全固体電池関連株 本命株・出遅れ株 一覧 まとめ

全固体電池関連株アイキャッチ

 

こんにちは、かりんです🥰

最近の株式市場ではEV(電気自動車)関連株FCV(燃料電池車)関連株が注目を集めていますね。これは、11月の米大統領選で環境問題を重視し、クリーンエネルギー推進派のバイデン氏が勝利したことが一つの要因だと思われます。

2021年1月20日には、正式にバイデン氏が米国大統領に就任する予定となっていますので、引き続きEV関連株や水素エネルギー関連株には注目です。

そしてEVの普及のカギと言われているのが「全固体電池」ですね!

と、いうことで今回は全固体電池関連株についてまとめておきますね😘

全固体電池関連株とは

全固体電池

「そもそも全固体電池とはなにか?」という点から超ザックリ説明します。

全固体電池とは、電流を流すための「電解液」という液体を使わずに「すべて固体で構成された電池」のことを言います。

「いやそもそも電池って固体じゃん」って思う方もいるかもしれませんが、実はこれまでの電池は内部に電流を通すための液体が入っていたのです!例えば、リチウムイオン電池ならば内部に「有機溶媒」という液体が入っていたり、ボルタ電池というのは電解質として「薄い硫酸」が入っていたりします。

全固体電池は、これまで液体だった電解質がすべて固体に置き換えたものです。

電池にとって「液体の電解質」は、人にとっての血液のようなものだそうで、これまでの常識からすると「電解質が固体だなんて信じられない!」って感じだそうです。一般人からすると、正直あんまりピンときませんよね(笑)

「電池のなかの液体が固体になるとどんないいことがあるの?」と言うと、大きなメリットがたくさんあります。

まず、全固体電池はなかに液体が入っていないため「液漏れ」のリスクがゼロです。従来の電池は内部の電解液が気化しやすかったり、燃えやすかったりするため「液漏れ」すると発火・爆発のリスクが大きかったわけです。それに「液漏れ」しないようにかなり頑丈なケースが必要でした。

でも全固体電池はすべて固体のため液漏れせず、そこまで頑丈なケースでなくてもよいので形状の縛りもほとんどなくなります。つまり薄くしたり折り曲げたり重ねたりすることもできるのです。薄くて小さい全固体電池をたくさん詰め込んだ大容量の電池も実現可能。これなら急速な充電も可能らしいです。

また固体ですので変質することもなく頑丈熱や圧力にも強い。過酷な環境下においても使える、まさに万能な電池なのです。なおかつ高寿命

まとめるとこんな感じですね。

全固体電池の特徴
  • 液漏れしない(従来の液体電池より安全性が高い)
  • 頑丈
  • 電池の形状が自由
  • 大容量が可能
  • 急速充電が可能
  • 熱・圧力に強い

全固体電池すごい😲
安全で頑丈そして小型化と大容量が可能とは、まさにEV(電気自動車)のための電池って感じですね。

EVの課題である「航続可能距離」も全固体電池で伸ばせそうですね。

もちろん全固体電池はEVでの活用がもっとも期待されていますが、他の用途にも色々使えると思いますので全固体電池が普及すれば私たちの身の回りのものがかなり変わる可能性を秘めています。

というわけで全固体電池関連株とは、全固体電池そのものの開発を手掛けていたり、部品・部材を手掛けていたりする銘柄の総称です。

ビッグテーマですね!

