
※この記事は最後に2025年03月03日(月)に追記編集しました。
こんにちは、かりんです🥰
2024年01月28日(火)、埼玉県八潮市の道路がいきなり陥没しトラックが1台落下する事故が起きました。
消防による救助活動が夜通し行われたようですが、ワイヤが切れたり、新たに大きな陥没ができるなど不測の事態も発生し、01月30日時点でもまだドライバーの方は救助できていない模様。とにかく早く救助をしてほしいです。
それにしても車で走っていたらいきなり道路が陥没して穴に落下するなんてとても恐ろしいです。
八潮市の陥没事故の詳しい原因は調査中とのことですが、どうやら下水道管などの地下インフラの老朽化に起因する可能性があるようですね。
下水道管に起因する道路陥没は2022年度では2607件も発生し、大半は深さ50センチ未満の小規模な陥没のようですが、時には深さ1mを超える規模の陥没もあった模様。今後も日本全国で水道管の老朽化に起因する陥没は発生する可能性が指摘されています。
日本の水道インフラの老朽化は深刻な社会問題と言えそうですね。
当ブログでは、以前「水道管耐震化関連株」についてまとめており、このページでまとめる銘柄も似通った内容になりそうですが、大きな問題に発展する可能性があるため、個別にこのページで水道管老朽化関連株についてまとめておきます。
水道インフラ老朽化関連株とは

