核融合発電関連株 本命株・出遅れ株 一覧

核融合発電関連株

 

※このページは2024年04月11日(木)に追記編集しました。

こんにちは、かりんです🥰

2023年04月14日、政府は次世代エネルギー源として期待される核融合について初の開発戦略を正式に決定しました。これにより日本株市場でも「核融合発電関連株」に注目が集まることに。

「核融合発電」って字面的には、なんか超危なそうな雰囲気が漂っていますが、実は従来の原子力発電よりも安全な発電方法で「脱炭素の切り札」としても期待されている技術です。

まだ実用化に向けたハードルは多く、これまで実用化は早くても2030年台半ば~2050年くらいか…という見方が多かったようですが、2022年7月に京大発の核融合ベンチャー「京都フュージョニアリング」が2024年にも世界初の核融合発電試験を行う計画を発表。もしかしたら核融合発電の実用化が早まる可能性もあるかもしれませんね。

と、いうことでこのページでは核融合発電関連株について、本命株出遅れ株 一覧をまとめておきます??

核融合発電関連株とは

核融合

核融合発電関連株とは核融合発電という新しい技術、核融合炉に関連する事業・製品・サービスを手掛ける銘柄の総称です。

まず「そもそも核融合発電とはなに?」って話ですよね。言葉のイメージ通り原子力発電の一種なんですけど、従来の原子力発電とは発電方法が違います。

従来の原子力発電はウラン燃料が原子炉のなかで「核分裂」を起こしてエネルギーを創るのに対して、核融合発電では「重水素」と「三重水素」という海水から取り出せる軽い原子を融合させてエネルギーを創ります。

従来の原子力発電では、核分裂の連鎖反応を止めるために「制御棒」というブレーキを使って原子炉内部の中性子を減らし核分裂反応を止めます。ただ、ブレーキをかけて中性子を減らしても炉内にさまざまな放射性物質が残っているとなかなか発熱が収まらないこともあり、冷却機器が運転不能の状況になると福島第一原発みたいに水素爆発に至る可能性もあります。

でも核融合発電は「燃料の供給を止めれば核融合も止まる」ので、核分裂発電に比べて制御しやすいみたい。だから比較的安全と言われているんですね!

さらに核分裂発電だと燃料廃棄物の処理に約10万年かかるのに対して、核融合発電なら燃料廃棄物が約100年でほぼ無害になるらしい。100年でも長いと思っちゃいますが、10万年と比べたら全然ちがいますね。これも核融合発電が比較的安全だと言われる理由。

で、核分裂に用いるウランは輸入しないと手に入らないんですが、核融合に用いる「重水素」「三重水素(トリチウム)」は海水から抽出することができるので資源がほぼ無限で燃料コストも安い(たぶん)。

わかりやすいように核融合発電の特徴というか優れている点を箇条書きで書いときますか。

核融合発電の良いとこ
①燃料の供給を止めれば核融合が止まる(制御しやすい)
②燃料廃棄物が約100年で無害化(後処理も比較的しやすい)
③燃料が海水から取り出せる(資源が尽きないし低コスト)
核融合発電と核分裂発電の違い
核分裂発電(従来の原発) 核融合発電(未来の原発)
どうやってエネルギーつくる? 核分裂 核融合
どうやって制御する? ブレーキ(制御棒)で制御 アクセルで制御
(燃料の供給をやめれば止まる)
燃料は? ウラン(輸入にたよってる) 重水素・三重水素
(海水から取り出せる)
燃料廃棄物の無害化まで何年? 約10万年 約100年

核融合発電の実用化は早くても2030年台なかば、保守的な見方だと2050年以降という見方が多いですが、2022年7月に京大発の核融合ベンチャー「京都フュージョニアリング」が2024年にも世界初の核融合発電試験を行う計画を発表したことで核融合発電技術の早期実用化にも期待が高まっています。

日本政府も2023年04月14日に核融合について初の開発戦略を正式に決定しましたし、核融合発電関連株は今後、日本の株式市場でも存在感が高まってくるテーマ株になるかも。

