こんにちは、かりんです🥰
今、世界的に金・銀・銅の価格上昇が著しいですね。
当ブログではすでに「金」や「銅」についてもまとめてきましたが、投資の世界ではこれらにはそれぞれ明確な役割があると言われています。
■「資産防衛」の金
■「ハイテク」の銀
■「インフラ」の銅
中でも直近、特に目覚ましい動きを見せているのが「銀(シルバー)」です。
これまではインフレ・資産防衛の観点で圧倒的な「金(ゴールド)」の陰に隠れがちでしたが、直近ではインフレに加えて、AI投資の加速や脱炭素(太陽光パネル)という巨大な需要を背景に銀価格も大きく上昇しています。
当ブログではすでに「金関連株」や「銅関連株」についてまとめてきましたが、銀についてはまだでしたのでこのページで銀関連株について、本命株から出遅れ株までまとめておきますね!
銀関連株とは
銀関連株とは、貴金属の一種である「銀(シルバー)」に関連するビジネスを展開する銘柄の総称です。
銀は希少な貴金属でありながら、金やプラチナと比べると産出量が多く、産業用(工業用)需要が全体の約6割近くを占めるという特徴があります。そのため、資産防衛としての「貴金属」の顔と、景気に敏感な「産業用金属」の顔を併せ持つ、ハイブリッドな投資対象として知られています。
「銀=シルバーアクセサリー」というイメージが強いかもしれませんが、実は銀はすべての金属の中で最高の導電率(電気の通しやすさ)を誇ります。そのため現代の最先端技術である「太陽光パネル」「電気自動車(EV)」「AIサーバー」などのハイテク機器には欠かすことのできない戦略素材です。
もちろん銀は高価なため、一般的な導電材料には「銅」が使われます。しかし、極限の性能が求められる精密機器の「ここぞ」という箇所には、銀でなければダメってことですね!
今まさに加速している「世界的なAIブーム」や「脱炭素」の流れが銀価格を押し上げている大きな要因と言えると思います。
ちなみに銀の供給源は「銀鉱山」だけではありません。銅や亜鉛などを精錬(不純物を取り除く工程)する際の「副産物」としても産出されます。というか世界全体でみても、銀の産出量の約7割以上?が他の金属を精錬する際の副産物として採れるものらしい。
なので銅関連株の多くは、実は「隠れた銀関連株」という側面も持っています。
当ページでは、その中でも特に「銀」の寄与度が高い銘柄を中心にピックアップしたいと思います。
銀関連株 一覧
| コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(24.12.19時点) |
|---|---|---|---|
| 1542 | 純銀上場信託(現物国内保管型) | 銀の現物価格への連動を目指すETF(信託報酬0.649%) 新NISA成長投資枠に対応 | — |
| 1673 | WisdomTree 銀上場投信 | 銀の現物価格への連動を目指すETF(信託報酬0.539%) | — |
| 8058 | 三菱商事 | 世界各地の優良な銅・亜鉛鉱山に多くの権益を保有 権益を持つ海外鉱山から副産物として銀を産出 | 14,572,627百万円 |
| 8031 | 三井物産 | 金属資源やエネルギーに強みを持つ総合商社で優良な鉱山権益を複数保有 副産物として銀を産出 | 13,168,821百万円 |
| 8053 | 住友商事 | ボリビアの銀鉱山は売却したが、米セロ・ベルデ等の巨大銅鉱山権益を複数保有 副産物としての銀を算出 |
6,538,070百万円 |
| 5016 | JX金属 | 銅やレアメタルなどの資源開発・精錬・リサイクルを手掛ける非鉄大手 国内首位の銅製錬能力を誇り、銅製錬の副産物である銀の産出量も国内で圧倒的。 |
1,598,813百万円 |
| 5713 | 住友金属鉱山 | 国内最大の金鉱山「菱刈鉱山」を保有しここから銀も産出 銅精錬シェア国内上位で副産物として採れる銀の生産量も多い |
1,684,395百万円 |
| 5711 | 三菱マテリアル | 銅などの非鉄金属の製錬・リサイクルを手掛ける 銅製錬シェア国内上位で副産物として採れる銀の生産量も多い |
447,722百万円 |
| 5706 | 三井金属 | 極薄電解銅箔で世界シェアトップの非鉄大手 銅・亜鉛製錬の副産物や海外鉱山からの銀回収が強み |
984,675百万円 |
| 1515 | 日鉄鉱業 | チリのアタカマ銅鉱山を操業し副産物の銀を直接産出 銀価格上昇が鉱山益の拡大に直結する国内でも数少ない「掘る側」の資源株 |
161,600百万円 |
| 5707 | 東邦亜鉛 | 亜鉛・鉛・銀の精錬を手掛ける非鉄金属メーカー 亜鉛・鉛精錬の副産物として採れる銀の生産量が同社の規模に対して大きく銀価格への感応度が高い |
10,624百万円 |
| 5714 | DOWA HD | 製錬・環境・電子材料など多角展開。 メキシコ鉱山の権益を持ち、産出・加工の両面で銀価格高騰の恩恵を受ける |
426,362百万円 |
| 5724 | アサカ理研 | 電子基板等の貴金属リサイクルを専門とする都市鉱山関連株 廃基板から銀を回収 |
10,366百万円 |
| 5857 | ARE HD | 貴金属リサイクルと産廃処理の国内大手 宝飾品や産業廃棄物から銀を回収 |
253,474百万円 |
| 7456 | 松田産業 | 貴金属リサイクルと食品原材料販売が主軸 電子部品や写真廃液から銀を回収 |
136,965百万円 |
| 1491 | 中外鉱業 | 貴金属リサイクルと地金販売を手掛ける 銀地金売買や回収も | 11,387百万円 |
銀関連株 本命株 出遅れ株 一覧
それでは銀関連株の本命株・出遅れ株をピックアップしていきますね。この項目は個人的な主観を含むので参考程度にお願いしますね😋
銀関連株 本命株 1673 WisdomTree 銀上場投信

