こんにちは、かりんです🥰
今回は、最近急速に拡がっている不穏なキーワード「SaaSの死」に関連するテーマ株についてまとめていきます。
最近、X(Twitter)など株クラ界隈でも「SaaSの死」という言葉をよく見かけるようになりましたが、皆さんはもうチェックしていますか?
実際に2026年に入ってから、日本株でもSaaS関連株やソフトウェア関連株が売られて軟調な動きが目立っていますよね。
市場にこの「SaaSの死」を急速に意識させるきっかけになったのは、2025年10月に米アンソロピック社が自社の生成AI「Claude(クロード)」向けに、外部ツールやアプリを自律的に操作できる新機能「Agent Skills(エージェント機能)」を公式リリースしたことだと言われています。
このクロードの新機能は、ざっくり言うと「AIがさまざまな外部ツールを横断して、勝手に仕事を実行してくれる機能」です。
つまり極論を言ってしまえば「もう人間がわざわざツールの画面をポチポチ触って作業をする必要がなくなるんちゃう?」というなかなかヤバめな技術。
これによって市場では「じゃあ、人間用の使いやすい画面をウリにしてきたSaaSツールって不要になるんじゃ…?」という『SaaS不要論』が急速に拡大。既存のビジネスモデルが崩壊する懸念から、SaaS関連株が軒並み売られる展開を見せました。
そして、今回の記事のテーマはこのクロードのエージェント機能の根幹をなす技術(規格)である「MCP」です。
すでに耳にしたことがある方も多いかもしれませんが、今後ますます目に触れる機会が増えるだろう重要なキーワードです
ということで、このページではMCP関連株 本命株・出遅れ株・一覧について、詳しくまとめていきたいと思います😋
ちなみにこのページで取り上げる銘柄はSaaS売り、ソフトウェア売りが直撃しているのが多くて現状はチャート厳しいもの多め。下げの最中でピックアップするのは逆張りのようで「う~ん…」という感じもするけど、MCP実装の流れが来れば恩恵がありそうなので。
MCP関連株とは
MCP関連株とは、米Anthropic社が提唱した「MCP(モデルコンテキストプロトコル(Model Context Protocol)」という新規格の普及によって恩恵を受けるだろう銘柄群の総称です。ちなみにこのページでは基本的に日本株のみにフォーカスしますね。
「モデルコンテキスト…?なんだか難しそう」と思うかもしれませんが、仕組みはまぁまぁシンプルです。
MCPはよく「AIのUSB-Cケーブル」という風に例えられます。
これまでのAIは、各企業が使っている様々なツール(SaaSや社内システム)にアクセスしようとすると、ツールごとにバラバラの規格(APIという)に合わせないといけませんでした。
例えるなら「日本のコンセント」「アメリカのコンセント」「ヨーロッパのコンセント」みたいに各ツールによってプラグの形がバラバラだったわけですな。
それらをひとつひとつAIに接続するには、エンジニアが手作業で専用の変換プラグ(プログラム)を作る必要があり大変だった、と。
そこで「もうバラバラのルールで作るのやめようよ!共通規格をオープンソースで作ったよ!!」と声を上げたのが米AIスタートアップのアンソロピック(Anthropic)です。同社は2024年11月に共通規格「MCP」をオープンソースで公開しました。
「2024年?けっこう前じゃん」って感じですよね。この段階ではまだ市場は新たな「AI関連の技術ニュース」として受け止めていました。ですが、その後2025年10月16日にアンソロピックがClaudeのエージェント機能を実際にリリースしたことで急激に「あ、もうSaaSヤバいじゃん」ってなった格好です。
だってMCPサーバーをひとつ噛ませることで各社独自の社内システムや各種SaaSがAIと接続され、煩雑な業務が一気に自動化されちゃうようになった実例が示されたわけですから。
MCPという世界共通ルールができたおかげで、AIは面倒な事前設定なしで社内のデータや色々なSaaSツールを横断して自律的にお仕事ができるように。今後どんどんAIによって自動化される業務は増えそうです。
MCPでAIがあらゆるツールに接続されることでSaaSは本当に死ぬのか?
