アンモニア関連株 本命株・出遅れ株 一覧

アンモニア関連株アイキャッチ

 

※この記事は2023年10月18日(水)に追記編集しました。

こんにちは、かりんです🥰

脱炭素社会に向けた有力テーマとしてアンモニア関連株に注目が集まっていますね。

今回はアンモニア関連株について本命株出遅れ株 一覧をまとめておきます☺

アンモニア関連株とは

アンモニア燃料

アンモニア関連株とはアンモニアに関連する事業や研究開発を手掛ける銘柄の総称です。

そもそもなぜアンモニアが脱炭素社会へ向けた切り札として注目されているか?言いますと、理由は主に二つです。

一つは、最近話題の「水素エネルギーの輸送媒体」として注目されている点です。水素は二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーですが、水素を水素のまま運ぶには効率が悪いらしく、「じゃあ成分中にたくさんの水素を含むアンモニアを輸送媒体として使おう!」ってことみたい。

アンモニアはすでに化学工場や肥料向けにも広く活用されている原料なので、輸送・貯蔵のインフラも整っているのでいろいろ都合がいいみたい。水素の輸送手段として活用するので「水素キャリア」とも言うっぽいですね!

そして、もう一つアンモニアが注目される理由は、アンモニアそのものを直接燃料として使う研究開発が進んでいる点です。

アンモニアも水素と同様に燃料しても二酸化炭素を排出しないため、既存の石炭火力発電の燃料にアンモニアを混ぜて燃やすことでも、かなりCO2の排出量を抑えることができるようです。

現在は石炭火力にアンモニアを20%混焼する実証実験が進められていて、将来的に国内の大手電力会社が保有するすべての石炭火力発電所で20%アンモニア混焼を行うことができれば、およそ4000万トンものCO2排出量を削減できます。今後は混焼率を20%からどんどん上げていく技術を研究するとともに、最終的にはアンモニアだけを燃料とする「専焼」と呼ばれる発電方法を目指すらしいです。

ま、とりあえず「アンモニアは脱炭素社会に向けた切り札」ということですね。

ちなみに現在、アンモニアはおもに肥料や工業向けに使われているだけで年間の消費量は100万トンですが、経済産業省の「燃料アンモニア導入官民協議会」では、今後、燃料アンモニアなどとして実用化されることを目指して2030年には300万トン、2050年には3000万トンの需要とロードマップを示しています。

現在、ほぼ肥料と工業向けにしか使われていないアンモニアが、今後30年で年間3000万トンもの需要が生まれると考えるとなかなか凄いですよね。それに燃料アンモニアだけでなく、水素キャリアとしての活用法もありますし。

いずれにしても今後、世界的にもアンモニアの需要はおおきく拡大する可能性を秘めているわけです。

アンモニア関連株はなかなかのビッグテーマとして注目してもいいんじゃないでしょうか😍

ちなみに、以前まとめた「水素エネルギー関連株」にもアンモニア関連株を少し紹介しました。水素エネルギー関連株とアンモニア関連株はかなり近いテーマなので、併せてチェックしておくといいと思います。

