光海底ケーブル関連株 本命株・出遅れ株 一覧

光海底ケーブル関連株

 

こんにちは、かりんです🥰

生成AIなどの市場拡大に伴い、データセンターの需要が世界的に増大していますね。そして世界各地に点在するデータセンターを同期させるために大陸間を結ぶ大動脈「光海底ケーブル」にも注目です。

国際的にデータを高速でつなぐ海底光ケーブルは今やなくてはならない最重要通信インフラの一つ。

すでに世界中には400本を超える海底ケーブルが張り巡らされていますが、増え続けるデータ伝送量に対応するため、今後はさらに光海底ケーブルは増加するはずです。

特に今は生成AIなどの市場拡大により、米Google、Metaなどのビックテック企業の海底ケーブル投資が目立つ模様。実際、海底ケーブルのトラフィックはGAFAMをはじめとした巨大IT企業が多くを占めるといいます。

米Googleは2024年04月に、日本へのインターネット回線の拡張に約1500億円を投資し新たに日米間を結ぶ2本の海底ケーブルを敷設することを発表しました。またさらに2024年05月24日にはアフリカとオーストラリアを結ぶ海底ケーブルの敷設計画についても発表しています。

それから、光海底ケーブルの寿命は25年前後とされていますので老朽化した海底ケーブルは置き換え需要にも期待できそうですね!

ということで今回の記事では、光海底ケーブル関連株について本命株出遅れ株 一覧をまとめていきます😚

光海底ケーブル関連株とは

海底ケーブル敷設船

光海底ケーブル関連株とは大陸間を海底に沿って敷設される光通信ケーブルに関連する銘柄の総称です。

「は?海の底に大陸間をつなぐケーブルがあるとか都市伝説でワロタ😂」って感じですよね!
でも都市伝説じゃないんです!

現代のインターネット国際通信はほとんどこの光海底ケーブルで行われています。日本に結ばれている海底ケーブルだけでも30本以上あり、世界だと400本以上のケーブルが張り巡らされています。

ちなみに光通信を行う海底ケーブルだけでなく、大量の電力を長距離送電できる「海底電力ケーブル」もあります。

光海底ケーブルの老朽化置き換え需要も期待か?

海底ケーブルの歴史は意外にも長く、1956年にアメリカのベル研究所が西洋横断海底ケーブルを敷設したのがはじまりのようです。約70年前に海底ケーブルが敷設されたってすごいですよね。

日本ではKDDIの前身であるKDDが、1964年に日本初の海底ケーブル『TPC-1(第1太平洋横断ケーブル)』を敷設したようです。これで太平洋を横断した長距離国際電話が可能になりました。

その後、1990年代~2000年前後のインターネットの黎明期、ITバブル時代に海底ケーブル投資はピークとなりました。

海底ケーブルの寿命は約25年ですから2000年前後に敷設された海底ケーブルはそろそろ老朽化で置き換え需要が発生しそうですね!さらにここにきて生成AIなどによるデータ通信量が大幅に増大していることからGAFAMなどの米ビッグテックが海底ケーブル投資を拡大。

