※この記事は最後に2022/12/28(水)19時頃に追記編集しました。
こんにちは、かりんです🥰
2022年12月20日(火)に行われた日銀の金融政策決定会合において、これまで金融緩和のひとつとして抑えてきた長期金利の上限を「0.25%→0.5%」へと引き上げたことが大きな話題になりました。
金融政策決定会合後の黒田総裁の会見で「利上げではない」旨が強調されていましたが、為替相場の動きをみるかぎり「事実上の利上げなのでは?」という見方が強いように思います。
これまで日本は金融緩和を継続していましたが米国を含め世界的には利上げが行われており、日米の金利差の拡大が原因で為替相場は円安が大幅に進行していました。
今回、日銀が長期金利上限を引き上げたことで一気に為替相場は円高方向へシフト。2023年、日銀の黒田総裁の任期が満了し、次期総裁に代わることもありさらに円高へ進行するのではないか?という見方もあります。
と、いうわけで株式市場では「円高メリット銘柄」がトレンドの一つになっています。
「円高株安(えんだかかぶやす)」とよく言われるように、一般的には円高は日本株にとってあまり良い印象はありませんが、上場企業の中には「円高がメリットになる銘柄」もあります。
と、いうことでこのページでは「円高メリット銘柄」についてまとめておきますね!
円高メリット銘柄とは

円高メリット銘柄とは、読んで字のごとく「円高進行が業績アップにつながる、メリットになる銘柄」の総称です。
そもそも円高とは「円の価値が対ドル、対ユーロなど他国通貨に対して高くなること」を言います。
具体的には「1ドル=100円」から「1ドル=90円」みたいにドルを安く買えるようになるのが円高ですね。
他国通貨に対して日本円の価値が高くなるということで「輸入業種」はメリットがあります。
例えばアメリカで1ドルで売っているジュースがあるとして「1ドル=100円」ならジュースを輸入するのに「100円」かかりますが、「1ドル=90円」なら90円で輸入できます。だから輸入業種を手掛けている銘柄にとって円高はメリットなのですね。
他にも、円高になると相対的に海外旅行の費用が割安になるので海外旅行の会社や航空会社なども円高メリット銘柄と言われています。
また、事業基盤が国内にあり輸出や輸入に頼らない銘柄のことを「内需株」と言いますが、内需株は円高進行時でも業績に大きな影響を受けないため、相対的に内需株も「円高メリット銘柄」の一部と言えるかも。内需株の代表的なセクターは「電力株・不動産株・建設株・倉庫株・鉄道株・紙・パルプ株」などが有名です。
2022年12月の日銀金融政策会合で長期金利上限が引き上げられた件で「2023年から金融緩和→金融引き締めに転じるのではないか?」という見方も強まったように思います。
円高メリット銘柄 一覧
- 5019 出光興産
- 5020 ENEOSホールディングス
- 5021 コスモエネルギーホールディングス
- 5009 富士興産
- 1514 住石ホールディングス
- 1518 三井松島HD
石油・石炭はほぼ輸入に頼っているため、石油・石炭関連株は代表的な円高メリット銘柄ですね。
- 9603 エイチ・アイ・エス
- 9201 日本航空(JAL)
- 9202 ANAホールディングス
- 9376 ユーラシア旅行社
- 9726 KNT-CTホールディングス
- 7048 ベルトラ
- 3926 オープンドア
円高進行下では相対的に海外旅行が割安になるので旅行関連株・航空関連株にはメリットがあります。最近では中国でまた新型コロナウイルスの感染拡大が報じられているので注意は必要ですが、世界的にウィズコロナが許容されてきているので旅行関連株・航空関連株も注目しても良いかもしれません。
- 9501 東京電力ホールディングス
- 9502 中部電力
- 9504 中国電力
- 9505 北陸電力
- 9506 東北電力
- 9507 四国電力
- 9508 九州電力
- 9509 北海道電力
- 9511 沖縄電力
- 9531 東京ガス
- 9532 大阪ガス
- 9533 東邦ガス
- 2734 サーラコーポレーション
電力関連株も燃料になる石油・石炭などが割安で手に入るため円高メリット株といえます。ちなみに電力関連株は内需銘柄でもありますね。
- 9983 ファーストリテイリング
- 2670 エービーシー・マート
- 7564 ワークマン
- 3665 エニグモ
- 3189 ANAP
- 2685 アダストリア
- 8227 しまむら
輸入の服飾・雑貨系銘柄も円高メリット関連株といえます。
- 9843 ニトリホールディングス
- 2777 カッシーナ・イクスシー
輸入家具を取り扱う銘柄も円高進行時はビジネスチャンスですね。
ニトリは輸入家具というイメージないかもですが、中国や東南アジアで生産している家具を輸入しているので円高はメリットになります。
- 3538 ウイルプラスホールディングス
- 7623 サンオータス
- 9856 ケーユーホールディングス
輸入車販売を手掛ける銘柄も円高時は仕入れコスト減が見込めるので恩恵がありそうです。
- 2001 ニップン
- 2002 日清製粉グループ本社
- 2501 サッポロホールディングス
- 2502 アサヒグループホールディングス
- 2871 ニチレイ
- 3139 ラクト・ジャパン
- 2266 六甲バター
- 2108 日本甜菜製糖
- 2109 DM三井製糖ホールディングス
- 8079 正栄食品工業
- 1301 極洋
- 1332 ニッスイ
- 1333 マルハニチロ
- 3038 神戸物産
- 2750 石光商事
食品系を取り扱う企業も食材を輸入している企業は材料コストを下げられるので円高メリット株ですね。
- 3877 中越パルプ工業
- 3880 大王製紙
- 3895 ハビックス
- 3863 日本製紙
- 3864 三菱製紙
- 3946 トーモク
- 3941 レンゴー
- 3865 北越コーポレーション
- 3861 王子ホールディングス
紙・パルプ系銘柄も材料を輸入で仕入れているため、代表的な円高メリット銘柄です。
- 2060 フィード・ワン
- 2053 中部飼料
配合飼料も輸入依存割合が高いようです。
- 7581 サイゼリヤ
- 3561 力の源ホールディングス
- 2695 くら寿司
- 3563 FOOD & LIFE COMPANIES
- 9936 王将フードサービス
- 9861 吉野家ホールディングス
- 9887 松屋フーズホールディングス
外食産業も材料を輸入している企業は材料コストを下げられるので円高メリット銘柄です。
- 4839 WOWOW
- 9412 スカパーJSATホールディングス
円高メリット銘柄 本命株・出遅れ株
個人的に注目している円高メリット銘柄の本命株・出遅れ株をピックアップしておきますね。個人的な主観を含むので参考程度にお願いします🥰
円高メリット銘柄 本命株 9843 ニトリホールディングス

