
※この記事はもともと2021年02月02日にアップしたものですが、情報が古くなってきましたので2024年12月26日(木)に大幅にリニューアルしました。
こんにちは、かりんです🥰
2024年12月現在ふたたび量子コンピューター関連株に注目が集まってきています。こちらの量子コンピューター関連株の記事はもともと2021年02月にアップした記事ですが、内容も古くなってきていましたので、大幅にリニューアルして書きなおしました。
次世代テクノロジー系の分野は特に日進月歩で進化していますので、古い情報はアップデートしていかないとですからね!
さて、量子コンピューター関連株に再注目が集まってきている理由として、まずは生成AIの普及拡大が挙げられると思います。量子コンピューターの実用化はAIを加速的に進化させる起爆剤になる、と言われておりAIの開発競争と並行して世界各国で量子コンピューターも実用化に向けて開発競争が激化してします。
また、2024年12月9日に米Googleが新しい量子チップ「Willow」を発表したことも同分野の刺激になりました。
米国株式市場でも直近2024年11月以降くらいから量子コンピューター関連株が異彩の上昇となっています。Alphabet Inc. (GOOGL)、D-Wave Quantum Inc.(QBTS)、Quantum Computing Inc.(QUBT)、Rigetti Computing Inc. (RGTI)、IonQ Inc. (IONQ)などですね。
量子コンピューター分野はこれまでアメリカが開発競争をリードしてきましたが、最近では中国が同分野でかなり追い上げてきて競争が激化。日本国内においても産官学で連携して量子コンピューターや周辺ソフトの開発を急いでいます。
量子コンピューター関連株はこれまでにも何度か物色されてきたビッグテーマ株ですが、2025年以降はより注目度の高いテーマとなりそうですので、改めてこのページで最新の情報についてまとめておきます。
量子コンピューター関連株とは