日本の株式市場でも海底ケーブル関連株は注目待ったなしのテーマってことです😍

海底光ケーブル関連株 一覧

海底光ケーブル関連株リスト
コード 銘柄名 特徴 時価総額(24.05.31時点)
6701 NEC 海底ケーブル事業で世界シェアが約3割、世界のトップ3サプライヤの一角 3,171,880百万円
9433 KDDI 海底ケーブル建設、海底ケーブル保守、海洋エンジニアリング、ユニバーサルジョイントなど 9,506,038百万円
5802 住友電気工業 「2倍速ファイバー」で海底ケーブル用光ファイバー事業で世界シェアトップを目指す 2,020,182百万円
5803 フジクラ 海底ケーブルの草分け 納入実績多数 953,864百万円
5801 古河電気工業 海底電力ケーブル KDDI総合研究所と共同で、総務省委託プロジェクトのもと海底ケーブル用大容量光ファイバと光増幅用ファイバを開発 299,133百万円
9432 日本電信電話 三井物産などと日本と米国西海岸を繋ぐ大規模海底通信ケーブル「JUNO(ジュノ)」を建設・運営するセレンジュノネットワークを設立 13,971,914百万円
8031 三井物産 NTTグループなどと日本と米国西海岸を繋ぐ大規模海底通信ケーブル「JUNO(ジュノ)」を建設・運営するセレンジュノネットワークを設立 12,064,137百万円
8002 丸紅 丸紅子会社のアルテリア・ネットワークスが海底通信ケーブル事業 5,129,470百万円
4390 アイ・ピー・エス 地場大手グローブ・テレコムと共同でフィリピンで海底ケーブルを整備 28,092百万円
6754 アンリツ 光海底ケーブルの測定ソリューション 156,795百万円
6702 富士通 過去に光海底ケーブル敷設の実績 4,698,310百万円
6524 湖北工業 海底ケーブル用の光増幅器、光分岐器などの光デバイス 63,720百万円
6777 santec Holdings 光通信用部品・光測定器を製造・販売 82,532百万円
6834 精工技研 光通信ネットワーク向け部品 22,634百万円
1885 東亜建設工業 大水深における無人化施工を可能とする水中作業ロボットをトピー工業と開発 86,043百万円
7231 トピー工業 大水深における無人化施工を可能とする水中作業ロボットを東亜建設工業と開発 58,990百万円
5981 東京製綱 鋼索鋼線(ワイヤーロープ)関連で海底ケーブルなどをターゲット? 21,458百万円

光海底ケーブル関連株 本命株・出遅れ株

それでは光海底ケーブル関連株本命株出遅れ株をピックアップします。この項目は個人的な主観コミなのでその点はご理解ください😋

光海底ケーブル関連株 本命株 6701 NEC

6701NEC
6701 NEC

光海底ケーブル関連株の本命株としてNECに注目です。
NECは海底ケーブル事業では世界シェア約3割を誇る、世界のトップ3サプライヤの一角。過去50年以上にわたり海底ケーブル事業を手掛けてきており、すでに地球5周半以上、延べ20万kmを超える敷設実績があります。

NECは海底ケーブルや海底中継器、陸上に設置する伝送端局装置などの製造のほか、海洋調査やルート設計、据付・敷設工事、訓練から引渡試験まで、全てをシステムインテグレータとして提供しています。

光海底ケーブルの製造・販売はNEC子会社「株式会社OCC」が行い、海底中継器は「NECプラットフォームズ株式会社」が製造しています。

また、2021年10月04日にNEC、OCC、住友電気工業は「世界で初めてマルチコアファイバを収容した海底ケーブルを開発」と発表しています。マルチコアファイバーとは光の通り道を増やして通信速度、通信容量を拡大できるというもの。今後はマルチコア光ファイバーが主流になっていくはずですのでこれも期待材料ですね。

光海底ケーブルの新たな敷設はもちろん置き換え需要でもNECはビジネスチャンスになりそうですね。光海底ケーブル関連株の中核株と言えると思います。

光海底ケーブル関連株 本命株 9433 KDDI

9433KDDI
9433 KDDI

KDDIも光海底ケーブル関連株の本命株として注目。
子会社のKDDIケーブルシップが光海底ケーブル関連の事業を手掛けており、1969年の日本海ケーブル敷設工事以来、半世紀以上にもわたり多くの海底ケーブル事業に貢献。

海底ケーブル局の建設・保守・運用を手掛けるほか、光海底ケーブルの敷設・埋設や修理・保守を行うための船舶も保有。現在、日本企業で自前の専用船を所有しているのは、KDDIとNTTの関連会社のみっぽいですね。他の会社は海外から専用の船をチャーターするケースが多いらしい。

