不動産関連株　本命株・出遅れ株　一覧

※この記事は2024/04/01(月)に追記編集しました。

こんにちは、かりんです🥰

先日、国土交通省により2024年1月1日時点の公示地価が発表され「前年比2.3％」とバブル経済期以来の大幅な上昇となったことが大きく報じられました。

この公示地価大幅上昇の報道により、多くの不動産銘柄に注目が集まることに。
特に土地保有額の多い土地持ち銘柄には物色が集まりましたね。

それから、2024年3月の日銀会合でマイナス金利政策が解除され金融政策がいよいよ正常化に進むことになりましたが、金利上昇幅が限定的でなおかつ年2％程度の緩やかなインフレがもし本当に進むとすれば、さらに不動産価格は上昇していく可能性が考えられます。

なので、日本の金融政策正常化は不動産関連株の見直し買いにもつながっている、と思います。もちろん追加の利上げ次第って部分はありますけどね。

先日まとめたインフレ関連株(景気の好循環関連株)の記事のなかでも不動産関連株は中核的な存在でしたが、不動産は不動産でまとめた方がわかりやすいかな！ってことで、このページでは改めて不動産関連株についてまとめておこうと思います😋

不動産関連株とは

不動産関連株とはその名の通りなんですけど、不動産に関わる事業やサービスを手掛ける銘柄の総称ですね！

わかりやすいところでいえば、戸建て住宅やマンションを販売している会社とか。あと大手総合不動産だと戸建てやマンションだけじゃなく、大型商業施設やオフィスビルの販売・賃貸などさまざまな不動産事業を総合的に手掛けていたりします。ほかにも不動産ファンドの組成・運用している銘柄や中古不動産を買い取り、リフォーム・リノベーションして再販する事業を手掛ける銘柄も見逃せないですね。

不動産関連の事業・サービスを手掛ける銘柄はかなりたくさんあるので、このページで全銘柄をピックアップすることはできないですが、とりあえず個人的な注目どころを取り上げていきます。

あ、新築ハウスメーカーは一応取り上げますが、ゼネコンとか建設系の銘柄はわかりにくくなるかなと思ったのでここでは取り上げない。

2024年1月1日時点の公示地価がバブル期以来の大幅な上昇「前年比2.3％」となったこと、そして日銀によって今後「賃金と物価の好循環」が進んでいく可能性が言及されたことで、不動産関連株には今後中長期的に注目が集まる可能性があります。

不動産業界はもっともっと長い目で見れば「人口が増えないと先細りしていく可能性」もありますが、それを言い出したらほぼ全業種がそうですしね。人口が集中する首都圏・大都市圏の開発がメインの会社なら日本全体の人口減はそこまで考えなくても良さそうな気がします。とりあえず今は。

不動産関連株　一覧

不動産関連株を一覧にしておきます。
けっこうたくさんあるので、すごくざっくりですがジャンルに分けてリスト化します。

不動産関連株　一覧(総合不動産)

不動産関連株　一覧(投資用マンション・不動産開発)

不動産関連株　一覧(オフィスビル・大規模不動産開発)

不動産関連株　一覧(中古不動産再生)

不動産関連株　一覧(分譲戸建て・注文住宅メーカー)

不動産関連株　一覧(不動産テック・不動産情報サイト)

不動産関連株　一覧(建築確認検査など)

土地持ち企業ランキング(不動産関連株のみ抜粋)

土地保有額の多い土地持ち企業は、不動産価格の上昇で含み益が増えるので株価上昇の後押しになりやすい、ということで先日土地持ち企業ランキングを別ページでまとめました。

ただ土地持ち企業でも、不動産銘柄以外は手持ちの土地をカンタンに売れないケースも多いから、不動産価格が上昇しても株価に反映しにくい…というのをX(Twitter)のフォロワーさんがポストしていてなるほどなぁ…！と思いました。

例えば鉄道系の銘柄とかは、土地価格が上がったからといってなかなか土地を売れないとか。
ということで、土地持ち銘柄のなかでも不動産系の銘柄を絞りこんでみた。

土地保有額は2023年09月07日の東洋経済オンラインの記事「1兆円超が11社､｢土地持ち企業｣300社ランキング」より引用させて頂きましたので、土地保有額はその時点での直近有価証券報告書が基準となります。また時価総額については基本的には、2024年03月27日(木)の終値ベースとなります。(ただしいちご、大東建託、スターツの時価総額だけ24.03.29の終値ベースとなります)

