※この記事は最後に2024/04/27(土)に編集しました。
こんにちは、かりんです🥰
このページは円安メリット銘柄についてまとめておきます。
もともとかなり昔に書いた記事なんですが、古くなってるのでアップデートします。
編集日時は2024年04月27日(土)です。
2024年04月26日(金)、日銀は金融政策決定会合で政策金利を据え置き、植田総裁の会見でも特に円安をけん制するような発言がなかったことから市場からは「円安を容認する姿勢」ともとられたのか、直後の為替相場では「ドル円158円台」へ。約34年ぶりの水準にまで売られました。
財務省は為替介入をチラつかせてはいるものの、為替介入はそもそもカンフル剤的な役割で根本的な解決にはなりませんし、当面は円安基調の為替相場が続く可能性が考えられます。
と、いうことでこのページでは改めて円安がメリットに働く銘柄についてまとめておきたいと思います。
円安メリット銘柄とは
円安メリット銘柄とは、円安進行が業績アップにつながるなど円安がメリットとなる銘柄の総称です。
円安とは「円の価値が対ドル、対ユーロなど他国通貨に対して安くなること」を言います。
例えば為替レートが「1ドル=100円」から「1ドル=110円」になることが円安です。
円安がメリットになる銘柄は主に「輸出関連株」がメインと言えます。
例えば今まで「1ドル=100円」の商品を売っていたのが「1ドル=110円」に円安が進行すれば、日本円に換算すると「売上100円→売上110円」にアップします。だから海外売上比率が高い銘柄にとって円安進行はそのまま利益を押し上げる要因になるのです。
企業にとっては想定為替レートよりも円安が進行すれば、その分利益が増えるので値下げの余地も生まれます。そのため海外勢との価格競争にもアドバンテージが生まれることもあります。
なので円安メリット銘柄は、基本的には輸出銘柄、外需株がメインとなります。
具体的には自動車、自動車部品メーカー、機械や電子部品、電子機器メーカー、半導体、半導体製造装置、半導体素材メーカーなどが多いです。
円安メリット銘柄 一覧
円安メリット銘柄はぜんぶ上げるとなるとキリがないので個人的な注目どころを上げておきますね。
円安メリット銘柄(自動車・自動車部品系)
コード | 銘柄名 | 時価総額(24.04.26時点) | 海外売上比率(%) | 想定為替レート(対ドル) | 想定為替レート参考資料日付 |
---|---|---|---|---|---|
7272 | ヤマハ発動機 | 1,477,743百万円 | 94 | 140 | 2024/2/14 |
6592 | マブチモーター | 323,617百万円 | 90 | 145 | 2024/2/14 |
7214 | GMB | 5,749百万円 | 87 | 145 | 2023/11/10 |
7267 | ホンダ | 9,242,640百万円 | 86 | 142 | 2024/2/8 |
7270 | SUBARU | 2,504,461百万円 | 85 | 143 | 2024/2/8 |
7261 | マツダ | 1,060,167百万円 | 84 | 140 | 2024/2/9 |
6594 | ニデック | 4,242,564百万円 | 83 | 120 | 2024/1/24 |
7203 | トヨタ自動車 | 57,265,606百万円 | 82 | 143 | 2024/2/6 |
7201 | 日産自動車 | 2,201,334百万円 | 82 | 144 | 2024/2/8 |
7211 | 三菱自動車 | 704,457百万円 | 78 | 139 | 2024/2/1 |
5108 | ブリヂストン | 4,799,621百万円 | 78 | 135 | 2024/2/16 |
6201 | 豊田自動織機 | 4,747,498百万円 | 74 | 142 | 2024/2/2 |
7269 | スズキ | 3,564,742百万円 | 74 | 143 | 2024/2/7 |
5998 | アドバネクス | 5,536百万円 | 66 | 141 | 2024/2/9 |
6902 | デンソー | 8,689,457百万円 | 62 | 144 | 2024/2/2 |
円安メリット銘柄(半導体、半導体製造装置系)
コード | 銘柄名 | 時価総額(24.04.26時点) | 海外売上比率(%) | 想定為替レート(対ドル) | 想定為替レート参考資料日付 |
---|---|---|---|---|---|
6228 | ジェイ・イー・ティ | 52,129百万円 | 99 | 不明 | – |
6857 | アドバンテスト | 4,128,735百万円 | 96 | 145 | 2024/1/31 |
6323 | ローツェ | 471,694百万円 | 90 | 133.54 | 2023/4/11 |
8035 | 東京エレクトロン | 16,143,988百万円 | 89 | 不明 | – |
6920 | レーザーテック | 3,213,281百万円 | 89 | 不明 | – |
6146 | ディスコ | 4,985,859百万円 | 88 | 135 | 2024/1/24 |
6315 | TOWA | 231,406百万円 | 87 | 不明 | – |