量子コンピューター関連株とは、量子コンピューターに関連する研究や製品、サービスなどを手掛ける銘柄の総称です。
「っていうかそもそも量子コンピューターってなに?」という人のためにちょっとだけ解説しますね。
従来のコンピューターは「0か1か」という2進法で演算を行いますが、量子コンピューターは「0かつ1(量子力学的な重ね合わせ)」という並列コンピューティングで演算し特定分野での計算を驚異的に早く処理することができます。
ちなみに量子コンピューターの計算速度がどれくらい凄いか?というと、スパコン(スーパーコンピューター)を遥かに凌駕します。
例えば、2020年に中国の「中国科学技術大学」が開発した光子(こうし)という光の粒を利用する「九章」という量子コンピューターでは、スーパーコンピューターでも6億年かかるとされる問題を200秒で解くことに成功したらしいです。
直近だと2024年12月に米Googleが発表した量子チップ「Willow」は最新のスーパーコンピューター「Frontier」で10の25乗年かかる計算を5分未満で実行したとか…。
もう凄すぎて意味わかんないレベルです笑
そもそもスーパーコンピューターでもウン億年かかる問題っていうのが異次元過ぎてもう…。ここまでくると「その計算、本当に合ってるの?」って疑問も出てきそうですけど笑
まぁ細かいことは置いておいて、とにかく量子コンピューターはこれまでのスパコンなんか目じゃない、異次元クラスに計算能力が高いコンピューターと考えればいいんじゃないかな!と思います(たぶん?)
で、ものすごい計算能力をもつ量子コンピューターがなんの役に立つの?ってことですが、それはもう色んな分野です。数え上げればきりがないですが、特に生成AIとかビッグデータ解析とか、創薬分野とか自動運転技術、ファクトリーオートメーション(工場自動化・効率化)とかが相性良いと言われています。
あとは軍需産業にも革命を起こすと言われていますね。暗号とかも瞬間的に解読できちゃうとか。
アメリカと中国が量子コンピューターの覇権を競い合っているのも納得ですね。
あと、量子コンピューターは従来の暗号を瞬時に解析できることから「量子コンピューターの実用化で仮想通貨が終わる」ともよく言われていますよね。なので量子コンピューターが実用化するまでにはさらに進んだ暗号技術も必要不可欠になりそう。この辺はよくわからないですけど、気になったらググってみるといいかも。とにかく量子コンピューターってすごい😲
こんな感じで量子コンピューターは将来的に「産業や経済に革命を起こす」とか「国力をも左右する」とか言われているビッグテーマです。もちろん株式市場においても注目なので本命株・出遅れ株は注目しておきましょう。
量子コンピューターのアニーリング方式・ゲート方式とは?
量子コンピューターは大きく分けて2つの方式に大別されるらしいです。
それが「量子アニーリング方式」と「量子ゲート方式」の2種類。
ちょこっとだけ解説しておきますね。
■メリット
・特定の問題に対して非常に効率的
・実用化が進んでおり商業利用が可能
■デメリット:
・一般的な計算や量子アルゴリズムは実行できない
・汎用性が低い
■メリット:
・汎用性が高く量子アルゴリズムの幅広い実行が可能
・理論的に古典コンピューターを超える性能を発揮できる
■デメリット:
・実現が非常に難しく大規模なシステムを構築するのに課題が多い
・ハードウェアの安定性が現在の課題
方式 | 特徴 | 用途 | 代表的な企業 |
---|---|---|---|
アニーリング方式 | 特定の問題に特化し、エネルギーの基底状態を探索。 | 組み合わせ最適化問題 | D-Wave Systems |
ゲート方式 | 汎用的な量子アルゴリズムの実行が可能。 | 暗号解読、化学シミュレーション、機械学習など幅広い分野 | IBM, Google, Rigetti Computing |
アニーリング方式は「組み合わせ最適化問題」というのに特化しており現在、実用的な応用が進んでいる方式です。ゲート方式は汎用性が高く理論的には広範な応用が可能と言われていますが、実現にはまだ多くの技術的課題があるらしい。
ふむふむ。
ちなみにゲート方式のなかに、さらに「超電導方式」「イオントラップ方式」「光量子方式」など複数の方式があるらしい。
まぁぶっちゃけ量子コンピューターのことなんか詳しく説明とかできないし、よくわからないのでここまでにします。
当ブログの主旨はあくまで「量子コンピューター関連株」をまとめることなのでね!
量子コンピューター関連株 一覧
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(24.12.26時点) |
---|---|---|---|
3687 | フィックスターズ | 量子コンピューティング活用支援を提供 2017年にアニーリング方式の量子コンピュータを商用提供しているカナダのD-Wave Systems社と日本で初めて提携 |
60,543百万円 |
6702 | 富士通 | 理化学研究所と64量子ビットの超電導式の量子コンピューターを開発 大阪大学と量子コンピューターの量子計算技術「STARアーキテクチャ」の共同開発を進める 自然科学研究機構・分子科学研究所(分子研)主導の量子コンピューター新会社に富士通も参画 |
5,608,562百万円 |
6701 | NEC | 国産の量子アニーリングマシン研究開発を進める 東北大学と量子アニーリングマシンを用いた共同研究も 超電導方式で科学技術振興機構(JST)の研究開発事業に参画 |
3,746,229百万円 |
6503 | 三菱電機 | 将来の事業創出に向けて量子技術の研究に注力 量子コンピューター向けのソフトウェアを手がけるキュナシスに出資 量子コンピューターでも解読困難な「耐量子計算機暗号」の研究開発 |
5,624,286百万円 |
9432 | 日本電信電話 | 理化学研究所などと共同研究グループが新方式の光方式による新型量子コンピュータを開発 物質・材料研究機構などと共同で、世界初の「電子の飛行量子ビット」の動作を実証 |
13,953,804百万円 |
6501 | 日立製作所 | 2030年度までに1メガビット級のシリコン型量子コンピューターを開発する目標 自然科学研究機構・分子科学研究所(分子研)主導の量子コンピューター新会社に日立も参画 |
18,059,438百万円 |
7203 | トヨタ自動車 | 2021年より本格的に量子コンピューターを活用した応用研究に取り組む 量子技術による新産業創出協議会(Q-STAR)や量子イノベーションイニシアティブ協議会(QII)に参画 量子コンピューター向けのソフトウェアなどを手がけるQunaSysと共同研究 グリッドと量子機械学習の研究分野で協業 |
46,824,240百万円 |
5582 | グリッド | トヨタ自動車と量子機械学習の研究分野で協業 NEDOの「量子・古典ハイブリッド技術のサイバー・フィジカル開発事業」の採択事業者 |
11,831百万円 |
6902 | デンソー | 量子コンピュータの仕組みに着想を得た独自の疑似量子技術「DENSO Mk-D(デンソー マークディー)」を開発 量子アニーリングマシンの活用した事業推進 |
