こんにちは、かりんです🥰
2026年4月現在、引き続き中東情勢の地政学リスクはまだ予断を許さない状況とはいえ株式市場は強さを取り戻しています。日経平均株価は04/16(木)時点で、終値ベースで59,000円を超え、節目の6万円まであと少しといった状況。
特に半導体、データセンター関連株に強く買い戻しが入るなど、やはりハイテクど真ん中のAI分野は注目度が高いです。そこで今回はデータセンターなどAIインフラを整備するうえでも欠かせないテーマについてまとめたいと思います。
今回まとめるのは「変圧器関連株」。
高性能なAIチップや、それを作るための半導体製造装置、またデータセンター設備を整備するための周辺機器にも注目が集まっていますが、大元となるのは「電力」です。AI時代において電力供給能力はまさに国力。電力インフラは国家レベルで非常に重要です。
今、世界中で変圧器が供給不足となっており、AI進化のボトルネックとしてメーカー各社の受注が数年先までパンパンに埋まっている模様。
今回は、直近のAI相場においても見逃せない「変圧器関連株」について、本命株・出遅れ株・一覧をまとめておきます。
変圧器関連株とは
変圧器関連株とは、その名の通り「変圧器(トランス)」を製造・販売する企業や、その周辺機器・部材を手掛ける企業の総称です。
まず変圧器というのは、発電所でつくられた電気の「電圧」を上げたり下げたりする機器のこと。
発電所から送られてくる電気はものすごい高電圧なので、そのままではデータセンターや工場、私たちの家庭では強すぎて使えません。そこで変圧器を使って用途に合った安全な電圧まで「下げる」必要があるわけですね。
つまり、電気が通る道において絶対に必要不可欠な設備と言えます。
ちなみに変圧器の需要爆発とセットで動いているのが、電気を運ぶ「ケーブル(電線)」や鉄塔などの送電網インフラです。データセンターへの莫大な電力供給には、変圧器と送電網のセットでの増強が不可欠。すでに電線御三家(フジクラ・古河電工・SWCC)や、きんでんや関電工といった電気工事大手なども大相場を形成していますよね。
AIインフラ相場のもう一つの巨大テーマ「送電網再整備関連株」についてもまとめているので、こちらもあわせてチェックしてみてくださいね
なぜ変圧器が株式市場で注目されるか
昔からある電力インフラ機器「変圧器」が、なぜ今になって株式市場で注目されるか。
理由は大きく分けて3つです。
ただ日米はじめ世界の電力インフラ現場では1970年代に導入された変圧器が、コスト削減のために30年~40年と本来の寿命を超えて使われてきた、というのが実情の模様。現在、この老朽化した変圧器の更新需要と「AI向けの大容量化」がドンピシャで重なっている最中とのこと。日本国内でも高度経済成長期のインフラが更新の限界時期を迎えており、日米ともに巨大な更新特需が発生しています。
メーカー側からすると、数年先まで受注がパンパンに詰まっており、しかも価格交渉を有利に進められる売り手市場(値上げできる可能性)になっているわけです。
特に日本の重電・変圧器メーカーは高い技術力と信頼で世界から評価されているため、株式市場でも注目!というわけですね。
変圧器関連株 一覧
| コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(26.04.17時点) |
|---|---|---|---|
| 6501 | 日立製作所 | グループの「日立エナジー」が世界トップクラスの送配電機器メーカー 特に送配電網・超大型変圧器で圧倒的シェアを誇る | 23,389,888百万円 |
| 6504 | 富士電機 | 重電大手 特高~低圧まで受配電・制御機器を展開し、変電設備を一式提供可能 モールド変圧器など環境配慮型に強み、データセンター向けに受電設備やUPSをセットで供給可能 |
1,785,592百万円 |
| 6503 | 三菱電機 | 発電所からDCまでを繋ぐ超高圧・大容量変圧器に強み ビルや工場、商業施設などで使われる中小型の「配電用変圧器」事業は日立産機システムへ譲渡 |
12,254,456百万円 |
| 6622 | ダイヘン | 重電準大手 変圧器メーカーとしても国内有数 電力会社向けの中小型変圧器(柱上変圧器や配電用変圧器)で国内トップシェア |
345,658百万円 |
| 6508 | 明電舎 | 重電準大手 発電所や変電所向けの大型変圧器の製造に強み 2025年10月に沼津市の変圧器工場に160億円投資を発表 生産能力1.5倍増へ(2028年度稼働目標) |
372,415百万円 |
| 6617 | 東光高岳 | 東電系の電力インフラ機器メーカー 電力用変圧器や柱上変圧器を含む送配電機器が主力 次世代送配電網や社会インフラの構築に強み |
93,100百万円 |
| 6651 | 日東工業 | 配電盤・キャビネットのトップメーカー 変圧器を内蔵した高圧受電設備(キュービクル)でも国内有数のシェア |
175,183百万円 |
| 6623 | 愛知電機 | 中部電力系の変圧器専業メーカー 電力・変電所用の大型変圧器から柱上変圧器まで幅広く手掛ける |
73,435百万円 |
| 6643 | 戸上電機製作所 | 変圧器の増設・更新に伴いセットで需要が伸びる受変電設備の必須パーツ「開閉器(スイッチ)」に強み | 28,197百万円 |
| 6648 | かわでん | 配電盤の独立系大手 変圧器を内部に収めた「受変電設備(キュービクル)」も手掛ける 配電盤も変圧器の更新需要とセットで需要が増える可能性 |
42,507百万円 |
| 6644 | 大崎電気工業 | 変圧器で降圧された電力を計量・管理するスマートメーター最大手 変圧器更新とセットで進む周辺銘柄 |
92,239百万円 |
| 6333 | TEIKOKU | キャンドポンプ(無漏洩ポンプ)の最大手 大型変圧器用の油送ポンプ(冷却用)なども手掛ける |
45,746百万円 |
| 6994 | 指月電機製作所 | 変圧器の電力ロスを防ぐための必須パーツで受変電設備に組み込まれる「力率改善用コンデンサ」を手掛ける | 33,788百万円 |
変圧器関連株 本命株 出遅れ株
それでは変圧器関連株の本命株・出遅れ株をピックアップしていきますね!この項目は個人的な主観コミコミなので参考程度にお願いします😋
変圧器関連株 本命株 6501 日立製作所

