※この記事は2026年04月08日(水)に追記編集しました。
こんにちは、かりんです🥰
2026年3月以降、米国・イスラエルとイランの対立が激化する中で、互いの「海水淡水化施設」や水・エネルギーインフラを標的とした攻撃が実際に発生しています。
降水量の少ない中東地域において、飲料水を作り出す淡水化プラントは国家の生命線ともいえる施設です。この水インフラが直接的な危機に晒されたことで、代替施設の建設や早期復旧に向け、海水淡水化関連株に注目が集まっています。
なかでも日本は世界でもトップクラスの水処理技術を持つ国であり、日本企業への期待も高まっています。
ということで当記事では海水淡水化関連株の本命株 出遅れ株 一覧をまとめていきます。
海水淡水化関連株とは
海水淡水化関連株とは、海水を淡水(真水)に変えるための特殊な技術、装置の製造、プラント建設、および運営に関わる銘柄の総称です。
水の惑星である地球ですが、地球の水の約97%は海水で真水はたった3%しかない非常に限られた資源です。
特に中東地域など降雨量の少ないエリアでは淡水は非常に貴重。こういったエリアでは海水を濾過して塩分を取り除く淡水化技術は国民の命を守る生命線として機能しています。
海水をろ過して塩分を取り除くためには、特殊なフィルターである「逆浸透膜(RO膜)」や、高圧で海水を送り出す「大型ポンプ」、そして大規模なプラントを設計・建設する高度なエンジニアリング能力が必要不可欠。
日本企業はこれらの分野で世界トップクラスのシェアと実績を誇っており、関連銘柄もすそ野が広いです。
海水淡水化関連株が注目される背景
現在、海水淡水化関連株が強力な投資テーマとして急浮上している理由はおもに「中東情勢の緊迫化と水インフラへの直接攻撃」です。
2026年3月、米国やイスラエルによるイランの水・エネルギー施設への攻撃や、イランによる周辺国(バーレーンなど)の淡水化施設へのドローン攻撃が報じられました。戦争の標的として「水インフラ」が直接狙われたことで、中東全域の飲料水供給に深刻な懸念が生じています。
中東諸国はもともと降水量が少なく水資源が乏しいため、生活用水の多くを海水淡水化プラントに依存しています。施設が稼働停止に追い込まれることは国民の命、国家の存亡にも直結するため、破壊された施設の早期再建や、安全保障の観点からの新規プラント増設・分散化が急務です。
海水淡水化技術の種類
海水淡水化技術にはいくつかの種類があります。
これから紹介する関連銘柄の事業内容でも少し聞き慣れない専門用語が出てくるので、ここでザックリと解説しておきますね。
代表格である「多段フラッシュ(MSF)法」は、圧力を変えた複数の部屋(多段)に高温の海水を連続して通し、効率よく蒸発(フラッシュ)させる仕組みです。かつては中東などエネルギー(石油など)が安く豊富な地域で主流でしたが、大量の熱エネルギーを消費するため、近年は環境配慮やコストダウンの観点からRO膜法への置き換えが進んでいます。
現在の海水淡水化技術では、省エネ・低コストな「RO膜法」が世界のスタンダードとなっています。
このRO膜法において最も重要な心臓部である「RO膜」の分野で、日本企業(東レや日東電工など)が圧倒的な世界シェアと技術力を誇っているわけですね
さらに日本勢はフィルターだけでなく、RO膜法のプラント設計・建設(EPC)に強みを持つ企業や、海水をフィルターに押し込むために必要不可欠な「大型の高圧ポンプ」で世界的なシェアを持つメーカー(荏原や酉島製作所など)を複数抱えています。
つまり「海水淡水化ビジネス」は日本企業が極めて強固なポジションを築いているため、中東情勢が緊迫化しているなかで資金が向かう構図となりやすいんですね。
海水淡水化関連株 一覧
| コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(26.04.02時点) |
|---|---|---|---|
| 3402 | 東レ | 合成繊維の世界的メーカー 海水淡水化の主流技術である逆浸透膜(RO膜)で世界トップクラスのシェア首位級 | 1,700,816百万円 |
| 6501 | 日立製作所 | 東レとサウジアラビア海水淡水化公社と共同でサウジアラビアの海水淡水化プラント実証サイトで、省エネ型海水淡水化システムの実証事業を実施し、従来型(RO膜法)に比べ約2割の省エネ化を実現 | 21,820,584百万円 |
| 6988 | 日東電工 | 高機能材料メーカー大手 逆浸透膜(RO膜)世界大手 海水淡水化プラントをはじめさまざまな水処理施設に供給 | 2,095,701百万円 |
| 3101 | 東洋紡 | 繊維事業で培った紡糸技術を応用し独自の中空糸型RO膜「ホロセップ」を供給 グループ会社を通じて海水淡水化装置の製造・販売も手掛ける | 125,025百万円 |
| 3896 | 阿波製紙 | 機能紙・不織布の開発メーカー RO膜の性能を支える「分離膜支持体用不織布」で世界トップシェア(同社調べ) | 4,089百万円 |