全固体電池関連株 一覧

コード 銘柄名 特徴 時価総額(20/12/16時点)
7203 トヨタ自動車 全固体電池を開発 2022年にも全固体電池搭載のEVを発売と報道 26,038,720百万円
6976 太陽誘電 全固体電池を開発 2021年度中にも量産を開始する模様 601,609百万円
6981 村田製作所 全固体電池を開発 2021年度中に量産開始予定 6,001,231百万円
7004 日立造船 全固体電池を開発 EV向けも量産目指す 78,299百万円
3407 旭化成 全固体電池を開発 1,448,992百万円
5334 日本特殊陶業 全固体電池を開発 377,520百万円
6674 ジーエス・ユアサ コーポレーション 全固体電池を開発 228,045百万円
7220 武蔵精密工業 米国の全固体電池ベンチャー「KeraCel Inc」に出資 108,329百万円
6584 三桜工業 米ソリッドパワーに出資 全固体電池を開発 38,040百万円
3891 ニッポン高度紙工業 固体電解質シートと全固体二次電池でサムスン日本研究所と共同で特許出願 30,582百万円
5218 オハラ 高いリチウムイオン伝導性を有する固体電解質材料「LICGC」 42,756百万円
6955 FDK 全固体リチウムイオン電池の正極材料「ピロリン酸コバルトリチウム」 57,641百万円
6702 富士通 FDKと共同で全固体リチウムイオン電池の正極材料を開発 2,824,540百万円
5727 東邦チタニウム 次世代リチウムイオン電池用固体電解質 60,438百万円
5706 三井金属 全固体電池の固体電解質 214,289百万円
4182 三菱ガス化学 全固体電池の固体電解質 521,458百万円
6277 ホソカワミクロン 粉体製造装置のシェア断トツ。電池分野での活躍期待 59,101百万円
1964 中外炉工業 全固体電池の電解質の製造装置に参入 13,166百万円
5214 日本電気硝子 全固体ナトリウムイオン二次電池 238,657百万円
6810 マクセルホールディングス コイン形全固体電池を2021年に量産する予定 69,611百万円
4471 三洋化成工業 全樹脂電池の開発 115,320百万円
5333 日本ガイシ 半固体電池? 540,994百万円
4275 カーリットホールディングス TRCとリチウムイオン電池の受託試験・解析事業で提携 全固体電池も対象 17,917百万円
6245 ヒラノテクシード リチウムイオン二次電池電極塗工装置 全固体電池向けにも意欲 35,484百万円
6336 石井表記 インクジェット技術を活用した全固体電池の開発 6,991百万円
4021 日産化学 NEDOの全固体電池プロジェクトに参画 890,300百万円
5019 出光興産 硫化物系固体電解質 672,579百万円
6997 日本ケミコン リチウムイオン電池用導電助材「NHカーボン」 53,489百万円

全固体電池関連株 本命株・出遅れ株

それでは全固体電池関連株本命株出遅れ株をピックアップしていきますね!個人的な主観コミなので参考程度にお願いします😘

全固体電池関連株 本命株 7203 トヨタ自動車

7203トヨタ自動車
7203 トヨタ自動車

トヨタ自動車は全固体電池関連株中核株と言えると思います。世界的な自動車メーカーであるトヨタは、東京工業大学と共同で全固体電池の研究開発を行っており、正極と負極の間を電機が行き来しやすいこたい電解質を発見。すでに全固体電池で超小型EV「コムス」を動かす実証実験に成功しています。

またトヨタは2022年にも全固体電池を搭載したEVを販売すると一部で報じられています。トヨタ自動車は時価総額規模が大きく値動きは緩やかですが、全固体電池関連株の中核株として見逃せません。

全固体電池関連株 本命株 6981 村田製作所

6981村田製作所
6981 村田製作所

セラミックコンデンサーで世界首位の村田製作所全固体電池関連株として注目。村田製作所も全固体電池の開発を進めており、2020年度中(2021年3月まで)の量産開始という計画を立てています。村田製作所も全固体電池関連株の中核株として注目です。

全固体電池関連株 本命株 6976 太陽誘電

6976太陽誘電
6976 太陽誘電

セラミックコンデンサーで世界上位の太陽誘電も全固体電池の開発を手掛ける関連株です。太陽誘電は積層セラミックコンデンサーで培った技術を応用して全固体電池を開発しており、2021年度中に量産を開始する予定としています。

太陽誘電も時価総額規模は小粒ではありませんが、トヨタや村田製作所に比べるとケタが少ないので、値動き的にも若干おもしろそう。こちらも全固体電池関連株の本命銘柄として注目ですね。

全固体電池関連株 本命株 7004 日立造船

7004日立造船
7004 日立造船

日立造船も全固体リチウムイオン電池[AS-LiBR]を手掛ける全固体電池関連株です。日立造船の全固体リチウムイオン電池[AS-LiBR]はEV向けの量産も目指すとのこと。日立造船は時価総額規模がそこまで大きくないので値動き的にも面白そうです!

