2024年06月14日(金) 日銀金融政策決定会合・植田総裁会見まとめ

2024年06月14日(金) 日銀会合まとめ

こんにちは、かりんです??

2024年06月26日(金)に行われた日銀金融政策決定会合後の植田総裁の記者会見の要点をまとめます。

2024年06月14日(金) 日銀政策決定会合 要点

政策金利は現状維持:無担保コールレート(オーバーナイト物)を0~0.1%程度で推移するよう促す

・金融市場において長期金利がより自由な形で形成されるよう長期国債買い入れを減額していく方針を決定。次回7月金融政策決定会合において今後1~2年程度の具体的な減額計画を決定する。

植田総裁による会見 質疑応答

続いて、植田総裁の質疑応答についてざっくりと。聞き逃したのもある。

実際に長期国債の買い入れ減額を始めるタイミングは?

次回会合で決めて速やかに減額を行う予定。

どのようなペースで買い入れを減額させるのか?

国債市場の安定性を確保しつつ予見可能な形で減額していくが、減額する以上、相応の規模となる。具体的な減額や幅やペースは、市場参加者の意見を聞き決める。

買い入れ減額をすることで金融緩和の度合いはどうなる

ストック効果は継続する

円安による物価の上振れリスクは?

為替相場が経済物価に影響を与える要因なので適切に対応する。
経済物価見通しが2%を上振れたりすると利上げの理由になる。

国債買い入れの減額決定の背景は?円安の影響が考慮されたのか?

中長期的な金利形成の自由度を高めるために決定された

国債買い入れ減額の「向こう1~2年」の意味は?

国債残高の5割を日銀が保有しているので、1~2年で適正な量にもっていけるとは思っていない。
減額のプロセスである程度の先行きを見通すのに、とりあえず1.2年という感じ。

長期金利が一時的に1.1%まで上昇したけど、それは自然な姿なのか?

今のところまだ十分緩和的な状況だと考えている。

今日の公表後に、為替が円安に振れたがどう思う?

国債買い入れ減額の細部については予告に留めたので、円安に振れた。
丁寧に進めるが、やるからには相応の規模になる。どれくらいの規模かは現時点では具体的には言えない。

7月に国債買い入れ減額と同時に追加利上げをする可能性は?

国債買い入れ減額がどのように市場に捉えられるかは考慮したうえで短期金利を調整していく。

国債買い入れの減額のフェーズは何年単位で続くと考えているのか?

今、具体的な期間は言えない。まず1.2年やってみて、それが市場にどう捉えられるかを考慮してやっていく。

丁寧に進めたいのはわかったけど、7月まで動かないことのリスクは?

具体案は一か月先になるけど、その間の不確実性を避けるため。
短期的に1か月先になることのリスクはそれほど大きくない。

7月に国債買い入れの具体案を示すなら、7月の追加利上げはないだろうと市場は思ってると思うけど実際どうなん?

その時までの経済物価情勢のデータや情報次第。

4月以降の物価の動きはどう?

第一の力はだんだんと減衰している。
第二の力はだんだんと上昇している。

ただ第一の力の第2ラウンド目が始まっている可能性に注視している。

今回国債買い入れの減額は予告をしたが、今後、短期金利の調整も予告はあるのか?

基本的には今回は特例だが、新たな取り組みを始める際には予告することもあるかもしれない。
でも短期金利の調整の時に予告をするのは考えにくい。

長期国債買い入れ減額の「相応の規模」とは?

市場参加者の意見を聞いたうえで会合で決定する

国債買い入れ減額の決定はなぜこのタイミングだったのか?

丁寧にやるから。

国債買い入れの具体策を1か月先送りしたのはなぜ?

丁寧に進めたいから。

長期国債買いオペの減額は事実上の量的引き締め局面に移行していくと理解してOK?

明言してなかったと思う。

長期国債の買いオペ減額は金融市場における自由な金利形成を促進していくため。

中立金利の目安は?推計金利だと1~2.5%の範囲だけど?

推計金利にも幅がある。1%以下もあり得るし、上振れもあり得る。

国債買い入れオペの相応の規模とは?

7月を待て。

どれくらいまで国債保有残高を減らすの?異次元緩和前の状態を目指すのか?それともその都度その都度の状況次第で変わるのか?

ゼロが望ましいとは思っていない。

今回買いオペ減額の予告にとどまったのは時間稼ぎですよね?

丁寧にステップを踏んだだけ。

日銀は金融政策の責任を市場のせいにしてるのでは?!

政策決定の責任は日銀にある

まとめ

まとめると、こんな感じですかね🥰

24.06.14日銀会合まとめ
・金融政策は現状維持
・政策金利を0~0.1%程度(無担保コール翌日物レート)に引き上げ
・長期国債買い入れを減額していく方針を決定
・長期国債買い入れ減額の具体策は次回会合(7月末)に決める
・長期国債買い入れ減額はやるからには相応の規模である
・7月に国債買い入れ減額と同時に追加利上げをする可能性もなくはない
・短期金利の調整に予告をすることは考えにくい
・今も緩和的な金融環境と考えている

取り急ぎ以上です!

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