| 4114 | 日本触媒 | 米Trevi Systems社と次世代の海水淡水化/水処理システム「正浸透(FO)システム」の基幹部材である「浸透圧発生剤」を共同開発 | 338,025百万円 |
| 7011 | 三菱重工業 | サウジアラビアのラービグ地区の大型3段直列逆浸透(RO)法海水淡水化設備など大規模淡水化プラントの建設実績豊富 | 16,203,630百万円 |
| 7013 | IHI | 中東や北アフリカを中心に20基以上の海水淡水化プラント納入実績 | 3,681,383百万円 |
| 7004 | カナデビア | 海水淡水化プラントのEPC(設計・建設)で世界的に実績(日本と中東を中心に世界で45件納入:2020年3月時点) RO膜は外部調達だが、ROプロセス技術(システム設計・運用)に強み |
183,321百万円 |
| 1963 | 日揮ホールディングス | 総合プラントエンジニアリング大手 海外の大型海水淡水化プラントの建設・エンジニアリングを多数担当 | 603,282百万円 |
| 6239 | ナガオカ | 石油化学プラント向けの内部装置・取水用スクリーンや水処理装置を手掛ける 独自の高速海底浸透取水システム「ハイシス」を淡水化施設向けに提供 |
12,642百万円 |
| 6368 | オルガノ | 水処理エンジニアリング大手 超純水製造装置や海水淡水化装置(RO膜法)も手掛ける | 668,739百万円 |
| 5802 | 住友電気工業 | 海水淡水化の前処理工程に必要な新型ろ過膜「TT膜」を開発 PTFE多孔質材料「ポアフロン」を用いた膜蒸留法による海水淡水化技術を研究開発中 |
7,463,041百万円 |
| 6361 | 荏原 | ポンプメーカーの世界的大手 海水淡水化向けに大型・高圧ポンプを供給 | 2,051,462百万円 |
| 6363 | 酉島製作所 | 海水淡水化向け高圧ポンプで世界トップクラスのシェアを誇る | 97,303百万円 |
| 6365 | 電業社機械製作所 | ポンプ大手 海水淡水化用の取水・高圧・増圧ポンプのほかエネルギー回収装置を製造・開発 | 28,040百万円 |
| 6333 | TEIKOKU | 液漏れしないキャンドモータポンプで国内シェア約6割の最大手メーカー 石油化学プラント、ファインケミカル、原発施設などさまざまな施設に無漏洩ポンプを供給するも海水淡水化プラントへの供給実績は確認できていないが技術的な親和性は高い | 45,084百万円 |
| 4188 | 三菱ケミカルグループ | 総合化学メーカー大手 中空糸膜による水処理ソリューションをはじめ各種水処理用膜やイオン交換樹脂などさまざま部材製品を展開 | 1,327,591百万円 |
| 4245 | ダイキアクシス | 水処理事業が中核の総合環境企業 水インフラ整備や途上国向けの水処理ビジネスを幅広く手掛ける 子会社運営のCVCファンドを通じて小型海水淡水化装置を手掛けるWaqua社に出資 |
9,858百万円 |
| 5016 | JX金属 | グループ子会社「東邦チタニウム」が海水淡水化プラント向けに軽量・高強度・高耐食という特性を持つ金属「チタン」を供給 | 3,390,747百万円 |
| 5726 | 大阪チタニウムT | スポンジチタンで世界屈指 海水淡水化プラント向けに軽量・高強度・高耐食という特性を持つ金属「チタン」を供給 | 99,434百万円 |
| 5406 | 神戸製鋼所 | チタンの溶解から最終製品(板、管、棒、線)までを一貫生産 プラント用チタン管などの部材供給 | 770,298百万円 |
| 8058 | 三菱商事 | チリ・カタール・豪州など世界規模で水ビジネスの投資・運営を手掛け、海水淡水化プラント建設・運営にも関与 | 22,058,372百万円 |
| 8001 | 伊藤忠商事 | 2022年にサウジアラビアのシュケイク3造水プロジェクトに参画(出資)し海水淡水化プラントの商業運転を開始 | 16,181,722百万円 |
| 8002 | 丸紅 | 2022年にサウジアラビアのシュケイク3造水プロジェクトに参画(出資)し海水淡水化プラントの商業運転を開始 | 9,944,621百万円 |
| 8031 | 三井物産 | 2017年にチリで初の海水淡水化プラントを建設と発表 銅鉱山向けに淡水を供給 | 18,279,437百万円 |
| 8053 | 住友商事 | 2024年11月に四国電力と日韓4社でカタールにおける天然ガス発電と海水淡水化事業を受注 | 7,310,960百万円 |
海水淡水化関連株 本命株 出遅れ株
それでは海水淡水化関連株の本命株・出遅れ株をピックアップしていきますね。この項目は個人的な主観を含むので参考程度にお願いします😋
海水淡水化関連株 本命株 3402 東レ

