トランプ関税の影響を受けやすい・受けにくいセクター・テーマ まとめ

トランプ関税の影響を受けやすい・受けにくいテーマ まとめ

こんにちは、かりんです🥰

2025年の4月相場、スタートからかなり厳しい状況ですね。
日本時間04月03日(水)の早朝に詳細が発表された米国の相互関税が市場の想定を超えてきたことから、世界中でリスクオフの流れへ。

米国株式市場をはじめ、日本株市場も大幅な下落。日経平均株価は04/01(火)の始値~04/04(金)終値で▲2180.61円の暴落です。

本当にアメリカがこの関税をやるとなると世界経済に与える影響は特大で、米国リセッション懸念も高まりますし、まぁそりゃ株下がるよね!って感じ。

ということでこのページでは、トランプ関税の影響を受けやすいセクター・テーマ、そして影響を受けにくいセクター・テーマについてまとめていきます。

トランプ関税の影響を受けやすいセクター・テーマは?

まずは関税の影響を受けやすいセクター・テーマについてザックリ。

まぁ言うまでもなく、普通に輸出産業の銘柄ですね。
自動車・半導体・電子部品・機械などなど。日本株は輸出産業の銘柄が多いのでトランプ関税は大打撃です。

あとは4月1週、トランプ関税による下落相場のなかで銀行・保険などの金融株の下落もかなり目立ちました。これは関税により世界経済の後退(リセッション)の警戒感が高まることで業績悪化につながる…?という思惑、あとは世界経済が大変な時に日銀が利上げできなくなる、との思惑からだと思われます。

このまま関税警戒相場が続くとすれば今週(4月第一週)にどんなセクターが一番下がったか?を知っておくのはけっこう重要だと思います。4月第一週は明らかにトランプ関税の影響を一番受けてたと思いますので、ここで思いっきり下がったセクター耐えたセクターを覚えておくのは有益なはず。

ということで週間の業種別の指数騰落率ランキングをみてみましょう。

業種別 週間騰落率(東証株価指数33業種・03/31終値~04/04終値ベース)

業種別週間騰落率(03/31終値~04/04終値ベース)
業種 騰落率
銀行業 ▲20.24%
非鉄金属 ▲18.84%
石油・石炭製品 ▲16.36%
証券・商品先物取引 ▲14.63%
保険業 ▲14.57%
電気機器 ▲13.31%
ゴム製品 ▲12.93%
鉱業 ▲11.48%
機械 ▲10.99%
輸送用機器 ▲10.82%
海運業 ▲10.23%
鉄鋼 ▲9.72%
ガラス・土石製品 ▲9.62%
金属製品 ▲9.61%
卸売業 ▲8.89%
化学 ▲8.80%
その他製品 ▲8.73%
繊維製品 ▲8.51%
精密機器 ▲8.19%
その他金融業 ▲8.09%
サービス業 ▲7.40%
パルプ・紙 ▲7.13%
建設業 ▲6.38%
水産・農林業 ▲5.89%
空運業 ▲5.74%
電気・ガス業 ▲5.18%
倉庫・運輸関連 ▲4.96%
情報・通信業 ▲4.64%
不動産業 ▲4.04%
小売業 ▲3.70%
食料品 ▲3.11%
医薬品 ▲2.98%
陸運業 ▲2.14%

んー、やっぱり銀行が一番下がってるんですね。銀行は景気敏感株なので関税による世界経済の後退懸念に俊敏に反応した格好ですかね。日銀が利上げに進む方針で株価上がってたところ、急激にブレーキがかかった感じですもんね。

非鉄金属はフジクラや古河電工の下げがかなり効いてそう。

まぁ業種別で今週思いっきり下げたセクターはチェックしておいて良さそうです。これ、トランプさんが関税の方針を変えない限り、割と長く売られる可能性ありそう。でも逆に言えばもしトランプさんが「米国の関税方針が緩和」系の声明を出せば、もっとも急激なV字回復をする可能性があるセクターとも言えそうですね。

なので安易にショートで入るのも怖いところ。

関税の影響を受けやすいセクター・テーマをまとめると…
・自動車
・半導体
・電子部品
・銀行・保険
・非鉄金属
など総じて輸出銘柄・景気敏感株

トランプ関税の影響を受けにくいセクター・テーマとは

関税の影響を受けにくいセクター、テーマは基本的には内需銘柄・ディフェンシブ銘柄・輸入銘柄でしょうね。実際、上記のセクター別の週間騰落率でみると、医薬品・食料品などのディフェンシブ銘柄陸運業や不動産は下げ幅が緩やかです。不動産は銘柄によってはめちゃくちゃ下げてるのもあったけど。

あとはIP関連か。モノを直接輸出して外貨を稼いでいる企業に比べて無形資産のIPを扱う銘柄は関税の影響を受けにくいです。ただ、IP銘柄の代表格ともいえるソニーや任天堂などは保有IPもめちゃ強いですが、物理的にモノを海外に輸出しているので普通に関税の影響はあると言えます。

