造船関連株 本命株・出遅れ株 一覧

    造船

    ※この記事は2025年06月25日(水)に追記編集しました。(個別ピックアップした銘柄のチャートも最新版にしました。)

    ※この記事は最後に2025年06月26日(木)に追記編集しました。

     

    こんにちは、かりんです🥰

    今回は「造船関連株」についてまとめます。

    造船関連株は2023年の夏ごろから株価が上がっていましたが、個人的にあまり本腰入れて調べてなかったんですよね。けどやっぱりちょっとアツそうなテーマだったので調べてみました!

    このページでは「造船関連株がなんで注目されているのか?」って点と、造船関連株本命株・出遅れ株 一覧をまとめていきます。

    造船関連株とは

    造船所

    造船関連株とは船舶の建造・修繕などを行う銘柄や造船に関連する事業・サービスを行う銘柄の総称です。

    船舶というのは主にコンテナ船、ばら積み船(バルクキャリア、バルカー)、タンカー、LPG/LNG運搬船、自動車運搬船などのこと。

    造船事業を行う銘柄以外にも船舶用エンジンや船舶用の計器や電子機器、ボイラーとかタービンとかバルブ、ポンプなどのパーツ、鉄鋼やアルミなどの材料を手掛ける銘柄も造船関連株といっていいかと思います。

    造船関連株が注目される理由

    調べたところ、造船関連株が注目される理由はおもに3つっぽいですね!

    ①造船業界の業績は回復傾向
    まず一つ目に造船業界の業績自体が普通に回復傾向にあること。
    コロナ禍で低迷していた海運市況が上昇し、日本の海運銘柄も大幅に株価を上げたことはよく知られる通りですが、これに伴い造船価格も上がっているようで造船マーケットは2021年3月に底打ちし、徐々に回復傾向だそうです。
    ②円安基調は追い風
    実は日本は造船大国で、かつては造船業の世界シェア50%を誇っていたのですが、現在は中国・韓国に抜かれ世界シェア3位。とはいえ、今でも世界シェアの約20%くらいを誇ります。つまり円安は造船業界には追い風。円安恩恵も、造船業界の業績底上げに寄与しているといえます。また円安が続けば日本のシェア回復にも寄与するかもしれません。

    ドル円相場は直近で「米国利上げがひと段落しそう」&「日銀の金融緩和政策が変更思惑」から円高に傾いているとはいえ、まだまだ歴史的円安水準です。

    ③新燃料船への切り替え需要
    さらに造船業界に追い風なのは「国際海事機関(IMO)」とかいう組織が2018年に温室効果ガス削減戦略を採択して、2050年までに温室効果ガスの排出量を半分に減らす目標を掲げたこと。日本の海運大手3社も揃ってこの目標に向かって既存のディーゼルエンジンの船舶を置き換える方向へ舵を切っています

    具体的には温室効果ガスの排出量を抑えられるLNG(液化天然ガス)やLPG(液化石油ガス)、水素、アンモニア、メタノールなどを燃料とする次世代エンジンへの切り替えが急務とされています。

    既存のディーゼルエンジンの船舶がすべて次世代燃料エンジンの船舶に置き換わるとなればこれはなかなかの特需になりそうですね!

    ちなみに今まで船舶用ディーゼルエンジンを作ってたメーカーも当然ながら各社ぞくぞくと次世代燃料向けエンジンの開発に取り組んでいるので、需要がなくなってピンチ!というよりはむしろ新造船需要を取り込むチャンスと思われます。

    2025年06月25日(水)追記↓

    ④国立造船所の建設に期待か?
    2025年06月20日(金)、日経新聞が「政府・自民党が国内の造船業を復活させるための政策パッケージを策定する検討に入った」と報じられました。

    この記事では、政府が造船所を新設・再建し建造能力を増強する案が浮上しているとのこと。この報道により「国立造船所」の建設に期待が集まり造船関連株に注目が集まる格好となりました。

    政府が造船業復活に乗り出しているのはアツい、国策ですからね。

    また、このほか2025年06月19日に「日本造船工業会」の新会長に国内造船会社最大手の「今治造船」の社長が就任記者会見を行いましたが、その際に「2030年以降に、次世代燃料船では世界トップシェア、全体で2割のシェア獲得に向けて業界で協力体制を進める」と抱負を述べました。
    日本の造船業界、これから盛り上がっていきそうですね。

    造船業界のピークは?

