こんにちは、かりんです🥰
今回は近年、欧米で規制強化の波がきてきてきているPFAS対策関連株についてまとめていきたいと思いますが、そもそも皆さん「PFAS」って知ってますか?私はつい最近知ったんですけど笑
読み方は通称「ピーファス」。
なんか可愛い名前ですよね😚
軽く説明しておくとPFASとは「有機フッ素化合物」のことで、世の中の色んなものに使われてる物質です。
PFASは「熱に強い」とか「水や油をはじく」とか「燃えにくい」とかさまざまな化学的性質を持つ物質で、あらゆる製品の高性能化・高機能化に役立てられており、身近なところではフライパンの表面加工剤、車のコーティング剤、消火器の中身とかに使われています。あとは「半導体(フォトレジスト)」とか「EVの部材(リチウムイオン電池とか)」にも使われていますね。
とまぁPFASは便利で役立つやつなんですけど、実は近年では人体や環境への有害性が指摘されています。
化学構造上、炭素とフッ素が強く結びついているらしく自然界ではなかなか分解されず残り続けちゃうらしい。
なので「永遠の化学物質」とも呼ばれており、すでに米国ではピーファスの代表的な物質「PFOS」や「PFOA」の飲料水への含有量を規制強化。日本でも各地でPFASが検出され始めており、欧米の規制強化に合わせて目標値の見直しが検討されている状況です。
世界的にもPFASは規制強化の流れになってきているわけですね。
日本でも規制強化は時間の問題…だとすればPFASフリー製品への切り替え需要やPFASの分析機器メーカー、環境調査・分析関連の事業を手掛ける銘柄には恩恵がありそうです。
ということで、このページではPFAS対策関連株について本命株・出遅れ株 一覧をまとめておきますね。
PFAS対策関連株とは
PFAS対策関連株とは、世界的に規制強化の流れになりつつある「PFAS(有機フッ素化合物)」に関連する製品やサービスを手掛ける銘柄の総称です。おもにPFASの代替素材を開発している企業やPFAS分析機器、環境調査・分析サービスを手掛ける銘柄が中心かと思います。
先の説明通り、PFASは「永遠の化学物質」と言われるほどなかなか自然に還らないという性質から、人体や環境への影響が指摘されています。欧米では規制強化の流れとなっており、日本でも全国各地でPFASが検出され始めていることから、農林水産省が国内で流通する農畜産物に含まれるPFASの実態調査を新年度から行う方針を示しています。
日本でもPFAS規制の強化は時間の問題と思われます。PFASは様々なモノに用いられているため、規制次第で代替需要もなかなかのインパクトになりそうですね。ちなみにPFASは、世の中に存在する数千種類の有機フッ素化合物の総称ですので、一言でPFASといっても色んな種類があります。
てことであらかじめ関連株をチェックしておきましょう!
PFAS対策関連株 本命株・出遅れ株 一覧
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(24.04.24時点) |
---|---|---|---|
7701 | 島津製作所 | 分析・計測機器メーカー PFAS分析機器も | 1,259,483百万円 |
6005 | 三浦工業 | 産業小型ボイラーの大手 PFAS分析サービスを提供 | 307,151百万円 |
6368 | オルガノ | PFAS分析に使用できる超純水装置 | 350,479百万円 |
5957 | 日東精工 | 子会社「日東精工アナリテック」がPFAS分析機器を提供 | 24,471百万円 |
7705 | ジーエルサイエンス | 分析機器の総合メーカー 2024年10月に子会社テクノクオーツと経営統合し共同持株会社へ株式移転予定 | 30,940百万円 |
3402 | 東レ | 東レテクノがPFAS(PFOS/PFOA等)分析事業 | 1,174,667百万円 |
4205 | 日本ゼオン | PFASを含まないリチウムイオン電池の新たな電極製造法を確立 | 321,204百万円 |
4188 | 三菱ケミカルグループ | PFASフリーと高難燃性を両立させた高付加価値ポリカーボネート「XANTAR XFシリーズ」 | 1,370,120百万円 |