ただゲームのダウンロード販売などデジタルデータには関税がかからないので、その点では近年のゲームはDL販売が主流ですから、実際に物理で輸出している企業に比べれば強い可能性はありそうですね。

実際、4月1週目の相場でも、ゲーム関連株は全体相場の下落に押されて軟調といえば軟調でしたけど、自動車・半導体・電子部品などの輸出銘柄に比べて相対的に強かった印象。

ってことでトランプ関税の影響を受けにくいセクター・テーマをざっくりとまとめます。

関税の影響を受けにくいセクター・テーマ(内需銘柄)

内需銘柄リスト(電力・ガス系)
コード 銘柄名 国内売上比率 国内売上比率参考
9509 北海道電力 100% 2024/通期
9505 北陸電力 100% 2024/通期
2734 サーラコーポレーション 100% 2023/通期
9501 東京電力ホールディングス 90% 2024/通期
9502 中部電力 90% 2024/通期
9504 中国電力 90% 2024/通期
9506 東北電力 90% 2024/通期
9507 四国電力 90% 2024/通期
9508 九州電力 90% 2024/通期
9511 沖縄電力 90% 2024/通期
9531 東京ガス 90% 2024/通期
9533 東邦ガス 90% 2024/通期
9532 大阪ガス 83.92% 2024/通期
内需銘柄リスト(建設系)
コード 銘柄名 国内売上比率 国内売上比率参考
1820 西松建設 92.3% 2024/通期
1719 安藤ハザマ 92.01% 2024/通期
1801 大成建設 90% 2024/通期
1803 清水建設 90% 2024/通期
1951 エクシオグループ 90% 2024/通期
1860 戸田建設 90% 2024/通期
1414 ショーボンドホールディングス 90% 2023/通期
1861 熊谷組 90% 2024/通期
1720 東急建設 90% 2024/通期
1822 大豊建設 90% 2024/通期
1802 大林組 75.1% 2024/通期
1812 鹿島 67.66% 2024/通期
内需銘柄リスト(不動産系)
コード 銘柄名 国内売上比率 国内売上比率参考
8803 平和不動産 100% 2024/通期
8830 住友不動産 90% 2024/通期
3231 野村不動産ホールディングス 90% 2024/通期
8804 東京建物 90% 2023/通期
3289 東急不動産ホールディングス 90% 2024/通期
8802 三菱地所 87.31% 2024/通期
1925 大和ハウス工業 86.53% 2024/通期
8801 三井不動産 86.04% 2024/通期
内需銘柄リスト(小売り系)
コード 銘柄名 国内売上比率 国内売上比率参考
3086 J.フロント リテイリング 100% 2024/通期
2791 大黒天物産 100% 2024/通期
8267 イオン 91.48% 2024/通期
3099 三越伊勢丹ホールディングス 90% 2024/通期
8242 エイチ・ツー・オー リテイリング 90% 2024/通期
8252 丸井グループ 90% 2024/通期
8237 松屋 90% 2024/通期
9843 ニトリホールディングス 90% 2024/通期
3092 ZOZO 90% 2024/通期
3038 神戸物産 90% 2023/通期
8233 高島屋 89.76% 2024/通期
7532 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス 83.69% 2023/通期
2670 エービーシー・マート 68.81% 2024/通期
7453 良品計画 58.96% 2023/通期
内需銘柄リスト(鉄道系)
コード 銘柄名 国内売上比率 国内売上比率参考
9009 京成電鉄 100% 2024/通期
9010 富士急行 100% 2024/通期
9024 西武ホールディングス 100% 2024/通期
9020 東日本旅客鉄道 90% 2024/通期
9022 東海旅客鉄道 90% 2024/通期
9021 西日本旅客鉄道 90% 2024/通期
9001 東武鉄道 90% 2024/通期
9003 相鉄ホールディングス 90% 2024/通期
9006 京浜急行電鉄 90% 2024/通期
9007 小田急電鉄 90% 2024/通期
9008 京王電鉄 90% 2024/通期
9042 阪急阪神ホールディングス 90% 2024/通期
9142 九州旅客鉄道 90% 2024/通期
9031 西日本鉄道 79.51% 2024/通期
9041 近鉄グループホールディングス 64.5% 2024/通期
内需銘柄リスト(通信系)
コード 銘柄名 国内売上比率 国内売上比率参考
9433 KDDI 100% 2024/通期
9434 ソフトバンク 100% 2024/通期
4755 楽天グループ 84.79% 2023/通期
9432 日本電信電話 78.88% 2024/通期
内需銘柄リスト(食品系)
コード 銘柄名 国内売上比率 国内売上比率参考
2805 ヱスビー食品 90% 2024/通期
1301 極洋 90% 2024/通期
2269 明治ホールディングス 87.9% 2024/通期
2809 キユーピー 82.8% 2023/通期
2810 ハウス食品グループ本社 79.16% 2024/通期
2871 ニチレイ 78.68% 2024/通期
1333 マルハニチロ 76.76% 2024/通期
2229 カルビー 75.86% 2024/通期
2002 日清製粉グループ本社 68.75% 2024/通期
2897 日清食品ホールディングス 62.69% 2024/通期
1332 ニッスイ 58.89% 2024/通期
2802 味の素(もはや内需ではない) 32.39% 2024/通期
2801 キッコーマン(もはや内需ではない) 24.19% 2024/通期
内需銘柄リスト(サービス系)
コード 銘柄名 国内売上比率 国内売上比率参考
4661 オリエンタルランド 100% 2024/通期
4689 LINEヤフー 100% 2024/通期
4751 サイバーエージェント 90% 2024/通期
4680 ラウンドワン 61.56% 2024/通期
8136 サンリオ 66.55% 2024/通期

