こんにちは、かりんです🥰
直近(26年06月08日)で大きな暴落はありましたが、幸いすぐに相場が持ち直してくれて少しホッとしましたね。半導体やMLCCなど、AIインフラ銘柄が買い戻される展開が続いてくれると個人的にはありがたい限りです。
さて、直近のAIインフラ銘柄として特に目立つ動きをしているテーマといえばMLCC(積層セラミックコンデンサ)ですが、もう一つ見逃せないAI周りの周辺部品があります。
それが「水晶デバイス」です。
水晶デバイスとは『水晶特有の電圧をかけると正確に振動する性質』を利用して電子機器の「正確なリズム(基準信号)」を作り出す部品のこと。スマホなんかにも必要不可欠な電子部品ですが、膨大なデータを高速で処理・通信するAIサーバーやデータセンターにも必要不可欠。この「既存の端末だけでなくAIインフラ向けに需要が増大する見込み」という点で、水晶デバイスはMLCCにも少し流れが似ている気がします。
ちなみにもともと水晶デバイス関連株は「データセンター周辺機器関連株」のまとめ記事の中で一部ピックアップしていましたが、ここにきて市場の注目度がさらに急上昇しているため、改めてこのページで「水晶デバイス関連株」として独立させてまとめておきます。
それでは水晶デバイス関連株の本命株 出遅れ株 一覧をみていきましょう!
水晶デバイス関連株とは
水晶デバイス関連株とは、スマホやAIサーバーを構成する電子部品「水晶デバイス」に関連する銘柄の総称です。基本的には水晶デバイスメーカーや、その製造装置を手掛ける企業がメインとなります。
「てゆーか、そもそも水晶デバイスってなんなの?」という方のために、まずはざっくりとその役割を説明しておきます。
水晶デバイスとは、人工水晶の性質を利用した電子部品の総称です。
水晶を薄く精密にカットした「水晶片」には、電圧をかけると規則正しく正確に振動するという面白い性質があります。この振動を利用して、電子機器の内部で「テンポ(信号)」を正確に刻む役割を担っているのが水晶デバイスです。
電子機器の内部は、CPU(頭脳)やメモリ(記憶領域)といった何十個もの半導体が、超高速でデータをパス回ししています。
投げる側と受け取る側のタイミングが少しでもズレると、データは迷子になって処理エラーを起こしてしまいます。そこで水晶デバイスがすべての回路に「基準となるリズム」を届けることで、この超高速のパス回しがズレることなく正常に機能します。
スマホでいえば基準となる周波数を作って混信を防いだり、クォーツ時計では正確なリズムをカウントして正しい時間を刻みます。
他にもパソコン、医療機器、家電、自動車の自動運転システムにいたるまで、あらゆる「電気で動くモノ」の内部でテンポを刻み続ける、いわば電子機器の内部を指揮する指揮者、あるいはメトロノームみたいな役割と考えるとわかりやすいかもです!
なぜ水晶デバイス関連株が注目されているか?
今、水晶デバイス関連株に注目が集まっている理由はやはり「AIインフラ部品」としての需要が増大しているからだと思われます。
AIサーバーやデータセンターにおける「超高速・大容量通信」の安定化には高精度な水晶デバイスが不可欠。
近年の生成AI開発競争に伴い、データセンター内では大量のAIサーバーが連結され、膨大なデータが数兆・数十兆という凄まじいスピードで行き交っています。通信速度もかつてない超高速化が進んでいます。
超高速・大容量通信を行う際、ほんの少しでも信号のタイミングがズレたり、熱やノイズで波形が乱れたりすると、データの衝突や遅延が発生してシステム全体がストップしてしまいます。しかも、AIサーバーの内部は猛烈な熱がこもるため、過酷な環境でも狂わないタフさが必要です。
そこで必要になるのが一般的なスマホ用よりも遥かに熱に強く、ノイズが少なく、極限までブレない「ハイエンドな高精度水晶発振器」です。
MLCCと同じく、AIサーバー1台あたりに求められる「量」が増えるだけでなく、技術的な難易度が上がることで製品の「質(単価)」が従来のサーバやスマホ向けから跳ね上がります。このハイエンドな水晶デバイスの需要の増大を見越して、物色が巡っているのだと思っています。
既存の端末向けだけでなく「AIインフラ向けに市場が激変する」というこの流れは、今のMLCC相場と似てる部分がありますね。
「水晶振動子」と「水晶発振器」の違い
水晶デバイスのざっくりとした分類でよく見かけるワードなので、この2つの違いも簡単に押さえておくとわかりやすいと思います。
今回の主軸テーマであるAIサーバーやデータセンターなどのハイエンドな現場では、ノイズや温度変化に強い「水晶発振器」が主役として大活躍するとされています。
水晶デバイス関連株 一覧
| コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(26.06.09時点) |
|---|---|---|---|
| 6779 | 日本電波工業 | 水晶デバイス専業大手 車載向けで世界シェアNo.1 AIデータセンター向けの超高精度な水晶発振器にも注力 | 111,711百万円 |
| 6962 | 大真空 | 水晶デバイス専業大手 AIサーバーや光トランシーバー向けに次世代の「差動出力発振器」を開発 | 38,984百万円 |
| 6981 | 村田製作所 | 世界的な電子部品大手 MLCC世界首位級 2013年に水晶デバイスの東京電波(現・岩手村田製作所)を子会社化 独自の薄膜技術を用いた高精度な水晶発振器を手掛ける(車載・民生品向けがメイン) |
19,025,414百万円 |
| 6971 | 京セラ | AIサーバー向けにノイズを極限まで抑えた「差動出力水晶発振器」の量産などで実績 | 5,147,079百万円 |
| 6724 | セイコーエプソン | プリンターのイメージが強いが、水晶デバイスでも世界的 半導体技術と水晶を融合した高精度発振器を展開しデータセンター向けでも実績 |
1,094,756百万円 |
| 6384 | 昭和真空 | 水晶デバイスの周波数を微調整する真空装置で世界シェアトップクラス(世界シェア約8~9割) | 10,925百万円 |
| 6666 | リバーエレテック | 水晶デバイス専業中堅 独自の工法による超小型製品に強み iPhone関連株としても知られる | 10,988百万円 |
| 3446 | ジェイテックC | 水晶デバイス製造工程で不可欠なプラズマCVM技術(平坦に研磨する技術)に強み | 9,968百万円 |
(ちなみに私が普段の情報収集でチラ見してるのはこのあたりです↓)
水晶デバイス関連株 本命株 出遅れ株
それでは水晶デバイス関連株の本命株・出遅れ株をピックアップしておきますね。この項目は個人的な主観を含むので参考程度にお願いします😋
水晶デバイス関連株 本命株 6779 日本電波工業