    過去の造船業界の建造数はのピークはリーマンショック(2008年)より前に受注した船がほぼ竣工した2011年。
    2012年以降は建造数は大きく落ち込み、2018年、2019年と徐々に回復しつつあったところでコロナ禍でまた落ち込んだって感じ。で、2021年に底打ってここから回復傾向の見込み

    2023年5月の国土交通省の資料によると複数の機関で造船の建造需要が今後も増加して良く予測を出しています。

    ちなみに2011年前後の造船需要ピーク時に作られた船が2030年前後で解撤(解体してリサイクルしたりする)の時期を迎えるらしく、2030年ぐらいまで建造需要は続くんじゃないかって予測なんだと思います。

    造船建造需要の予測
    資料出展元:国土交通省海事局 将来の新造船ニーズの分析(2023年05月30日)

    ※フォロワーさんから造船の建造需要は2024年がピークというお話を教えてもらいましたが、これは確かに川崎汽船の決算資料でもちょっと触れられている部分がありました。川崎汽船の資料によると新燃料船(LNG燃料炊き船)の竣工のピークが2024年、2025年の2年間がピークとのこと。川崎汽船の新燃料船への置き換え需要はいったん2024年、2025年がピークということなのかな。ちょっとこのあたりの建造需要のピーク時がいつなのか?という点は判断が難しいですね。

    日本の造船業界の建造量ランキング(2019年)

    日本の造船業界は海運市況の低迷に伴う建造需要の低迷に加えて、中国・韓国との競争が激化しており、日本の造船業界も国際的な競争力強化に向けて業務提携とか経営統合とかがたくさん行われているみたいですね。

    参考までに国土交通省の資料をピックアップしておきます。
    2019年の建造量ランキングもわかります。日本造船業界の再編等の動き

    資料出展元:国土交通省 造船業の現状と課題

    日本の造船業だと1位の今治造船は非上場。2位のJMUってのはジャパンマリンユナイテッドって会社で沿革は面倒くさいのでググってほしいです笑。JMUも非上場ですがIHIが持ち株比率35%、JFEホールディングスが35%、今治造船が30%の株主構成になってます。

    あと三井E&Sは造船事業から撤退しており、現在では船舶用エンジンの開発に事業の軸を絞っています。

    造船関連株 一覧

    造船関連株リスト
    コード 銘柄名 特徴 時価総額(25.06.25時点)
    7011 三菱重工業 さまざまな造船事業 ボイラ、タービン、ポンプなどの船用機器 子会社に「三菱造船」 11,588,480百万円
    7012 川崎重工業 造船、船用機械、船用ガスエンジン、船用ボイラなど 船舶用水素燃料エンジンも開発 1,761,500百万円
    7013 IHI 船舶用ハイブリッド推進システム、機関監視・制御システムなど
    造船メーカー「JMU(ジャパンマリンユナイテッド)」の大株主(出資比率35%)
    ※2025年06月26日(木)追記↓
    今治造船がJMUの株式をIHI・JFEHDから取得し出資比率60%へ(子会社化)
    IHIのJMUへの出資比率は35%→20%へ低下へ。
    2,349,589百万円
    7014 名村造船所 造船会社の準大手 タンカー、バルクキャリアー、コンテナ船、自動車運搬船等の製造 222,728百万円
    7018 内海造船 造船メーカー フェリー、RORO船、コンテナ船、プロダクトタンカー、自動車運搬船などを製造 14,126百万円
    6302 住友重機械工業 子会社に造船会社「住友重機械マリンエンジニアリング」 358,454百万円
    5411 JFEホールディングス 大手鉄鋼メーカー 造船材料を供給 造船メーカー「ジャパン マリンユナイテッド」の大株主(出資比率35%)
    ※2025年06月26日(木)追記↓
    今治造船がJMUの株式をIHI・JFEHDから取得し出資比率60%へ(子会社化)
    JFEHDのJMUへの出資比率は35%→20%へ低下へ。
    1,042,285百万円
    5401 日本製鉄 造船向け高機能鋼材「高アレスト鋼、HTUFF鋼」 2,899,613百万円
    7003 三井E&S 船舶用ディーゼルエンジンメーカー LNGおよびメタノールなどの次世代燃料焚きディーゼルエンジンにも取り組む 292,594百万円
    6023 ダイハツインフィニアース 船舶用ディーゼルエンジンメーカー アンモニアと水素の混合燃焼による舶用エンジンを開発 71,057百万円
    6016 ジャパンエンジンコーポレーション 船舶用ディーゼルエンジンメーカー 赤阪鐵工所とアンモニア燃料エンジンと水素燃料エンジンの開発 63,504百万円
    6022 赤阪鐵工所 船舶用ディーゼルエンジンメーカー J-ENGとアンモニア燃料エンジンと水素燃料エンジンの開発 4,043百万円
    6018 阪神内燃機工業 船舶用ディーゼルエンジンメーカー(内航海運の中小型船舶向け?) 商船三井などとメタノールを燃料とする内航タンカー開発に関する戦略的提携 11,987百万円
    5741 UACJ アルミニウム圧延メーカー LNGタンカー造船用部材 235,811百万円
    7021 ニッチツ 船用ハッチカバーや船殻ブロックなどの製造 4,026百万円
    7721 東京計器 船舶用の航海計器などを手掛ける 75,222百万円
    6229 オーケーエム 特殊バルブメーカー 船舶用ゴムシートバタフライバルブなど 5,764百万円
    6495 宮入バルブ製作所 LPガス容器用等のバルブメーカー 船舶用バルブも手掛ける 5,276百万円
    6496 中北製作所 流体制御装置(バルブ)メーカー 船舶用機器が主力でコンテナ船のバタフライ弁や自動制御盤の製造販売をワンストップで提供 16,462百万円
    6814 古野電気 船舶用電子機器・サービス 船舶用レーダーや船舶自動識別装置など 113,385百万円
    6637 寺崎電気産業 船舶用配電制御システムや監視制御システムを提供 45,800百万円
    6226 守谷輸送機工業 船舶用エレベーター 67,447百万円
    4617 中国塗料 船舶用塗料メーカー 148,555百万円
    4613 関西ペイント 子会社「関西ペイントマリン」が船舶用塗料 347,677百万円
    6137 小池酸素工業 切断機メーカー 造船分野向けにも切断機を供給 29,897百万円
    4093 東邦アセチレン 溶接技術 船舶などの大型建造物にも用いる? 12,327百万円
    5406 神戸製鋼所 厚板などの船体構造用鋼板や船舶向けエンジン部品や溶接材料などを供給 609,184百万円
    5631 日本製鋼所 タンカーのタンク壁などに用いられるクラッド鋼板を供給 608,591百万円

