
※この記事は2025年08月19日(火)にリニューアルしました。
※この記事は最後に2025年08月28日(木)に追記編集しました。
こんにちは、かりんです🥰
数年前から主役テーマ化しているデータセンター関連株ですが、直近でもまだ物色されている銘柄が目立ちますね。今後もデータセンターの市場規模は右肩上がりの見通しですし、米Amazonや米Microsoftも日本のデータセンターに大規模な投資を発表しています。
当ブログではすでにデータセンター関連株についてまとめているページがありますが、あっちはデータセンターの運営を手掛ける銘柄が中心なので、こちらのページではちょっと視点を変えてデータセンターの建設に関連する銘柄や、データセンターの空調やケーブル・配線、発電機、無停電電源装置(UPS)やサーバーラックなどの設備に関連する銘柄をまとめておきたいと思います。
一緒のページに追記しても良かったんですが、割とボリュームあったので別ページで分けたほうがわかりやすいかな!と。
データセンター建設・空調・設備関連株とは

データセンター建設・空調・設備関連株とは、データセンターの建設や空調、配線ケーブル、サーバーラックや非常用発電機などの設備に関連する製品・サービスを手掛ける銘柄の総称です。
データセンター需要拡大・増設ラッシュがくるとすれば建設や設備に関連する銘柄も注目。このブログではデータセンターを運営している銘柄群はすでにブログでまとめているページがありますが、データセンターの建設・設備系の銘柄も調べたら割とボリュームあったのでじゃあ別でまとめよ!と思って。
このページでまとめるのはデータセンターで必要とされるこの辺の分野ですかね😋
データセンターは大切なデータを保管している重要な施設ですから自然災害にも強くないといけないです。地震災害からも精密なサーバ機器を守れるように建物自体を免震、もしくは制震システムを搭載することが望ましい、と。
ちなみに免震は建物と土台を切り離して地震の揺れを極力建物に伝えない構造で、制震はダンパーなどを用いれ揺れを抑える(制御する)構造。一般的に免震システムの方が高額。
あとデータセンターは何があっても電力供給を絶たれるわけにはいかない施設なので、停電対策で無停電電源装置(UPS)や非常用発電機を用意しているケースが多いです。
それからデータセンターは大量のサーバー機器が動作しているため、適切な温度環境に管理するためので空調機器も重要な設備です。この辺の設備関連は一度採用されれば保守・点検などでも安定的な収益を得られそうですし、注目ですね。
それから、最近では短い納期で構築可能であることから「コンテナ型データセンター」の需要が高まっているようです。コンテナ型データセンター関連株も注目しておいて良いかもですね。
データセンター建設・空調・設備関連株 一覧
わかりやすくおおまかにジャンル分けしておきますね。
データセンター建設・免震システム関連株
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(25.08.18時点) |
---|---|---|---|
1812 | 鹿島 | データセンター建設に実績 | 2,264,234百万円 |
1803 | 清水建設 | データセンター建設に実績 | 1,342,718百万円 |
1801 | 大成建設 | データセンター建設に実績 液浸冷却システム「爽空sola」 | 1,797,229百万円 |
7011 | 三菱重工業 | データセンター向け免震システム KDDI、NECネッツエスアイと液浸冷却システムを共同開発 | 13,336,030百万円 |
6282 | オイレス工業 | 免震・制震装置メーカー データセンター向けの免震システム今後注力か? | 74,593百万円 |
3774 | インターネットイニシアティブ | データセンター建設エンジニアリングソリューション | 545,222百万円 |
データセンター ケーブル・周辺機器・配線工事関連株
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(25.08.18時点) |
---|---|---|---|
5801 | 古河電気工業 | 電線御三家 データセンター向け光ファイバー接続など様々な製品群 | 629,148百万円 |
5803 | フジクラ | 電線御三家 データセンタ用光ケーブリングシステムなど | 3,668,706百万円 |
5802 | 住友電気工業 | 電線御三家 データセンタ用ケーブリングソリューションなど | 3,205,138百万円 |
5805 | SWCC | 電線・光ファイバーケーブル・光ケーブル接続材料・光コネクタ・デバイス関連製品等の製造販売 | 253,705百万円 |
1949 | 住友電設 | データセンターの環境監視システム | 251,589百万円 |
1942 | 関電工 | 東京電力系の総合電気設備工事会社 | 801,035百万円 |