水道インフラ老朽化関連株とは、日本の水道インフラの老朽化に伴う更新・維持管理に関連する製品・サービスを手掛ける銘柄の総称です。
日本の水道管の多くは高度経済成長期に敷設され、すでに耐用年数を超えて使用され続けているケースが多いとのことで、日本の水道インフラ老朽化は深刻な社会問題と言えます。
「だったら早く全国規模で更新しないと!」って思いますが、全国規模で水道インフラの更新を行うとなると膨大な予算が必要ですし、点検や修繕の優先順位付けも困難ということからなかなか進んでいないのが現状のよう。
だとしてもやってくれないと!って感じですけど。
水道インフラって生活するうえでも最重要のインフラですし、日本厨の道路が陥没したら安心して暮らせません。なんとかしてほしいですね。
今回の八潮市の大規模な道路陥没事故をきっかけに水道インフラ老朽化対策がしっかり進んでほしいものです。
親和性の高いテーマとして以下のリンク先もチェックしておくと良いかも!
水道管耐震化関連株 本命株・出遅れ株 一覧はコチラ≫
防災関連株 本命株・出遅れ株 一覧はコチラ≫
水道インフラ老朽化関連株 一覧
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(25.01.30時点) |
---|---|---|---|
6326 | クボタ | 鋳鉄管業界1位(シェア約6割) 耐震型ダクタイル鉄管・GENEXを手掛ける 日本鋳鉄管とダクタイル鉄管事業の一部を2026年メドに統合 | 2,243,098百万円 |
5602 | 栗本鐵工所 | 鋳鉄管業界2位(シェア約3割) ハザードレジリエントダクタイル鉄管 | 57,849百万円 |
5612 | 日本鋳鉄管 | 鋳鉄管業界3位(シェア約1割) 耐震菅に注力 クボタとダクタイル鉄管事業の一部を2026年メドに統合 | 3,886百万円 |
2325 | NJS | 上下水道のコンサルタント 調査・設計・施工監理まで一貫 | 37,981百万円 |
4642 | オリジナル設計 | 上下水道のコンサルタント 企画・提案・設計・施工監理まで一貫 | 9,699百万円 |
6489 | 前澤工業 | 上下水道に関連した機器・装置の設計・製作・据付など | 24,429百万円 |
6485 | 前澤給装工業 | 給水装置の総合メーカー サドル付分水栓、止水栓、継手等の設計・製造・販売 | 28,402百万円 |
7925 | 前澤化成工業 | 上・下水道関連の管工機材メーカー 塩化ビニール製上下水道製品の製造 | 27,232百万円 |
261A | 日水コン | 上下水道や河川・湖沼などの水インフラに関するコンサルティング事業 | 18,036百万円 |
6403 | 水道機工 | 東レ傘下の総合水処理エンジニアリング会社 | 7,823百万円 |
1967 | ヤマト | 上下水道・水処理トータルサポート | 34,198百万円 |
9551 | メタウォーター | 上下水処理設備で業界トップクラスの納入実績 上下水処理場等の各種施設の運転管理・点検・保全など | 85,065百万円 |
6328 | 荏原実業 | 上下水道施設・水処理施設等の設計・施工を手がけるエンジニアリング事業 | 47,841百万円 |
6332 | 月島ホールディングス | 機械メーカー兼プラントエンジニアリング会社 浄水場や下水処理場の汚泥処理プラントの設計・建設など |
66,796百万円 |
1801 | 大成建設 | グループ会社が上下水道管などの管路工事 | 1,190,582百万円 |
1844 | 大盛工業 | 東京都内を中心に下水道を中心とした土木工事 | 4,201百万円 |
5262 | 日本ヒューム | 下水道管など幅広く利用されているヒューム管 | 44,373百万円 |
6370 | 栗田工業 | 子会社FractaがAIを活用した水道管の劣化予測ソフトウエアサービス | 630,854百万円 |
5076 | インフロニア・ホールディングス | 準大手ゼネコン 総合インフラサービス企業 Fractaが保有する配管の「余寿命診断システム」について水道コンセッション事業向けに独占的な開発・提供に関するライセンス契約を締結 |
321,981百万円 |
5290 | ベルテクスコーポレーション | 道路・下水などのインフラ事業 鉄道や住宅開発事業も | 52,686百万円 |
5287 | イトーヨーギョー | コンクリート二次製品メーカー 無電柱化製品に強み 道路・下水向け製品も | 1,987百万円 |
1929 | 日特建設 | 基礎工事や地盤改良、法面保護などの特殊土木大手 防災工事にも強い 水インフラ補修関連事業としてSPR工法などを手掛ける |
43,633百万円 |
4204 | 積水化学工業 | 塩ビ管メーカー 塩ビ管は下水道管で使われる | 1,087,709百万円 |
4063 | 信越化学工業 | 塩化ビニル樹脂のシェアで世界一 | 9,726,480百万円 |
水道インフラ老朽化に伴う点検関連株
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(25.01.30時点) |