    造船関連株 本命株・出遅れ株

    それでは造船関連株本命株出遅れ株をピックアップします。個人的な主観コミなのでその点はご理解ください😋

    造船関連株 本命株 7014 名村造船所

    7014 名村造船所
    7014 名村造船所

    名村造船所は造船関連株の本命株として注目。名村造船所はタンカー、バルクキャリアー、コンテナ船、自動車運搬船等の製造を手掛ける造船メーカー。

    日本の造船企業は1位、2位が非上場ですが、上場している中だと名村造船所がトップの建造量ですね。(2019年の建造量)

    名村造船所は時価総額規模も小粒とはいえないまでも、大型ではないですし値動き的にも十分面白みのある銘柄だと思います。造船需要拡大がダイレクトに業績に直結する銘柄だと思いますので本命株として注目。

    造船関連株 本命株 7018 内海造船

    7018 内海造船
    7018 内海造船

    海造船も造船関連株の本命株として注目。内海造船はフェリーやRORO船、コンテナ船、プロダクトタンカー、自動車運搬船などを製造している造船メーカーです。RORO船っていうのは貨物を積んだトラックやシャーシ(荷台)ごと輸送する船舶のこと。

    時価総額規模が小さく値動き的には面白そうですが、名村造船よりも業績的に不安がある印象はある。

    造船関連株 本命株 7011 三菱重工業

    7011 三菱重工業
    7011 三菱重工業

    三菱重工業も造船関連株として注目ですね。三菱重工はボイラーやタービン、ポンプなどの船舶用機器を手掛けているのと、100%子会社の「三菱造船」が造船業を手掛けています。

    三菱重工は時価総額規模がかなり大きいので造船関連としての材料だけで大きく動く可能性は低いかもしれないですが、宇宙関連株・防衛関連株・核融合関連株などさまざまな有力テーマを内包しているので複合的に注目したい銘柄ですね。

    造船関連株 本命株 7012 川崎重工業

    7012 川崎重工業
    7012 川崎重工業

    川崎重工も造船関連株の本命株として注目しています。川崎重工は造船事業をやってますし、船舶用機器や船舶用ガスエンジン、船舶用ボイラーなどを手掛けています。

    特に注目したいのが船舶用の水素燃料エンジンも開発している点ですね。
    ほぼ水素のみを燃料とする大型の船舶向け推進用エンジンの開発は世界初とのこと。川崎重工は2023年度にジャパンエンジンコーポレーションの本社工場で実証設備をつくり24年度に実験開始、27年度には船舶に搭載する計画の模様。