4631 | DIC | PFASフリーと高性能を両立した自動車EV向け潤滑油用消泡剤 環境配慮型PFASフリー界面活性剤など | 277,049百万円 |
4203 | 住友ベークライト | 電動車(xEV)高電圧装置向け絶縁用難燃ポリカーボネートシート PFAS規制フリー撥液PCOを開発中 | 412,160百万円 |
4885 | 室町ケミカル | PFAS除去イオン交換樹脂を開発中 | 3,039百万円 |
1803 | 清水建設 | PFAS汚染水の浄化技術を開発 | 714,673百万円 |
3405 | クラレ | 米国子会社カルゴン・カーボンがPFASの除去に有効な活性炭を手掛ける | 607,349百万円 |
4023 | クレハ | PFASの吸着・無害化技術を持つ米クラロス・テクノロジーズと共同開発契約を締結 | 157,921百万円 |
9755 | 応用地質 | 地質調査、建設コンサルを手掛ける PFASによる地下水汚染への対策支援も | 62,005百万円 |
9768 | いであ | 建設・環境コンサル大手 PFAS規制強化で分析事業で恩恵か?! | 18,193百万円 |
6744 | 能美防災 | 防災機器メーカーの最大手 PFASを含まない泡消火剤 PFAS規制強化で交換需要か? | 141,132百万円 |
3036 | アルコニックス | 非鉄金属の商社・メーカー機能を併せ持つ総合企業 取り扱うWaterlogic 社の浄水器がPFAS除去効果 | 42,094百万円 |
6498 | キッツ | バルブメーカー大手 子会社が手掛ける卓上型浄水器GOQURIA(ゴクリア)がPFAS除去効果 | 120,318百万円 |
4657 | 環境管理センター | 環境総合コンサル 環境省によるPFOS及びPFOAの全国調査業務を受託した実績あり | 2,578百万円 |
PFAS対策関連株 本命株・出遅れ株 一覧
それではPFAS対策関連株の本命株・出遅れ株をピックアップしていきますね。この項目は個人的な主観を含むので参考程度にお願いしますね😋
PFAS対策関連株 本命株 7701 島津製作所
PFAS対策関連株として島津製作所をピックアップしておきます。島津製作所は分析・計測機器メーカーの大手でPFAS分析機器、PFAS分析用オプションキットなどを手掛けています。上水道、排水、繊維などのPFAS分析が可能のようですね。島津製作所は時価総額規模大きいので値動きは緩やかそうですが。
PFAS対策関連株 本命株 6005 三浦工業
産業小型ボイラーの三浦工業もPFAS関連株として注目。三浦工業はPFAS分析サービスを提供しており、PFOS、 PFOA及びPFHxSを始め国際標準規格ISO 21675に定められる計30項目の分析に対応しています。
PFAS対策関連株 本命株 1803 清水建設
スーパーゼネコンの一社、清水建設は2023年03月28日に、PFAS汚染水の浄化技術を開発したと発表しています。この技術は気泡の気液界面に物質が吸着する性質を利用し目的物を水中から除去する泡沫分離処理装置を用いた水処理技術で、水中に含まれるPFASを微細気泡に付着させ、泡沫とともに回収するもの。
2022年11月から23年1月にわたり沖縄県内でPFAS汚染水の浄化実証試験に取り組み、国の暫定指針値の12倍(634ng/l)を超えるPFAS汚染水を40分間で濃度1ng/l以下まで浄化処理することに成功した実績もあります。
PFAS対策関連株 本命株 9755 応用地質
地質調査の最大手、応用地質もPFAS関連株として注目。応用地質はPFASによる地下水汚染の対策支援サービスを手掛ける点から注目。今後、日本でもPFAS規制強化の流れが加速すればビジネスチャンスが拡大しそうな銘柄です。
PFAS対策関連株 本命株 9768 いであ
建設・環境コンサル大手のいであもPFAS関連株として注目。いであは水道水の水質分析事業を手掛けていますので、こちらもPFAS規制強化がビジネスチャンスになりそう。いであはPFAS関連株のなかでは時価総額規模がそこそこ手頃な方なので値動き面でも妙味がありそうですね。
PFAS対策関連株 本命株 6368 オルガノ