ニトリは中国や東南アジアなどで生産している家具を輸入する円高メリット銘柄の代表格。
ニトリは円高メリット銘柄の象徴的存在になりつつあるよういな気がしています。
先日(12/26)の決算説明会で、似鳥会長が「今期の一部について1ドル=147円で為替予約した」と述べたことで円高メリットが薄まったと思いましたが、市場では決算翌日もいったん売られるもその後ぐんぐん株価を上げています。来年度以降の円高効果に期待が集まっているようです。これは読みが甘かったです。すみません。株価は未来を織り込むものということを再認識しました。もう一度押し目がほしいところ。
円高メリット銘柄 本命株 7564 ワークマン

作業服や関連用品を専門的に手掛けているワークマンも円高メリット銘柄として注目しておきたいです。ワークマンは自社製品を中国・ミャンマー・ベトナムなどで製造しているため、円高によるコスト減が見込めます。ワークマンは株価もいい感じに下がっていましたし、反転を狙うタイミングとしてはまだ面白そう。
円高メリット銘柄 本命株 1514 住石ホールディングス

住石ホールディングスも円高メリット銘柄として注目。石炭の輸入販売や人工ダイヤの製造販売、砕石の採取・加工・販売をてがける銘柄です。こちらも円高によるコスト減が見込めます。ウクライナ情勢や石炭価格の相場なども気にしないとですが、こちらも注目ですね
あとは、直近では有名な個人投資家「井村俊哉」氏の注目銘柄としての思惑もあります。短期資金が集まっている可能性もあるので注意が必要ですが、引き続きチェックしておきたい銘柄です。
円高メリット銘柄 出遅れ株 3665 エニグモ