内需銘柄の国内売上比率 まとめ 詳しくはコチラ≫

関税の影響を受けにくいセクター・テーマ(ディフェンシブ銘柄)

関税の影響を受けにくいセクター・テーマ(ディフェンシブ銘柄)
1301 極洋
1332 日本水産
1333 マルハニチロ
2871 ニチレイ
2801 キッコーマン
2587 サントリー食品インターナショナル
2502 アサヒグループホールディングス
2503 キリンホールディングス
2501 サッポロホールディングス
2802 味の素
2811 カゴメ
2593 伊藤園
2269 明治ホールディングス
2897 日清食品ホールディングス
2914 JT
4507 塩野義製薬
4519 中外製薬
4151 協和キリン
4502 武田薬品工業
4503 アステラス製薬
4568 第一三共
4523 エーザイ
4109 ステラ ケミファ
4528 小野薬品工業
4530 久光製薬
4540 ツムラ
4552 JCRファーマ
9531 東京ガス
9433 KDDI

※参考に一部のみピックアップした感じです。

ディフェンシブ銘柄 一覧 詳しくはコチラ≫

ディフェンシブ銘柄の記事は古いので参考程度に。今度書き直すかも。

関税の影響を受けにくいセクター・テーマ 円高メリット銘柄(輸入株)

関税の影響を受けにくいセクター・テーマ 円高メリット銘柄
9983 ファーストリテイリング
2670 エービーシー・マート
7564 ワークマン
3665 エニグモ
3189 ANAP
2685 アダストリア
8227 しまむら
9843 ニトリホールディングス
2001 ニップン
2002 日清製粉グループ本社
2501 サッポロホールディングス
2502 アサヒグループホールディングス
2871 ニチレイ
3139 ラクト・ジャパン
2266 六甲バター
2108 日本甜菜製糖
2109 DM三井製糖ホールディングス
8079 正栄食品工業
1301 極洋
1332 ニッスイ
1333 マルハニチロ
3038 神戸物産
2750 石光商事
2782 セリア
2698 キャンドゥ
2735 ワッツ
2726 パルグループホールディングス
7800 アミファ

円高メリット銘柄 一覧 本命株・出遅れ株 まとめ 詳しくはコチラ≫

関税の影響を受けにくいセクター・テーマ IP関連株

関税の影響を受けにくいセクター・テーマ IP関連株
9602 東宝
9605 東映
4816 東映アニメーション
9601 松竹
7974 任天堂
7832 バンダイナムコホールディングス
9697 カプコン
9766 コナミグループ
9684 スクウェア・エニックス・ホールディングス
8136 サンリオ
4661 オリエンタルランド
5253 カバー
5032 ANYCOLOR
7803 ブシロード
6238 フリュー
2767 円谷フィールズホールディングス
3791 IGポート
9468 KADOKAWA
4751 サイバーエージェント

IP関連でもサンリオとか直近で爆上げしていた銘柄など下落余地の大きい銘柄は大きく下がってるので銘柄はしっかり選ばないとリスク大きそう。

IP関連株(クールジャパン関連株) 本命株・出遅れ株 一覧 詳しくはコチラ≫

まとめ

はい、とりあえず今回のブログは以上です。
いずれにしても、トランプ関税の公表で世界経済大混乱になってるので、トランプさんに世界経済を人質にとられているような状況なわけですね。怖い。

『っていうか本当にやるの?交渉の材料にしているだけじゃないの?』という気もしますが…

もしアメリカが関税をこのままやるとなれば株はまだ下がる可能性あると思います。ただし、もし万が一、トランプさんが「関税を緩和する方向」の声明を出すことがあれば、一気に状況がひっくり返る可能性も。

関税の影響を受けにくい銘柄を触るか、もしくは関税緩和に掛けて急激に下がった銘柄の大底を狙うか…。なかなか難しい相場ですね。まぁ今は静観も全然ありだと思います。

他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!

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