※この記事はもともと2022年01月にアップした内容でしたが、古い記事でしたので2024年05月30日(木)に全体的に編集しました。
こんにちは、かりんです🥰
米国の利下げ開始の期待で株価が上がったと思えば、2024年も半分が過ぎようとするころにまた米国の利下げが後ろにズレ込む可能性が警戒されていますね。
日本の長期金利も12年ぶりの高水準を更新しており、日銀による金融政策の修正に警戒されています。
金利と株はシーソーのような関係性ですから、金利上昇局面では株は下落するケースが多いです。
金利上昇局面は基本的に株安の傾向が強いですが、利上げがメリットになるような銘柄もあるので、今回は「金利上昇(利上げ)メリット銘柄」についてまとめておきますね。
金利上昇メリット株とは
金利上昇メリット株とは、金利上昇が恩恵になる銘柄の総称です。金利上昇局面に買われやすいので、長期金利が上がっているうちは注目していいと思います。
ちなみに長期金利とは金融機関が1年以上お金を融資する際に適用する金利のことで、一般的に米長期金利といえば「米10年物国債の利回り」のことを指します。日本の場合は「10年物日本国債利回り」ですね。
長期金利がジリジリと上がっているうちはあまり株価にも動きがないこともありますが、急激にドンと一気に上がるとかなりの確率で株価は下落するので注意が必要です。
利上げメリット株の中心となるのはやっぱり銀行株ですかね。銀行はお金を融資して金利で儲けていますので金利上昇局面は業績向上のビジネスチャンスになります。あと、金利上昇局面というのは基本的に「景気が上向いてきている時」ですので景気向上で融資が増えるという期待もあります。
銀行株と同様かそれ以上に注目したいのが保険株ですね。銀行預金よりも、保険で集める資金の方が長期なので金利上昇局面でのメリットを受けやすいのが保険株と言われています。
また金利上昇局面ではPERが低いバリュー株にも目が向けられる傾向があります。バリュー株はボラも小さいケースが多いですしリスクも限定的。高配当銘柄であればなお良いですね。インカムゲインの大きいバリュー株は金利上昇局面でも強いと思います。
反対に、PERが高いハイテク株など一般的に「グロース株」と呼ばれる銘柄は利上げ局面で真っ先に売られる傾向にあります。金利上昇局面ではリスクの低い債権に投資するメリットが大きくなり、リスクの大きいグロース株が相対的にウマミが減るから?だと思います。直近の日本株でもその傾向ありますね。
金利上昇メリット株 一覧
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|---|---|
8306 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | メガバンク | 20,104,300百万円 | —倍 | 0.98倍 | 3.07% |
8316 | 三井住友フィナンシャルグループ | メガバンク | 13,233,254百万円 | 12.45倍 | 0.90倍 | 3.29% |
8411 | みずほフィナンシャルグループ | メガバンク | 7,983,402百万円 | 10.62倍 | 0.78倍 | 3.66% |
8308 | りそなホールディングス | 銀行株 | 2,426,166百万円 | 14.62倍 | 0.87倍 | 2.22% |
8309 | 三井住友トラスト・ホールディングス | 銀行株 | 2,596,232百万円 | 10.69倍 | 0.83倍 | 4.07% |
7186 | コンコルディア・フィナンシャルグループ | 銀行株 | 1,083,081百万円 | 14.40倍 | 0.84倍 | 2.80% |
5831 | しずおかフィナンシャルグループ | 銀行株 | 911,046百万円 | 14.27倍 | 0.71倍 | 3.08% |
5832 | ちゅうぎんフィナンシャルグループ | 銀行株 | 309,215百万円 | 12.69倍 | 0.52倍 | 3.17% |
7173 | 東京きらぼしフィナンシャルグループ | 銀行株 | 142,523百万円 | 5.74倍 | 0.45倍 | 3.23% |
7322 | 三十三フィナンシャルグループ | 銀行株 | 55,240百万円 | 8.58倍 | 0.26倍 | 3.51% |
7337 | ひろぎんホールディングス | 銀行株 | 388,433百万円 | 12.59倍 | 0.71倍 | 3.22% |
7380 | 十六フィナンシャルグループ | 銀行株 | 176,158百万円 | 8.92倍 | 0.38倍 | 3.44% |
7389 | あいちフィナンシャルグループ | 銀行株 | 131,556百万円 | 131.21倍 | 0.35倍 | 3.73% |
8343 | 秋田銀行 | 銀行株 | 44,854百万円 | 8.74倍 | 0.25倍 | 3.63% |
8345 | 岩手銀行 | 銀行株 | 50,480百万円 | 8.47倍 | 0.23倍 | 3.66% |
8349 | 東北銀行 | 銀行株 | 11,593百万円 | 7.72倍 | 0.39倍 | 4.10% |
8354 | ふくおかフィナンシャルグループ | 銀行株 | 847,698百万円 | 12.24倍 | 0.82倍 | 2.93% |
8364 | 清水銀行 | 銀行株 | 18,708百万円 | 10.31倍 | 0.24倍 | 3.73% |
8383 | 鳥取銀行 | 銀行株 | 13,189百万円 | 12.22倍 | 0.26倍 | 3.65% |