これまでのITツールは「人間にとって使いやすいユーザーインターフェース(UI)」であることに価値がありました。
だからこそ、社員1人あたり月額〇〇円という課金システムでビジネスが成立していましたが、今後MCPによってあらゆる社内ツール、外部ツールがAIと接続されれば、もう「人間にとって使いやすいUI」は存在意義がなくなります。
そうなれば、これまで月額課金で手堅くストック型ビジネスを展開してきたSaaS企業にとっては大打撃どころか、ビジネスの根幹を揺るがすほどの事態ともいえるでしょう。
これが急速に意識された「SaaSの死」の背景です。
でも本当にMCPの普及によってSaaSは死ぬのでしょうか?
個人的に、SaaSは完全に死ぬわけではないと思いますが、少なくとも「人間向けUI→AI向けUIに形を大きく変えざるを得ない状況になった」とは言えると思います。
この「AI向けUI」というのが、いわゆる「ヘッドレス(画面を持たない)SaaS」と呼ばれるやつで、裏側でデータだけをやり取りする「APIファースト」なシステムのことですね!
SaaS企業は今「MCP対応してAIフレンドリなツールにするか否か?」の選択を迫られているんじゃないでしょうか。
もし「うちは今まで通り、人間向けの綺麗な画面で勝負する!」と意地を張ってMCP対応をサボれば、AIから「このツール、MCP対応してないからスルーしよっと」と見捨てられる可能性が高そう。そうなれば顧客企業からも解約されて本当にオワコン化を迎えます。
だからこそ、どのSaaS企業も大急ぎで自社ツールをMCPに対応させて「AIが使いやすい裏方(ヘッドレスSaaS)」へと進化しようと必死になっているんじゃないですかね?まぁ私まったく中の人でもなんでもないので想像でしかないんだけど、どうですか!SaaS企業さん、もし間違ってたらごめんなさい!
正直、投資目線でシビアに見るとSaaS系の銘柄は厳しい展開を余儀なくされるものもあると思います。
というのも無事に自社ツールをMCP対応させて生き残れたとしても、これまでの「社員100人が使うから100ID分の月額料金をもらう」という高い利益率の課金モデルは厳しくなりそうだから。
これからは「AIへのデータ提供回数」や「データの通信量」などに応じた従量課金モデルなどに、ビジネスを根底から作り直さなければならない必要も出てくるかもしれません。このように痛みを伴う過渡期がすぐそこに見えているからこそ、今の株式市場ではSaaS銘柄が容赦なく売り叩かれている、という風に理解しています。
淘汰されるSaaSと生き残るSaaSの特徴を考える
あくまで個人的感覚ですが、私が思う「MCPで淘汰される可能性が高そうなSaaS企業」と逆に「UIが死んでも生き残るSaaS企業」の特徴を箇条書きでまとめておきます!
・他社に真似できない独自の一次データを握っている
医療、法律、名刺、独自の購買履歴などAIの分析に必要不可欠な重要な一時データ(ビッグデータ)を保有する企業は強いと思います。あとは自社ツールをAIが扱いやすいように進化させた企業は生き残りそう。他社のAIにガワをかぶせただけのツールは淘汰される可能性が高そうかなぁと思います。
MCPの普及拡大によって恩恵を受けるだろう銘柄は?