6525 | KOKUSAI ELECTRIC | 935,207百万円 | 87 | 不明 | – |
6890 | フェローテックホールディングス | 138,979百万円 | 86 | 140 | 2024/2/14 |
4186 | 東京応化工業 | 534,332百万円 | 83 | 135 | 2024/2/13 |
7735 | SCREENホールディングス | 1,647,785百万円 | 82 | 140 | 2024/1/31 |
6338 | タカトリ | 21,417百万円 | 82 | 不明 | – |
3436 | SUMCO | 834,642百万円 | 81 | 145 | 2024/2/14 |
4063 | 信越化学工業 | 11,821,992百万円 | 81 | 140 | 2023/10/27 |
7741 | HOYA | 6,436,583百万円 | 76 | 145 | 2024/2/1 |
6723 | ルネサスエレクトロニクス | 4,750,427百万円 | 74 | 142 | 2024/2/8 |
4369 | トリケミカル研究所 | 140,232百万円 | 72 | 140 | 2024/3/15 |
7729 | 東京精密 | 443,149百万円 | 73 | 不明 | – |
6963 | ローム | 932,356百万円 | 69 | 142.12 | 2024/2/1 |
6590 | 芝浦メカトロニクス | 85,787百万円 | 67 | 不明 | – |
6728 | アルバック | 475,298百万円 | 66 | 不明 | – |
6526 | ソシオネクスト | 769,607百万円 | 56 | 125 | 2024/1/30 |
円安メリット銘柄(機械系)
コード | 銘柄名 | 時価総額(24.04.26時点) | 海外売上比率(%) | 想定為替レート(対ドル) | 想定為替レート参考資料日付 |
---|---|---|---|---|---|
6301 | コマツ | 4,152,328百万円 | 88 | 137.7 | 2024/1/30 |
6448 | ブラザー工業 | 720,686百万円 | 86 | 145 | 2024/2/6 |
6954 | ファナック | 4,541,919百万円 | 85 | 141.22 | 2024/1/26 |
6367 | ダイキン工業 | 6,202,292百万円 | 83 | 138 | 2023/11/7 |
6305 | 日立建機 | 938,977百万円 | 82 | 140 | 2024/1/26 |
6440 | JUKI | 15,893百万円 | 81 | 130 | 2024/2/9 |
6273 | SMC | 5,438,728百万円 | 78 | 145 | 2024/2/13 |
6952 | カシオ計算機 | 313,736百万円 | 77 | 145 | 2024/2/7 |
7014 | 名村造船所 | 136,748百万円 | 74 | 140 | 2023/11/9 |
6479 | ミネベアミツミ | 1,263,945百万円 | 72 | 145 | 2024/2/2 |
6104 | 芝浦機械 | 93,745百万円 | 69 | 126 | 2023/5/15 |
6501 | 日立製作所 | 12,493,587百万円 | 62 | 140 | 2024/1/31 |
7012 | 川崎重工業 | 791,415百万円 | 60 | 140 | 2024/2/9 |
7011 | 三菱重工業 | 4,539,243百万円 | 57 | 140 | 2024/2/6 |
6503 | 三菱電機 | 5,138,253百万円 | 51 | 145 | 2024/2/5 |
6702 | 富士通 | 5,023,474百万円 | 38 | 130 | 2024/1/31 |
円安メリット銘柄(電子部品、電子機器メーカー)
コード | 銘柄名 | 時価総額(24.04.26時点) | 海外売上比率(%) | 想定為替レート(対ドル) | 想定為替レート参考資料日付 |
---|---|---|---|---|---|
6981 | 村田製作所 | 5,812,679百万円 | 91 | 143 | 2024/2/2 |
6976 | 太陽誘電 | 478,292百万円 | 90 | 145 | 2024/2/7 |
6770 | アルプスアルパイン | 302,389百万円 | 88 | 145 | 2024/1/30 |
6869 | シスメックス | 1,565,561百万円 | 85 | 143 | 2023/11/8 |
6962 | 大真空 | 30,152百万円 | 85 | 145 | 2023/11/6 |
6141 | DMG森精機 | 537,435百万円 | 84 | 140 | 2024/2/5 |
7732 | トプコン | 197,580百万円 | 82 | 140 | 2024/1/29 |
6988 | 日東電工 | 2,046,330百万円 | 82 | 139.7 | 2024/1/26 |
7751 | キヤノン | 5,620,479百万円 | 78 | 140 | 2024/1/30 |