---|---|---|---|
6232 | ACSL | ドローン専業企業 国産の産業用ドローンの開発・販売 インフラ点検、災害、測量、物流、警備など様々な場面で産業用ドローンの実績多数 |
12,273百万円 |
218A | Liberaware | 産業分野に特化した小型ドローン・屋内点検分野に特化した小型ドローンの開発や販売、レンタル、点検サービスなどを提供 | 9,268百万円 |
5597 | ブルーイノベーション | 複数・異機種のドローンやロボットなどを遠隔制御・統合管理するプラットフォームを提供 いであと公共インフラの点検、防災、物資輸送などの分野における戦略的業務提携に関する覚書を締結 |
2,509百万円 |
9768 | いであ | 建設・環境コンサルタント事業を手掛ける ブルーイノベーションと公共インフラの点検、防災、物資輸送などの分野における戦略的業務提携に関する覚書を締結 |
17,855百万円 |
9755 | 応用地質 | 地質調査で首位 「路面下空洞探査サービス」を提供 | 69,807百万円(25.02.05時点) |
4673 | 川崎地質 | 地質調査の専業大手 地中の空洞・埋設物の調査と対策・設計までのサービスを提供 | 2,888百万円(25.02.05時点) |
278A | Terra Drone | ドローンサービスプロバイダー ドローンサービス企業として世界Top3に入る
暗所・粉塵下で安定する国産屋内ドローン「Terra Xross 1」を手掛ける |
87,698百万円(25.02.21時点) |
265A | Hmcomm | AI異音検知ソリューション 活用シーンの例に「上下水配管」も記載 | 3,598百万円(25.02.27時点) |
6701 | NEC | TOBで完全子会社化するNECネッツエスアイが「水道DXソリューション」 | 4,147,318百万円(25.03.03時点) |
6501 | 日立製作所 | 応用地質の地中レーダー探査装置を用いた地中可視化サービス | 17,542,709百万円(25.03.03時点) |
SPR工法関連株
2025年02月16日(日)追記↓
新たにSPR工法関連株の一覧も追記しておきますね。
SPR工法とは1986年に積水化学工業と東京都下水道サービス(株)、足立建設工業(株)の3社で共同開発した独自の管路更生工法です。
この工法は既存の老朽化した下水管の内側にらせん状に硬質塩化ビニル製の帯(プロファイル)を巻き付けて新たな下水管の壁を作っていく工法のため道路を掘ることもなく、また下水を流したまま施工することが可能なので周辺エリアへの影響も少ないのがメリットのようですね。
下水管の更新で特に多く用いられているのがこの「SPR工法」で、埼玉県八潮市の陥没事故を受けて東京都が行った下水管補修工事でもSPR工法が採用されたとのこと。
今後もSPR工法での下水管更新が多く行われそうなので、SPR工法の関連株もピックアップしておきます。
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(25.02.16時点) |
---|---|---|---|
4204 | 積水化学工業 | 1986年に「東京都下水道サービス」「足立建設工業」と共同で管路更生工法「SPR工法」を開発 | 1,130,160百万円 |
1929 | 日特建設 | 日本SPR工法協会正会員(東京都) | 44,342百万円 |
1860 | 戸田建設 | 日本SPR工法協会正会員(東京都) | 306,911百万円 |
1719 | 安藤ハザマ | 日本SPR工法協会正会員(東京都・愛知県) | 235,509百万円 |
1833 | 奥村組 | 日本SPR工法協会正会員(東京都・愛知県・宮城県) | 169,740百万円 |
1852 | 淺沼組 | 日本SPR工法協会正会員(東京都・大阪府) | 55,096百万円 |
1821 | 三井住友建設 | 日本SPR工法協会正会員(東京都・愛知県) | 70,438百万円 |
1887 | 日本国土開発 | 日本SPR工法協会正会員(東京都・愛知県) | 44,628百万円 |
1802 | 大林組 | 子会社「大林道路」が日本SPR工法協会正会員(北海道・宮城県・埼玉県・東京都・神奈川県・大阪府・広島県・福岡県) | 1,482,702百万円 |
5262 | 日本ヒューム | 子会社「日本ヒュームエンジニアリング」が日本SPR工法協会正会員(東京都) | 48,189百万円 |
1934 | ユアテック | 日本SPR工法協会正会員(宮城県) | 118,179百万円 |
1853 | 森組 | 日本SPR工法協会正会員(大阪府) | 10,463百万円 |
8104 | クワザワホールディングス | 日本SPR工法協会正会員(北海道) | 10,184百万円 |
水道インフラ老朽化関連株 本命株・出遅れ株
それでは水道インフラ老朽化関連株の本命株・出遅れ株をピックアップします。この項目は個人的な主観コミなのでその点はご理解ください??
水道インフラ老朽化関連株 本命株…? 6326 クボタ