ちょっと基準の日にちが前後してしまったんですが、まぁざっくりこんくらいだよってことでご容赦頂ければと思います。

土地保有額：2023年9月時点での直近有価証券報告書より
時価総額：2024年03月27日(水)の終値ベース
いちご、大東建託、スターツの時価総額は2024年03月29日(金)の終値ベース

参考(23.09.27　東洋経済オンライン　1兆円超が11社､｢土地持ち企業｣300社ランキング)
URL：https://toyokeizai.net/articles/-/699306?page=2

土地保有額は23年09月時点での直近有価証券報告書基準となるので簿価のはず。
時価に直したら何倍もの価格になっている土地もたくさんあると思われます。

簿価の土地保有額の時点で時価総額を超えてしまっている銘柄(上記の一番右の数値が100％を超えている銘柄)とかは、上昇余地がありそうと私は個人的に考えています。

不動産関連株　本命株・出遅れ株

それでは不動産関連株の本命株・出遅れ株をピックアップします。この項目は個人的な主観コミなのでその点はご理解ください😋

不動産関連株　本命株　8830 住友不動産

不動産関連株で本命視したいのは住友不動産。商業施設からオフィスビル、分譲マンション、注文住宅、分譲戸建て、リフォームなど不動産に関わる事業はほとんどやってると言っても過言ではない、総合不動産大手ですね。

住友不動産は2023年9月時点の直近有価証券報告書基準の土地持ち企業ランキングで１位となっている銘柄で、土地保有額は3兆円(おそらく簿価)を超えています。

当記事執筆時点で簿価の土地保有額が時価総額以上の金額となっているわけなので、なかなか評価バグっていますね。もちろん売れない土地もたくさんあるでしょうけど、今後不動産銘柄の見直し買いが入るとすれば真っ先に注目される銘柄になるのではないかと。

不動産関連株　本命株　8802 三菱地所

総合不動産の三菱地所も注目です。三菱地所も土地持ち企業ランキング上位で、2023年9月時点の直近有価証券報告書基準で土地保有額は2兆3000億円オーバー。土地保有額の数字だけ見れば住友不動産に及んでいないですが、三菱地所は丸の内エリアに強みをもつ銘柄であることに注目。

丸の内エリアといえば東京のど真ん中、超がつく一等地です。なので各社の土地保有額を簿価ではなく時価で換算すれば、もしかしたら三菱地所が1位の可能性もあるのでは？と。確かめたわけじゃないので、あくまで個人的意見です。

不動産関連株　本命株　8801 三井不動産

住友不動産、三菱地所とくればやはり三井不動産も外せません。三井不動産もオフィスビル、商業施設、分譲マンション、注文住宅、分譲住宅などを総合的に手掛ける不動産大手。三井不動産も土地持ち企業ランキングの上位で、こちらは東京は城南エリアに強みがあるっぽい。城南エリアがわからない人はググってください。めちゃくちゃ地価が高いエリアですから、時価なら相当な含み益がありそうですね。

不動産関連株　本命株　3289 東急不動産ホールディングス

東急不動産ホールディングスは上記の３社に比べると少し規模が小さくはなりますが、土地持ち企業ランキングの上位に食い込み銘柄。東急といえば渋谷ですね。渋谷近辺も城南エリア。まぁやはり地下の高いエリアであることには間違いないですね。こちらも注目したいです。

不動産関連株　本命株　8804 東京建物

東京建物も総合不動産で、2023年9月時点の直近有価証券報告書基準で土地保有額が時価総額を抜いてしまっている一社。東京建物がどこのエリアに強いかはちゃんと調べてないけど「東京建物」ってくらいだから東京でしょう。

あと、東京建物は日本で最も古い歴史をもつ総合不動産デベロッパーでもあります。歴史の古い企業は、保有の土地を今では考えられないほど安い価格で取得している可能性があります。東京建物も上昇余地がありそうということで注目しています。

不動産関連株　本命株　3231 野村不動産ホールディングス

野村不動産も土地持ち企業ランキング上位。野村不動産は高級分譲マンション「プラウド」シリーズが有名ですね。こちらも注目です。

不動産関連株　本命株　3003 ヒューリック

ヒューリックは都心の駅地価物件をたくさんもつ不動産デベロッパーですね。土地持ち企業ランキング上位で、2023年9月時点の直近有価証券報告書基準だと土地保有額が時価総額を超えちゃっているので見直し買いが入りやすそうかなと注目しています。

