※この記事は2026年03月13日(金)に全面的に書き直しました。
こんにちは、かりんです🥰
今回は、肥料関連株について改めてまとめ直しておきます。
この記事を最初に書いたのは2022年8月。当時はウクライナ侵攻による肥料価格の急騰が背景にありました。
あれから3年以上が経った2026年3月現在、アメリカ・イスラエルによるイランへの攻撃をきっかけに、中東情勢が一気に緊迫化しています。イラン側も徹底抗戦の構えを見せており、海上輸送の要所である「ホルムズ海峡」が事実上封鎖されているような状況が続いています。
ホルムズ海峡は、世界の原油・LNG(液化天然ガス)輸送の約2割が通過する極めて重要なルートです。
この海峡の封鎖リスクによりエネルギー価格が高騰。天然ガスを原料とする窒素系肥料をはじめ、製造や輸送コストが跳ね上がるリン系肥料なども価格上昇を余儀なくされています。
ということで、改めてこのページでは「2026年最新版」として、肥料関連株の本命株・出遅れ株 一覧をまとめておきたいと思います😘
肥料関連株とは
肥料関連株とは、肥料を開発・製造・販売している銘柄の総称です。そのまんまの意味ですが、この記事では主に「窒素系肥料(尿素など)」と「リン酸系・硫黄系肥料」について詳しくまとめたいと思います。
肥料の三要素とは
肥料関連株をチェックする前に、植物が育つために欠かせない「肥料の三要素」について簡単に整理しておきます。植物の成長には、主に以下の3つの栄養素が必要とされています。
肥料関連株といえば、2022年のウクライナ情勢の際にも大きく注目されました。当時は主に「窒素」と「カリウム」の供給不安(価格高騰)が話題でした。
ロシアは世界の窒素肥料の約20%、カリウム肥料は隣国ベラルーシとあわせて40%の供給量を占めているからです。
では現在(2026年3月)はどうでしょうか。
現在、肥料関連株に再び注目が集まっているのは、イラン情勢の緊迫化によるホルムズ海峡の事実上封鎖リスクが主な要因です。
「中東のエネルギー問題と肥料に何の関係があるの?」と思うかもしれませんが、実は密接に連動しています。
世界中の原油・LNG(液化天然ガス)の約2割が通過するエネルギー輸送の要所であるホルムズ海峡が通れないと、エネルギー価格が高騰します。それがそのまま特定の肥料の製造・輸送コストにはね返り、価格上昇を余儀なくされるからです。
具体的に今回のリスクで製造コスト高騰の直撃を受けるのが以下の2つです。
イラン情勢の緊迫は長引く可能性も警戒されており、ホルムズ海峡の封鎖リスクもいつまで続くかわかりません。原油の供給不安、LNGの高騰などももちろん重大なリスクですが、肥料の供給不安も世界の食料不足に直結する重大な問題ですから、こちらにも注目が集まる可能性があります。
いずれにせよ、ホルムズ海峡の封鎖リスクが高まっている間は肥料関連株に注目しておきたいと思います。
肥料関連株 一覧
| コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(26.03.13時点) |
|---|---|---|---|
| 4031 | 片倉コープアグリ | 国内肥料最大手 窒素・リン酸・カリウムを含む化成肥料・配合肥料を幅広く製造販売 市況高騰の恩恵か | 12,499百万円 |
| 4025 | 多木化学 | 1885年創業の化学肥料パイオニア 窒素・リン酸系肥料を製造 | 38,024百万円 |
| 4182 | 三菱ガス化学 | 窒素肥料の主原料である「アンモニア」の国内トップクラスの製造拠点 上流工程の関連株 | 871,725百万円 |
| 6330 | 東洋エンジニアリング | 尿素プラントの設計・建設で世界的実績 窒素肥料インフラを支える | 105,303百万円 |
| 8002 | 丸紅 | 5大商社の一角 肥料の輸入・販売・調達を手掛ける アンモニア(窒素)やリン鉱石などの肥料原料の輸入・権益に強い | 9,285,300百万円 |
| 8031 | 三井物産 | 5大商社の一角 肥料原料の調達・供給に関与 アンモニア(窒素)やリン鉱石など、肥料原料のグローバルな権益確保・輸入において国内有数の商社 | 16,934,662百万円 |
| 8053 | 住友商事 | 5大商社の一角 子会社「住商アグロ」が肥料事業を展開 農業関連に幅広く関与 | 6,750,069百万円 |
| 4061 | デンカ | 総合化学メーカー 石灰窒素(窒素肥料)を手掛けるほか、子会社でリン系肥料も製造 | 284,707百万円 |
| 4044 | セントラル硝子 | 塩化アンモニウム(窒素肥料原料)とリン酸系肥料の両方を手掛ける | 105,950百万円 |
| 4979 | OATアグリオ | 農薬・肥料の両方を手掛ける 水耕栽培用肥料(液体肥料等)に強み 窒素やリン酸を含む高付加価値品を扱うが汎用肥料の高騰テーマでは恩恵は限定的か | 33,150百万円 |
| 4041 | 日本曹達 | 農薬・化学品メーカー 主力は農薬だが石灰窒素など窒素系肥料も手掛ける | 210,399百万円 |
| 4022 | ラサ工業 | リン酸系製品が主力だが半導体向けが中心で農業用肥料向けは限定的 | 69,432百万円 |
| 2053 | 中部飼料 | 畜産飼料が主力だが副産物で有機質肥料を扱うが、今回の尿素(窒素)やリン酸テーマとの関連性は薄い | 54,275百万円 |
肥料関連株 本命株・出遅れ株
それでは肥料関連株の本命株・出遅れ株をピックアップしていきますね。個人的な主観を含んだ内容なので参考程度にお願いします😊
肥料関連株 本命株 4031 片倉コープアグリ

