光触媒として住宅外壁に塗布するなどさまざまな分野に使われます。

酸化チタンメーカーとしては、テイカだけでなく東邦チタニウムやレゾナックホールディングスなどにも注目してもいいかもですね。

MLCC関連株 出遅れ株 4082 第一稀元素化学工業

4082第一稀元素化学工業
4082 第一稀元素化学工業

※2024年07月11日(木)追記

第一稀元素化学工業もピックアップしておきます。
第一稀元素化学工業はジルコニウム化合物のトップメーカーで、ジルコニウム化合物ってやつは自動車排ガス浄化触媒とか、工業用の化学触媒、環境触媒とか人工歯などの歯科材料としても使われるほか、MLCCの添加材としても使われます。売上高の割合としては2022年度で、自動車排ガス浄化触媒向けが約6割でメイン、電子機器向けは約9.8%とそこまで比率は大きくないですが、こちらも一応関連株として注目しておきます。

MLCC関連株(積層セラミックコンデンサ関連株) まとめ

MLCC関連株については取り急ぎ以上ですかね!
また新たな関連株が浮上したり、書き忘れた銘柄なんかがあったらその都度追記していきたいと思います🥰

他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!

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かりん

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