不動産関連株　本命株　8803 平和不動産

平和不動産は証券取引所ビル・オフィスビル等の賃貸を手掛ける銘柄で、東京兜町エリアに強いのかな。平和不動産も土地持ち企業として有名ですね。平和不動産も2023年9月時点の直近有価証券報告書基準だと土地保有額が時価総額以上になっています。

兜町や札幌の再開発事業を手掛けている点も注目。

不動産関連株　本命株　2337 いちご

※2024年04月01日(月)追記

いちごは果物屋さんではなく、不動産ファンドの組成・運用やREIT運用を手掛けるほか、中古不動産を取得して耐震補強などを施して再生させる「心築（しんちく）」事業を手掛ける銘柄。いちごも時価総額に対して土地保有額の割合が高いですね。こちらも不動産価格の上昇が追い風になりそうな銘柄です。

不動産関連株　本命株　8818 京阪神ビルディング

※2024年04月01日(月)追記

京阪神ビルディングはオフィスビルやデータセンタービル、商業施設、物流施設、 場外勝馬投票券発売所（ウインズ）などの賃貸・建物管理を手がける銘柄。こちらも土地持ち企業ですね。時価総額に占める土地保有額が大きいので不動産価格の上昇が株価の押し上げ要因になるかもです。

不動産関連株　本命株　8890 レーサム

※2024年04月01日(月)追記

レーサムも不動産関連株の代表格と言えるのではないでしょうか。レーサムは富裕層や法人、機関投資家向けに数十億から100億円規模の収益不動産の開発・販売を手掛ける企業です。

富裕層・機関投資家向けの収益不動産開発ですから、今後景気の好循環が本格的に始まればビジネスチャンスとなりそうな銘柄。

不動産関連株　本命株　2970 グッドライフカンパニー

※2024年04月01日(月)追記

九州を地盤に投資用マンションを手掛けるグッドライフカンパニーも注目です。グッドライフは自社で企画設計した投資用新築マンションを１棟売りするビジネスモデル。

グッドライフカンパニーはＴＳＭＣの半導体新工場で沸く熊本県菊陽町でのマンション開発や北海道バレーのエリアである札幌市にも支社を設立しています。シリコンアイランド関連株、北海道バレー関連株としても注目です。

こちらも不動産価格の上昇が追い風になりそうな銘柄として注目です。

不動産関連株　本命株　2986 ＬＡホールディングス

※2024年04月01日(月)追記

ＬＡホールディングスは再生不動産販売、新築不動産販売などを手掛ける「ラ・アトレ」、不動産販売・仲介を手掛ける「ラ・アトレレジデンシャル」、不動産賃貸・管理を手掛ける「ＬＡアセット」、マンションの開発・分譲事業の「ファンスタイル」などの持ち株会社。

富裕層向けの中古マンション再生事業も好調。今後不動産価格の上昇が追い風になりそうな銘柄として注目です。

不動産関連株　本命株　3486 グローバル・リンク・マネジメント

※2024年04月01日(月)追記

グローバル・リンク・マネジメントは東京23区内に投資用コンパクトマンション「アルテシモ」シリーズを販売している銘柄。投資用マンション販売も不動産価格の上昇局面では業績を後押ししそうですね。投資用ワンルームマンション販売って個人的にはあんまり長期で持ちたくはない印象だけど。短期でなら。

不動産関連株　本命株　3489 フェイスネットワーク

※2024年04月01日(月)追記

フェイスネットワークは東京の城南エリアで投資用新築RCマンション１棟売りがメインの事業となる企業。地価が高い城南エリアを中心に高収益物件一棟売りしているので不動産価格上昇局面では業績に期待。時価総額規模もそこまで大きくないので値動き的にも注目か。

不動産関連株　本命株　8927 明豊エンタープライズ

※2024年04月01日(月)追記

明豊エンタープライズは首都圏で投資用賃貸アパートを開発している企業。都内の中でも特に地価が高い城南４区・城西６区を中心に好立地の物件を供給しています。また一棟マンション・オフィスビル・店舗ビル等を取得し、各々の物件特性に応じて再生させる不動産再生事業も好調のようです。明豊エンタープライズも時価総額規模そこまで大きくないので、不動産関連の小型銘柄として短期～中期で注目。