エニグモはブランド品や服飾中心のソーシャル通販サービス「バイマ」を運営する企業ですね。バイマは世界各国のパーソナルショッパー(出品者)から世界中のファッションアイテムを購入できます。国内完売品や日本未発売のアイテムなどを世界中から購入できるサービスですね。
円高進行になれば世界中のアイテムを割安で買えるということです。エニグモは売り手・買い手の双方から手数料をGETしてますので、利用者が増えればビジネスチャンスです。
円高メリット銘柄 本命株 3941 レンゴー

レンゴーも注目の円高メリット銘柄ですね。レンゴーは段ボール製品を手掛ける会社で、円高になると材料費が安くなるので恩恵があります。それに段ボール製品は宅配業界と親和性が高いですし、コロナ禍でも需要は伸びると思います。ただしレンゴーは時価総額規模が大きめなので、短期ではそこまで大きな値動きは期待できないかもしれません。
円高メリット銘柄 本命株 3538 ウイルプラスホールディングス

※2022/12/28追記
ウイルプラスホールディングスも円高メリット銘柄としてピックアップしておきます。ウイルプラスホールディングスは輸入車販売を手掛ける企業です。JeepやFIAT、BMW、ジャガー、アルファロメオポルシェ、VOLVOなどを取り扱っています。外車を取り扱っていますので、円高はメリットになりそうです。ただ、日銀がもし2023年に利上げに転じるならば自動車ローンも上がる可能性があり、そうなれば自動車を買う人は減りそうなのでその点は注意かも。
円高メリット銘柄 本命株 9856 ケーユーホールディングス

※2022/12/28追記
ケーユーホールディングスも輸入車関連株なので円高メリット株としてピックアップ。ベンツやBMWなどの正規ディーラーです。
円高メリット銘柄 本命株 3139 ラクト・ジャパン

※2022/12/28追記
ラクト・ジャパンはバターやチーズ、脱脂粉乳などの乳製品を輸入販売する食品専門商社。乳製品原料の輸入をコアとする専門商社として国内最大規模なので、円高メリット銘柄の代表格として注目される銘柄です。
円高メリット銘柄 本命株 2002 日清製粉グループ本社

※2022/12/28追記
日清製粉グループ本社も円高メリット銘柄の代表格と言える銘柄だと思います。小麦は輸入品ですので、日清製粉グループ本社にとって円高はメリットになります。
円高メリット銘柄 本命株 2685 アダストリア

※2022/12/28追記
アダストリアはカジュアル衣料品や雑貨を中心に多数のブランドを展開するアパレル関連株です。生産拠点が海外にありますし、原材料費のコスト減なども円高効果が見込めます。ただ中国に拠点がありますので、中国のコロナ拡大が気がかりか。
円高メリット銘柄 本命株 2670 エービーシー・マート

※2022/12/28追記
靴小売り大手のABCマートはもともと靴と衣料の輸入販売商社としてスタートした企業で代表的な円高メリット銘柄ですね。押し目で狙いたい。
円高メリット銘柄 出遅れ株 3038 神戸物産

※2022/12/28追記
神戸物産も円高メリット株の一角として注目。神戸物産は外食事業もやっていて輸入材料を多く使っていますし、業務スーパーで海外直輸入商品も多く取り扱っています。円高がメリットになりそうな銘柄として注目します。
円高メリット銘柄 本命株 8227 しまむら

※2022/12/28追記
しまむらも円高メリット銘柄といえると思います。しまむらは「ファッションセンターしまむら」をはじめ、キッズ服のバースデイ、カジュアルシューズのアベイルなどいろんな衣料品店を手掛けています。円高進行はしまむらの原材料費などのコスト減に繋がるはずなのでメリットになります。
円高メリット銘柄 まとめ
円高メリット銘柄をまとめてみました。
2023年に向かって、ますます円高が加速していく可能性はあると思います。円高メリット銘柄が2023年の主役になるとすれば…今の内からチェックしておくと面白そうです。
他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!
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円高関連ってこんなに多くの銘柄あるんですね!wowowとエニグモ注目してみようと思います!いつもありがとうございます