KDDIも光海底ケーブル関連株の中核的銘柄と言えると思います。

光海底ケーブル関連株 本命株 5802 住友電気工業

5802住友電気工業
5802 住友電気工業

光海底ケーブル関連株では住友電気工業も注目。住友電気工業は電力海底ケーブルのほか、光海底ケーブルも手掛けています。日経新聞の記事ではあくまで業界推定とのことですが、海底向け光ファイバーでは住友電工と米コーニング社が市場をほぼ分け合う世界2強に近い体制だとか。

住友電工は2021年にNECとOCCと共同で世界で初めてマルチコアファイバを収容した海底ケーブルを開発しています。この共同開発の各社の役割は以下の通り。

NEC:海底ケーブルを用いた長距離伝送試験の実施
OCC:マルチコアファイバを収容した海底ケーブルの製造
住友電気工業:海底ケーブルに収容される非結合型4コアのファイバの製造

どれも重要ですが、住友電工の技術がキモになってそうな気がします。
マルチコア光ファイバーは単純で光の通り道を増やすというものですが、非常に細い光ファイバーに屈折率の異なる複数のガラス層を通すのは高い技術力が必要です。

電線御三家はいずれも注目ですが、光海底ケーブル関連では住友電工が面白そうかも。

光海底ケーブル関連株 本命株 5801 古河電気工業

5801古河電気工業
5801 古河電気工業

古河電工も電線御三家の一角ですね。個人的にも好きな銘柄です。古河電工は特に光部品のレーザー制御回路で世界シェアトップを誇ります。

古河電気工業は2020年11月にKDDI総合研究所と共同で、世界最小級に伝送損失を低減した低クロストークマルチコアファイバを開発したと発表しています。

こちらは総務省委託研究 研究開発課題「新たな社会インフラを担う革新的光ネットワーク技術の研究開発」、技術課題Ⅱ「マルチコア大容量光伝送システム技術」の取り組みの一部として開発されたもので、古河電工は世界最小級に伝送損失を低減した低クロストークマルチコアファイバの開発に成功し、KDDI総合研究所は独立した4つの各コアを用いて太平洋横断を上回る距離で、超高速な光信号の光ファイバ伝送に成功したとのこと。

NEC、OCC、住友電工のマルチコア光ファイバーとどっちがいいんだ?!って感じですが、それぞれ総務省委託研究研究開発課題に取り組んで、結果を出してる格好だと思われます。

いずれにしてもやっぱり時代はマルチコア光ファイバーなんですね。古河電工も引き続き注目です。

光海底ケーブル関連株 本命株 9432 日本電信電話

9432日本電信電話
9432 日本電信電話

NTTも光海底ケーブル関連株の一角として注目です。
NTTグループ(米国子会社2社)と三井物産とJA三井リースの計4社は、2022年7月に日本と米国西海岸を繋ぐ大規模海底通信ケーブル「JUNO(ジュノ)」を建設・運営するセレンジュノネットワーク株式会社を設立することを発表しています。

セレンジュノネットワークスの出資割合はNTTグループが約37.5%、三井物産が約37.5%、JA三井リース約25%とのこと。

それから、2024年03月21日には、NECとNTTは世界で初めて12コア光ファイバーによる7,000km以上の長距離伝送実験に成功したことを発表しています。こちらは標準的な外径(0.125mm)の光ファイバーに光信号の伝送路を12本設けた12コア結合型マルチコアファイバーを用いて、大洋横断級7,280kmの伝送実験に成功したらしい。

NECはMIMO(Multiple Input Multiple Output)技術により受信信号の復調を実現したアルゴリズムの開発を担当し、NTTは12コア結合型マルチコアファイバー光伝送路の開発を担当したようです。

それにしてもNECは光海底ケーブル関連にはガンガン絡んできますね。
この技術は2030年代のIOWN構想や長距離大容量光海底ケーブルシステム、陸上コアネットワークシステムとしての実用化をめざしているそうです。