6,095,591百万円 |
8015 | 豊田通商 | 渋滞のない社会実現を目指しデンソーと交通系アプリを用いた量子コンピューターの実証実験をタイで実施 | 2,893,350百万円 |
9613 | NTTデータグループ | 量子コンピュータ及びイジングマシンを実際に動作させ計算するノウハウや知識を強みに顧客に技術検証・コンサルサービスを提供 | 4,183,658百万円 |
4069 | BlueMeme | 九州大学と共同で量子AIを用いた大規模言語モデル構築のための共同研究 | 3,600百万円 |
4188 | 三菱ケミカルグループ | 慶応義塾大学・日本IBMと「大規模な分子・固体のエネルギーを高精度で計算するための量子コンピューターを用いた新たな計算手法」を開発 | 1,177,465百万円 |
6864 | エヌエフホールディングス | 電子計測機器の製造を手掛ける 量子デバイス制御や信号検出など信号処理技術が量子コンピュータ分野で貢献 |
7,317百万円 |
3858 | ユビキタスAI | カナダのsoftwareQ社と販売代理店契約を締結し、同社が開発した量子コンピューター向けコンパイラを販売 量子コンピューターでも解読されない耐量子暗号の研究に着手 |
3,880百万円 |
8157 | 都築電気 | 富士通系ディーラー 富士通の量子コンピューター実用化で商機拡大思惑 | 58,193百万円 |
6777 | santec Holdings | 光子分野など独自技術 量子コンピューター分野で活用期待 また同社の空間光変調器が量子コンピュータ研究で活躍 |
87,675百万円 |
8023 | 大興電子通信 | 富士通が筆頭株主のシステムインテグレーター 富士通の量子コンピューター実用化で思惑か? | 11,330百万円 |
6098 | リクルートホールディングス | カナダ「Dウェーブ」と協力し量子コンピューターを広告などに最適化 | 18,313,246百万円 |
6762 | TDK | 原子レベルの磁性体の最適な組み合わせを量子アニーリングマシンで求める | 3,893,551百万円 |
6965 | 浜松ホトニクス | 光関連デバイスを製造・販売 量子コンピューター向けにも同社の光学部品の活躍が期待か |
574,657百万円 |
6613 | QDレーザ | 半導体レーザや視覚情報デバイスの開発・製造・販売 量子ドットレーザと量子ドット光増幅器の実用化を目指す |
12,487百万円 |
6703 | OKI | 量子コンピューターを用いた最適化技術 既存のコンピューターで処理すべき部分と量子コンピューターが得意とする部分に分解し、両方を使い分ける効率的に良い答えを算出する技術を開発中 |
93,236百万円 |
6521 | オキサイド | 単結晶・光部品・レーザ光源・光計測装置などの光学関連製品を手掛ける 量子コンピューターの通信分野において同社の光関連デバイスが中継器として期待される |
15,217百万円 |
6807 | 日本航空電子工業 | NEC系のコネクター 大手 量子コンピューター向けの非磁性同軸コネクターを試作開発 |
200,995百万円 |
7713 | シグマ光機 | 研究開発向けのレーザ用要素部品、レーザ用ユニット製品の製造・販売 同社の高精度の位置決め装置が量子関連研究で使用される |
10,392百万円 |
4847 | インテリジェント ウェイブ | 量子コンピューティングアプリケーションの開発を支援する製品「Qaptiva 800」を提供 | 28,711百万円 |
7701 | 島津製作所 | 京都大学との研究グループが波長2μm~5μmで赤外光子を発生する超広帯域量子もつれ光源を開発しそれを用いた量子赤外分光に世界で初めて成功 この技術は赤外域の量子イメージングや量子コンピューター実現にも寄与する可能性 |
1,310,407百万円 |
6597 | HPCシステムズ | 量子コンピューターを用いたソフトウェア開発を手掛ける「QunaSys」と資本業務提携 量子コンピュータ向け化学計算プログラムの事業展開を加速 |
4,685百万円 |
6838 | 多摩川ホールディングス | 量子暗号通信用のファイバー網と空間通信網を形成するところで利用される通信機器やそれらを用いたシステムを新規事業として展開 | 4,765百万円 |
3915 | テラスカイ | 量子コンピューターを使った課題解決を目指す子会社Quemixを設立 | 28,020百万円 |
9719 | SCSK | テラスカイ子会社の量子コンピューターを使った課題解決を目指すQuemixと資本業務提携 | 1,020,286百万円 |
5256 | Fusic | フィックスターズと量子アニーリングクラウド「Fixstars Amplify」のパートナー契約を締結 | 2,966百万円 |
285A | キオクシアホールディングス | 半導体マスクパターンの最適化設計に量子コンピューターの一種であるイジングマシンが適していることを会津大・東工大・キオクシアの産学連携チームが発見 | 897,000百万円 |
4631 | DIC | カナダの量子化学・量子コンピューティングスタートアップ「グッド・ケミストリー社」と共同研究 | 336,094百万円 |
9984 | ソフトバンクグループ | ソフトバンクビジョンファンドが量子コンピューター分野の米新興企業「IonQ(アイオンキュー)」に投資 | 13,113,827百万円 |
8739 | スパークス・グループ | 「未来創生3号ファンド」がQunaSysへ投資 | 62,286百万円 |
4736 | 日本ラッド | ビッグデータを活用した業務ソリューションを提供 産業用コンピューター分野で世界的な台湾アドバンテック社と資本・業務提携 量子コンピューター分野でも思惑か? |
3,508百万円 |
3655 | ブレインパッド | AIビッグデータ解析コンサル 量子コンピューターと親和性が高い | 25,534百万円 |
3680 | ホットリンク | AIによるデータ解析やSNSマーケティング支援事業を手掛ける データ分析を通じて原因特定、仮説検証を行うため量子コンピューターと親和性が高い | 3,848百万円 |
2158 | FRONTEO | AI関連株 量子コンピューターと親和性が高い | 24,008百万円 |
3905 | データセクション | AIとビッグデータ活用事業 量子コンピューターと親和性が高い | 11,542百万円 |
2693 | YKT | 子会社サンインスツルメントが量子コンピューター向け機器を取り扱う | 3,024百万円 |
3741 | セック | 量子コンピューティングの実用化に貢献するための研究開発 | 22,784百万円 |
量子コンピューター関連株 本命株・出遅れ株
それでは量子コンピューター関連株の本命株・出遅れ株をピックアップしていきますね!個人的な主観を含んだ内容なので参考程度にお願いします😘
量子コンピューター関連株 本命株 3687 フィックスターズ