※2021年3月4日(木)追記
日立造船に材料でましたね。2021年3月4日の日経新聞で「日立造船が容量世界最大級の全固体電池を開発した。容量は1000ミリアンペア/時で同社の従来品から約7倍に増えたと報じました。この全固体電池はマイナス40度からプラス100度の厳しい環境でも動作することから、宇宙向けなど特殊な環境での需要が大きいと期待されているようです。日立造船、さらに全固体電池関連株として存在感が出てきましたね!引き続き注目です。

全固体電池関連株 出遅れ株 5334 日本特殊陶業

5334日本特殊陶業
5334 日本特殊陶業

自動車用のプラグや排気系のセンサーが主力の日本特殊陶業全固体電池関連株として注目。こちらも全固体電池の開発を手掛ける銘柄。

日本特殊陶業は陶業から始まった会社で陶器製造やセラミックなどノウハウがあり、これまでのノウハウを生かして固体電解質を粉末にした後に圧縮するなどしてできているみたいです。日本特殊陶業は全固体電池関連株の出遅れ株として注目です。

全固体電池関連株 本命株 5019 出光興産

5019出光興産
5019 出光興産

石油元売りの出光興産も全固体電池関連銘柄です。出光興産は全固体リチウムイオン電池のキーマテリアルである硫化物系固体電解質を開発している企業で、すでに複数の特許も保有している模様。

石油元売りの出光にとって、EVの普及は死活問題ですからね。EVシフトの波に食らいついていかないといけません。こちらも全固体電池関連株として注目です。

全固体電池関連株 本命株 6584 三桜工業

6584三桜工業
6584 三桜工業

自動車用のチューブや集合配管などを手掛ける三桜工業も全固体電池関連株として注目です。三桜工業は、2018年に米国の全固体電池ベンチャー「ソリッドパワー」に出資しており全固体電池を開発。また米ソリッドパワーは、米フォードとも提携している点にも注目。

三桜工業は時価総額規模がそこそこお手頃なので値動き的な面ではかなり面白そう。注目です。

全固体電池関連株 出遅れ株 7220 武蔵精密工業

7220武蔵精密工業
7220 武蔵精密工業

自動車のシャフトやギアなどを手掛ける武蔵精密工業も全固体電池関連株として注目です。武蔵精密工業は米国の全固体電池ベンチャー「ケラセル(KeraCel Inc)」に出資しています。

ケラセルの全固体電池はセラミックベースの電解質を3Dプリンターの技術で造るもののようですね。非常に薄くすることができ、さまざまな形状に造形できることが強みのようです。

武蔵精密工業は堅調なチャートですが、全固体電池関連株としてはやや出遅れ感もあるので注目したいです。

全固体電池関連株 本命株 3891 ニッポン高度紙工業

3891ニッポン高度紙工業
3891 ニッポン高度紙工業

電気絶縁用セパレーターを手掛けるニッポン高度紙工業も全固体電池関連株の本命株として注目。

ニッポン高度紙工業が手掛ける「セパレーター」という電池部材は、固体電池においては必要なくなるらしいですが、ニッポン高度紙工業はサムスン日本研究所と共同で固体電解質シートと全固体電池の分野で特許出願していたり、トヨタと共同で電池負極材活性物質の特許を出願していたり、全固体電池の分野でも期待できます。

時価総額規模も全固体電池関連株のなかでは、そこそこ小さい方ですしチャートもしっかり堅調。個人的には全固体電池関連株のなかでも期待しています。

全固体電池関連株 本命株 5218 オハラ

5218オハラ
5218 オハラ

オハラも全固体電池関連株の本命株と言えると思います。オハラは光学ガラスのトップメーカーで、スマホ向けなどでも強いのですが、全固体電池の電解質材料「LICGC」という製品を手掛けており全固体電池にも意欲的です。