海水淡水化関連株でまずピックアップするのは世界的な合成繊維メーカーの東レ。
東レは水処理分野、特に海水淡水化の主流技術である「逆浸透膜(RO膜)」において世界トップクラスのシェアを誇る企業です。
RO膜は海水淡水化プラントの「心臓部」とも言える最重要の部材です。海水を高圧でRO膜に押し当てることで塩分を分離しますが、プラント全体の造水効率やランニングコストは、このRO膜の品質に大きく左右されます。
東レは独自の製膜技術と流路設計により高い塩除去率を維持しながら、透水性および耐薬品性の向上を実現したRO膜を供給。
東レのRO膜は、中東をはじめとする世界中の大型海水淡水化プラントで採用されており、現在、東レの水処理分離膜が生み出す造水量は世界76カ国で延べ500億リットル以上にも達し、約4億人が1日に使う水の規模を支えています。
少ないエネルギーで効率よく真水を作り出す同社の技術は、中東情勢の緊迫化に伴う水インフラの再建や代替施設の建設において非常に重要。東レは海水淡水化関連株の中核的な銘柄です。
ただし、東レは巨大な化学・素材メーカーゆえに、中東情勢の悪化により原油・ナフサ価格の高騰が他の主力事業(繊維や樹脂など)のコスト増に直結する点には注意。海水淡水化というテーマにおいては確かに中核ですが、ホルムズ海峡の封鎖リスクでもろにデメリットを受ける銘柄なので実際の投資には細心の注意が必要だと思います。
海水淡水化関連株 本命株 6988 日東電工