量子コンピューター関連株として本命視されている銘柄といえばフィックスターズではないでしょうか。
フィックスターズはソフトウェアの高速化や画像アルゴリズム開発など高性能なソフトウェア開発を手掛ける企業。同社は量子コンピューター分野で世界的に先駆している一社、カナダの「Dウェーブ(D-Wave Systems, Inc.)」と量子コンピューター分野で日本で初めて提携した企業で、他にも富士通や日立製作所、東芝やNECなど多くの企業とも協業しています。
2021年10月には量子コンピューティングプラットフォームを手掛ける子会社「Fixstars Amplify」を設立。こちらはクラウド経由で利用できる組み合わせ最適化問題に適した量子コンピュータサービス「Fixstars Amplify」を提供している点にも注目。
フィックスターズは時価総額規模もお手頃で値動き的にも面白いので、量子コンピューター関連株の本命株として注目です。
量子コンピューター関連株 本命株 6701 NEC

ITサービス・通信インフラの大手 NECは量子コンピューター関連株の中核銘柄と言えると思います。NECは20年以上前から量子コンピューター分野の研究開発を進めており量子コンピューターの方式の一つ「量子アニーリングマシン」の実用化を目指しています。世界で初めて「量子素子・量子デバイス」の開発に成功したことでも知られている企業です。
また、2020年から量子コンピューティングの適用サービスの提供を開始しさまざまな企業・大学などと幅広い分野での量子コンピューティング技術の活用を検討し実証実験に取り組んでいます。東北大学と量子アニーリングマシンを用いた共同研究を行っていたり、科学技術振興機構(JST)の研究開発事業に参画したりしていますね。
2020年6月には量子コンピューター分野で世界的な「Dウェーブ(D-Wave Systems, Inc.)」と量子コンピューティング領域での協業に合意。NECはDウェーブ社に1千万米ドルの投資を行い、両社の既存の量子コンピュータ技術を組み合わせ利用などの技術開発を行うようです。
NECは国内の量子コンピューター分野における本命株として注目。
量子コンピューター関連株 本命株 6702 富士通