さて個人的な意見は良いとして、投資目線で重要なのはここから。
「MCPの普及拡大によって恩恵を受けるだろう銘柄はなんでしょうか?」という話ですね。
今のところ、個人的に注目したいのが「AIインテグレーター(システム開発・導入支援会社)」です。
いくら「世界共通のUSBケーブル(MCP)」が便利と言っても、日本企業の古くて複雑なレガシーシステムや、SaaS企業の独自データベースが勝手に魔法のようにMCP対応してくれるわけではないです。MCPで繋ぐには大規模な改修工事が必要。
ここ数年の間でも企業のDX化(クラウド以降など)で同じようなシステムインテグレーターの銘柄が注目されたことがありましたよね。それの「AIと社内ツール接続バージョンの波」がくるのではないかと。
つまり、この「AIとシステムをつなぐ配管工事」を請け負う高度な技術を持ったインテグレーター企業が今のところ「MCP関連株の本命」になるんじゃないかと思っています。あとはその上流にあたるシステムの全体構想を設計するコンサルか。
てことで、このページでは主に「AI分野にも強いシステムインテグレーター(SIer)」や「ITコンサル」を中心にピックアップしていきたいと思います。
MCP関連株 一覧
MCP関連株の一覧、わかりやすいように少しジャンル分けしておきます。
上流(MCP導入の全体構想) ITコンサル・アーキテクト系
| コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(26.02.17時点) |
|---|---|---|---|
| 3798 | ULSグループ | 企業の大規模・複雑システムのアーキテクチャ設計に強い技術特化型ITコンサル API設計の知見を有しMCP普及に伴うシステム再設計・接続構造見直し需要の中核を担うか |
33,636百万円 |
| 6088 | シグマクシスHD | 企業のDX化支援を軸としたコンサル会社 MCP対応をSIerに発注する前にグランドデザインを描く役割のためMCP対応に向けた全体アーキテクチャや業務構想の策定段階から関与できる立場 |
57,878百万円 |
中流(MCP導入の実装) SIer系
| コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(26.02.17時点) |
|---|---|---|---|
| 4307 | 野村総合研究所 | 金融・産業IT分野で高シェアの5大メガSierの一社 大企業向けAI導入案件に強く、高度なセキュリティを担保したAI実装を支援 公式で「MCPはHTTP、ブラウザ登場に匹敵」と発信 大企業が求める強固なMCP化工事の受け皿になるか |
2,284,279百万円 |
| 6702 | 富士通 | 官公庁や大企業の巨大システムを支える5大メガSierの一社 SaaS連れ安で売られたが、本質はMCP特需で恩恵か 専有型AIプラットフォーム「Fujitsu Kozuchi Enterprise AI Factory」がMCP対応の土台に? |
7,663,101百万円 |
| 6701 | NEC | 高度なセキュリティ技術を持ち官公庁・企業に強みをもつ5大メガSIerの一社 自社生成AI「cotomi」をMCP対応させ、Box社等とMCPを通じた外部システム連携の実証も開始 |
5,462,454百万円 |
| 6501 | 日立製作所 | 金融・製造・公共などの大規模基幹システムに強みをもつ5大メガSIerの一社 自社のDX基盤「Lumada」を軸にデータ統合・API化・クラウド移行の実績豊富 企業のMCP対応の流れで恩恵か |
22,435,904百万円 |
| 3626 | TIS | 金融・決済分野に強い独立系SIer クレジットカード基幹システムで国内トップクラスの採用実績 MCP対応支援を明確に打ち出しているわけではないが、金融分野の既存SIerとしてMCP実装需要の恩恵を受けやすい立場 |
755,711百万円 |
| 8056 | BIPROGY | 金融・航空・流通分野に強みをもつ大手独立系SIer 現状MCPを前面に出した戦略は確認できないが、基幹システムを多く手掛ける立場からMCP対応に伴う改修・連携需要の恩恵を受けやすいポジション |
470,602百万円 |
| 4373 | シンプレクスHD | 証券・メガバンク向けの重要な金融システム構築に特化した高難度・高収益案件型SIer MCPを含む金融機関のAI活用高度化において高付加価値案件を受注できる素地 |
193,898百万円 |
| 4812 | 電通総研 | 大企業向けDX支援や金融・製造向け基幹システム開発に強みを持つ上流設計型SIer AI導入支援も手掛け、既存顧客のMCP対応需要で設計構想段階から関与できる可能性 |
348,661百万円 |
中流(MCP導入の実装) AI特化インテグレーター系
| コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(26.02.17時点) |
|---|---|---|---|