肥料といえばまずは片倉コープアグリですね。同社は国内肥料最大手となる肥料の専業メーカーです。
尿素(窒素)やリン酸などを含む化成肥料を幅広く展開しており、今回の供給不安テーマにもしっかり関連しています。
片倉コープアグリは、JA全農と総合商社の丸紅が大株主という強力なバックボーンを持つことから中東情勢による原料高騰時でも丸紅のグローバルネットワークを活かして代替ルートを比較的確保しやすいと考えられます。また、市況高騰時には「在庫評価益」が膨らみやすいため、価格上昇の恩恵を最もダイレクトに受けやすい代表格の銘柄です。
肥料関連株 本命株 4025 多木化学

多木化学も肥料関連株の中核的存在としてピックアップしておきます。同社は1885年創業、日本で初めて人工的な化学肥料を製造したパイオニア企業です。
特に「過リン酸石灰」など、リン酸系肥料に独自の強みを持っています。今回のホルムズ海峡の封鎖リスクでは原油の脱硫工程で出る「硫黄」が不足することから、リン系肥料の高騰が懸念されるため同社の主力製品に直結するテーマと言えます。
ただ多木化学は、化学肥料事業以外にも化学品や不動産事業などを手掛けており、肥料事業の売上比率は約3割前後なので、肥料専業メーカーの片倉コープアグリに比べると恩恵は限定的かもしれません。
肥料関連株 本命株 6330 東洋エンジニアリング

東洋エンジニアリングも肥料に間接的に関わる銘柄として取り上げておきます。同社は日本のプラントエンジニアリング御三家の一角で、尿素プラントの設計・建設において世界的な実績を持つ銘柄です。
肥料を直接製造するメーカーではありませんが、世界の尿素(窒素肥料)製造インフラを支える存在として、今回のテーマと非常に親和性が高いと考えます。
今回、中東情勢の緊迫化でホルムズ海峡の事実上の封鎖リスクが意識されたため、世界中で「中東以外の安全な地域にアンモニア・尿素プラントを新たに建設し、調達ルートを分散すべきではないか」という動きが出てくる可能性が考えられます。
肥料は世界の食料を支える重要物資。ホルムズ海峡の封鎖リスクが長引くかどうかに関わらず、今回の件で「中東依存のリスク」は明確に世界中で意識されたはずです。
尿素プラントで世界的な実績を持つ東洋エンジニアリングは、肥料関連株としては間接的ですが、今後のプラント新規受注への思惑が働きやすいといえると思います。
あと、そもそも原料となる「アンモニア」自体が次世代エネルギーとして注目されています。まずは水素エネルギーの輸送媒体として、ゆくゆくはアンモニアを直接燃料にする構想などもありますから、中長期的な「次世代エネルギー関連株」として面白そうです。
肥料関連株 出遅れ株 4182 三菱ガス化学