超純水関連株としてピックアップしたオルガノもPFAS関連株として挙げておきます。PFAS分析の際には、分析対象物質がブランク水やサンプル希釈水に混入していると正しい結果を得ることができないため、分析に使用する水の純度は測定する試料の濃度レベルよりもさらに低濃度である必要があるとのこと。つまり超純水が必要ってことですね。オルガノの超純水装置はPFAS分析に使用できるレベルとのことですので、こちらもPFAS規制強化が恩恵になるかもしれません。
PFAS対策関連株 本命株 5957 日東精工
日東精工は子会社の「日東精工アナリテック」がPFAS分析機器を提供しているため注目。時価総額規模もお手頃。
PFAS対策関連株 本命株 4205 日本ゼオン
古河グループの化学メーカー、日本ゼオンもPFAS対策銘柄として注目。日本ゼオンは自動車のタイヤなどのゴム製品や高機能樹脂の製造・販売を手掛ける銘柄で、2023年12月に「PFASを含まないリチウムイオン電池の新たな電極製造法を確立した」と発表しています。PFAS代替需要を得る可能性のある銘柄として注目。
PFAS対策関連株 本命株 4188 三菱ケミカルグループ
三菱グループの総合化学メーカー、三菱ケミカルグループもPFASの代替需要を獲得する可能性のある銘柄として注目。三菱ケミカルは、2023年09月にPFASフリーと高難燃性を両立させた高付加価値ポリカーボネート樹脂「XANTAR(ザンター)XFシリーズ」を開発したことを発表しています。
高付加価値ポリカーボネート樹脂ってやつは透明性、耐衝撃性、耐熱性、寸法安定性に優れたエンジニアリングプラスチックで、カメラのレンズ、DVDの基板、車の内装部品、ヘッドランプ、建築資材などに使用されているほか、電子部品などの需要もあるようです。三菱ケミカルのXANTAR(ザンター)XFシリーズは部品の超薄肉化が可能で、情報電子機器の軽量化や省スペース化に貢献するとのこと。
PFAS対策関連株 本命株 4631 DIC
DICは印刷インキ、有機顔料、PPSコンパウンドで世界トップシェアの化学メーカー。有機顔料や合成樹脂をベースに自動車や家電、食品、住宅などさまざまな分野に製品を提供しています。
DICはPFASフリーと高性能を両立した自動車EV向け潤滑油用消泡剤や環境配慮型PFASフリー界面活性剤などを手掛けているので、こちらもPFAS代替需要銘柄として注目ですね。
PFAS対策関連株 本命株 4203 住友ベークライト
半導体向け封止材料で世界首位の住友ベークライト。半導体材料銘柄としてもピックアップした銘柄ですね。
住友ベークライトは「絶縁用難燃ポリカーボネートシート」というのを提供していますが、こちらが電動車(xEV)のインバーター、オンボードチャージャー、LiB、モーター周辺の高電圧装置用途での採用が増加しているようです。こちらはPFASやハロゲン系難燃剤を用いずに高難燃性を実現している材料だそう。
またPFAS規制フリー撥液PCOは開発中。こちらもPFAS代替需要で恩恵がありそうです。
PFAS対策関連株 本命株? 4885 室町ケミカル
医薬品の原薬を手掛ける室町ケミカル。こちらはPFAS除去用のイオン交換樹脂を開発中のようですね。時価総額規模がかなり小さめなので、PFAS規制強化のニュースで真っ先に物色されそうな銘柄。今後の材料にも期待したいですね。
PFAS対策関連株 出遅れ株? 66744 能美防災
防災機器メーカーの能美防災も注目。消火器の中身の泡消火薬剤には有毒性が指摘されているPFASが含まれているものもあるそうで、これの交換需要は喫緊の課題とされているよう。能美防災は2024年2月14日にPFAS非含有の環境配慮型泡消火薬剤を新たに開発したことを発表しています。こちらも交換需要を獲得できそうな銘柄として注目か。
PFAS対策関連株 まとめ
PFAS対策関連株のまとめは以上です。
PFASは欧州や米国での規制強化により、日本国内でも規制強化が進みそうなのでチェックしておくと良さそうですね!もしまた新たな関連株が浮上したら追記するかもです😋
他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!
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