日東電工も東レと並ぶ海水淡水化関連株の中核株として注目しています。
同社は各種テープやフィルムなどの高機能材料で知られる化学メーカー大手ですが、海水淡水化に不可欠な「逆浸透膜(RO膜)」の分野でも東レと並ぶ世界的大手です。
日東電工および米国子会社のハイドロノーティクス社が手掛けるRO膜は、高い脱塩性能と省エネ性を両立しており、日本最大規模の海水淡水化プラントをはじめ、中東やシンガポールなど世界中の水処理施設で広く採用されています。特に、海水に含まれるホウ素などの不純物を効率よく除去する技術や、プラントのランニングコストを下げる技術に強みを持っています。
東レと双璧のRO膜プレイヤーなので海水淡水化プラント関連株としては本命視しています。
こちらも東レと同様に、主力事業である各種フィルムやテープ製品が原油・ナフサ高の悪影響を受けやすいため、海水淡水化のテーマ性だけでなく、会社全体の業績動向にもしっかり目配りしておきたいですね。
海水淡水化関連株 本命株 3101 東洋紡

東洋紡も海水淡水関連株としてピックアップ。
東洋紡は祖業の繊維事業で培った「紡糸技術」を応用し、独自の中空糸(ちゅうくうし)型RO膜「ホロセップ」を供給しています。
ホロセップは「三酢酸セルロース」という素材でできておりこれは微生物の繁殖を防ぐための殺菌用塩素に対して高い耐久性を持つ特徴があります。そのため、水温が高く微生物が発生しやすい中東地域の海水環境に強く、サウジアラビアなどの大規模海水淡水化プラントで長年にわたり採用され続けてきた実績があります。
さらに、フィルターの部材供給にとどまらず、グループ会社「東洋紡エンジニアリング」を通じて海水淡水化装置そのものの製造・販売も手掛けています。こちらも中東に強い水処理銘柄として押さえておきたい一社です。
東洋紡も原油高・ナフサ不足のリスクについてはやはり注意が必要。東洋紡はRO膜の素材に天然由来のセルロースを使用しているため、素材面での差別化はできていますが、やはり会社全体で見ればナフサ価格高騰によるコスト増リスクはあります。東レや日東電工と同様に中東特需の「期待」と、原材料高という「実害」のどちらが強く影響するかは見極める必要がありそうです。停戦・終戦、あるいはナフサ不足の解消が報じられるタイミングでは面白いかもですね。
海水淡水化関連株 本命株 7004 カナデビア

旧:日立造船のカナデビアも海水淡水化関連株として重要な存在ですね。
カナデビアは大規模な海水淡水化プラントのEPC(設計・調達・建設)において世界屈指の技術力を持つ企業です。
同社は、2020年3月時点で世界中で45件もの海水淡水化プラントを納入してきた実績があります。プラントの心臓部となる「RO膜」自体は他社から外部調達しますが、その分、水質や環境に合わせて最適な膜を選定し、施設全体を効率よく稼働させるよう組み上げる「ROプロセス技術(システム設計・運用)」に強みを持っています。
中東情勢の緊迫化で水インフラが破壊されれば、再建や修繕、あるいはプラントの新設・分散化も十分視野に入ると思われます。カナデビアはこうした国家規模の巨大プロジェクトに関わる可能性の高い企業として注目しておきたいです。
海水淡水化関連株 出遅れ株 6239 ナガオカ

※2026年04月08日(水)追記
ナガオカも海水淡水化の出遅れ株としてピックアップしておきます。
同社は「取水用スクリーン」の技術を応用した独自の海底浸透取水システム「ハイシス(HiSIS)」を展開しています。これは海底の砂層を天然フィルターとして利用し、クリーンな海水を汲み上げるシステム。これにより事前のろ過処理の負担が減るため、プラントの初期費用と維持コストを大幅に下げる画期的な技術です。
注目なのは、このナガオカの取水用スクリーン技術が本命株のカナデビアと共同展開されている点。カナデビアが中東で巨大案件を受注すれば、ナガオカにも恩恵が波及する可能性が高い強力なタッグ関係にあります。
ナガオカの時価総額は数十億円規模と小型。こちらも中東の水インフラのニュースが出た際にはカナデビアとセットで監視しておきたいダークホース銘柄です。
海水淡水化関連株 出遅れ株 3896 阿波製紙

※2026年04月08日(水)追記
阿波製紙は海水淡水化プラントの心臓部であるRO膜を根底から支える重要な部材「分離膜支持体用不織布」を作っている銘柄。
超微細な穴を持つRO膜は非常にデリケートで、高圧の海水に耐えきれず破れないよう裏側からガッチリ補強する分離膜支持体用不織布が不可欠です。阿波製紙はこの特殊な不織布において、世界トップクラスのシェア(同社調べ)を誇る企業。
阿波製紙は時価総額が小さく値動きも軽いため、水関連のニュースが出た際に資金が集中しやすい銘柄としても注目。東レや日東電工といったRO膜メーカーと「セット」で押さえておきたい銘柄ですね。
海水淡水化関連株 本命株 6361 荏原