| 4011 | ヘッドウォータース | AIを活用したDX支援企業 カスタムMCPサーバー導入支援サービス 自社SaaSをいち早くMCP対応(2025年5月) |
10,937百万円 |
| 5574 | ABEJA | 顧客の複雑な業務フローにAIを直接組み込む実装のプロ わかりやすいMCP導入支援パッケージこそ取り扱っていないが顧客企業に特注のAIを組み込むサービスの一環でMCP化も含む |
28,901百万円 |
| 3993 | PKSHA T | 国内首位のAIチャットボットSaaSと並んで大企業向けのAIインテグレーターももう一つの柱 MCPを活用したプロダクト開発でも実績、顧客企業のMCP対応も行う |
88,240百万円 |
| 4259 | エクサウィザーズ | 業務課題をAIで解決するDXコンサル&インテグレーター AIプラットフォーム「exaBase」で安全なAI環境を提供 企業のMCP対応を安全に進める「土台」としても期待か? |
61,979百万円 |
下流(MCP導入前の基礎整備) クラウドインテグレーター系
| コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(26.02.17時点) |
|---|---|---|---|
| 4434 | サーバーワークス | AWS最上位パートナー認定のクラウドインテグレーター 社内データのMCP対応時には「安全なAWS基盤」が必要不可欠のため間接的恩恵か? |
15,498百万円 |
| 4414 | フレクト | SalesforceやAWSを活用したクラウドインテグレーター MuleSoftを用いた「バラバラのシステムを繋ぐAPI統合」は社内システムのMCP化における事前準備として需要拡大か |
8,502百万円 |
| 3774 | IIJ | 法人向けネットワーク、セキュリティ、クラウド構築が軸 MCP対応の進展に伴う接続基盤・認証・監視強化の需要増からセキュリティ/クラウド領域で間接的な恩恵に期待 |
399,643百万円 |
| 5256 | Fusic | クラウドネイティブなシステム開発とAI実装に強い技術者集団 MCP普及に伴うAI実装・クラウド連携需要の拡大から受注機会増加の可能性 少数精鋭体制を活かし、迅速なMCP接続実装で差別化余地 |
2,826百万円 |
| 4270 | BeeX | 企業の基幹システムのAWS/Azureへ移行を得意とするクラウドインテグレーター レガシー環境のクラウド化を通じてAI/MCP接続の前提整備需要の恩恵か |
4,648百万円 |
| 4413 | ボードルア | 大手企業向けのITインフラの設計・構築・保守・運用に特化 MCP普及に伴う接続基盤・セキュリティ強化需要の増加から間接的な恩恵の可能性 |
56,206百万円 |
| 4847 | インテリジェントW | 金融決済や不正利用検知システムで高シェア 金融分野でのAI活用やMCP接続が進む際の基盤・セキュリティ需要の受け皿となる可能性 |
25,207百万円 |
MCP関連株 本命株 出遅れ株
それではMCP関連株の本命株・出遅れ株をピックアップしていきますが、この項目は個人的な主観含むので参考程度にお願いします😋
MCP関連株 本命株 3798 ULSグループ

MCP関連株の本命の一角として、まずはULSグループをピックアップします。
ULSグループはITコンサルとシステム開発を行う技術者集団です。
大企業がいきなりMCPを導入しようとしても、古いシステムが複雑に絡み合っていてはAIは上手く機能しません。社内システムをAIに繋ぐ(MCP対応)にはまず「ぐちゃぐちゃな既存のシステム構造を綺麗に整理・再設計しなければならない」という大きなハードルがあります。この課題を解決する役割がULSグループのような企業の「アーキテクチャ設計」に強い技術特化型ITコンサルです。
同社は単なるシステム開発の下請けではなく、API設計の深い知見を有しており、大企業の大規模で複雑なシステムの全体像を描く「最上流のIT設計」を手がけています。AIと連携しやすいシステム構造(アーキテクチャ)への見直しって、間違いなく高単価でしょうね。
MCP特需の莫大な予算はいきなり下流の開発現場に落ちるのではなく、まずは「全体構想と設計」を行う最上流のコンサルタントに向かいます。つまりこれからMCP特需が起きるとすれば、一番最初に高単価の仕事を請け負うのはULSグループのようなITコンサル。
MCP関連の最初の資金の受け皿となりそうなULSグループはマークしておくべきかなぁとと思います。
MCP関連株 本命株 6088 シグマクシス・ホールディングス

シグマクシスHDもMCP関連株の本命の一つとしてピックアップします。
同社は企業のDX化支援を軸に経営戦略の立案から課題の解決、システム構想まで手掛けるコンサル企業。顧客企業の経営層の懐に深く入り込み、MCP対応に向けた全体アーキテクチャや業務構想の策定段階からガッツリ関与できる強力なポジションにいます。
なので立ち位置的には、前述のULSグループと同じく、MCP化における最上流で企業の社内システムAI化の全体構想を描く役割ですね!