富士通も量子コンピューター関連株の本命株として注目。富士通といえば理化学研究所と「スーパーコンピューター京」を開発した企業としても知られています。
富士通はスパコンだけでなく量子コンピューターやAI分野にも積極的に研究開発を行っていて、2021年に理研と共同で設立した「理研RQC-富士通連携センター」において、理研が2023年3月に公開した国産初号機となる64量子ビット超伝導量子コンピュータの開発ノウハウをベースに新たな64量子ビットの超伝導量子コンピュータを開発しています。
ちなみに富士通は「デジタルアニーラ」という量子現象に着想を得た「組み合わせ最適化問題」を高速で解くコンピュータの早期実用化を実現しています。
また、大阪大学と量子コンピューターの量子計算技術「STARアーキテクチャ」の共同開発を進めていたり、自然科学研究機構・分子科学研究所(分子研)主導の量子コンピューター新会社に参画していたりと、量子コンピューター分野にかなり積極的に注力している企業です。
富士通は企業や官公庁のDX需要も大きく取り込む可能性があるのでそういう面でも注目の銘柄です。
量子コンピューター関連株 本命株 6501 日立製作所

日本を代表する総合電機メーカーの日立も量子コンピューター関連株として注目。日立は2030年度までに1メガビット級のシリコン型量子コンピューターを開発する目標を立てています。
シリコン型量子コンピューターとは、シリコン半導体技術を活用した量子コンピューターで、シリコン中の電子のスピンを利用して量子ビットを実現する方式…?みたいです。従来のコンピューターで使われている技術と親和性が高く、現在の半導体製造プロセスを応用できるため、量産化やコスト削減の面で優位性がある模様。ちなみにゲート方式、アニーリング方式でいうとゲート式に分類されるっぽい。
それから、日立は自然科学研究機構・分子科学研究所(分子研)主導の量子コンピューター新会社にも富士通やNECなどともともに参画しています。
日立も量子コンピューター関連株の中核銘柄として注目しておきたい一社かと。
量子コンピューター関連株 本命株 9432 日本電信電話

日本電信電話(NTT)も量子コンピューター関連株の注目銘柄です。NTTは2019年11月にNASAや米スタンフォード大学などと共同で光通信技術を応用した新しい方式の量子コンピューターの開発を始めると発表しています。また、2020年3月には東京大学と共同で光量子コンピュータチップ実現にむけた高性能量子光源の開発に成功したことも発表。
さらに2023年3月には理化学研究所などと共同研究グループが「超高速量子計算のための世界最速43GHzリアルタイム量子信号測定に成功」と発表。5Gに代表される最先端の商用光通信テクノロジを光量子分野に適用させる新技術を開発した模様です。
この成果は従来の量子コンピュータ開発手法を、古典コンピュータ開発の系譜から、時間と波長による並列化と高速化が可能な光通信システム開発の系譜へと一新するパラダイムシフトをもたらす、としています。
また2024年1月には物質・材料研究機構などと共同で、世界初の「電子の飛行量子ビット」の動作を実証した実績も。
NTTは量子コンピューター関連に積極的に注力しているほか、IOWN構想などとも絡んでくる可能性があるかもなので併せて注目です。
量子コンピューター関連株 本命株 6864 エヌエフホールディングス

エヌエフホールディングスも量子コンピューター関連の象徴株といえると思います。
エヌエフホールディングスは産業用電源や計測制御デバイスなど電子計測機器の製造を手掛ける企業で、なかでも「微小信号測定器」や「低雑音信号処理技術」が量子コンピューター分野で貢献していることから関連株として注目されています。
エヌエフホールディングスも時価総額規模がそこまで大きくないので値動きが面白そうです。
こちらも量子コンピューター関連の本命株として注目しています。
量子コンピューター関連株 本命株 7203 トヨタ自動車