水道インフラといえばクボタ。クボタは水道管耐震化関連株としても取り上げた銘柄。
鋳鉄管分野でトップシェアを誇る銘柄です。というか、水道菅製造業界はクボタ・栗本鐵工所・日本鋳鉄管の3社の寡占状態。なかでもクボタは約6割のシェアを握り圧倒的首位。
ただ、クボタは2023年8月に鋳鉄管業界3位の「日本鋳鉄管」とダクタイル鉄管事業の一部を2026年をメドに統合すると発表しています。クボタは統合会社に5割未満で出資し、一部のダクタイル鉄管を統合会社からのOEM調達に切り替えるとのこと。
国内の水道管分野は更新需要はあるとはいえ、長期的な市場拡大が見込めないとの判断から効率化を図るということらしいです。
またクボタは水道管路工事の設計・施工業務のDX支援スマート水道工事システム「PIPROFESSOR(パイプロフェッサー)」を手掛けており、こちらも水道インフラの維持管理・更新に役立ちそうです。
水道インフラ老朽化関連株 本命株 5612 日本鋳鉄管

鋳鉄管業界3位(シェア:約1割)の日本鋳鉄管も注目です。
前述の通り日本鋳鉄管は2023年8月にクボタとダクタイル鉄管事業の一部を2026年をメドに統合すると発表しています。業界トップのクボタとの事業統合は日本鋳鉄管に利がありそうですね。
日本鋳鉄管の主力商品である「ダクタイル鋳鉄管」は、組織の中の黒鉛を球状化させることにより強靭性、耐食性、加工性などの優れた特性を持たせたもので、上下水道のほかガスなどの各種管路用に幅広く使われています。現在、ダクタイル鉄管は日本の水道管材の約60%を占めています。
農業機械メーカーの側面もあるクボタと比べると日本鋳鉄管はかなり時価総額規模が小さいですし、ダクタイル菅事業の統合もあり、水道インフラ老朽化の対応で業績に与えるインパクトは日本鋳鉄管が大きそうか?!個人的に注目している銘柄です。
※2025年02月27日(木)追記↓
日本鋳鉄管にちょっと追記しておきます。
日本鋳鉄管は栗田工業の子会社であるFracta社と開発パートナー契約をしている企業で、FRACTA社とともに日本の水道事業者に向けて水道管の劣化予測ソフトウエアサービス「FRACTA-AI」の普及を進めています。
FRACTAの親会社にあたる栗田工業ももちろん注目ですが、FRACTA社とタッグを組んで日本国内の優先的位置付けを確保している日本鋳鉄管にもより注目かなと。
ちなみに日本鋳鉄管は2022年よりFracta社の新サービス「バーチャルパイプ」、新機能「余寿命予測」を販売しています。
バーチャルパイプは欠損した管路データをAIによって生成・修正・補完する自治体・水道事業者向けの新たなソリューション。
「余寿命予測」はこれまでAI/機械学習によって算出された「診断後1~5年以内の水道管破損確率」に加え、新たに管路ごとの「余寿命(次回漏水が発生するまでの期間)」が算出できるようになる機能ですね。
引き続き日本鋳鉄管は水道インフラ関連の中核銘柄としてチェックしておこうかと。
水道インフラ老朽化関連株 本命株 5602 栗本鐵工所

鋳鉄管業界2位で約3割のシェアを握る栗本鐵工所。こちらも水道インフラの老朽化関連株として注目です。
こちらも水道管業界の寡占3社のうち1社ですので、当然注目。
栗本鐵工所は、鋳鉄管の製造時に使用するコークスを「バイオコークス」に転換する製造実証を進めている点や、水道管の更新に伴い撤去する使用済みの菅をダクタイル鉄管の製造に用いる鉄原料として有効利用する共同研究を大阪市水道局と行っている点も注目。
水道インフラ老朽化関連株 本命株 2325 NJS

NJSは上下水道のコンサルタント事業を手掛ける銘柄で官公需売上比率が高い銘柄です。
NJSは上下水道インフラ整備の調査・設計・施工監理まで一貫して行っていますので、水道管の老朽化や耐震化などに向けた設備更新でも恩恵がある銘柄と言えそうですね。
水道インフラ老朽化関連株 本命株 4642 オリジナル設計

オリジナル設計も上下水道のコンサルタントを手掛ける銘柄。こちらも官公庁など顧客からの水道事業の依頼を受け、企画・提案・技術支援を行い設計から施工管理まで一貫して行っている企業です。
オリジナル設計も水道管老朽化・耐震化の号令で注目されやすい銘柄といえると思います。
NJSよりも時価総額規模が小さいので短期の値動きも激しくなるか?!
水道インフラ老朽化関連株 本命株 6489 前澤工業