MCP化の実装を行うのは主にSIer(開発会社)ですが、その前に必ず経営層を交えて「全社のどの業務にAIを組み込んで、どのデータを連携させれば一番効率的か?」を考える段階があります。MCP化特需が始まるとすれば、この最上流のコンサルはやっぱりおいしいポジションなのではないかと思っちゃいますね。下流の現場開発が本格化する手前の段階で高単価な仕事を獲得できるわけですから。
というわけでシグマクシスも本命株の一つとしてマークしておきます。
MCP関連株 本命株 4307 野村総合研究所

MCP関連株として外せないのが日本の5大メガSIerの一角で、金融や産業分野の大規模・高難度システムにおいて圧倒的なシェアと技術力を持つ野村総合研究所(NRI)です。
最上流のコンサルがMCP化の全体構想を描いた後、実際にシステムを繋ぎ合わせる実装フェーズで活躍するのが同社の役割ですね!
大企業が自社の顧客情報や売上データなどの機密情報を含む社内システムをAIに繋ぐ(MCP化する)際に、経営層が一番警戒するのがセキュリティ面。というか情報漏洩です。
社内システムをMCP対応させるような絶対にミスが許されない大型配管工事は野村総合研究所のようなガチガチのセキュリティ技術と長年の信頼を持つメガSIerに特大の発注が集中する構造です。たぶん大企業になればなるほどメガSIerに発注するんじゃないですかね。
野村総合研究所は公式レポートでも「MCPの登場はインターネットのHTTPやブラウザ登場に匹敵する」と発信しています。インターネットに匹敵する=「歴史が変わるレベルの技術」と宣言しているようなものですから、これは特需獲得の意思表明にも思えます。
上流コンサルが描いた設計図をもとに大企業のMCP化をゴリゴリ進めていくSIerのど真ん中銘柄として野村総合研究所は本命視しておきたいですね!
MCP関連株 本命株 6702 富士通

NRIに続いて、同じくメガSIerの巨頭として富士通もMCP関連の本命株にピックアップしておきます。富士通も官公庁や超大企業の巨大システムを根底から支える、言わずと知れた日本屈指のSIerです。
特に注目したいのが、富士通が展開する専有型AIプラットフォーム「Fujitsu Kozuchi Enterprise AI Factory」の存在。これは企業が機密データを外部に出さず、オンプレミス環境(専有環境)で生成AIのモデル開発から運用までを自律的に行うためのプラットフォームです。
前述のとおり、大企業がMCPを導入する際にもっとも恐れているのが情報漏洩です。だからこそ富士通が提供する『安全でクローズドなAI環境』が重宝するわけですね。これがそのままMCP対応を安全に行うための強固な土台として機能する可能性があるわけです。
NRIと同じくMCP化の実装フェーズの予算は結局のところ富士通のような「絶対に止まらないシステムを作れるメガSIer」に集中すると思われます。
富士通は直近でSaaS銘柄の全体売りに連れ安し売られる場面も特に目立っている銘柄。SaaSでもあるので当然といえば当然ですが、富士通の本質はSaaSというより日本を代表するトップクラスのメガSIerでもあり、総合ITベンダーです。SaaSの死で死ぬような会社ではないかなと思っています。
まぁ正直、私が気づいていない重大な打撃があるかもしれないので、売られている中買い向かうのは怖いですが「MCP化の特需」に限ってみれば、富士通は大きな恩恵を飲み込む受け皿となれる一社だと思いますので、やっぱり注目しておきたいですね。
MCP関連株 本命株 6701 NEC

NECもNRI、富士通と同じメガSIer枠のMCP関連株としてピックアップしておきます。
こちらも官公庁や大企業向けの高セキュリティ案件に強いトップベンダーですね!