水晶デバイス関連株としてまずピックアップするのは日本電波工業です。
こちらは以前のデータセンター周辺機器のまとめ記事でもピックアップした本命株ですね。
水晶デバイス専業の世界大手で、車載向け分野で世界シェアNo.1を誇る企業です。盤石な車載向け事業に加えて「AIデータセンター特需」という強烈な成長エンジンが乗っかってきていることから本命株として注目。
すでにお伝えした通り、AIサーバー内での超高速通信には極限までブレない高精度な基準信号(テンポ)が不可欠。同社は長年培ってきた水晶デバイスの高い技術力を武器に、過酷な環境下でも乱れないハイエンドな超高精度・水晶発振器の展開に注力中。2026年02月26日には、AIデータセンター向け光トランシーバー(800Gbps/1.6Tbps)に対応した、基本波・高周波(156~625MHz)の差動出力水晶発振器を開発したことも発表しています。
自動運転など車載向けでもベースの利益を稼ぎつつ、AIインフラ向けの急成長市場の恩恵も真っ向から狙いにいくポジションの銘柄です。水晶デバイス関連を追うなら、真っ先に監視しておくべき王道の銘柄です。
水晶デバイス関連株 本命株 6962 大真空

日本電波工業と並び、日本の水晶デバイスメーカーとして双璧をなすのが大真空。こちらも水晶デバイス専業で、日本電波工業に次ぐ位置づけですね。一部の分野では大真空が強みを持つとされています。
大真空もAIサーバーや高速大容量通信向けの次世代デバイス「差動出力発振器」を手掛ける水晶デバイスメーカー。AIサーバーや超高速光通信が求める「ノイズを極限まで抑え込んだ綺麗な信号」を超小型で出力できるハイエンドな発振器を手掛けていますから、こちらもAIインフラの心臓部を担う銘柄です。
これまではスマートフォン・モバイル向けのイメージが強かった銘柄ですが、AIインフラ向けへのシフトが本格化した際の変化率は面白そう。
また大真空は日本電波工業に比べて時価総額規模が小さめであることも注目ポイント。値の軽さという面でも日本電波工業とセットで監視しておきたい銘柄です。
水晶デバイス関連株 出遅れ株? 6666 リバーエレテック