※2026年04月08日(水)追記
総合ポンプメーカーの世界的大手である荏原製作所も海水淡水化関連株として外せない銘柄ですね。
海水淡水化プラントの現在の主流「逆浸透(RO)膜法」では、超微細なフィルターに海水を通過させるため、強力な圧力で海水を送り込む必要があります。荏原は、この工程の動力源となる「高圧ポンプ」や、海から水を汲み上げる「大型取水ポンプ」において世界的大手。
中東をはじめ過酷な環境下の大規模プラントでも多数の実績をもち、水インフラの再建や新規プラント建設において同社のポンプは欠かせない存在です。こちらも海水淡水化銘柄の中核的存在といえます。
ただ一つ付け加えておくと荏原は確かにポンプの世界的プレイヤーですが、現在の荏原の業績を牽引している稼ぎ頭はCMP装置やドライ真空ポンプなどの半導体製造分野です。
地政学リスクの真っただ中において、海水淡水化関連株と半導体などの先端ハイテク分野の銘柄は相反する動きをするケースも多いためその点は注意しておきましょう。平時なら複数のテーマ性を持つ銘柄として注目しておいても良いと思いますけどね。
海水淡水化関連株 本命株 6363 酉島製作所

※2026年04月08日(水)追記
ポンプ専業メーカー酉島製作所も海水淡水化のテーマでは外せない本命株です。
前述の荏原製作所も、海水淡水化装置の動力源となる「高圧ポンプ」を供給する銘柄として紹介しましたが、酉島製作所も同じく「海水淡水化向け高圧ポンプ」を供給する銘柄です。
酉島製作所はさまざまなポンプを手掛けるなかで、特に海水淡水化分野向けの高圧ポンプでは世界トップクラスのシェアと技術力を誇ります。
同社の最大の強みは、中東地域における圧倒的な実績と強固な事業地盤。サウジアラビアやUAEなど、水インフラが国家の生命線となる国々の巨大プラントに多数の製品を納入しているだけでなく、現地にサービス拠点を設けメンテナンス体制も整えています。
海水淡水化分野における立ち位置は荏原と似ていますが、荏原はポンプ以外に半導体製造装置分野などでも高シェアを誇るなど事業を多角的に広げており、酉島製作所はポンプ専業。したがって「中東の海水淡水化特需」が業績に与えるインパクトは酉島製作所の方が相対的に大きくなります。
なのでより「海水淡水化関連株」としての色合いが濃いテーマ「ど真ん中」と言える銘柄です。逆に言えば、中東情勢が落ちつくことで売られる可能性もある銘柄とも言えます。
海水淡水化関連株 出遅れ株 6365 電業社機械製作所

※2026年04月08日(水)追記
荏原製作所や酉島製作所と同じくポンプメーカーの電業社機械製作所にも注目。
同社は各種水処理ポンプや送風機などを手掛けるメーカーで、海水淡水化用の取水ポンプや高圧・増圧ポンプを開発・製造しています。
電業社機械製作所の注目ポイントは、現在の主流「RO膜(逆浸透膜)方式」の海水淡水化設備に不可欠な「エネルギー回収装置(ERD)」を展開している点ですね。
RO膜法は海水を高圧で押し込むために大きな電力を消費しますが、同社のエネルギー回収装置「DeROs」は、排出される高圧濃縮海水から最大99.7%の効率でエネルギーを直接回収し、高圧ポンプの動力を大幅に削減します。この効率は世界最高レベルとのこと。2026年初めには同社の水処理設備用エネルギー回収装置が、省エネ大賞の「経済産業大臣賞」を受賞するなど、国からも技術力を高く評価されています。
中東をはじめ水資源プロジェクトでは、プラントのランニングコストの削減が常に課題ですから、同社の省エネ技術は重宝されそうです。原油やLNGなどの燃料不足も重なる昨今では特に節電・コスト低減の意識は高まりますよね。
荏原はもちろん、酉島製作所と比べても時価総額規模が小さいため、中東情勢や海水淡水化関連のニュースが出た際に短期的な資金が向かいやすい点も面白い銘柄ですね。
海水淡水化関連株 本命株 1963 日揮ホールディングス