前澤工業は「水のマエザワ」という異名をもつ上下水道用のバルブ・ゲート、浄水場や下水処理場の機械設備・水処理システムなどを手掛ける銘柄。
こちらも水道管耐震化や水道管の更新需要でビジネスチャンスを獲得するかもしれない銘柄として注目。
ちなみに「水のマエザワ」は前澤化成工業も掲げています。前澤工業と前澤化成工業と前澤給装工業はいずれも1937年に創業された昭和製作所が前身?(たぶん)親子関係でこそないですが、それぞれ5~6%前後の株式を持ち合っている姉妹会社らしいです。
前澤化成工業は上・下水道関連の管工機材メーカーで特に「継ぎ手」と呼ばれる水道管パイプ同士を連結するパーツなど塩化ビニール製上下水道製品の製造を手掛けます。ただ継ぎ手などは戸建て用など家庭の蛇口まで水を運ぶ細いパイプがメインっぽいので、塩ビ製品ではそこまで大きな恩恵はないかも?!注意しつつ監視。
前澤給装工業は給水装置の総合メーカーで、サドル付分水栓、止水栓、継手等の設計・製造・販売を手掛けます。前澤シリーズ3銘柄は水道インフラ銘柄としてどれも一応注目。
水道インフラ老朽化関連株 本命株 261A 日水コン

日水コンは2024年10月に東証スタンダード市場に上場したIPO銘柄で、上下水道や河川・湖沼などの水インフラに関するコンサルティング事業を手掛ける銘柄。
日水コンは上場こそ最近ですが、創業は1959年と古く日本の高度経済成長に伴う水インフラ整備とともに成長してきた企業です。こちらも水道インフラ老朽化に伴う更新需要で恩恵を受ける可能性のある銘柄だと思います。
水道インフラ老朽化関連株 本命株 1844 大盛工業

大盛工業は東京都を地盤とし、下水道地中工事を手掛ける企業ですね。
埼玉県八潮市の道路陥没事故は下水道老朽化を起因とする事故の可能性があるらしく、特に下水道インフラ関連株に注目が集まっています。下水道の老朽化問題が大きく報道されれば大盛工業の注目度も継続するか。
水道インフラ老朽化関連株 本命株 5262 日本ヒューム

日本ヒュームは下水道や農業用の導水管に使われる鉄筋コンクリートを用いた管「ヒューム管」で高シェア(約2割)を誇る銘柄です。
ヒューム管ってのはドラえもんの空き地に置いてある土管のことです。ドラえもんの原作が描かれた時代は東京中で下水道工事が行われていたから空き地に土管があるらしい!まぁ厳密には土管は粘土製のもののことを言うらしいので、鉄筋コンクリート製のヒューム管は土管じゃないんだけど。細かいことはいいか!
ヒューム管の耐用年数は適切な維持管理を行って頂いた場合、一般的に50年と言われています。ヒューム管は地盤の液状化によって浮き上がることがなく耐震性に優れている事が証明されているらしく、水道インフラの耐震化・更新需要でも注目か。ちなみにヒューム管は下水や農業用水だけでなく地中に電線等のケーブルを通すための管にも使われるらしい。こちらも水道インフラの老朽化で恩恵か。
水道インフラ老朽化関連株 出遅れ株 6370 栗田工業

総合水処理ソリューションの栗田工業も水道インフラ老朽化関連株として注目。
栗田工業は2018年に米国のベンチャー「Fracta, Inc.」の子会社化に乗り出し、2023年に完全子会社化しています。2019年には日本法人「Fracta Japan株式会社」を設立しています。
FractaはAIを活用した水道管の劣化予測ソフトウエアサービスを展開している会社で、2024年に日本国内では、延長約7万km、約5万件の漏水事故を学習済。水道インフラの老朽化をAI技術でサポートする事業ですのでまさにドンピシャ。
日本の社会問題とされる水道インフラの老朽化では、補修・更新の優先順位を付けるだけでも大変だそうなので、こういうインフラにかかわるDX事業は重宝されそうです。
なお、Fractaが保有する配管の「余寿命診断システム」について水道コンセッション事業向けに独占的な開発・提供に関するライセンス契約を締結しているインフロニア・ホールディングスも併せて注目しておいてよいかもです。
水道インフラ老朽化関連株 本命株 5290 ベルテクスコーポレーション

ベルテクスコーポレーションはコンクリ製品や防災製品を手掛ける企業で、以前は「無電柱化関連株」などでも注目された銘柄です。道路や下水などのインフラ整備に関連した事業も幅広く行っているので、こちらも水道などの地下インフラの再整備で恩恵を受けそうな銘柄です。
水道インフラ老朽化関連株 本命株 5287 イトーヨーギョー