銀関連株というか銀ETFですが、銀価格に連動するので銀価格の高騰がダイレクトに反映するといえばこれか、もしくは【1542 純銀上場信託(現物国内保管型)】ですね。
正直どっちでもいいですが、ちょっとだけウィズダムツリー銀上場投信の方が信託報酬が安いのでこちらをピックアップしました。
ただ新NISA成長投資枠に対応しているのは【1542 純銀上場信託(現物国内保管型)】なので、新NISA口座で買いたい場合はそっちで。
銀関連株 本命株 5016 JX金属

JX金属は非鉄金属の総合素材メーカー。
銅やレアメタルなどの資源開発・精錬・リサイクル・金属加工などを手掛けています。国内首位の銅精錬能力を誇る同社は、銅精錬の副産物として産出される銀の量も国内で圧倒的です。
また廃棄された電子基板などから金・銀・銅などの金属を回収する都市鉱山事業(リサイクル)でも国内屈指の規模。銅と同様、銀の価格上昇がダイレクトに業績の追い風となる「銀関連株」の筆頭格といえるでしょう。
銀関連株 本命株 5713 住友金属鉱山

住友金属鉱山は資源開発事業、非鉄金属事業を手掛ける銘柄ですね。
同社の最大の強みは、世界屈指の金の含有量を誇る「菱刈鉱山」を自社で保有・操業している点。この菱刈鉱山、金と一緒に多量の「銀」も産出されており、国内の銀産出においても重要な役割を担っています。
また同社は銅やニッケルの精錬事業もJX金属に次ぐ規模で手掛けていますので、JX金属と同様に副産物としての銀を大量に産出しています。「資産防衛の金」「ハイテクの銀」「インフラの銅」いずれにも絡んでいるため、貴金属やベースメタル関連の大本命と言える銘柄です。
銀関連株 本命株 1515 日鉄鉱業