NECを本命の一角として取り上げる最大の理由は「すでにMCP連携の具体的な実績がある」という点。同社は自社開発の生成AI「cotomi」をいち早くMCPに対応させ、Box社などの外部クラウドと安全にデータを繋ぐ実証をすでに開始しています。
すでに「MCPで安全に社内データを繋ぐノウハウ」を示しているメガSIerという点でNECは強い気がします。他社がまだ準備を進めている段階で、すでに実装フェーズで具体的な動きを見せているわけですからね。
ただNECも富士通と同様にSaaS全体売りが波及してだいぶ売られている点は気になるところ。もちろんNECも単なるSaaS企業ではないですし、その辺のグロースと一緒に死ぬようなタマではないと思いますが、チャートが崩れちゃってるので素直に入りにくいというのはありますよね。
まぁすぐに入るかどうかはともかく、MCP関連株としては注目しておきます。
MCP関連株 本命株 4373 シンプレクス・ホールディングス

金融分野に特化したSIerとしてシンプレクスHDもピックアップしておきます。
同社は証券会社やメガバンク向けの「絶対に止まってはいけない高難度の金融システム」に特化したプロフェッショナルです。
金融機関の社内データは顧客の資産情報を含む「超」が付く機密データですから、MCP対応する時にも「安いから」という理由で中堅SIerに依頼することは考えにくいです。金融分野ではちょっとしたバグや情報漏洩も致命傷になるため、シンプレクスのような高難度案件に強い企業に、高単価で依頼が集中するはず。つまりMCP特需の中でも「高単価で利益率の高い案件」を根こそぎ持っていける素地があるわけですね。
NRIや富士通は例えていうなら「何でもできるスーパーゼネコン」で幅広い分野の企業から依頼が殺到しますが、シンプレクスは「金融特化の超高収益タイプ」ですね。利益率の高い高単価案件がバンバン入ってくればアツそうです。こちらもMCP関連株として注目しておきます。
MCP関連株 本命株 4812 電通総研

上流設計に強いSIerとして、電通総研も取り上げておきます。
電通総研は社名のとおり、電通グループのSIer。最大の強みは電通グループの強力な顧客基盤を背景に、単なる開発だけでなくビジネスの構想策定(コンサル)からシステム実装(SI)までを一気通貫で提供できる点です。
MCP特需において「社内システムのどの業務をAIに任せて、どのデータをMCPで繋ぐか」という上流の全体戦略からガッツリ食い込み、そのまま中流のMCP実装まで一気通貫で受注できるのはかなり美味しいポジションといえると思います。
電通総研は2026年02月01日に、国内電通グループのAI開発機能を集約した「AI開発センター」を新設しているほか、MCPに関する知見を対外的に発信するなどAI分野への取り組みも積極的。上流のコンサルから中流の実装までいけるバランスの良いMCP銘柄として注目!
MCP関連株 本命株 4011 ヘッドウォータース

値動きの軽いグロース系のMCP関連株としてヘッドウォータースも注目。
同社はAIの実装支援に特化した企業なのでテーマ的にもど真ん中ですが、特筆すべきはそのスピード感。2025年5月の段階ですでに「カスタムMCPサーバー導入支援」サービスをリリースしています。MCPというテーマにおいて国内上場企業ではかなり早い方なんじゃないかと思います。
メガSIerが大企業から数億円規模の特大案件を受注するとすれば、ヘッドウォータースは中小~中堅
の案件に加えて「まずはこの業務をAI化してみよう」といった、大企業のお試し案件などを受注する可能性もありそうですね。
ヘッドウォータースは特にMicrosoftのクラウド「Azure」との連携が深く、Azure環境でのMCP活用を検討する企業には専門家が企業の現場に入り支援する伴走型の「ハンズオン支援サービス」も提供しています。
時価総額もメガSIer勢に比べれば圧倒的に小さいですし、材料一つで株価が跳ねやすいのも魅力。
ただやはりヘッドウォータースもSaaS企業でもあるため、SaaS売りでちょっとチャートがね…っていうのは正直ある。
ただMCP関連のテーマに火が付けば小型グロースの本命として注目される可能性は十分ある気がします。
MCP関連株 本命株 4259 エクサウィザーズ

小型グロース株からAIインテグレーターのエクサウィザーズも取り上げておきます。
エクサウィザーズといえば2,000社以上の支援実績を誇る法人向け生成AIプラットフォーム「exaBase」が有名ですね。