7974 | 任天堂 | 9,933,680百万円 | 77 | 140 | 2024/2/6 |
7752 | リコー | 815,845百万円 | 62 | 143.68 | 2024/2/6 |
円安メリット銘柄(化学・素材系)
コード | 銘柄名 | 時価総額(24.04.26時点) | 海外売上比率(%) | 想定為替レート(対ドル) | 想定為替レート参考資料日付 |
---|---|---|---|---|---|
3405 | クラレ | 610,543百万円 | 79 | 145 | 2024/2/8 |
4980 | デクセリアルズ | 348,453百万円 | 74 | 144 | 2024/2/5 |
4631 | DIC | 277,382百万円 | 71 | 145 | 2024/2/13 |
3355 | クリヤマホールディングス | 30,551百万円 | 65 | 140 | 2024/2/14 |
3402 | 東レ | 1,146,605百万円 | 61 | 140 | 2024/2/8 |
3407 | 旭化成 | 1,488,719百万円 | 51 | 144 | 2024/2/7 |
円安メリット銘柄 本命株・出遅れ株
個人的に注目している円安メリット銘柄の本命株・出遅れ株をピックアップしておきますね。個人的な主観を含むので参考程度にお願いします😋
円安メリット銘柄 本命株 6594 ニデック
円安メリット銘柄として本命視したいのはニデック。ニデックは家電やロボット、車載用のモーターを手掛けるモーターメーカーですね。EV向け駆動モーターや産業ロボット用モーターの他、さまざまな分野に製品を供給しており、最近では米スーパーマイクロ社とサーバーの水冷機器を共同開発していることから、AIサーバー関連株としても注目されています。
ニデックは海外売上比率も約83%と高いですし、2024年01月24日に発表している2024年3月期 第3四半期決算短信の中で想定平均為替レートについては従来どおり対米ドルでは120円、対ユーロでは130円を前提として変更していない旨の記載があります。
ドル円120円想定というのはかなり現状の為替相場と乖離がありますね。海外売上比率も高いですし円安メリット銘柄の本命株として注目したいです。
円安メリット銘柄 本命株 7272 ヤマハ発動機
ヤマハ発動機も円安メリット銘柄の本命株として注目。どっちかというとアジア向けが大きいっぽいですが、海外売上比率94%で想定為替レートも2024年2月14日に発表した決算短信で対ドル140円、対ユーロ150円としています。こちらも海外売上が大きく、想定為替レートもそこそこ保守的なので注目ですね。
円安メリット銘柄 本命株 7203 トヨタ自動車
円安メリット銘柄の代表格といえばトヨタですね。トヨタは海外売上比率82%で、想定為替レートは143円。売上が大きいほど為替が円安に振れた時の業績インパクトは大きいはずですから、やはりトヨタも注目です。
円安メリット銘柄 本命株 6146 ディスコ
半導体製造装置関連株のディスコも円安メリットとして挙げておきます。ディスコは半導体製造における後工程の「ダイシング装置」で高いシェア(世界シェア約80%)を誇る企業。ディスコはドルが1円変動すると営業利益ベースで年間12億円の変動要因になる(2023年4月時点の報道)らしいですね。こちらも円安が業績を押し上げる銘柄として注目しておきます。
円安メリット銘柄 本命株 6301 コマツ
建設機械大手のコマツも円安メリット銘柄です。コマツは海外売上比率88%と高く、想定為替レートも2024年01月30日の決算説明資料で対ドル137.7円としています。けっこう乖離がありますね。業績を押し上げる要因になりそうですね。
円安メリット銘柄 本命株 6440 JUKI
工業用ミシンメーカーのJUKIも円安メリット株として注目。海外売上比率は81%で想定為替レートは2024年02月09日時点で130円としています。時価総額規模もお手頃なので値動き的にも面白そうか。
円安メリット銘柄 本命株 6981 村田製作所
電子部品メーカーの大手の村田製作所も有名な円安メリット株ですね。想定為替レートは2024年02月時点で143円と他社と比べてそこまで低く見積もっているわけではないですが、十分乖離がありますし海外売上比率は91%と高いです。こちらも円安進行時には注目したい銘柄ですね。
円安メリット銘柄 まとめ
円安メリット銘柄について改めてまとめてみました。
このページでピックアップした銘柄は海外売上比率が大きいので円安基調の時には注目です。
あまりにも円安が進み過ぎて為替介入危険ラインに突入すると注意が必要ですが。
とはいえ為替介入は一時的な効果しかないので、根本的に日米金利差を縮める、日本の国力を高めるなどしないとなかなか円安基調は変わらない気がしますが。国力を高めるにはとにかく「人口増」だと思うんだけどなぁ。
まぁ引き続き為替市場をチェックしつつ円安メリット銘柄にも注目してみます。
特に想定為替レートが低く設定されている銘柄は注目ですね。
他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!
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Xから来ました。まとめ情報ありがとう。自分で調べる手間がはぶけました。