    船舶用の水素燃料エンジンで先駆している点は注目ですね。水素燃料エンジンは、今置き換えられているLNG燃料エンジンやメタノール燃料エンジンよりもさらにCO2排出量が少ない、というかCO2排出量がゼロなので最強にエコなやつ。

    造船関連株 本命株 7003 三井E&S

    7003 三井E&S
    7003 三井E&S

    三井E&Sは祖業は造船事業ですが、艦艇事業を三菱重工業に売却し、商船事業は常石造船に事業会社の株式の49%を譲渡するなど造船事業は撤退しています。現在は船舶用エンジンの開発に絞って事業をしている船舶用ディーゼルエンジンメーカーです。もちろん、LNG燃料やメタノール燃料などの次世代燃料焚きディーゼルエンジンにも取り組んでいますし、2023年10月には水素燃料の船舶用エンジンの実用化に向けて、岡山県玉野市の「玉野工場」に毎時100ノルマル立方メートルの水素ガスを供給できる実証設備を完工しています。

    同社は主力製品の船舶用エンジンでは国内シェア首位なので次世代燃料エンジンへの置き換え需要も取り込む可能性のある銘柄として注目。

    造船関連株 本命株 6016 ジャパンエンジンコーポレーション

    6016 ジャパンエンジンコーポレーション
    6016 ジャパンエンジンコーポレーション

    ジャパンエンジンコーポレーションも造船関連株の本命株として注目。
    ジャパンエンジンコーポレーションは2017年に神戸発動機が三菱重工の事業会社を承継してできた会社で、舶用低速エンジン唯一の国産エンジンブランドです。

    ジャパンエンジンコーポレーションの船舶用低速エンジン「UEエンジン」は低燃費で、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)、二酸化炭素(CO2)など、IMO(国際海事機関)が設定した規制をクリアすると同時に、メンテナンスの上でもメリットがある、なおかつコンパクトな設計とのことで2024年度には生産台数が2022年度比2倍超に膨らむ見込みとのこと。

    ジャパンエンジンコーポレーションは既存のディーゼルエンジンを安定成長させつつ、次世代エンジンも開発中です。おなじく船舶用ディーゼルエンジンメーカーの「赤阪鐵工所」と協力して次世代燃料エンジンの開発に取り組み、アンモニア燃料エンジンは2025年に、水素燃料エンジンは2026年に開発が完了し本格的な実証を始める予定となっているようです。

    ジャパンエンジンコーポレーションは時価総額規模的にも値動きに期待できそう。注目したい造船銘柄ですね。

    造船関連株 出遅れ株 6022 赤阪鐵工所

    6022 赤阪鐵工所
    6022 赤阪鐵工所

    赤阪鐵工所は船舶用のディーゼルエンジンメーカーで、自社オリジナルの4ストロークエンジンを手掛けているほかライセンス契約によりジャパンエンジンコーポレーションの2ストロークエンジンも製造しています。

    また、エンジンのほかにもエンジン遠隔操縦装置や機関監視装置など船舶用のさまざまな装置・機器などを提供しています。またジャパンエンジンコーポレーションとはアンモニア燃料エンジンや水素燃料エンジンなどの次世代船舶向けエンジンの開発もしています。時価総額規模はかなり小粒。

    造船関連株 本命株 6023 ダイハツインフィニアース

    6023 ダイハツインフィニアース
    6023 ダイハツインフィニアース

    2025年06月25日編集(ダイハツディーゼル→ダイハツインフィニア―スに社名変わってるので、それを修正しました)

    ダイハツインフィニアースは船舶推進用のディーゼルエンジンも手掛けていますが、船舶内に電力供給する発電用ディーゼルエンジンも提供しており、こちらが強みですね。

    ダイハツインフィニアースはもともと軽自動車メーカーのダイハツ工業と同じ会社だったんですが、船舶用エンジン・産業用エンジンの事業部を分離してできたのがダイハツインフィニアースって感じですね。今は連結子会社とかではないですが、一応ダイハツインフィニアースの株式の35%をダイハツ工業が保有しています。