日本を代表する自動車メーカーのトヨタ自動車も量子コンピューター分野に注力する一社です。
量子コンピューターの実用化が進めば自動車業界にも大きな変化が起こるはずです。高精度なシミュレーションで新素材の開発も進むでしょうし、車両の空力設計や自動運転技術も大幅に進化するはずですのでトヨタが量子コンピューターに本気になるのも当然の話。
トヨタ自動車は2021年より本格的に量子コンピューターを活用した応用研究に取り組んできており、量子技術による新産業創出協議会(Q-STAR)や量子イノベーションイニシアティブ協議会(QII)に参画したり、量子コンピューター向けのソフトウェアなどを手がけるスタートアップ「QunaSys」と共同研究をしていたりと、いろいろやってますね。
ちなみにQunaSysは日立製作所やKDDI、京セラ、あとはスパークスグループの未来創生3号ファンドが出資している模様。あとはグリッドと量子機械学習の研究分野で協業している点も注目か。
結局こういう大きなイノベーションを起こす技術開発は資本力のある大手が勝つパターンは非常に多いと思うので、トヨタにも注目かと。
量子コンピューター関連株 本命株 3915 テラスカイ

テラスカイは米セールスフォースとAWSのクラウドシステムの導入・開発を手掛ける銘柄。クラウド関連株ですね。
テラスカイは2019年に量子コンピューターを使った課題解決を目指す子会社、株式会社Quemix(キューミックス)を設立しています。新会社「Quemix」では、米IBMの量子コンピューター「IBM Q」の適用可能性について企業やソフトウェアエンジニアを教育するための「量子コンピューティング・ラボ」を立ち上げています。
ちなみにQuemixはSCSKとも資本業務提携していますね。
テラスカイはAmazonのAWS関連株としても注目ですし、量子コンピューター関連株としても比較的、時価総額規模もお手頃な方ですので人気に火が付けば値動き的にも面白そうです。
量子コンピューター関連株 本命株 6902 デンソー

自動車部品大手のデンソーも量子コンピューター関連株として注目です。
デンソーは量子コンピューターを使った工場の効率化シミュレーションの実証実験などさまざまな研究を行っている企業です。2018年には東北大学量子アニーリング研究開発センターと、米国で開催されたDウェーブが主催するカンファレンスで「量子アニーリング技術」に関する共同研究を発表しています。
量子コンピューターは工場の効率化を図る上でも非常に有効なため、デンソーはこの分野に注力しているわけですね!
なお、デンソーが量子コンピューティング応用の基盤を作る上で注力しているのが「擬似量子技術」らしいです。
デンソーは2023年9月に量子コンピュータの仕組みに着想を得た独自の疑似量子技術「DENSO Mk-D(デンソー マークディー)」を開発したと発表。こちらは従来の疑似量子技術では100万変数規模の問題に対応するのが限界とされる中、世界で初めて500万変数規模の実問題が解けることを確認したそうです。すごい!
デンソーは擬似量子技術DENSO Mk-Dの性能を評価するため、物流センターの納入輸送網における配送スケジュールの最適化に取り組んでいたりもします。
量子コンピューターの実用化で自動車業界も大変革を遂げるでしょうから、デンソーもこの分野に本気なのでしょうね。こちらも量子コンピューター関連株として注目です。
量子コンピューター関連株 本命株 6777 santec Holdings

santec Holdingsは光通信用の部品や光測定器、光画像センシングなど光技術を応用した製品を手掛ける企業です。光半導体関連株やIOWN関連株としても本命株としてピックアップした銘柄。
santec Holdingsは「光子分野」における独自技術を有している点は量子コンピューター分野でも注目。光子というのは量子コンピューターにも応用されているらしく、santecの技術も量子コンピューターに応用されるのではないか?という思惑があり関連銘柄として注目されています。
また同社の空間光変調器は量子コンピュータ研究ですでに活躍している模様。
santecの光関連製品はさまざまな次世代テクノロジー分野で活躍が期待されていますし、複数のビッグテーマに絡む銘柄として注目。時価総額もそこそこお手頃ですし、押し目は注目したいですね!
量子コンピューター関連株 本命株 3858 ユビキタスAIコーポレーション

