こんにちは、かりんです🥰
2022年の新年相場、いきなり難しい局面になってきていますね。
新年早々の2022年1月5日に公表されたFRBの議事要旨によると、インフレ対応のために当初の予想よりも早い利上げの可能性とバランスシートの規模縮小について言及したことが明らかになりました。バランスシートとは貸借対照表のことで、要は「財務の状態」を表すもの。米FRBはリーマンショック(2008年)の時から、景気後退の対策として量的緩和策を行ってきましたが、いよいよこれを通常の状態に戻そうとしているわけですね。バランスシートの規模縮小も、金融引き締めと同じような効果があると考えていいと思います。
これを受け米長期金利が上昇し、同時に株価は下落基調に動いている状況です。
日本株も米株安につられて大発会の翌日から大幅下げ。特に高PERのグロース株が多めなマザーズ市場が大きく下がっています。
金利上昇局面だと低リスクの「債権」を買うメリットが大きくなるため、リスクのあるグロース株が売られる傾向にあります。
で、このようなFRBの方針が示されたことにより2022年はさらに金利上昇が続くことが考えらえます。まぁ、また新型コロナの新しい変異株が世界的に大流行して、さらに毒性も上がってヤバい!なんてことになれば話は別かもしれないですが。今のところは「よーし金利上昇局面を迎えるよー!」という雰囲気です。
金利上昇局面は基本的に株安の傾向が強いですが、利上げがメリットになるような銘柄もあるので、今回は「金利上昇(利上げ)メリット銘柄」についてまとめておきますね。
金利上昇メリット株とは

金利上昇メリット株とは、金利上昇が恩恵になる銘柄の総称です。金利上昇局面に買われやすいので、米長期金利が上がっているうちは注目していいと思います。
ちなみに長期金利とは金融機関が1年以上お金を融資する際に適用する金利のことで、一般的に米長期金利といえば「米10年物国債の利回り」のことを指します。米長期金利がジリジリと上がっているうちはあまり株価にも動きがないこともありますが、金利がドンと一気に上がるとかなりの確率で株価は下落するので注意が必要です。
利上げメリット株の中心となるのはやっぱり銀行株ですかね。銀行はお金を融資して金利で儲けていますので金利上昇局面は業績向上のビジネスチャンスになります。あと、金利上昇局面というのは基本的に「景気が上向いてきている時」ですので景気向上で融資が増えるという期待もあります。なので「景気敏感株」にも注目です。景気敏感株とは、文字通り景気に敏感に反応する銘柄のこと。一般的には鉄鋼、化学、紙パルプ、海運などが該当すると言われています。
あと銀行株と同様かそれ以上に注目したいのが保険株ですね。銀行預金よりも、保険で集める資金の方が長期なので金利上昇局面でのメリットを受けやすいのが保険株と言われています。
また金利上昇局面ではPERが低いバリュー株にも目が向けられる傾向があります。バリュー株はボラも小さいケースが多いですしリスクも限定的。高配当銘柄であればなお良いですね。インカムゲインの大きいバリュー株は金利上昇局面でも強いと思います。反対に、PERが高いハイテク株など一般的に「グロース株」と呼ばれる銘柄は利上げ曲面で真っ先に売られる傾向にあります。金利上昇局面ではリスクの低い債権に投資するメリットが大きくなり、リスクの大きいグロース株が相対的にウマミが減るから?だと思います。直近の日本株でもその傾向ありますね。
金利上昇メリット株 一覧
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(22.01.07時点) | PER | PBR | 配当利回り |
---|---|---|---|---|---|---|
9101 | 日本郵船 | 海運大手 | 1,586,614百万円 | (連) 2.22倍 | (連) 1.53倍 | 8.57% |
9104 | 商船三井 | 海運大手 | 1,108,577百万円 | (連) 2.29倍 | (連) 1.26倍 | 8.71% |
9107 | 川崎汽船 | 海運大手 | 738,354百万円 | (連) 1.98倍 | (連) 1.56倍 | 3.82% |
8306 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 銀行株 | 9,108,792百万円 | – | (連) 0.49倍 | 4.08% |
8308 | りそなホールディングス | 銀行株 | 1,173,964百万円 | (連) 8.16倍 | (連) 0.46倍 | 4.34% |
8316 | 三井住友フィナンシャルグループ | 銀行株 | 5,703,603百万円 | (連) 8.49倍 | (連) 0.46倍 | 5.06% |
7186 | コンコルディア・フィナンシャルグループ | 銀行株 | 562,471百万円 | (連) 10.79倍 | (連) 0.47倍 | 3.87% |
7161 | じもとホールディングス | 銀行株 | 14,669百万円 | (連) 4.71倍 | (連) 0.13倍 | 2.94% |
7167 | めぶきフィナンシャルグループ | 銀行株 | 297,122百万円 | (連) 7.40倍 | (連) 0.27倍 | 4.37% |
7189 | 西日本フィナンシャルホールディングス | 銀行株 | 125,124百万円 | (連) 4.94倍 | (連) 0.21倍 | 4.46% |
8750 | 第一生命ホールディングス | 保険株 | 2,893,991百万円 | (連) 8.11倍 | (連) 0.56倍 | 3.09% |
8766 | 東京海上ホールディングス | 保険株 | 4,835,768百万円 | (連) 13.88倍 | (連) 1.16倍 | 3.53% |
8725 | MS&ADインシュアランスグループホールディングス | 保険株 | 2,250,462百万円 | (連) 9.17倍 | (連) 0.63倍 | 4.35% |
8630 | SOMPOホールディングス | 保険株 | 1,769,091百万円 | (連) 10.09倍 | (連) 0.83倍 | 4.13% |
1515 | 日鉄鉱業 | 鉄鋼株 | 57,130百万円 | (連) 7.59倍 | (連) 0.49倍 | 3.95% |
5401 | 日本製鉄 | 鉄鋼株 | 1,921,550百万円 | (連) 3.58倍 | (連) 0.59倍 | —% |
5406 | 神戸製鋼所 | 鉄鋼株 | 238,600百万円 | (連) 4.37倍 | (連) 0.29倍 | —% |
5408 | 中山製鋼所 | 鉄鋼株 | 28,196百万円 | (連) 4.84倍 | (連) 0.28倍 | 3.58% |
5444 | 大和工業 | 鉄鋼株 | 255,793百万円 | (連) 6.47倍 | (連) 0.76倍 | 3.17% |
5471 | 大同特殊鋼 | 鉄鋼株 | 189,654百万円 | (連) 8.46倍 | (連) 0.59倍 | 3.67% |
3405 | クラレ | 化学 | 367,284百万円 | (連) 10.17倍 | (連) 0.66倍 | 3.86% |
3407 | 旭化成 | 化学 | 1,563,295百万円 | (連) 8.39倍 | (連) 1.00倍 | 3.03% |
4004 | 昭和電工 | 化学 | 478,525百万円 | (連) —倍 | (連) 0.94倍 | 2.51% |
4005 | 住友化学 | 化学 | 932,016百万円 | (連) 6.57倍 | (連) 0.85倍 | 4.26% |
4063 | 信越化学工業 | 化学 | 8,264,506百万円 | (連) 22.70倍 | (連) 2.70倍 | 1.51% |
4023 | クレハ | 化学 | 180,591百万円 | (連) 12.10倍 | (連) 0.88倍 | 2.13% |
4182 | 三菱ガス化学 | 化学 | 453,284百万円 | (連) 8.35倍 | (連) 0.76倍 | 3.98% |
4183 | 三井化学 | 化学 | 672,286百万円 | (連) 6.24倍 | (連) 0.95倍 | 3.35% |
4118 | カネカ | 化学 | 259,420百万円 | (連) 10.37倍 | (連) 0.67倍 | 2.62% |
3861 | 王子ホールディングス | 紙パルプ | 562,982百万円 | (連) 7.85倍 | (連) 0.68倍 | 2.52% |
3864 | 三菱製紙 | 紙パルプ | 14,273百万円 | (連) 28.46倍 | (連) 0.22倍 | 1.57% |
3877 | 中越パルプ工業 | 紙パルプ | 12,847百万円 | (連) 18.35倍 | (連) 0.27倍 | 4.16% |
9274 | 国際紙パルプ商事 | 紙パルプ | 23,511百万円 | (連) 5.49倍 | (連) 0.47倍 | 3.74% |
金利上昇メリット株 本命株・出遅れ株
金利上昇(利上げ)メリット銘柄の本命株・出遅れ株をピックアップしておきますね。個人的な主観を含むので参考程度にお願いします😋
金利上昇(利上げ)メリット株 本命株 8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ

利上げ局面といえばやっぱり銀行株ですね。銀行株といえばメガバンクの三菱UFJフィナンシャルグループかと。大型株で配当利回りもまぁ良いです。
金利上昇(利上げ)メリット株 本命株 8316 三井住友フィナンシャルグループ

他にも三井住友フィナンシャルグループも配当利回り良いので注目。ちなみにメガバンクでもみずほはなんか、システム障害とか別要素でぐだぐだな状況なので今はちょっと監視から外してます。
金利上昇(利上げ)メリット株 本命株 8750 第一生命ホールディングス

実は銀行株よりも保険会社株の方が金利上昇のメリットを受けやすいと言われています。銀行は預金者からお金を預かって、その資金を運用していますが、銀行預金は基本的にいつ引き出されるかわからないので短期の負債をたくさん抱えているとも言えます。一方で保険会社は基本的に20年とか30年とかの長期契約となるため、銀行よりも資金が安定していて、金利上昇のメリットを享受しやすいらしいです。
金利上昇(利上げ)メリット株 本命株 8725 MS&ADインシュアランスグループホールディングス

保険業のMS&ADインシュアランスグループホールディングスも注目。損保首位級で配当利回りも高め。
金利上昇(利上げ)メリット株 本命株 9101 日本郵船

海運株は景気敏感株ともいわれているので金利上昇局面でも注目したいと思います。海運銘柄はたくさんありますが、個人的には金利上昇局面では海運大手3社のみに絞って監視します。日本郵船、商船三井、川崎汽船。配当利回りも高いし、PERも低いです。
金利上昇(利上げ)メリット株 出遅れ株 4005 住友化学

化学株も景気敏感株と言われていますね。住友化学は配当利回りも良いので注目しています。あとは三井化学も。
金利上昇メリット株 まとめ
「2022年は利上げの年」と言われていますし、金利上昇メリット銘柄には注目しておくといいと思います。金利上昇局面は株安傾向になりがちですが、金利上昇が恩恵になる銘柄もあるのでチェックしておきましょう。大型株ばかりでボラもそこまで大きくないので、少し面白みに欠けるかもですが、金利上昇局面でもジワジワと稼げれば御の字だと思います。
他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!
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