変圧器関連株の本命株として真っ先にあげるべきはやはり日立製作所ですね。
日立といえば日本最大級の総合電機メーカーでIT大手ですが、重電メーカーとしても世界的な企業です。2020年にスイスの重電大手ABB社から送配電事業を買収して子会社化した「日立エナジー」は世界90カ国以上で事業展開しており、送配電機器では世界トップクラスの企業として知られます。特に送配電網・超大型変圧器で圧倒的なシェアを誇る銘柄です。
したがって日立は、AIインフラ相場において、世界規模で発生している「変圧器特需」の恩恵を最もダイレクトに受ける中核的存在といえます。
現在、日米をはじめ老朽化インフラの一斉更新需要にくわえて、巨大AIデータセンターの新設というメガトレンドにより変圧器を含め電力インフラ機器の需要も急増中。その世界的な需要を取り込む企業として日立製作所は外せない銘柄です。
企業としての知名度も圧倒的で、資金力のある海外投資家からも買われやすい、AIインフラ相場のド真ん中銘柄として注目しておきたい1社です。
もちろん日立製作所は超大企業ですから事業も多岐に渡り、変圧器というテーマだけで大きく動くわけではないですが、AI・原発・電力インフラなど直近の旬なテーマに複合的に絡む注目銘柄ですから引き続き監視しておきたいです。
変圧器関連株 本命株 6504 富士電機