1944 | きんでん | 関西電力グループの電気工事会社 | 1,049,160百万円 |
1934 | ユアテック | 東北電力系の総合電気工事会社 | 184,395百万円 |
1959 | 九電工 | 九州電力系の電気工事会社 九州メインだが首都圏も展開 | 510,866百万円 |
1832 | 北海電工 | 北海道電力グループの電気工事会社 | 19,593百万円 |
253A | ETSグループ | 送電線工事や電気設備工事を手掛ける データセンター絡みの案件も獲得好調 | 6,802百万円 |
6653 | 正興電機製作所 | データセンターの安定稼働に不可欠な受変電システムや配電システムを提供 | 21,517百万円 |
6622 | ダイヘン | データセンターの電力インフラを構成する変圧器・開閉器・受変電システムなどを提供 | 204,147百万円 |
1945 | 東京エネシス | 電力関連設備の建設・メンテナンスなど DC需要増の間接的恩恵か | 61,239百万円 |
6644 | 大崎電気工業 | 電力量計・スマートメーター | 58,693百万円 |
5706 | 三井金属 | PCやサーバーやルーターなどあらゆる通信インフラ機器に使われる極薄電解銅箔で世界トップシェア | 529,944百万円(25.08.21時点) |
5016 | JX金属 | スマホやAIサーバーなどのプリント基板に用いられる圧延銅箔で世界シェア約8割 | 1,056,591百万円(25.08.21時点) |
6278 | ユニオンツール | PCB(プリント基板用)ドリルなどを主力とする精密工具メーカー AIデータセンター需要増に伴い同社のPCBドリルの需要急増か | 177,427百万円(25.08.28時点) |
データセンター空調関連株
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(25.08.18時点) |
---|---|---|---|
6367 | ダイキン工業 | エアコン世界大手 業務用空調も強い データセンター向け空調事業にむけ米空調会社2社を買収 | 5,821,244百万円 |
6458 | 新晃工業 | 業務用空調機器メーカー データセンター向け空調も手掛ける | 102,365百万円 |
1975 | 朝日工業社 | 空調設備工事やクリーンルームなどの設備工事を手掛ける データセンター向け空調技術 | 83,096百万円 |
1969 | 高砂熱学工業 | 空調設備工事会社 データセンター向け運用対策サービス「グリーンエアーIDC」 | 605,604百万円 |
1980 | ダイダン | データセンターの空調・衛生設備工事で実績 | 262,453百万円 |
1982 | 日比谷総合設備 | 空調主体の設備施工企業大手 データセンター向け空調、サーバ冷却システム | 109,517百万円 |
1979 | 大気社 | 空調工事大手 データセンター向け空調設備工事など | 193,835百万円 |
1723 | 日本電技 | データセンター向け空調工事 | 85,582百万円 |
1952 | 新日本空調 | 空調設備工事の大手 データセンター向け空調システム | 150,550百万円 |
1961 | 三機工業 | データセンタ向け空調システム | 256,361百万円 |
3153 | 八洲電機 | データセンターや医療・研究施設用クリーンルーム等の特殊空調 | 43,696百万円 |
6231 | 木村工機 | データセンター用中温冷水式外気冷房空調機 | 43,109百万円 |
6223 | 西部技研 | 工場向け空調設備メーカー デシカント除湿機がデータセンター向けに活躍する可能性に期待か? | 33,538百万円 |
1965 | テクノ菱和 | クリーンルームや空調システムの設計・施工 データセンター向け空調システムにも対応 | 106,143百万円 |
データセンター向けセキュリティ設備関連株
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(25.08.18時点) |
---|---|---|---|
9735 | セコム | 警備会社大手 データセンターも運営 警備ロボ | 2,687,615百万円 |
2331 | ALSOK | 警備会社大手 警備ロボ | 573,720百万円 |
4264 | セキュア | データセンター入退室監視カメラシステム | 9,008百万円 |
非常用発電機・無停電電源装置(UPS)関連株
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(25.08.18時点) |
---|---|---|---|
7012 | 川崎重工業 | データセンター向け非常用発電機 | 1,704,406百万円 |
6504 | 富士電機 | 非常用発電機 無停電電源装置(UPS) | 1,423,398百万円 |
6508 | 明電舎 | 非常用発電機 無停電電源装置(UPS) | 274,076百万円 |