水素エネルギー関連株 本命株・出遅れ株 一覧はコチラ≫

アンモニア関連株 一覧

コード 銘柄名 特徴 時価総額(21.02.25時点)
4208 宇部興産 アンモニアメーカーの子会社「宇部アンモニア工業」を吸収合併 232,578百万円
4021 日産化学 アンモニアメーカー 910,600百万円
4004 レゾナック・ホールディングス(旧:昭和電工) アンモニアメーカー 394,040百万円
4183 三井化学 アンモニアメーカー 703,854百万円
4005 住友化学 アンモニア系化学品を生産 アンモニアの国内貯蔵 890,630百万円
8031 三井物産 アンモニアの有力供給源として期待視 3,990,552百万円
8058 三菱商事 アンモニアの有力供給源として期待視 4,519,570百万円
9101 日本郵船 燃料アンモニアの海上輸送インフラ 531,422百万円
1963 日揮ホールディングス アンモニアを水素キャリアとしたエネルギーサプライチェーンの商業実装 362,901百万円
7013 IHI サウジアラムコが進めるブルーアンモニアのサプライチェーン実証試験に協力 313,536百万円
6201 豊田自動織機 広島大学・昭和電工とアンモニアから燃料電池車向け水素を製造 3,082,452百万円
4114 日本触媒 低温小型でオンデマンドに駆動するアンモニア合成プロセス 237,048百万円
5331 ノリタケカンパニーリミテド アンモニアを直接燃料とする燃料電池 54,622百万円
4043 トクヤマ アンモニアを直接燃料とした燃料電池による発電 199,324百万円
4091 日本酸素ホールディングス 大阪大学とNOx の発生量を抑制する「アンモニア燃焼技術」を開発 900,833百万円
9501 東京電力ホールディングス JERAがアジア有数のアンモニア製造「ペトロナス社」と脱炭素分野で協業 560,849百万円
9502 中部電力 JERAがアジア有数のアンモニア製造「ペトロナス社」と脱炭素分野で協業 1,005,108百万円
8001 伊藤忠商事 東シベリアで生産したアンモニアを日本に輸送し燃料として活用するプロジェクト 5,119,193百万円
6330 東洋エンジニアリング 東シベリアで生産したアンモニアを日本に輸送し燃料として活用するプロジェクト 21,708百万円
1964 中外炉工業 アンモニアのみを燃料として安定燃焼させる技術を開発 14,602百万円
6378 木村化工機 低濃度アンモニア水から高純度水素を製造し燃料電池発電に成功 13,678百万円
6901 澤藤電機 プラズマでアンモニアから高純度の水素を生成する装置 10,286百万円
5020 ENEOSホールディングス アンモニアを水素キャリアとして実証実験 1,527,278百万円
6016 ジャパンエンジンコーポレーション 船舶向けアンモニア燃料エンジン・水素燃料エンジンを開発中 13,762百万円(23.10.18時点)

アンモニア関連株 本命株・出遅れ株

それではアンモニア関連株の本命株出遅れ株をピックアップしておきますね!個人的主観を含む内容なので参考程度にお願いします😊

アンモニア関連株 本命株 4208 宇部興産

4208宇部興産
4208 宇部興産

アンモニア関連株中核銘柄として大手総合化学メーカーの宇部興産に注目です。宇部興産はアンモニアの国内主要メーカーの一つで、2020年10月にはアンモニアの製造販売を手掛ける子会社「宇部アンモニア工業」を吸収合併しています。

アンモニアを直接燃料として使用することになれば、アンモニアは特需となりますので宇部興産にとっては恩恵がありそうですね。

ちなみにアンモニアの国内収容メーカーは宇部興産、日産化学、昭和電工、三井化学です。宇部興産だけでなく他のアンモニアメーカーにも注目。

アンモニア関連株 本命株 4004 レゾナック・ホールディングス(旧:昭和電工)

4004昭和電工
4004 昭和電工

レゾナック・ホールディングス(旧:昭和電工)は「エコアン」という使用済プラスチックを原料の一部に使用したアンモニアを展開しているほか、広島大学、豊田自動織機、大陽日酸らと共同でアンモニアから燃料電池車向け水素を製造する技術の開発にも成功しています。アンモニア関連株の中核株と言えると思います。

アンモニア関連株 本命株 8031 三井物産

8031三井物産
8031 三井物産

三井物産もアンモニア関連株として注目です。三井物産はアンモニアの供給源として期待視されているようです。

経済産業省の燃料アンモニア導入官民協議会は、燃料アンモニアを2030年には300万トン、2050年には3000万トンの供給を目指すとしていますが、現在の既存のアンモニアメーカーによる国内生産量は年間100万トン。いくら増産体制を整えても2050年までに3000万トンの需要を国内生産でまかなうのは難しいらしく、そうなるとアンモニアの原料の天然ガス価格が安い国で製造・輸入するのが現実的です。

そこで注目されているのが三井物産です。三井物産はアンモニア原料である天然ガスの開発案件・経験が豊富にあり、アンモニアを扱ったビジネスの経験もあり、さらにアンモニアを大量生産する技術検証もしています。

将来的に燃料アンモニアの供給元として、三井物産は巨大な市場を獲得する可能性があるとして注目されています。三井物産は時価総額規模が大きめですが、長い目でみれば面白そうですね。日本の5第商社はバフェット銘柄でもありますし!