日鉄鉱業は石灰石や銅などの資源開発を主軸とする日本でも数少ない「独立系鉱山会社」。
日鉄鉱業はチリのアタカマ銅鉱山(権益40%)を操業しており、銅を掘り出す過程で副産物として産出される銀を直接販売しています。
また現在は100%の権益を保有するチリの「アルケロス・プロジェクト」の開発も進めており、将来的な銀の産出量増加も期待されています。銀の価格上昇がそのまま「鉱山益」の拡大に直結するため、国内では希少な資源価格高騰のメリットをダイレクトに享受できる銘柄といえるでしょう。
銀関連株 本命株 5707 東邦亜鉛

東邦亜鉛は「亜鉛」と「鉛(なまり)」の製錬を手掛ける非鉄金属メーカー。
亜鉛や鉛の精錬過程でも「銀」を回収できるので、東邦亜鉛も銀関連株と言えます。
ただ2025年からは不採算だった亜鉛の製錬事業を縮小し、より収益性の高い「鉛・銀製錬」やリサイクル事業へのシフトに舵切りしています。
東邦亜鉛は時価総額規模が小粒ですから、銀の高騰が業績に与えるインパクトも大きく非常に銀価格に対する感応度が高い銘柄。その分リスクも伴いますが、銀価格の上昇を背景に短期決戦でリターンを狙うなら面白い銘柄といえそうです。
銀関連株 本命株 5714 DOWAホールディングス

DOWAホールディングスは環境・リサイクル、非鉄金属、電子材料など、幅広い事業を手掛ける独自のビジネスモデルを持つ企業です。
特に注目すべきは、子会社のDOWAメタルマインがメキシコに複数の優良な鉱山権益を持っている点。なかでも「ティサパ鉱山」や、世界有数の銀品位を誇る「ロス・ガトス鉱山」に参画しており、銅・亜鉛・鉛とともに副産物としての銀を安定的に産出しています。
また同社は不要になった電子機器などから非鉄金属を回収する「都市鉱山」事業でもパイオニア的存在。銀を含む資源金属の権益を持つだけでなく、廃棄物から銀をリサイクルできる点も注目ポイントですね。
銀関連株 本命株 8058 三菱商事

三菱商事も、銀関連株として外せない一角です。
三菱商事はペルーにある世界最大級の銅・亜鉛鉱山「アンタミナ鉱山」の権益を10%保有しています。このアンタミナ鉱山は、銅や亜鉛の産出量もさることながら、副産物として採れる「銀」の量が世界でもトップクラスの規模を誇ることで有名です。
銅を確保する過程で勝手に銀も付いてくるのが銅鉱山権益を持つ資源商社の強みですね。銀価格の高騰は同社の金属資源セグメントの利益を大きく押し上げる直接的な要因となります。
また2025年には米国での「カッパー・ワールド・プロジェクト」へ新たに参画するなど、次世代の銅・銀供給にも余念がありません。
ちなみに三菱商事だけでなく三井物産や住友商事も銀関連の側面を持っていますが「銀の産出インパクト」という点にフォーカスするなら、やはりアンタミナ鉱山権益を有する三菱商事が特に注目と言えるかなぁ、と。ただ、銀だけで巨大な総合商社の業績がすべて決まるわけではありませんから、個人的には今は三井物産や丸紅、双日などにも注目しています。
銀関連株 出遅れ株 1491 中外鉱業

中外鉱業は貴金属のリサイクルと地金の販売を主力としている企業です。
かつては自社で鉱山を運営していましたが、現在は「都市鉱山」からの金・銀の回収や、宝飾品の買い取り、地金の売買といった流通・リサイクル事業が中心。銀の地金販売や回収も手掛けており、銀価格の上昇は同社のリサイクル部門の収益増や保有在庫の価値向上に繋がります。
時価総額が小さい銘柄なので、金・銀・銅の急騰で人気に火が付けば短期資金が集まることも考えられる銘柄ですね。
銀関連株 まとめ
銀関連株については以上。
今後インフレも継続していきそうですし、ハイテク分野の需要も止まらないと思いますので銀関連引き続き注目ですね。引き続き銀価格に注目していくし、銀関連株も忘れてる銘柄や新たに銘柄が浮上したら追記していくかもです。
他にも次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!
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