    ダイハツインフィニアースはアンモニアと水素の混合燃焼による舶用エンジンを開発しています。

    造船関連株 本命株 7013 IHI

    7013 IHI
    7013 IHI

    三大重工業の一角であるIHIは祖業が造船で、現在も船舶用ハイブリッド推進システム、機関監視・制御システムなど船舶関連機器を手掛けているほか、造船メーカー2位の「ジャパン マリンユナイテッド」の35%大株主。というか、ジャパンマリンユナイテッドはIHIの造船事業が分離したIHIマリンユナイテッドが紆余曲折を経てジャパンマリンユナイテッドになった感じ。こちらも造船関連株として注目です。

    ※2025年06月26日(木)追記↓
    2025年06月26日(木)、造船国内大手の今治造船がジャパンマリンユナイテッド(JMU)への出資比率を従来の30%から60%に引き上げ子会社化すると発表しました。今治造船はJMUの株式をIHI・JFEホールディングスから取得しIHIとJFEHDのJMUへの出資比率は35%→20%へ低下することとなります。

    造船関連株 本命株 5411 JFEホールディングス

    5411 JFEホールディングス
    5411 JFEホールディングス

    JFEホールディングスは粗鋼生産国内2位の大手鉄鋼メーカーで、船舶材料を供給しているほか、こちらも造船メーカー「ジャパン マリンユナイテッド」の35%大株主です。こちらも造船関連株として注目。

    ※2025年06月26日(木)追記↓
    2025年06月26日(木)、造船国内大手の今治造船がジャパンマリンユナイテッド(JMU)への出資比率を従来の30%から60%に引き上げ子会社化すると発表しました。今治造船はJMUの株式をIHI・JFEホールディングスから取得しIHIとJFEHDのJMUへの出資比率は35%→20%へ低下することとなります。

    造船関連株 本命株 5401 日本製鉄

    5401 日本製鉄
    5401 日本製鉄

    日本製鉄は粗鋼生産国内首位の大手鉄鋼メーカー。日本製鉄も造船向けの「高アレスト鋼」「HTUFF鋼」といった高機能鋼材を手掛けています。こちらも造船銘柄として注目。

    造船関連株 出遅れ株 6018 阪神内燃機工業

    6018 阪神内燃機工業
    6018 阪神内燃機工業

    阪神内燃機工業は中小型舶用エンジンを手掛けるディーゼルエンジンメーカー。
    同社は商船三井、商船三井内航、田渕海運、新居浜海運、村上秀造船とメタノールを舶用燃料に使用するエンジン搭載の内航タンカー開発に関する戦略的提携をしており、阪神内燃機工業はメタノール舶用燃料エンジンの開発を行っています。

    時価総額規模が小さく出来高も少ない銘柄ですが、造船銘柄としては一応出遅れといえそうな気がする。

    造船関連株 出遅れ株 5741 UACJ

    5741 UACJ
    5741 UACJ

    アルミニウム関連株のUACJも造船需要で恩恵があるかも。UACJはアルミニウム圧延メーカーでLNGタンカー造船用部材を提供しています。時価総額規模大きめですし造船への関連は間接的なのでそこまで大きな値動きはないかもしれませんが、一応注目。

    造船関連株 出遅れ株 7721 東京計器

    7721 東京計器
    7721 東京計器

    東京計器は航空計器や船舶用計器を手掛ける銘柄です。造船需要が高まれば船舶用の航海計器の需要も高まりそう。時価総額規模もそこまで大きくないですし、防衛関連株・宇宙関連株としての側面もあるので注目。

    造船関連株 出遅れ株 6229 オーケーエム

    6229 オーケーエム
    6229 オーケーエム

    オーケーエムは特殊バルブメーカーで船舶用ゴムシートバタフライバルブなどを手掛けています。小型株で造船関連株としては出遅れっぽい気がするので、一応注目。

    造船関連株 出遅れ株 6495 宮入バルブ製作所

    6495 宮入バルブ製作所
    6495 宮入バルブ製作所

    宮入バルブ製作所はLPガス容器用等のバルブメーカーで船舶用バルブを手掛ける点に注目。時価総額規模も小さいですし人気化したら面白そう。水素エネルギー関連株でもあるので、そっち方面でも注目かも。

    造船関連株 出遅れ株 6496 中北製作所

    6496 中北製作所
    6496 中北製作所

    中北製作所は造船関連株でちょっと面白そうだなと思っています。中北製作所は流体制御装置(バルブ)メーカーで船舶用機器が主力。船舶用機器が主力ということは造船需要の高まりでダイレクトに業績に反映しそうですね。