富士電機も変圧器関連株としてピックアップ。
富士電機は特高~低圧まで受配電・制御機器を展開する重電大手メーカーで、変圧器を含む変電設備を一式提供可能な企業です。
AIインフラ、データセンター周りで注目したいポイントは「変圧器」と「無停電電源装置(UPS)」をセットで提供できる強みでしょうか。
AIを稼働させるデータセンターでは「停電」や一瞬の「電圧のブレ」がシステムダウンに直結する可能性に備えて「UPS(無停電電源装置)」を備えているケースが多いです。富士電機は、高圧の電気を安全に降圧する変圧器はもちろんのこと、万が一のトラブル時にも高品質な電力を安定供給し続ける世界トップクラスのUPS(無停電電源装置)を供給しています。
データセンター事業者からすれば、変圧器とUPSをセットで1社に任せられるのは大きなメリットになります。さらに、富士電機はこれらの電力を効率よく制御するための「パワー半導体」でも国内有数のシェアを誇るメーカーです。変圧器の更新特需という単発のテーマだけでなく、AIデータセンターに必要な電力インフラ設備をトータルで牽引する企業として本命株の1つとして注目です。
変圧器関連株 本命株 6503 三菱電機

三菱電機も変圧器関連株として外せない銘柄ですね。
同社は発電所からデータセンターまでを繋ぐ超高圧・大容量変圧器に強みを持つ企業です。世界的な電力網の更新ラッシュや、巨大AIデータセンターのインフラ増強において、まさに一番必要とされている心臓部を手掛けている企業として注目。
ひとつ注意しておきたいポイントとして、三菱電機は2024年4月に「配電用変圧器事業」を日立産機システムへ譲渡することを発表しています。ただ、これはビルや工場、商業施設などで使われる中小型の変圧器事業の譲渡(統合)であり、AIインフラの中核である「超大型・超高圧」の変圧器事業は残しています。
つまり需要が爆発していて利益率も高い大型分野へリソースを全振りする「選択と集中」の戦略でしょう。ということで三菱電機もAI特需と電力網更新の恩恵を直接受ける大本命株として引き続き注目です。
変圧器関連株 本命株 6622 ダイヘン

重電準大手のダイヘンも変圧器関連株の中核的銘柄として注目です。
日立や三菱電機が「世界規模の超大型変圧器」に強いのに対し、ダイヘンは「日本国内のインフラの足元」を支える企業です。電力会社向けの中小型変圧器(柱上変圧器や配電用変圧器)において、圧倒的な国内トップシェアを誇っているのがダイヘンです。柱上変圧器っていうのは、電柱の上に乗っかっている灰色のバケツのような機器ですね。
ダイヘンは国内の電力会社10社すべてと取引がある柱上変圧器メーカーとしては唯一の企業であり「日本の身近な変圧器といえばここ!」というポジションを確立しています。
現在、日本国内でも高度経済成長期に設置された配電網の更新時期がきており、国策である国土強靱化の追い風も吹いています。さらに国内各地へのデータセンター誘致に伴う周辺電力網の増強需要も重なり、ダイヘンの得意とする中小型変圧器の特需にも期待したいところ。
小粒と言える銘柄ではありませんが、日立や三菱電機と比べると時価総額規模もそこそこお手頃ですし、国内の変圧器更新テーマに資金が向かう際には資金が入りやすい銘柄でもあると思います。
変圧器関連株 本命株 6508 明電舎

ダイヘンと並ぶ重電準大手の明電舎も、変圧器関連株として外せない本命株の一角。
同社は発電所や変電所、また鉄道インフラ向けといった「大型変圧器」の製造に強みをもつ銘柄。
明電舎は2025年10月、静岡県沼津市の変圧器工場に対して約160億円もの巨額投資を行うと発表している点に注目ですね。稼働目標は2028年度となりますが、大型変圧器の生産能力を現状の1.5倍にまで引き上げる計画としています。将来の需要に対応するための攻めの大型投資といえそうですね。
AIデータセンター向けの受変電設備や再生可能エネルギーを電力網に繋ぐための設備改修など、同社が得意とする大型領域の活躍の場は広がる一方。将来的な利益成長が視界に入っている銘柄として、中長期的な目線でも注目したい1社です。
変圧器関連株 本命株 6617 東光高岳