8418 | 山口フィナンシャルグループ | 銀行株 | 433,851百万円 | 12.15倍 | 0.61倍 | 3.25% |
8713 | フィデアホールディングス | 銀行株 | 29,499百万円 | 9.19倍 | 0.34倍 | 4.61% |
7180 | 九州フィナンシャルグループ | 銀行株 | 462,542百万円 | 16.94倍 | 0.60倍 | 1.80% |
8377 | ほくほくフィナンシャルグループ | 銀行株 | 271,992百万円 | 10.81倍 | 0.43倍 | 1.84% |
8630 | SOMPOホールディングス | 3メガ損保 | 3,280,477百万円 | 14.22倍 | 1.15倍 | 3.38% |
8725 | MS&ADインシュアランスグループホールディングス | 3メガ損保 | 5,284,592百万円 | 8.54倍 | 1.17倍 | 4.41% |
8766 | 東京海上ホールディングス | 3メガ損保 | 10,542,740百万円 | 12.09倍 | 2.03倍 | 2.98% |
8750 | 第一生命ホールディングス | 生命保険大手 | 3,944,063百万円 | 12.11倍 | 1.01倍 | 2.95% |
8795 | T&Dホールディングス | 生命保険大手 | 1,502,800百万円 | 14.08倍 | 1.04倍 | 2.90% |
※時価総額・PER・PBR・配当利回りは2024年05月30日(木)終値時点
金利上昇メリット株 本命株・出遅れ株
金利上昇メリット銘柄の本命株・出遅れ株をピックアップしておきますね。個人的な主観を含むので参考程度にお願いします😋
金利上昇メリット株 本命株 8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ
利上げ局面といえばやっぱり銀行株ですね。銀行株といえばメガバンクの三菱UFJフィナンシャルグループかと。大型株で配当利回りもまぁ良いです。銀行株の代表格は金利上昇メリット株の代表格。
金利上昇メリット株 本命株 8316 三井住友フィナンシャルグループ
3メガバンクの一角、三井住友フィナンシャルグループ。チャートもキレイで堅調な右肩上がりですね。すでにだいぶ上がってきていますが、チャートが崩れずに25日線タッチで反発するなら押し目買いは面白そうです。配当利回りも良いので注目。
金利上昇メリット株 本命株 8411 みずほフィナンシャルグループ
個人的にみずほはあんまり好きじゃないのですがメガバンクでは若干出遅れ感もあり緩やかな右肩上がりのチャートを描いてるので一応注目。今のところ配当利回り的にも妙味。
金利上昇メリット株 出遅れ株? 7173 東京きらぼしフィナンシャルグループ
東京唯一の第一地銀、東京きらぼしフィナンシャルグループ。不審送金「見逃し」疑惑などちょっと悪材料もありましたが、ほかの地銀銘柄と比べてPER5倍(2024年05月30日時点)と割安感も。
金利上昇メリット株 本命株 8354 ふくおかフィナンシャルグループ
ふくおかフィナンシャルは福岡銀行を中心に熊本銀行、十八親和銀行など九州の地銀4行を抱えるグループ。熊本はTSMC誘致で半導体バブルに沸いていますし、九州シリコンアイランド関連株の思惑でも注目の銘柄。九州方面への企業誘致が進めばふくおかフィナンシャルグループにも恩恵がありそうですね。他の地銀と比べるとPERがやや割高感もあるか。押し目狙い。
金利上昇メリット株 本命株 7180 九州フィナンシャルグループ
九州フィナンシャルグループは肥後銀行と鹿児島銀行が経営統合した銘柄。肥後銀行と鹿児島銀行は台湾の玉山商業銀行と業務提携を結んでいます。台湾TSMCの熊本進出をきっかけに台湾の半導体関連企業の九州進出や来日するTSMC関係者への金融サービスの提供などに向けて支援体制の強化を図るなど、こちらも九州シリコンアイランド銘柄としても注目。他の地銀株と比べるとPERは16倍台と少し高めですが。
金利上昇メリット株 本命株 8377 ほくほくフィナンシャルグループ
ほくほくフィナンシャルグループは傘下に北海道銀行を擁します。北海道はラピダス工場関連でこれまた半導体バブルが期待できそうなエリアです。ほくほくフィナンシャルは配当利回り的には微妙ですが25日線タッチなど押し目狙いなら。
金利上昇メリット株 本命株 8750 第一生命ホールディングス
実は銀行株よりも保険会社株の方が金利上昇のメリットを受けやすいと言われています。銀行は預金者からお金を預かって、その資金を運用していますが、銀行預金は基本的にいつ引き出されるかわからないので短期の負債をたくさん抱えているとも言えます。一方で保険会社は基本的に20年とか30年とかの長期契約となるため、銀行よりも資金が安定していて、金利上昇のメリットを享受しやすいらしいです。
金利上昇メリット株 本命株 8725 MS&ADインシュアランスグループホールディングス
保険業のMS&ADインシュアランスグループホールディングスも注目。損保首位級で配当利回りも高め。
金利上昇メリット株 まとめ
2024年からいよいよ日本も金利のある世界に舵をきることなりましたし、金利上昇メリット銘柄には注目しておくといいと思います。金利上昇局面は株安傾向になりがちですが、金利上昇が恩恵になる銘柄もあるのでチェックしておきましょう。大型の銀行株はボラもそこまで大きくないので、少し面白みに欠けるかもですが、金利上昇局面でジワジワと稼げれば御の字だと思います。
他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!
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