ベルテクスコーポレーションと同様にイトーヨーギョーも無電柱化関連株として注目された銘柄。コンクリート二次製品メーカーで、こちらも道路・下水向け製品も取り扱っています。時価総額規模小さめ。
水道インフラ老朽化関連株 本命株 218A Liberaware

水道インフラの老朽化で注目されそうなのが、インフラ点検時のドローン活用。
ドローン関連株のLiberawareは産業分野に特化した小型ドローン・屋内点検分野に特化した小型ドローンの開発や販売、レンタル、点検サービスなどを提供している銘柄です。特にボイラーや天井裏、配管、煙突、ダクトなどの狭くて暗くて危険な屋内点検に特化した小型ドローンサービスを得意としています。
Liberawareの点検ドローンが採用されるかはわかりませんが、地下の水道管の点検は「狭くて暗くて危険な場所」に該当すると思います。
2025年02月12日(水)追記↓
02/12(水)の大引け後にLiberawareが『埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故において当社ドローン「IBIS2」を活用した下水管調査を実施 堆積物に至る手前の地点でキャビンらしきものを確認』ってプレスリリースを出してます。
こちらのプレスリリースによると、Liberawareは一般社団法人日本 UAS 産業振興協議会(JUIDA)の協力要請を受け、2月5日(水)に屋内点検用ドローン「IBIS2」による下水管内部調査を実施していた模様。
「狭くて、暗くて、危険な屋内空間の点検・計測向けドローンだから使われるんじゃなかろうか?」
↓
Liberawareのドローンが実際に下水管内部調査で使われた!
ってことがわかった感じですね。
思惑ではなくなったってことで追記しておきます。
水道インフラ老朽化関連株 本命株 5597 ブルーイノベーション

ブルーイノベーションは複数・異機種のドローンやロボットなどを遠隔制御・統合管理するプラットフォームを提供している銘柄ですね。こちらもドローン関連株としてピックアップした銘柄。
ブルーイノベーションは2024年12月20日に、建設・環境コンサルの「いであ」と公共インフラの点検、防災、物資輸送などの分野における戦略的業務提携に関する覚書を締結しています。
この提携を通じて、国内の公共インフラ(港湾、ダム、道路、橋梁、トンネル、上下水道など)の点検業務においてはドローンやロボティクス技術を活用した新たなソリューションの開発・提供を進め、公共インフラ維持管理の効率化や災害時対応力の向上を目指す、としています。
これもドンピシャですね。
水道インフラ老朽化関連株 出遅れ株? 6232 ACSL

ACSLもインフラ点検、災害、測量、物流、警備など様々な場面で産業用ドローンの実績を誇るドローン専業メーカー。こちらももしかしたら。
水道インフラ老朽化関連株 本命株 9755 応用地質

※2025年02月05日(水)追記
水道インフラ老朽化関連株に応用地質も追記でピックアップしておきます。
応用地質は、地質調査や建設コンサル事業を手掛ける企業で地質調査業界では首位の企業です。
各種インフラ整備分野でも活躍する銘柄で、特に「路面下空洞探査サービス」を手掛けている点は昨今の状況にドンピシャです。こちらは地中レーダを搭載した路面下空洞探査車により、道路の下に潜む空洞を非破壊で検知し陥没事故を未然に防ぐサービス。
この地中レーダは道路の上から電磁波を照射し、その反射波で危険な空洞や埋設管の位置などを検知できる技術らしいですね。応用地質の路面下空洞探査車は時速80kmで走行しても僅か2.5cm間隔という高密度で道路内部を調査することが可能。
また空洞の自動解析技術を業界に先駆けて開発し、本サービスで運用しており走行しながら取得される膨大な測定データをほぼリアルタイムで解析。なんと空洞の抽出(空洞再現率)は100%の精度のよう。すごい!
水道インフラ老朽化関連株の本命株として応用地質、注目します。
水道インフラ老朽化関連株 本命株 4673 川崎地質