オハラも時価総額がお手頃で値動き面白そう。こちらも注目ですね。

全固体電池関連株 本命株 6955 FDK

6955FDK
6955 FDK

富士通傘下のFDKも全固体電池関連株として注目。FDKは富士通と共同で全固体リチウムイオン電池の正極材料「ピロリン酸コバルトリチウム」を開発しています。富士通よりも時価総額規模がかなり小さいので富士通よりも値動きは面白そうです。

全固体電池関連株 本命株 5727 東邦チタニウム

5727東邦チタニウム
5727 東邦チタニウム

東邦チタニウムはチタン製錬の大手メーカーです。東邦チタニウムは学習院大学理学部の稲熊宜之教授と共同で次世代リチウムイオン電池である金属リチウム空気電池用部材の高性能化に取り組んでおり、リチウムイオン透過固体電解質を開発しています。

このリチウムイオン透過固体電解質は一般市販品の5倍以上という高いイオン伝導率を有するとのこと。こちらも全固体電池関連株として注目です。

全固体電池関連株 本命株 5706 三井金属

5706三井金属
5706 三井金属

非鉄大手の三井金属も全固体電池関連株の中核株として注目されています。三井金属は全固体電池の硫化物系固定電解質を開発しているほか、将来的には全固体電池の正極材・負極材などの部材も供給することを目指しています。

三井金属はやや時価総額規模が大きめですが、全固体電池関連株の中核銘柄として注目しておきます。

全固体電池関連株 本命株 1964 中外炉工業

1964中外炉工業
1964 中外炉工業

工業炉トップの中外炉工業も全固体電池関連株として注目。中外炉工業は2020年4月に日刊工業新聞で「全固体リチウムイオン電池の主要材料である電解質の製造装置に参入する」と報じられています。

中外炉工業は全固体電池関連株のなかでも小型なほうですので、値動き的にはかなり面白そうです。

全固体電池関連株 出遅れ株?思惑株? 6336 石井表記

6336石井表記
6336 石井表記

プリント基板の製造装置大手の石井表記も全固体電池関連株としていちおう注目。

石井表記は平成26年に、国立大学法人岩手大学やナミックス株式会社と共同で、インクジェット製法を用いての全固体型セラミックス二次電池開発を推進してきた企業ですが、平成28年にこの高積層インクジェット製法での全固体電池の開発は中止しています。

ただ、今後も引き続きインクジェット製法における高積層ではない全固体型二次電池への展開を検討しているとのことなので、一応まだ注目しておいてもいいかも…?時価総額は小さいので人気化すれば面白いかも。

全固体電池関連株 本命株 6997 日本ケミコン(2021/06/23追記)

6997日本ケミコン
6997 日本ケミコン

日本ケミコンも全固体電池関連株として注目。日本ケミコンはアルミ電解コンデンサーを手がけている企業です。

日本ケミコンはリチウムイオン電池用導電助材「NHカーボン」という次世代蓄電デバイス向けの材料を手掛けていて、これはリチウムイオン電池や全固体電池の正負極に用いると充放電サイクルの寿命を従来の2~3倍に伸ばす効果があるようです。

日本ケミコンは2021年6月23日(水)にブリジストングループの旭カーボンと「NHカーボン」の量産技術開発に向けて協業すると発表しています。

日本ケミコンは時価総額規模もそこまで大きくないので値動き的にもそれなりに面白そうです。引き続き全固体電池関連株として注目です。

全固体電池関連株 まとめ

全固体電池関連株はこれまでにも何度か注目されてきたテーマ株ですが、バイデン氏が正式に米国大統領に就任し、さらにクリーンエネルギー分野、EV分野などに注目が集まれば、また息の長いテーマ株として物色される可能性があります。

全固体電池関連株はかなりビッグテーマなので、本命株・出遅れ株は把握しておくといいと思います!

2020年の株式市場も残すところあとわずかですし、最後にもう一稼ぎできるように頑張りましょう!
次にくるテーマ株とか先読みしたいならいろいろアンテナを広げておくといいですよ😉

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