不動産関連株　本命株　146A コロンビア・ワークス

※2024年04月01日(月)追記

コロンビア・ワークスは2024年03月27日に上場したばかりの直近ＩＰＯ銘柄。事業内容は不動産開発・ 不動産コンサル・ 不動産再生事業・ ホテル事業などですね。不動産銘柄のＩＰＯなので、不動産関連に物色が集まるなら短期資金集まりやすそうです。

不動産関連株　本命株　3288 オープンハウスグループ

※2024年04月01日(月)追記

オープンハウスグループは都内など都心の好立地を中心に狭小ローコスト分譲住宅を供給している会社ですね。分譲住宅だけでなくマンションや注文住宅も提供しています。オープンハウスは、メルディア(旧：三栄建築設計)を買収して、相互の物件販売を開始して事業シナジーを創出するとのこと。

オープンハウスの家は、性能面とかは他社に比べてそこまで良くはなさそうですが、価格的には手を出しやすい狭小住宅なので、今後インフレが進めば都心だと狭小ローコスト住宅でなければ買えない…という方も増えるかもしれないです。オープンハウスだけでなく、ケイアイスターやフォーライフ、タマホームなどのローコスト分譲住宅、ローコストハウスメーカーも注目してもいいかもですね。

不動産関連株　本命株　8940 インテリックス

※2024年04月01日(月)追記

インテリックスは中古マンションの再生販売事業で国内トップクラスの銘柄ですね。新築不動産の価格が上がっていけば「新築は高くて買えない…よし中古リノベーションマンションにしよう！」という需要が高まる可能性は十分あると思います。リノベーションマンションに強みのあるインテリックスは注目しておこうと思います。

不動産関連株　本命株　3482 ロードスターキャピタル

※2024年04月01日(月)追記

ロードスターキャピタルは自己資本で東京23区の中規模オフィス、ホテル、物流施設などの不動産を購入し運営管理を行い付加価値を高めて売却する事業が主力。ほかにも不動産特化型クラウドファンディングサービス『OwnersBook』を提供するなど不動産テック系の事業も。ロードスターキャピタルも不動産価格の全体的な上昇が恩恵となりそうな銘柄ですね。

不動産関連株　本命株　3491 ＧＡ　ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅｓ

※2024年04月01日(月)追記

ＧＡ　ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅｓは不動産テック関連株としても取り上げた銘柄。不動産総合プラットフォーム「ＲＥＮＯＳＹ」を運営している企業です。

RENOSYはＡＩやＲＰＡなどのテクノロジーを活用して、不動産を借りる・貸す・買う・売る・投資するなど不動産にまつわるすべてをオンラインで一社で完結させるサービス。緩やかなインフレが進行し、不動産取引が活発になっていけばＧＡ　ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅｓにも恩恵がありそうですね。

他にもセルフ内見型の部屋探しサイト「ＯＨＥＹＡＧＯ」や、中華圏最大級の日本不動産プラットフォーム「神居秒算」を運営している点も注目ポイント。中国人富裕層に向けた日本不動産のプラットフォームを提供しているのはすごく面白いですね。中国の不動産バブルがはじけて、日本不動産に目が向けられているって話も聞きますし。

不動産関連株　出遅れ株　6083 ＥＲＩホールディングス

※2024年04月01日(月)追記

ＥＲＩホールディングスは建造物の建築基準法に基づく建築確認、中間検査、完了検査などを手掛ける会社。建築確認事業を行う民間会社で全国展開しているのはＥＲＩホールディングスのみ。超高層建築物等構造評定や、戸建てだと住宅性能評価なども行っています。

不動産の取引が活発化していけば、建造物の建築確認業務を全国展開で手掛けるＥＲＩホールディングスにも恩恵がありそうですね。

不動産関連株　まとめ

不動産関連株については取り急ぎ以上ですかね。
取り上げ忘れた銘柄とか、新たに浮上した銘柄は追記していくかもです😋

2024年3月の日銀会合でマイナス金利政策が解除され、金融政策が正常化に進むと思いますが、金利上昇幅が限定的でなおかつ緩やかにインフレが進むとすれば、不動産関連株は中長期的に期待できるテーマになるかも。引き続き注目しておこうと思います。

他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう！

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