核融合関連株は引き続き注目しておきましょう。

核融合発電関連株 一覧

核融合発電関連株リスト
コード 銘柄名 特徴 時価総額(2023.05.30時点)
7011 三菱重工業 ITER計画への取り組み 核融合原型炉への取り組み 2,059,949百万円
6501 日立製作所 ITER計画への取り組み(1MV超高圧電源試験施設の主要機器を製作) 7,649,129百万円
3446 ジェイテックコーポレーション レーザー核融合商用炉の実現に向けエクスフュージョン社と技術提携 16,198百万円
4026 神島化学工業 「レーザー用YAGセラミックス」が慣性核融合発電システムのキーパーツとして検討されている? 14,793百万円
5781 東邦金属 核融合科学研究所と協業し、核融合関連技術を研究開発 3,390百万円
5801 古河電気工業 英トカマクエナジー社と先進核融合原型炉・ST80-HTSで用いる高温超電導(HTS)線材の供給契約 171,791百万円
5802 住友電気工業 核融合実験炉ITER向け部品を開発・受注 1,348,905百万円
5803 フジクラ 核融合炉の実証に取り組む米コモンウェルス・フュージョン・システムズにレアアース系高温超電導線材の納入 335,213百万円
6378 木村化工機 原発周辺機器を手掛ける。日欧共同の核融合研究プロジェクト「JT-60SA」向けに核融合実験装置の関連製品を納入 14,482百万円
6502 東芝 日欧共同プロジェクト「JT-60SA」や国際協力プロジェクト「ITER」計画への取り組み 1,947,821百万円
9227 マイクロ波化学 量子科学技術研究開発機構とともにマイクロ波加熱を用いた省エネ精製技術によりベリリウム鉱石の溶解に成功したと発表。核融合発電の実現を加速させる技術とされる。 25,201百万円
7711 助川電気工業 熱制御技術に強み。原子力関連機器を手掛ける。「JT-60SA計画」においても第一壁や各種磁気センサーで実績あり。 7,831百万円
6965 浜松ホトニクス 核融合発電へレーザー基礎技術開発 1,181,872百万円
7203 トヨタ自動車 浜松ホトニクスなどとレーザー核融合発電の技術開発? 31,651,076百万円
9432 日本電信電話 ?ITER計画を支援。実験炉と世界7極の研究所をつなげてデータ解析に活用する通信ネットワークの技術などで連携 14,542,381百万円
1605 INPEX 核融合発電分野に参入。核融合技術ベンチャー「京都フュージョニアリング」へ出資 2,117,441百万円
1963 日揮ホールディングス CVCファンドを通じて核融合技術ベンチャー「京都フュージョニアリング」へ出資 445,147百万円
9513 J-POWER 核融合技術ベンチャー「京都フュージョニアリング」へ出資 381,845百万円
8595 ジャフコ グループ 核融合技術ベンチャー「京都フュージョニアリング」へ出資 99,450百万円
8031 三井物産 核融合技術ベンチャー「京都フュージョニアリング」へ出資 7,184,818百万円
8058 三菱商事 核融合技術ベンチャー「京都フュージョニアリング」へ出資 8,666,691百万円

核融合炉関連株 本命株・出遅れ株

それでは核融合炉関連株本命株出遅れ株をピックアップしていきますね。個人的な主観含むので参考程度にお願いします😘

核融合発電関連株 本命株 7011 三菱重工業

7011三菱重工業
7011 三菱重工業

原発関連株といえば三菱重工業。同社は従来の原子力発電だけでなく、核融合発電分野にも取り組んでいます。核融合エネルギーの国際プロジェクト「イーター(ITER)計画」においても、三菱重工は日本が調達分担する機器、設備の大半に関わっています。核融合発電関連の中核銘柄として三菱重工は注目。

核融合発電関連株 出遅れ株 4026 神島化学工業

4026神島化学工業
4026 神島化学工業

神島化学工業も核融合発電関連株として注目。神島化学工業の手掛ける『レーザー用YAGセラミックス』というやつが、慣性核融合発電システムのキーパーツになるかもしれないということで検討されている模様。神島化学工業は時価総額規模もお手頃で短期~中期くらいでも値動き十分ありそうな銘柄です。

核融合発電関連株 本命株 5781 東邦金属

5781東邦金属
5781 東邦金属

東邦金属も核融合関連銘柄として注目。東邦金属はタングステンやモリブデンといったレアメタルの複雑加工を強みとする企業。核融合発電関連株としては、自然科学研究機構「核融合科学研究所」と協業し、将来の核融合炉への実装を目指した【ダイバータ】と呼ばれる高い熱負荷にさらされる炉内機器の開発を行っています。

2023年03月には、核融合科学研究所のグループと共同開発した異種金属接合技術を用いて製作した機器で高温プラズマを8,000回以上照射する試験で高い信頼性を示したと発表。

東邦金属は時価総額規模も小粒ですし、テーマに注目されれば真っ先に動きそうな銘柄なので注目ですね。

核融合発電関連株 本命株 5801 古河電気工業

5801古河電気工業
5801 古河電気工業

電線御三家は三社とも核融合発電関連株として注目です。古河電気工業は
核融合エネルギーを開発している『英トカマクエナジー社』と先進核融合原型炉・ST80-HTSで用いる高温超電導(HTS)線材の供給契約を結んでいる点に注目。