日本電波工業や大真空よりは規模・シェアともに小さめですが、水晶デバイスの中堅メーカーのリバーエレテックも取り上げておきます。
同社も2025年12月に、AIサーバーや光通信モジュール向けに超低位相ノイズ・低ジッタ(通信の波形の揺らぎが小さい)の次世代水晶発振器「KCRO-05」を開発し、量産化に向けた体制を整備することを発表しています。大真空や日本電波工業のような大手だけでなく、中堅リバエレもAIインフラ向けのハイエンド需要を獲得しにいっている点は大きな注目ポイント。
また、リバーエレテックは独自の特許技術による「超小型製品」の技術力に強みを持っている点にも注目です。内部スペースに余裕がないスマホ向けなどの部品として採用されることが多く、株式市場では昔から「iPhone関連株」としてのイメージが定着しています。
AIサーバーなどの巨大なインフラ設備向けはもちろんですが、今後やってくるであろう「AIスマホ」や「エッジAI搭載の小型デバイス」など、端末側でのAI処理が普及していく過程でも、同社の超小型デバイスが活躍の機会を得る可能性に期待です。
あとはなんといっても時価総額の小ささですね。水晶デバイスというテーマ全体に資金が向かった際の爆発力に期待したい銘柄です。
水晶デバイス関連株 本命株? 6981 村田製作所

MLCC(積層セラミックコンデンサ)で世界シェア首位を誇る大本命株「村田製作所」は水晶デバイス関連株としても監視しておきたい銘柄です。
同社は2013年に東京電波(現・岩手村田製作所)を完全子会社化しており、独自の水晶素材と加工技術をもとに、高付加価値な水晶デバイスの製造を一貫して手掛けています。
ただ村田製作所はMLCCがメイン事業なのに対して、水晶デバイスはあくまでサブ的な位置づけです。
現時点(2026年6月)では車載向け・民生品向けがメインのようで、明確な「AIサーバー向け」などの製品は確認できませんでした。
ですが、同社が得意とする「独自の薄膜技術」を用いた高精度な水晶発振器はAI向けとしても活躍する可能性に期待が持てるかと。また、そもそも村田製作所はMLCCなどの電子部品でAIサーバー向けのハイエンド品に注力していることから、同じくAI分野の必須部品である水晶デバイスでも需要を獲得しにくる可能性は考えられます。
現時点ではAI向け水晶デバイス銘柄としては「思惑」の域かもしれませんが、AIインフラに不可欠である「MLCC」と「水晶デバイス」の両方の需要を取りに行ける素地がある銘柄として面白そうです。
水晶デバイス関連株 本命株 6971 京セラ

京セラはMLCC関連株やセラミック関連株としてもブログに取り上げた銘柄ですね。こちらも水晶デバイス関連株としても注目です。
2026年02月10日、京セラは電子部品の「差動クロック用水晶発振器」において、業界最高レベルの位相ジッタ30fs(フェムト秒)の低ノイズを実現した「Xシリーズ」を製品化し、2026年1月より量産を開始したことを発表しています。
これはAIサーバーなどの高速かつ大容量のデータ通信向けに用いられる水晶発振器で、AIサーバーの超高速通信(800Gbpsなど)で発生するノイズを極限まで抑え込み、信号のブレを限りなくゼロに近づけた次世代モデルです。2026年1月から月産20万個でスタートした量産体制を、2026年6月からは月産200万個へと増産する方針とのことで、明確に需要を捉えている模様です。
先ほどの村田製作所は水晶デバイス銘柄としては現時点では「思惑」の域ですが、京セラは「すでにAI特需のど真ん中に水晶デバイス製品を投入」していますので、水晶デバイス銘柄としては一歩リードしている存在といえそう。
大型株なので短期的な値幅取りというよりは、AIデータセンターの本格拡大に伴って中長期でどっしり構える候補として監視しておきたい銘柄ですね。
水晶デバイス関連株 本命株 6724 セイコーエプソン