エクサウィザーズのexaBaseは200以上の官公庁自治体に採用実績があり、2026年1月にはデジタル庁の政府職員向け生成AI研修資料作成支援業務を受託した実績もあるなど、グロース企業でありながら信頼性はピカイチ。
MCPにおいて最も重要なのは「いかに安全に社内データをAIに繋ぐか」という点。exaBaseのセキュアな環境下で社内データとAIを連携させる仕組みは、MCPの土台となる可能性があると思います。
2025年にはAIエージェントが自律的にタスクをこなす「RAGエージェント」もスタートしていますし、まさにMCPが目指す「AIとデータの高度な連携」をすでに事業として走らせています。
信頼のメガSIerと機動力のAIベンチャーのいいとこ取りをしたような立ち位置で、中堅企業から大企業、官公庁・地方自治体までMCP導入における強力なパートナー候補となりそう。
MCP関連株 出遅れ株 4414 フレクト

クラウドインテグレーターのフレクトもピックアップ。
MCPが普及する上で避けられない前提工事を担っているのが同社のようなクラウド企業です。
というのも企業のデータは複数のシステムにバラバラに散らばっていることがほとんどなので、社内データのMCP化を進めるには、まずデータをクラウド上に綺麗に一本化し、AIが読み取れる状態にする必要があるみたい。特にフレクトは「MuleSoftを用いたAPI統合」というバラバラのシステムを繋ぐ技術を得意としています。
まさにこのMCP化の一歩手前の事前準備として需要が拡大する可能性に期待しています。
クラウド系全般に注目しても良さそうですが、特にAPI統合を得意とする会社という点でフレクトは面白そう。ただ直近(2026年2月)で下方修正している点は気になるけど…
MCP関連株 番外編 4443 Sansan

番外編として「MCPの普及で大ピンチか?」とされるSaaS関連株を逆に一つ取り上げてみようかなと。名刺管理で知られるSansanです。MCP関連株というか、自社SaaSをうまくMCP対応できれば生き残りそうな銘柄?ですかね。
直近のSaaS売りで同社も大きく売られていますが、Sansanのような「一次データをもつ企業」は割と死ににくいんじゃないかと思っています。
一次データといっても、もちろん名刺データや人脈情報はあくまで「顧客企業の機密情報」ですから、Sansanが勝手にAI学習に使ったり流用できるわけではないです。でもMCPが普及してAIエージェントが営業活動を自律的にこなすようになれば「この会社への適切な窓口は誰か?」というデータと連携する必要がありますよね。
この時に正確な人脈データが「Sansanのサービスの中にある」という状態そのものが強力です。MCPの普及であらゆるツールがAIに繋がる時代において「他社が持っていない独自の一次データ」はお宝という感じですかね。
ただもちろん手放しで全肯定するわけではないです。これまで「人間が便利に使うツール」として成長してきたツールが「今後は対AIになる」可能性が高いわけで、多かれ少なかれビジネスモデルの転換を突き付けられる部分はあると思います。なので先行き不透明感から売られるのは当然とも言えます。
どちらかというと「死ににくいSaaS」だとは思いますが、AIフレンドリーなツールとして生き残れるか、そして顧客企業から「AI連携機能」として追加料金を取れるか?が鍵でしょうか。Sansanに限らずSaaS勢がここから復活できるか注目しています。
MCP関連株 まとめ
はい。今回は最近話題の「SaaSの死」と、そのきっかけとなったMCPという技術に関連する銘柄についてまとめてみました!
AIがあらゆるツールを自律的に使いこなすMCP時代への移行はIT業界における特大ゲームチェンジと言えると思います。
汎用的なSaaS企業が「UIの意義消失」と「ビジネスモデルの転換」という過渡期を迎え、逆に上流のITコンサルやSIerは特需になる可能性…。なかなか面白いですね。いずれにしてもMCP関連株は引き続き注目しておこうかな!と思います。
他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!
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・「社員1人あたり月額〇〇円」というID課金への依存度が極めて高い
・自社のSaaSのみに依存し、外部連携に消極的
・ChatGPTなどのAPIを借りてきて「綺麗なUI」を被せただけのAIツール
・独自の強み(データ)がない汎用的な業務ツール