※2025年02月05日(水)追記
川崎地質は地質調査の専業大手で、こちらも既存公共インフラ構造物の維持管理を手掛けており「地中の空洞・埋設物の調査と対策・設計までのサービス」を提供しています。
川崎地質が独自に保有する連続波レーダ探査は深さ10m程度までチャープレーダ探査は深さ5m程度まで探査が可能とのこと。これらの探査で抽出された空洞は「空洞マルチカメラシステム」というもので内部の撮影と容量の計測を行えるようです。
川崎地質は応用地質に比べてかなり時価総額規模が小粒なので、人気化したらけっこう面白そうではありますが、出来高薄いのでリスクもあり。こちらも水道インフ老朽化関連株として注目します。
※2025年02月19日(水)追記↓
川崎地質、02月19日(水)の場中に材料でましたね!
材料は【路面陥没を未然に防ぐ-地中レーダの探査深度向上に取り組んでいます-】というリリース。これの内容をみると、地中レーダ探査の可探能力は一般的に深度2m程度が限界とされているところ、川崎地質では1993年から連続波レーダ(SF-CW)やチャープレーダの開発に着手し、5~10m程度の深部まで探査できる装置を開発し調査で使用している、そして現在は広域且つ短時間で探査可能な「車載型の探査深度を5~10m程度まで可能」にするよう開発に取り組んでいる、というもの。
現在社会問題化している、水道管の老朽化による道路陥没を未然に防ぐために役立ちそうなドンピシャな内容ですね。引き続き注目。
水道インフラ老朽化関連株 SPR工法関連株 本命株 4204 積水化学工業

2025年02月16日(日)追記↓
水道インフラ老朽化関連株として、SPR工法関連の積水化学工業をピックアップしておきます。
SPR工法は、1986年に積水化学工業と東京都下水道サービス(株)、足立建設工業(株)の3社で共同開発したものです。
この工法は老朽化した下水管の中に新たな壁を作っていく工法で、下水を止める必要も新たに地中を掘り起こす必要もないため、周辺エリアへの影響を最小限に抑えられる管路更生工法です。
現状、老朽化が社会問題と化している下水道菅の更新工事では多くが「SPR工法」が採用されているようです。やはり掘り起こさなくて良い、下水を止める必要もないってのがかなり大きそうですね。
さらに積水化学工業は、SPR工法で巻く材料の強度を高めて、それだけで自立できるようにした「SPR-SE工法」や施工機材の小型化と、支保工という施工途中での土圧を支持しておくための仮構造物の設置工程を不要にした「SPR-NX工法」も開発している模様。


画像引用元:https://www.sekisui.co.jp/connect/article/1395003_40890.html(積水化学工業)
SPR工法は特許工法なので、工法の技術ライセンスを施工業者や自治体に供与すること、また専用材料の硬質塩化ビニル製の帯(プロファイル)や専用の施工機材の販売などで積水化学は収益を得ているのだと思われます。
今後、SPR工法による下水管更新工事が多数行われるとすれば、積水化学工業は本命株として注目してもいいかもですね。
水道インフラ老朽化関連株 SPR工法関連株 本命株 1929 日特建設

2025年02月16日(日)追記↓
日特建設もSPR工法の関連株としてピックアップ。
日特建設は基礎工事や地盤改良、法面保護などの特殊土木大手で防災工事なども手掛ける銘柄で、水道インフラの補修関連事業も手掛けています。
日特建設は日本SPR工法協会の正会員(東京都)となっているSPR工法の施工事業者です。
日本SPR工法協会の正会員は下水道事業について一定水準の技術と経験を有しSPR工法を実施する会員企業ですので、この会員になっている企業はSPR工法の関連株とみても良さそう。
日特建設のほかにも上場企業では、安藤ハザマ、クワザワホールディングス、奥村組、大林組(大林道路)、日本ヒュームエンジニアリング(日本ヒューム)、ユアテック、日本国土開発、淺沼組、三井住友建設、戸田建設、森組などが正会員のようですね。一応、正会員名簿は全部見たつもりですが、抜けがあったらごめんなさい。
水道インフラ老朽化関連株 思惑株? 278A Terra Drone