    中北製作所はコンテナ船のバタフライ弁や自動制御盤の製造販売をワンストップで提供している点が強み。船舶向けの遠隔操作装置まで一括で製造しているのは中北製作所が唯一らしい。時価総額規模もお手頃ですし値動きに注目。

    造船関連株 出遅れ株 6637 寺崎電気産業

    6637 寺崎電気産業
    6637 寺崎電気産業

    寺崎電気産業は船舶用の配電制御システムや監視制御システムを提供している銘柄ですね。新造船需要で恩恵ありそうですね。時価総額規模もお手頃。

    造船関連株 出遅れ株 6814 古野電気

    6814 古野電気
    6814 古野電気

    古野電気も造船関連株として注目。同社は船舶用電子機器・船舶用レーダーや船舶自動識別装置などを手掛ける銘柄。

    造船関連株 出遅れ株 6226 守谷輸送機工業

    6226 守谷輸送機工業
    6226 守谷輸送機工業

    守谷輸送機工業は荷物用エレベーターを手掛ける会社で、船舶向けのエレベーターも提供している点に注目。こちらも造船需要アップで恩恵ありそうですね。

    造船関連株 出遅れ株 4617 中国塗料

    4617 中国塗料
    4617 中国塗料

    中国塗料は船舶用塗料で国内シェア6割、世界シェア2割を誇る塗料メーカー。船は海水による船底の劣化を防いだり、また船底にフジツボや貝類、藻類などの付着を防止するために機能性塗料を塗るらしいですね。船舶用塗料で高いシェアをもつ点は面白そう。

    造船関連株 出遅れ株 6137 小池酸素工業

    6137 小池酸素工業
    6137 小池酸素工業

    小池酸素工業はガス・溶接・切断のトータルシステムサプライヤー。鋼板やアルミ・ステンレスなど金属材料を加工する様々な種類のガス、溶接・切断のための加工機械やなどを手掛けています。造船向けにも切断機などを供給しているので、もしかしたら注目される可能性もあるかも?

    造船関連株 出遅れ株 5406 神戸製鋼所

    5406 神戸製鋼所
    5406 神戸製鋼所

    2025年06月25日(水)追記↓

    造船関連株に神戸製鋼所も追加でピックアップしておきますね。
    神戸製鋼所といえば日本の大手鉄鋼メーカーです。鉄鋼だけでなくアルミや銅などの非鉄素材、機械やエンジニアリング、電力事業など多岐にわたる事業を複合的に手掛けています。

    造船分野としては船舶の骨格をなす厚板などの船体構造用鋼板を供給しているほか、船舶エンジン用クランクシャフトなど造船向けエンジン部品や溶接材料なども供給しており、造船大手企業にも多数納入実績あり。

    なので、こちらも日本の造船業復活で間接的に恩恵があるかもですね。

    鉄鋼株は米国の関税の影響もありますし、コスト上昇の価格転嫁が厳しいなどもあり、なかなか株価が振るわない状況なので微妙かもですが一応造船関連株としてピックアップはしておきます。

    造船関連株 出遅れ株 5631 日本製鋼所

    5631 日本製鋼所
    5631 日本製鋼所

    2025年06月25日(水)追記↓

    日本製鋼所も造船関連株の一角としてピックアップしておきます。
    日本製鋼所は防衛銘柄として注目されていますが、一応造船業にも関わっています。
    日本製鋼所は鋳鍛鋼品を得意としており、船舶建造に必要な高機能な鋼材の供給も一部担っています。具体的には、タンカーのタンク壁などに用いられるクラッド鋼板ですかね。

    あとは防衛関連株として注目される通り、防衛分野の船舶向け製品も手掛けている点も引き続き注目。

    造船関連株 まとめ

    けっこう長くなってしまいましたが、とりあえず造船関連株については以上ですかね。
    またなにか新情報や新たな銘柄、見落としている銘柄とかが出てきたら追記するかもです!

    造船バブルは割と夢あるかなぁと思います。円安恩恵銘柄でもあるのでドル円相場にも左右されそうですが。引き続き造船関連株は注目しておこーかなと思っています!

    他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!

    もっとドンピシャで今買うべき株!みたいなの探してる人はこっちも並行してみておくのがオススメ↓情報早いです

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      2件のコメント

      ほんとにほんとに参考になりますし、1銘柄ずつのまとめや紹介、注目ポイントなどとてもわかりやすいです!これからも記事楽しみにしています!

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