東電系の電力インフラ機器メーカーの東光高岳もピックアップしておきます。
同社は電力用変圧器や柱上変圧器などの送配電機器を主力とする電力インフラ機器の専業大手。
注目ポイントはやはり「東京電力系の電力インフラメーカー」という点ですかね。国内最大の電力需要地である首都圏のインフラ更新特需を最もダイレクトに享受できるポジションにいます。
さらに注目したいのが、次世代送配電網(スマートグリッド)や社会インフラの構築における技術力です。単に変圧器を売るだけでなく、電力を効率的に管理するシステム全体に強みを持っているため、今後の電力網のデジタル化・高度化においても活躍が期待されます。
「関東圏の老朽化インフラの更新」と「首都圏のデータセンター向け電力増強」という2つの特需を取り込む可能性がある変圧器関連株の本命株として注目。
変圧器関連株 出遅れ株 6623 愛知電機

愛知電機は中部電力グループの変圧器専業メーカーですね。
発電・変電所用の大型変圧器から、電柱の上にある柱上変圧器まで幅広く手掛けています。
注目ポイントは変圧器メーカーとしての純度。日立や三菱電機のような巨大企業と違い、売上の多くを変圧器関連が占めているため、特需が業績に与えるインパクトが大きくなりやすい銘柄です。
中部圏の電力網更新はもちろん、変圧器不足に悩む他地域や海外への展開も期待できるか。
変圧器関連株 出遅れ株 6643 戸上電機製作所

戸上電機製作所は直接的に変圧器を製造するメーカーというわけではないのですが、「変圧器が特需ならここもセットで売れるはず」という分かりやすい連想が働く銘柄として注目。
同社の強みは配電網の「スイッチ」の役割を果たす「開閉器」という装置です。
変圧器を新設したり、古いものを最新のものへ更新したりする際には、その周辺にある開閉器などの受変電設備もセットで新調されるケースが多いようです。なので変圧器の特需とセットで需要が伸びる必須パーツを手掛けている銘柄として注目。
戸上電機製作所は、佐賀県に本社を置く企業で九州電力をはじめとする各電力会社向けに強固な基盤を持っており、国内のインフラ更新やスマートグリッド化の波を享受できるポジションにいます。
時価総額も比較的小さく、いわゆる「中小型株」の部類に入るため、値動きの軽さも魅力か。
変圧器関連株 出遅れ株 6648 かわでん

中小型株では配電盤専業メーカーのかわでんにも注目か。
同社の主力製品である配電盤は、変圧器で電圧を下げた電気を建物内の各設備やサーバーラックへ安全に分配する役割を担っています。これも変圧器とセットで更新されるケースに期待。また変圧器を内部に収めた「受変電設備(キュービクル)」そのものも製造しており、変圧器の需要増をダイレクトに業績へ取り込めるポジションでもあります。
それと、かわでんは独立系メーカーゆえにフットワークが軽く、データセンターや工場、オフィスごとに異なる複雑な電力設計に柔軟に対応できるカスタムメイドの配電盤に定評あり。時価総額も小さく、テーマが盛り上がった際の爆発力も期待できる銘柄としてマークしておきたい1社です。
変圧器関連株 まとめ
今回はAIインフラを根底から支える「変圧器関連株」についてまとめてみました😋
AIインフラ系はどれも成長余地が凄まじいですが、日本勢はこの重電・変圧器分野においても高い技術とシェアを誇っていますので、引き続きAIインフラの要のテーマとして注目しておきます。
他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!
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