※2025年02月22日(土)追記↓
閉所や危険なエリアの点検作業を得意とするドローンを手掛けるドローン関連株のLiberawareやブルーイノベーションが水道インフラの点検銘柄として注目されていますが、テラドローン、追記しておきます。
テラドローンも暗所・粉塵下で安定する国産屋内ドローン「Terra Xross 1」を手掛けており、こちらは船舶・煙突・ボイラー・タンクなどの点検作業、地下鉱山やプラント設備のマッピング作業などで実績があるようです。暗所や危険な場所で、安定的な飛行が可能なドローン、なおかつこちらは販売価格を市場相場の約3分の1に抑えているらしいので、それも強みかと。
まだ「Terra Xross 1」が日本国内の下水道管の点検作業に用いられたというわけではないと思いますが、今後採用される可能性もあるのではないかと。まだ思惑の域を出ませんが一応、こちらも水道管点検系のドローン銘柄としてピックアップしておきます。
水道インフラ老朽化関連株 思惑株? 265A Hmcomm

※2025年02月27日(木)追記
今のところ思惑の域を出ませんが、Hmcommももしかしたら水道インフラ関連に関係してくる可能性もあるかも?ってことで一応追記しておきます。
Hmcommは「音」に着目したAIの研究・開発を手掛けている会社で、「音声認識処理」「異音検知」「AI活用コンサル」を3本柱としている企業です。
水道インフラ関連としては「AI異音検知ソリューション」に注目。AI異音検知とは、機械やモノ・生物の「正常稼働状態」の音と「異常状態」の音を機械学習させることで、安定的なモニタリング、異常発見、予兆検知などを行う、というもの。
Hmcommの「FAST-D」AI異音検知ソリューションは、現状では国内の水道インフラに採用されたという実績はないと思われますが、活用シーンとして「インフラ設備」「上下水配管」とHPにあるので、今後は水道インフラでの活用される可能性はあるかもしれません。AIによる水道インフラの監視や劣化予測などではFracta社と競合する可能性もありますが…。
まぁまだ思惑株ではありますが、今後なにか材料が出る可能性はなくはないかも、ってことで一応ピックアップしてみました。
水道インフラ老朽化関連株 出遅れ株? 6701 NEC

NECも水道インフラ老朽化関連株に追記しておきます。
NECは2014年9月に水道管の漏水を常時監視する「漏水監視サービス」を開始しています。これはセンサとクラウド解析により地中に埋設された水道管の漏水個所を発見し、水事業者にその正確な位置情報を伝える、というもの。ただこれ、当時の記事しか出てこないから2025年現在でもやってんのか不明。
んで、今はというとNECがTOBで完全子会社化するNECネッツエスアイが「水道DXソリューション」という事業を手掛けていて、こちらで効果的・効率的な漏水の発見と情報の見える化を提供しています。こちらは高度成長期に埋設された老朽管路を「衛星画像解析」と「通信機能付き振動センサ」で漏水疑義箇所をピンポイントで特定し「情報統合表示プラットフォーム」で漏水箇所情報を含む管路情報を一元管理するというもの。
これは水道インフラ老朽化関連株といえそうですね。
水道インフラ老朽化関連株 出遅れ株? 6501 日立製作所

日立も追記しておきますね。
日立は2019年4月にガス管や下水管などの地中埋設インフラを効率的に保守管理するデジタルプラットフォームを構築したと発表しています。
日立の「地中可視化サービス」は応用地質が保有する地中レーダー探査装置で地下を探査し、日立が保有する高度画像解析技術を用いて広域に正確な埋設物情報を可視化し、プラットフォームで一元管理・提供するサービスのようですね。だったら、まぁ時価総額も小さいし応用地質が本命じゃんって感じですが。まぁ一応日立も関連ってことで。
水道インフラ老朽化関連株 まとめ
とりあえず水道インフラ老朽化関連株については以上です。
また新たな関連株が浮上したらその都度追記編集していくかもしれません。
他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!
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水道インフラ八潮市の対策は長期化しそう!5〜6年は完成する迄かかりそろな気がするのですが長期に渡り本命株を知りたい