プリンターでおなじみのセイコーエプソンですが、こちらも実は水晶デバイスの分野で世界的なシェアを誇るガリバー企業です。
というか同社は2026年03月13日に発表した新・長期ビジョンおよび中期経営計画において、これまでの「プリンターのエプソン」からの脱却(進化)を標榜しています。その脱プリンター依存に向けて、高い利益成長を期待する柱として据えられたのが、AIデータセンター向けの水晶デバイスなどを含む「マイクロデバイス事業」です。
会社として明確にAI分野を見据え成長の軸と位置づけているのは非常に面白いです。
で、同社の強みは自社で人工水晶を育成・加工する技術を持つ点。そして、水晶デバイスを駆動させるための「半導体(IC)回路」まで自社で設計・開発できる点にあります。この「水晶×半導体」の合わせ技により、極めてノイズが少なく安定したハイエンドな高精度発振器を生み出すことを得意としています。
AIデータセンターの超高速通信において、ノイズ(ジッタ)の少なさが命になることはここまでお伝えしてきた通り。セイコーエプソンはすでに光通信ネットワークやデータセンター向けの超高精度・高周波発振器で実績を持つため、AIインフラの拡大に伴う恩恵をダイレクトに受ける本命企業の一角と言えると思います。
こちらも大型株なので短期目線の値幅取りというよりは、中長期目線でどっしりタイプの銘柄ですかね。
水晶デバイス関連株 出遅れ株 6384 昭和真空

昭和真空も水晶デバイス関連株として注目。
昭和真空は水晶デバイスそのものを製造・販売する企業ではなく、水晶デバイスの製造装置を手掛ける企業です。
同社は真空技術のスペシャリストであり、特に水晶デバイスの製造工程で不可欠な「周波数を微調整する真空装置」においては、なんと世界シェアの約8~9割を握っているとされる企業。2020年に経産省から発表されたグローバルニッチトップ100選にも選ばれているGNT企業です。
生成AIの爆発的普及に伴う半導体の特需によって、半導体製造装置メーカーの株価が急騰した流れと同じく、水晶デバイスでも同じような流れが起きる可能性に期待。世界中の水晶デバイスメーカーが「もっとハイエンドな発振器を大量に作らなきゃ!」と設備投資に走れば昭和真空が潤う構図ですね。
しかも水晶デバイス製造時に必須な真空装置で圧倒的な世界シェアを持っていながら、時価総額がさほど大きくない点も面白いですね。水晶デバイスというテーマに資金が向かった際、出遅れ株として注目しておきたいです。
水晶デバイス関連株 出遅れ株 3446 ジェイテックC

ジェイテックコーポレーションは、昭和真空と同じく水晶デバイスの「製造技術」というポジションで注目しておきたい銘柄ですね。
同社の最大の武器は、独自の「プラズマCVM技術」。これは簡単にいえば「とんでもない精度で磨く技術」です。水晶などの表面を、原子レベルで寸分の狂いもなく極限まで平坦に研磨することが可能です。
AIデータセンターなどの超高速通信に対応する「超高周波」の次世代水晶発振器を作るためには、内部の水晶ウエハをもの凄く薄く、かつ完全に均一な厚みに加工しなければなりませんが、従来の機械的な研磨では技術的な限界が来ているようです。そこで期待されるのが、同社のプラズマCVM技術です。
次世代水晶デバイスに求められる極限の薄さと平坦さを実現できるため、AIインフラ向けハイエンド水晶デバイスの製造工程において不可欠なプロセスとして期待が高まっています。
ちなみに、この磨く技術は次世代のダイヤモンド半導体などにも活用が期待されており、人工ダイヤ関連株としてもピックアップしています。
こちらも時価総額が小粒で値が軽いため、水晶デバイス相場が盛り上がった際に短期資金が向かいやすい出遅れ株として注目しておきます。
水晶デバイス関連株 まとめ
水晶デバイス関連株については取り急ぎ以上!
今後の株価の動向や新しい材料が出てきたら、また随時このページに追記してアップデートしていきます!
水晶デバイスはこれまでスマホや車載向けのイメージが強かったですが、ここにきてAIサーバーや高速通信インフラという超ハイエンド分野の需要に期待されている面白いテーマです。AI分野の裾野の広がり、本当に面白いですね!
他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!
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