三菱ガス化学は窒素肥料の主原料であるアンモニアの国内トップクラスの製造メーカーで、今回のテーマでは肥料そのものではなく「上流工程の関連株」として注目。
ホルムズ海峡の封鎖リスクでLNGが高騰すると、アンモニアの製造コストが上昇するため同社にとってはコスト増要因でもありますが、有事の際に国内のアンモニア製造インフラを持つ点はサプライチェーンの観点から評価される可能性がありそうです。好材料・悪材料のどちらも考えられますが、市況高騰局面では製品価格への転嫁も期待できるため、トータルでは注目しておきたい銘柄です。
あとやはり国内有数のアンモニアメーカーなので、東洋エンジニアリングと同様に次世代エネルギー関連株という観点でも注目です。なお同社の主力事業はメタノールやエンジニアリングプラスチックなどで時価総額も大きめなので、肥料テーマとしては「周辺銘柄」という位置づけで見ておくのが無難かも。
肥料関連株 本命株 8002 丸紅

総合商社からは丸紅を本命株としてピックアップ。
同社は米国の巨大な農業資材販売会社「ヘレナ社」を傘下に持つほか、前述の国内肥料最大手「片倉コープアグリ」の主要株主でもありますし、窒素肥料の原料となるアンモニアやリン鉱石など、肥料原料の輸入・調達というサプライチェーンの最も上流を担う存在です。
今回のように中東情勢が緊迫化し、ホルムズ海峡などの特定の航路に封鎖リスクが高まった局面では、世界中に広がる商社のネットワークを駆使した「代替ルートの確保」が重要です。有事の際でも独自の調達網で世界中から原料をかき集め、資源価格の上昇をしっかり利益に変えていける体力は大手総合商社ならではの強みです。
ちなみに肥料原料の調達やアグリビジネスという点では、同じく総合商社の三井物産や住友商事にも注目。個人的には肥料分野での実績や片倉コープアグリとの直接的な資本関係を考慮して丸紅に注目しています。
肥料関連株 出遅れ株 4061 デンカ

続いて総合化学メーカーのデンカも挙げておきます。
同社は1915年に「石灰窒素」という窒素系肥料を商業生産した、国内における窒素肥料のパイオニア企業。子会社「デンカアヅミン」ではリン系肥料も製造しており、窒素・リン酸の両方のテーマに関わる銘柄です。
ただ、現在のデンカは電子・ハイテク分野やインフラ分野などの化学品事業が主力で、肥料部門の売上比率は全体から見るとそこまで大きくないので片倉コープアグリのような肥料専業メーカーに比べると恩恵は限定的かもしれません。あくまでテーマ性に注目が集まった際の出遅れ株、思惑株的な位置づけとしてマークしておくのが良さそうです。
肥料関連株 出遅れ株 4044 セントラル硝子

セントラル硝子もはガラスメーカーとして知られていますが、隠れ肥料関連株としても注目です。
同社はガラスだけでなく化学品事業の中で「化成肥料(窒素・リン酸・カリウムなどを配合した高度な肥料)」や「塩化アンモニウム(窒素肥料の一種)」を製造・販売している国内有数の肥料メーカーです。
今回のテーマである中東情勢の緊迫化において、リン鉱石の加工に必要な硫黄(原油の副産物)の不足や、アンモニア製造にかかるエネルギーコストの高騰が懸念されています。同社はこれらの原料価格の変動が製品価格に直結しやすい事業構造を持っているため、肥料価格が高騰する局面では注目。
やはり純粋な専業メーカー(片倉コープアグリなど)に比べると主力事業が多岐にわたるため株価の反応は限定的ですが、意外性のある肥料銘柄として面白いかなと。
農薬・肥料関連株 まとめ
肥料関連株については以上です🙂
また新たな関連株が浮上したり、書き忘れてる銘柄があったらその都度追記するかも!
イラン情勢が落ち着くまでは肥料の供給不安・価格高騰も意識される可能性があるので関連株はチェックしておきましょう。
他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!
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