※2026年04月08日(水)追記
日本を代表する総合プラントエンジニアリング大手、日揮HDも注目の銘柄です。
東レなどの「部品メーカー」とは異なり、日揮HDは部材を世界中から集め、巨大なプラント全体を設計・建設(EPC)するプロデューサー的な立ち位置の企業です。
中東での大型エネルギー・インフラプロジェクトに豊富な実績を持ち、海水淡水化プラントも手掛けているため、水インフラの再建や新設といった国家プロジェクトが立ち上がれば、まさに同社の出番となります。
ひとつ注意ですが、日揮HDは水処理プラントだけでなく、むしろLNG(液化天然ガス)や石油精製などの巨大エネルギー・化学プラントが主力なのでメインの稼ぎ頭である中東での巨大エネルギープロジェクトの稼働停止・遅延や、資材高騰による採算悪化リスクには注意を払っておきたいですね。
海水淡水化関連株 プラント建設の中核株 7011 三菱重工業

※2026年04月08日(水)追記
三菱重工業も日揮HDなどと同じく、プラント全体を造り上げるエンジニアリング(EPC)能力に長けた巨大企業です。
中東での実績も豊富で、サウジアラビアのラービグ地区において独自開発の「大型3段直列逆浸透(RO)法」を用いた巨大な海水淡水化プラントを建設するなど、水インフラ分野でも世界的な技術を誇っています。
国家主導の巨大な水インフラ再建プロジェクトが動き出せば三菱重工にも期待が寄せられそうです。
ただご存じの通り、三菱重工業といえば「防衛・宇宙」の大本命であり、その他にも多種多様な事業を抱える巨大企業です。海水淡水化というテーマ単独で株価の方向性が決まるほど単純な銘柄ではありません。専業のポンプメーカーなどと比べると、海水淡水化関連としての「テーマ性の濃度」は薄まる点には注意が必要ですね。
海水淡水化関連株 出遅れ株 4114 日本触媒

※2026年04月08日(水)追記
日本触媒は次世代の海水淡水化技術を秘めた銘柄として注目。
同社は米Trevi Systems社と共同で、次世代の「正浸透(FO)システム」の基幹部材(浸透圧発生剤)を展開しています。
現在主流のRO法がポンプの圧力で無理やり水を押し出すのに対し、FO法は自然な「浸透圧」を利用して海水を薬液に吸い上げるため、吸水時の消費電力を劇的に下げられる省エネ技術です。
「ん?じゃあなんでFO法が普及しないのか?」というと、吸い上げた後に「薬液と真水を分離する第2工程」が必要で、ここで結局コストがかかってしまう弱点があったからです。これが普及の大きな壁となっていました。
で、この弱点に挑戦しているのが日本触媒の技術です。
同社が開発した特殊な薬液(浸透圧発生剤)は「少し温めるだけでサッと真水と分離する」性質を持っており、プラントや工場の捨てられる「廃熱」を利用して分離が可能。真の超省エネ化を実現します。
とまぁ、技術的には確かに凄いのですが「実際にFO法プラントが普及するか?」という点は、少し冷静に見た方がいいかもです。まず現在の主流は圧倒的にRO法ですし、これには長年の信頼と実績があります。しかもRO法もエネルギー回収装置の登場である程度の省エネは実現済み。なのでこの牙城を崩すのは並大抵のことではないと思いますが、FO法の最大の弱点を克服し得る画期的な技術を開発した銘柄として、日本触媒は中長期目線で注目しておきたいですね。
海水淡水化関連株 まとめ
取り急ぎ海水淡水化関連株については以上です。
また新たな関連銘柄が浮上したり、挙げ忘れの銘柄があったら追記していきますね!
それにしても本当に中東情勢が早く落ちついてくれることを祈るばかり。命がもったいないですよ。
他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!
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