核融合発電関連株 本命株 5802 住友電気工業

5802住友電気工業
5802 住友電気工業

電線御三家の一社、住友電気工業は核融合エネルギーの国際プロジェクト「イーター(ITER)計画」において住友電工グループのアライドマテリアルが開発・製造した製品「タングステンモノブロック」が、ITERのダイバータと呼ばれる機器の重要構成部品として採用されたようです。

核融合発電関連株 本命株 5803 フジクラ

5803フジクラ
5803 フジクラ

電線御三家の一社、フジクラは核融合炉の実証に取り組む米コモンウェルス・フュージョン・システムズにレアアース系高温超電導線材の納入した実績あり。こちらも注目です。

※2024年04月11日(木)追記

フジクラは2024年04月11日のザラ場中に、核融合エネルギー分野で世界最高峰の技術力を有する「京都フュージョニアリング株式会社」が実施する増資の一部を引き受け出資を行ったことを発表しました。

京都フュージョニアリング社は2019年に設立された京都大学をはじめ、日本で長年培われてきた核融合研究の成果に基づきフュージョンエネルギープラント関連装置・システムの研究開発およびプラントエンジニアリングを行っている京都大学発のスタートアップ。核融合エネルギー分野で非常に注目されている企業です。

核融合関連株としてまた存在感が増した格好ですね。引き続き注目。

核融合発電関連株 本命株 6378 木村化工機

6378木村化工機
6378 木村化工機

木村化工機は原発関連機器を手掛けることで原発関連株としても注目ですが、日欧共同の核融合研究プロジェクト「JT-60SA」向けに核融合実験装置の関連製品を納入した実績があるようなので核融合発電関連株としても注目。木村化工機も時価総額規模がお手頃。

核融合発電関連株 本命株 7711 助川電気工業

7711助川電気工業
7711 助川電気工業

助川電気工業も原発関連銘柄として注目の銘柄。熱制御技術に強みがあり、原子力関連機器を手掛けています。助川電気工業も日欧共同の核融合研究プロジェクト「JT-60SA計画」においてミリメートル単位の精度で設置することが求められる第一壁や各種磁気センサーで実績あり。
助川電気工業も時価総額規模が小粒なので値動き面白そう。

核融合発電関連株 本命株 6965 浜松ホトニクス

6965浜松ホトニクス
6965 浜松ホトニクス

浜松ホトニクスも核融合発電関連株として注目。浜松ホトニクスは2023年01月に核融合発電の実用化につながるレーザー技術の研究成果を発表しています。核融合燃料に照射するパルスレーザーの装置でエネルギーが100ジュールのレーザーを10ヘルツと高い繰り返し周波数で出力することに成功した模様。

核融合発電関連株 出遅れ株 3446 ジェイテックコーポレーション

3446ジェイテックコーポレーション
3446 ジェイテックコーポレーション

ジェイテックコーポレーションは大阪大学発のスタートアップ企業「エクスフュージョン」と技術提携している点に注目。

ジェイテックコーポレーションは研究施設向けに「X線集光ミラー」というものを提供していて、同社の製品は世界でトップクラスの反射型で高精度形状を持つミラーとして高く評価されています。

高精度形状のX線ミラーで必要とされるナノ加工・計測、制御、光学技術は、エクスフュージョンが目指すレーザー核融合商用炉の実現に向けた技術の研究・開発に不可欠な要素とのこと。

核融合発電関連株 本命株 9227 マイクロ波化学

9227マイクロ波化学
9227 マイクロ波化学

マイクロ波化学も核融合発電関連株ですね。
マイクロ波化学は2022年01月に量子科学技術研究開発機構と化学処理とマイクロ波加熱を組み合わせた、レアメタルの新たな省エネ精製技術の実証試験に向け、共同研究契約を締結しています。

核融合炉では「ベリリウム」というレアメタルが必要不可欠で、マイクロ波化学と量研ではベリリウム精製技術などの研究をしているっぽい。

2023年03月には量研とともにマイクロ波加熱を用いた省エネ精製技術によりベリリウム鉱石の溶解に成功したと発表。これは核融合発電の実現を加速させる技術らしいので、なかなか面白い材料だと思います。

核融合発電関連株 まとめ

核融合発電関連株については以上ですね。
核融合発電技術の実用化はまだ先だと思いますが、今後もなにかしらの材料が出るたびに注目される可能性はあると思います😘

他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!

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