セルインメイって実際どうなの?過去20年のデータで5月~9月は売られやすいか検証

セルインメイ

こんにちは、かりんです🥰

2024年も早いもので、もう4月も下旬。非常に地合いの良かった1月、2月、3月に比べて4月はググっと難易度が上がった印象です。

さてこれからは「セルインメイ(5月に売れ)」の異名をもつ5月相場も意識しておきたいところ。

もしかしたら「ちょっと地合い微妙だし、5月からはセルインメイだし。しばらく相場から離れとくか!」と考えている方もいるかも。

確かに5月ごろになると毎年セルインメイってワードをX(Twitter)でもよく見かけますし、割と悪名高いアノマリーな気がしてしまいますが、実際5月以降の相場って売られてるんですかね!?

ということで、今回はセルインメイについて軽く検証してみた😋

セルインメイとは

SELL

セルインメイとは、もともとイギリスの投資格言で直訳すると「5月に売れ」という意味になりますが、実は続きがあって正確には以下の通り。

「Sell in May and go away. Do not come back until St.Leger day.」
(5月に売り逃げろ。セント・レジャー・デー(9月第2土曜日)まで戻ってくるな)

株式市場は5月から9月までは株価が下がる傾向にあるから、5月にいったん売って9月中旬まで戻ってくるな、という意味の投資格言です。アノマリー的な使われ方もしていますね。

ふむふむ。たしかに5月から9月は夏枯れ相場とかもありますし、一理ある気がしますが実際この期間株価が下落傾向にあるのかどうか?これけっこう気になりますね。実際セルインメイは日本株市場に通用しているんでしょうか。

日経平均株価:騰落率【5月単月(過去20年)】

ということで、とりあえず過去20年の日経平均株価の騰落率をチェックしてみました。
まずは過去20年(2004年~2023年)の5月単月の騰落率を見てみましょう。

西暦 5月騰落率
2023年 +7.04%
2022年 +1.61%
2021年 +0.16%
2020年 +8.34%
2019年 -7.45%
2018年 -1.18%
2017年 +2.36%
2016年 +3.41%
2015年 +5.34%
2014年 +2.29%
2013年 -0.62%
2012年 -10.27%
2011年 -1.58%
2010年 -11.65%
2009年 +7.86%
2008年 +3.53%
2007年 +2.73%
2006年 -8.51%
2005年 +2.73%
2004年 -4.47%

※騰落率は4月末の終値~5月末の終値で算出

過去20年の5月単月だと「下落8回」「上昇12回」です。
20分の12はむしろ上昇しているわけですから、5月だからといって必ずしも地合いが悪いとは言えなさそうですね。

特に直近10年を見ると5月単月で下落しているのは2018年と2019年の2回のみで10分の8は上昇しているので、直近10年の5月相場はむしろ地合いが良かったとも言えるのかも。

日経平均株価:騰落率【5月~セントレジャーデイ(過去20年)】

続いて「5月~9月中旬までは地合いが悪いからどっかいけ!」というセルインメイの格言通り、5月~セントレジャーデイ前日終値を基準に日経平均株価の騰落率を見てみましょう。

西暦 5月~セントレジャーデイ
2023年 +16.21%
2022年 +5.09%
2021年 +5.45%
2020年 +15.06%
2019年 -1.21%
2018年 +2.79%
2017年 +3.71%
2016年 +1.80%
2015年 -6.43%
2014年 +11.49%
2013年 +3.92%
2012年 -3.80%
2011年 -11.29%
2010年 -16.44%
2009年 +18.31%
2008年 -11.81%
2007年 -7.32%
2006年 -4.88%
2005年 +15.29%
2004年 -5.77%

※騰落率は4月末の終値~セントレジャーデイの前日(前営業日)の終値で算出

5月からセントレジャーデイまでの日経平均株価の騰落率をみると「下落9回」「上昇11回」です。
この場合も半分以上はむしろ上昇しているわけですので、やはりセルインメイだからと言って必ずしも相場が下落しやすいとは言えなさそう。

ちなみにこの場合も直近10年(2014年から2023年)でみると、下落しているのは2019年と2015年の2回のみで10分の8は上昇しています。

ただ、その前の10年(2004年~2013年)は「下落7回」「上昇3回」で下落幅も大きく感じますね。2004年~2013年の10年間はセルインメイのアノマリーが通用しているとも言えそう。

っていうか結局「その年の相場状況による」ってだけなんじゃないか、と。

日経平均株価:騰落率【過去20年の上期・下期を比較】

続いて1年間を「上期(4月~9月)」と「下期(10月~翌3月)」に分けたら、どちらの方が地合いが良かった(日経平均株価が上昇していた)のかみてみましょう。

「上期(4月~9月)」の大部分はセルインメイ期間(5月~9月中旬)です。個人的には4月~9月より「10月~翌3月」の方が、地合いが良い印象がありますがどうなのか。

西暦 上期(4月~9月) 下期(10月~翌年3月)
2023年 +10.40% +26.72%
2022年 -3.39% +8.11%
2021年 +2.22% -5.54%
2020年 +14.81% +25.85%
2019年 -2.26% -13.05%
2018年 +7.35% -12.08%
2017年 +6.04% +5.39%
2016年 -1.30% +14.95%
2015年 -10.92% -3.62%
2014年 +13.07% +18.76%
2013年 +4.29% +2.57%
2012年 -6.83% +39.77%
2011年 -11.67% +15.90%
2010年 -15.27% +4.12%
2009年 +14.78% +9.44%
2008年 -18.70% -27.98%
2007年 -3.53% -25.38%
2006年 -4.61% +7.19%
2005年 +23.30% +25.68%
2004年 -7.98% +7.81%

※騰落率は前月終値~当月終値で算出

ぱっと見超わかりにくいですが、上期(4月~9月)は「下落11回」「上昇9回」、10月~翌3月は「下落6回」「上昇14回」。平均騰落率だと「上期(4月~9月):+0.49%」「下期(10月~翌3月):+6.23%」なので、やはり「下期(10月~翌3月)」の方が株価が上昇しやすいと言えそうです。

まとめ

「日本株市場においてセルインメイは本当に通用してるのか?」って点をざっくりと検証してみたわけですが、正直直近10年はあまり通用してる感じがしませんね

むしろ、セルインメイと呼ばれる5月~9月中旬が上昇相場になってるケースも多い印象。

ただ1年を上期と下期に分けて比べるとセルインメイとされる期間を含む上期(4月~9月)よりも下期(10月~翌3月)の方が上昇相場が多い感じ。

まぁあえて個人的な結論を言うと「その年の相場状況による」って感じだと思います。
いやまぁそりゃそうだわな!という感じですけどw🤣

少なくともセルインメイだから売られるっていうわけではなさそう。単純にその時の相場状況と環境によって売られたり買われたりしてるだけですね。

なので2024年もセルインメイというだけで売りの判断をしたり、見(けん)に回るのはちょっともったいないかもしれません。私は普通に今まで通り、相場の状況を見ながら慎重に売り買いの判断をしたいかな、と。少なくともセルインメイだから売るとか、そういう単純な判断はしないかな。

アノマリー的には悪名高い期間かもしれませんが、とりあえず過去10年は特にあまり機能していないアノマリーですので、個人的にはあまり気にせず相場の最新情報に向き合ってチャンスがあればガンガン手を出していきたいと思います。

というわけで、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!

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かりん

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株が大好きです!まだまだ新米トレーダーですが、備忘録も兼ねて株ブログ作っちゃいました!ブログを通じて株友だちが増えると嬉しいです!

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