ちなみに三井物産とほぼ同じ理由で三菱商事も注目されているのでこっちも監視しておきます。

アンモニア関連株 本命株 9101 日本郵船

9101日本郵船
9101 日本郵船

海運で国内首位の日本郵船は、燃料アンモニアの海上輸送インフラを担う銘柄として注目されています。

アンモニア関連株 本命株 5331 ノリタケカンパニーリミテド

5331ノリタケカンパニーリミテド
5331 ノリタケカンパニーリミテド

水素エネルギー関連株の記事にも書きましたが、ノリタケカンパニーリミテドもアンモニア関連株として注目です。

ノリタケは世界的な高級陶磁器食器メーカーですが、陶磁器の製造で培ったセラミックス・金属技術を応用して固体酸化物形燃料電池(SOFC)や固体高分子形燃料電池(PEFC)用の材料や部品を開発しています。注目なのはアンモニアを直接燃料とするカーボンフリー燃料の直接供給型燃料電池用部品(アンモニア燃料電池用セラミックスセルおよび封止ガラス)を開発している点です。

ノリタケカンパニーはアンモニア関連株のなかでは時価総額規模がそこまで大きくないので値動きの面でもなかなか面白そうです。

アンモニア関連株 本命株 6901 澤藤電機

6901澤藤電機
6901 澤藤電機

澤藤電機も水素エネルギー関連株のページでも紹介した銘柄ですが、これもアンモニア関連株の本命株です。

澤藤電機は岐阜大学と共同で、プラズマを利用を利用してアンモニアから99.999%の高純度水素を生成する水素製造装置「プラズマメンブレンリアクター(PMR)」を開発。水素キャリアとしてのアンモニア活用で商機を得そうな銘柄です。

澤藤電機はアンモニア関連株のなかでも時価総額規模がかなり小粒なほうなので値動き的にも面白いと思います。

アンモニア関連株 出遅れ株 1964 中外炉工業

1964中外炉工業
1964 中外炉工業

工業炉メーカーの中外炉工業もアンモニア関連株の出遅れ株として注目です。中外炉工業は2020年9月にアンモニアのみを燃料として安定燃焼させる技術を開発したと報じられています。2025年にも工業炉での実用化を目指すとのこと。

中外炉工業もアンモニア関連株のなかでは時価総額規模が小粒な方なので、値動き的にも注目ですね。

アンモニア関連株 本命株 6016 ジャパンエンジンコーポレーション

ジャパンエンジンコーポレーション
ジャパンエンジンコーポレーション

※2023年10月18日(水)追記

アンモニア関連株としてジャパンエンジンコーポレーションも追記しておきます。
ジャパンエンジンコーポレーションは2017年に「神戸発動機」と三菱重工の船用機械エンジン事業が事業統合してできた会社ですね。船用ディーゼル機関を主に手掛ける会社。

ジャパンエンジンは世界的な脱炭素社会に向けた動きを考慮し、アンモニア燃料エンジンと水素燃料エンジンの開発に取り組んでいる模様。アンモニア燃料エンジンの初号機は2025年度に完成予定、水素燃料エンジンの初号機は2026年度に完成の予定とか。

ジャパンエンジンが開発しているのは船舶向けのエンジンですが、こういう大型機体が水素やアンモニアで動くようになるのって凄い。水素エネルギーのパワーすごい。ジャパンエンジンは時価総額規模もそんなに大きくないので値動き的にも面白そう。

アンモニア関連株 まとめ

アンモニアは水素キャリアとしても有望ですし、近い将来には直接燃料として実用化される可能性も高く、そうなればアンモニアは世界的に脱炭素社会に向けた切り札になり得ます。水素エネルギー関連株と、関わりが深いですし割とビッグテーマだと思います。アンモニア関連株本命株出遅れ株は把握しておくといいかも!

他にも次にくる有望テーマとか材料株とか、しっかりアンテナを広げておきましょう!
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