ユビキタスAIコーポレーションは通信ソフトウェアの開発やライセンス提供を行う会社です。
ユビキタスAIコーポレーションはカナダの量子コンピューター向けソフトウェア開発会社「softwareQ社」と販売代理店契約を締結し、softwareQ社が開発した量子コンピューター向けコンパイラを販売している点に注目。
また同社は2023年6月に耐量子暗号への取組みを開始すると発表しています。
量子コンピューターにかかると、従来の暗号という暗号はすべて即座に解読されて意味をなさないみたいです。つまり量子コンピューターが実用化されるには、量子コンピューターでも解読できない強固なセキュリティが不可欠。ユビキタスAIコーポレーションは量子コンピューターに解読されないとされる耐量子暗号化技術を研究開発し、将来の組込みシステムにおける堅牢性構築をサポートする、としています。
量子コンピューターの実用化には耐量子暗号技術も欠かせませんので、こちらも注目しておいてよいかもしれません。
量子コンピューター関連株 出遅れ株 2693 YKT

独立系の中堅機械商社 YKTも量子コンピューター関連株の出遅れ株として注目。YKTは子会社でレーザー・光通信機器・分光器などを取り扱う輸入商社「サンインスツルメント」が量子コンピューターの研究に必要な産業用レーザーなどを取り扱っていることから関連株として注目されています。小粒銘柄なので人気化すれば面白いかもですね。
量子コンピューター関連株 出遅れ株 8157 都築電気

都築電気も量子コンピューター関連株の出遅れ株として注目。都築電気は富士通系ディーラーなので、富士通の量子コンピューターが実用化すればビジネスチャンスが広がりそうということで注目されています。富士通とともに注目しておきたい銘柄です。
量子コンピューター関連株 本命株 3741 セック

宇宙関連株やロボティクス関連株としてもピックアップしたセックですが、量子コンピューター関連株としてもピックアップしておきますね。
セックはリアルタイム技術に強みを持つソフトウェア開発会社。リアルタイム技術とは、センサーがとらえた情報に対して瞬時に応答し、24時間連続で動き、再現性がない事象であってもトラブルを解析できる高度な信頼性が求められるシステムを設計する技術のこと。まさに自律動作するロボットなどに求められる技術です。
セックは量子コンピュータが実現するであろう究極のリアルタイムシステムを社会に適用すべく、量子コンピューティングの実用化に貢献するための研究開発も行っています。
具体的には「画像処理・点群処理への応用研究」と「量子コンピュータのクラウド環境が備えるべき機能の研究開発」を行っているようです。
セックはロボティクス、AI、宇宙、量子コンピューターなど次世代テクノロジー系のテーマが大変豊富で夢がある銘柄ですね。
量子コンピューター関連株 出遅れ株? 5582 グリッド

グリッドは電力、スマートシティなどの社会インフラ分野でAI技術を用いてDX化を進める企業。
グリッドはトヨタ自動車と量子機械学習の研究分野で協業しているほか、NEDOの「量子・古典ハイブリッド技術のサイバー・フィジカル開発事業」の採択事業者でもあります。
国立大学法人電気通信大学との共同提案「仮想発電所需給調整におけるリスクヘッジ型量子古典確率最適化手法の開発」が採択されています。
グリッドはグロース株ですし時価総額規模も小さめ。AI関連株、DX関連株など複数のテーマに絡みますし、量子コンピューター分野でも注目しても良さそうか。
量子コンピューター関連株 出遅れ株 4069 BlueMeme

BlueMemeはローコードやアジャイル手法を活用したシステム開発やコンサルサービスを提供する企業。
同社は2022年4月に京都大学と量子コンピューターを用いたゲノム解析に関する共同研究を開始。それから2023年6月に九州大学と共同で量子AIを用いた大規模言語モデル構築のための共同研究を開始しています。
こちらも時価総額規模が小粒の量子コンピューター関連株として注目か。
量子コンピューター関連株 出遅れ株? 6965 浜松ホトニクス

浜松ホトニクスは光技術に特化した会社ですね。フォトダイオード・フォトIC・イメージセンサ・赤外線検出素子・LEDなどの光半導体素子を開発・製造しています。
浜松ホトニクスの光半導体素子は宇宙分野や自動車のリモートセンシング技術、産業用ロボット、半導体製造装置分野など幅広い分野で用いられていますが、量子コンピューター分野向けでも同社の光学部品の数々が貢献する模様。光関連デバイスは光半導体、IOWN構想、データセンター需要など幅広いテーマに関連しているので、こちらも引き続き注目。
特に浜松ホトニクスは一時期に比べてだいぶ株価調整したのでチャートは微妙だけど、株価水準的には入りやすい気もします。
量子コンピューター関連株 出遅れ株? 6521 オキサイド