光海底ケーブル関連株 本命株 6524 湖北工業

6524湖北工業
6524 湖北工業

湖北工業も注目したい銘柄です。湖北工業は「自動車向けのアルミ電解コンデンサー用リード線端子」と「海底光ケーブルに使用される光通信用部品・デバイスの製造販売」が2本柱。

湖北工業は将来的に主流になるであろうマルチコアファイバ用光部品の開発にも力を入れています。湖北工業は時価総額規模が小粒とまではいかないですが、光海底ケーブル関連株のなかでは割と規模感小さめなので、値動き的に面白そうです。光関連部品は今後需要が増えそうですし、注目しておきたい銘柄。

光海底ケーブル関連株 出遅れ株 6754 アンリツ

6754アンリツ
6754 アンリツ

通信計測器を手掛けるアンリツも光海底ケーブル関連株として注目。
アンリツは光海底ケーブルの測定ソリューションを提供している会社。アンリツは2023年6月に海底ケーブルの光ファイバ障害箇所を特定できるコヒーレントOTDRの新製品MW90010Bを開発し、販売を開始しています。こちらは従来と比べ測定距離が20,000kmまで延長でき、波長範囲も柔軟な波長選択が可能とのこと。

こちらも今後光海底ケーブル関連で恩恵がある銘柄と言えるかもですね。

光海底ケーブル関連株 思惑株? 6777 santec Holdings

6777santec Holdings
6777 santec Holdings

santec HoldingsはIOWN関連株、光半導体関連株としても取り上げた銘柄で、光通信用部品・光測定器を製造・販売を手掛ける企業。santec Holdingsの手掛けるMEMS技術を用いた可変光減衰器は光通信網のあらゆる場所で使用される重要な光部品らしいので、光海底ケーブル関連としても一応注目しておきたいです。

光海底ケーブル関連株 思惑株? 6834 精工技研

6834精工技研
6834 精工技研

精工技研も注目。精工技研は自動車部品用金型と光通信部品を事業の柱とする銘柄で、光関連だとコネクタ・フェルール・アダプタ・ジャンパ線などさまざまな接続部品を取り扱っています。またデータセンターなどの超高密度実装配線用のコネクターも手掛けています。

時価総額規模も比較的小さめですので、こちらも海底ケーブル関連の思惑で人気化する可能性も。

光海底ケーブル関連株 出遅れ株 7231 トピー工業

7231トピー工業
7231 トピー工業

トピー工業は建設機械の総合足回り部品メーカーで光関連部品とかを扱うわけではないですが、2016年に「大水深における無人化施工を可能とする水中作業ロボット DEEP CRAWLER」を東亜建設工業と共同で開発しています。

DEEP CRAWLERは遠隔操作が可能な無人水中作業ロボットで、すでに海底ケーブル調査で実績があるようなので一応注目ですかね。トピー工業と共同開発した東亜建設工業も併せて注目。

光海底ケーブル関連株 出遅れ株? 8002 丸紅

8002丸紅
8002 丸紅

丸紅は2023年にアルテリア・ネットワークスをTOBで子会社しています。アルテリアネットワークスは光ファイバー事業を手掛ける会社。アルテリアは自社が出資するFar North Fiber Inc.が北米を経由し欧州とアジアを結ぶ初の北極海ケーブルシステムの構築を目指す北極海ケーブル事業を手掛けており、2023年4月に「北極海ケーブル事業におけるケーブルルート調査を開始」と発表しています。

丸紅に大きな業績インパクトがあるかというとう~ん…って感じだと思いますが、一応関連株としてピックアップだけしておきます。

光海底ケーブル関連株 まとめ

光海底ケーブル関連株についてはとりあえず以上ですかね!
今後も面白そうな関連株が浮上したら追記するかもです🥰

他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!

もっとドンピシャで今買うべき株!みたいなの探してる人はこっちも並行してみておくのがオススメ↓情報早いです😋

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