オキサイドはパワー半導体関連株や光半導体関連株としてもピックアップした銘柄ですね。光学単結晶技術に強みがあり、さまざまな光デバイスを提供する企業です。
光学関連製品としては単結晶・光部品・レーザ光源・光計測装置などを手掛け、量子コンピューターの通信分野において同社の光関連デバイスが中継器として貢献が期待されます。
量子コンピューター関連株 本命株 6807 日本航空電子工業

日本航空電子工業はNEC系のコネクターメーカー大手で、社名の通り航空・宇宙用電子機器も手掛けていますが、それだけでなくスマホや産業・インフラ機器、カーエレクトロニクス向けなどさまざまな電子機器に欠かせない精密コネクタを供給している会社です。
日本航空電子工業は2022年10月に量子コンピューター向けの非磁性同軸コネクターを試作開発したと発表しています。小型で超低温にも対応できるのが強みの模様。
NECが量子コンピューター関連株の中核銘柄である点も面白そうなポイントかもですね。
こちらも量子コンピューター関連株として注目。
量子コンピューター関連株 出遅れ株? 7701 島津製作所

島津製作所は航空機部品や分析計測機器、医療画像診断機などを製造販売するメーカー。
量子コンピューター関連株としては、2024年1月に同社と京都大学との研究グループが「波長2μm~5μmで赤外光子を発生する超広帯域量子もつれ光源を開発しそれを用いた量子赤外分光に世界で初めて成功した」と発表している点。なんのこっちゃよくわからないと思いますが、この技術は赤外域の量子イメージングや量子コンピューター実現にも寄与する可能性を秘めているらしい。
島津製作所も量子コンピューター関連株の出遅れ株として注目しても良いかも。
量子コンピューター関連株 本命株 6597 HPCシステムズ

HPCシステムズはHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)と呼ばれる、科学技術用高性能コンピュータの開発・製造・販売を手掛ける銘柄。
HPCシステムズは2020年7月に量子コンピューター向けのソフトウェア開発を手掛けるスタートアップ「QunaSys(キュナシス)」と量子コンピュータを応用した量子化学計算領域の技術開発についての業務提携をしており、さらにその後2022年3月に資本業務提携もしています。
この資本業務提携では、QunaSysの提供する量子化学計算クラウド「Qamuy」の拡販、実験研究者フレンドリーなインターフェースの開発・販売、及び、両者の保有資産を練成した計算プログラムの海外拡販等を共同で行なう、としています。
QunaSysはKDDIや京セラなども出資しているこの分野では注目される会社。
HPCシステムズは時価総額規模も小さめですしAIサーバー関連株など複数テーマに絡んでますし、量子コンピューター関連株のダークホースとしても注目か。
量子コンピューター関連株 出遅れ株? 4847 インテリジェント ウェイブ

インテリジェント ウェイブは量子ハードウェア「Qaptiva 800」を提供している銘柄。
「Qaptiva 800」は量子アルゴリズムを快適にシミュレーションするために必要な大容量メモリを2~32TB搭載しており、量子コンピューティングの研究やエンジニアリングのために開発されたものらしい。
量子アプリケーション開発環境となるハードウェア(サーバー?)ってことですかね。たぶん。
量子コンピューター関連株 思惑株? 4736 日本ラッド

日本ラッドも量子コンピューター関連の思惑株として注目。日本ラッドは、産業用コンピューターで世界首位級の台湾「アドバンテック社」とインダストリアルIoT分野で資本・業務提携していることから、量子コンピューター分野においても期待されているようです。日本ラッドは時価総額規模も小粒で値動き軽いので短期でも面白そうな銘柄ですね!
量子コンピューター関連株 まとめ
量子コンピューター関連株については以上🥰
量子コンピューター関連株は、これまでにも繰り返し注目されてきたテーマ株ですが、今後生成AIの普及が拡大し、データセンター投資などがより盛んになっていくにつれ、量子コンピューター分野も見直されるかもしれません。
量子コンピューターは生成AI・ビッグデータ、FA、創薬バイオ関連株などさまざまなビッグテーマと親和性が高く、実用化すれば社会的インパクトも非常に大きいと言われています。さまざまな業界・分野に変革をもたらす可能性があるので量子コンピューター関連株もビッグテーマとして注目して良いと思います。本命株・出遅れ株は把握しておくといいですね!
他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!
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