6503 | 三菱電機 | 非常用発電 無停電電源装置(UPS) データセンター向け空調システムなど | 7,774,469百万円 |
4088 | エア・ウォーター | 無停電電源装置(UPS) データセンター向けの窒素消火設備 | 564,623百万円 |
6674 | ジーエス・ユアサ コーポレーション | 無停電電源装置(UPS) | 325,145百万円 |
6516 | 山洋電気 | 産業用機器や情報通信機器向けの冷却ファンやサーボシステムUPS(無停電装置)など | 127,257百万円 |
データセンター向けサーバーラック関連株
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(25.08.18時点) |
---|---|---|---|
6651 | 日東工業 | データセンター向けサーバーラック | 140,187百万円 |
5929 | 三和ホールディングス | データセンター向けサーバーラック | 1,046,093百万円 |
2760 | 東京エレクトロン デバイス | データセンターの無人化を進めるサーバーラック・セキュリティーシステム電子錠コントローラ | 93,257百万円 |
データセンター騒音・防音対策関連株
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(25.08.18時点) |
---|---|---|---|
2469 | ヒビノ | データセンター向けに自社製防音パネルやサイレンサーが採用 | 26,967百万円 |
3440 | 日創グループ | グループのワタナベテクノスがデータセンターなどに設置する発電機向け消音機器・防音カバー | 7,639百万円 |
1812 | 鹿島 | データセンター向け騒音・防音対策 | 2,264,234百万円 |
データセンター向けセンシング技術関連株
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(25.08.18時点) |
---|---|---|---|
6861 | キーエンス | データセンター向けデータロガー、各種センサーなど | 13,777,715百万円 |
データセンター向け火災検知関連株
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(25.08.18時点) |
---|---|---|---|
6744 | 能美防災 | 超高感度煙監視システム | 242,723百万円 |
6745 | ホーチキ | 高感度煙検知システム 自動火災報知設備 | 92,268百万円 |
コンテナ型データセンター関連株
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(25.08.18時点) |
---|---|---|---|
9432 | NTT | グループ会社NTTファシリティーズがコンテナ型データセンターを提供 | 14,904,582百万円 |
3774 | インターネットイニシアティブ | 2011年に日本初の商用コンテナ型データセンターを稼働 | 545,222百万円 |
1417 | ミライト・ワン | AI処理向けコンテナDCの設計・施工・保守を一貫提供する「コンテナDCワンストップソリューション」を開始 | 256,533百万円 |
7011 | 三菱重工業 | 液浸・空冷ハイブリッド冷却方式コンテナ型データセンターを販売 | 13,336,030百万円 |
6504 | 富士電機 | コンテナ型データセンター「F-eCoMo(エフエコモ)」を販売 | 1,423,398百万円 |
6501 | 日立製作所 | 日立システムズがコンテナ型データセンターをパッケージ販売 | 19,549,521百万円 |
データセンター建設・空調・設備関連株 本命株・出遅れ株
それではデータセンター建設・空調・設備関連株の本命株・出遅れ株をピックアップします。個人的な主観コミなのでその点はご理解ください😋
データセンター建設・設備関連株 本命株 1801 大成建設

データセンター建設関連株では鹿島、清水建設、大成建設が実績あり。大成建設はサーバーの液浸冷却システム「爽空sola」を㈱RSI、篠原電機㈱と共同開発している点にも注目。「爽空sola」はサーバーを丸ごと液体に浸して冷却する国産の液浸冷却システム。空冷式の冷却システムに比べて冷却能力が高くサーバーを高密度に実装できる特徴があるようですね。
大成建設は時価総額規模大きいですしデータセンター系のテーマ材料で大幅な値動きはないかもですが、一応関連株として取り上げておきます。
データセンター建設・設備関連株 本命株 3774 インターネットイニシアティブ

IIJはデータセンターも運営していますし「データセンター建設エンジニアリングソリューション」として自社データセンターの建設・運用で蓄積されたノウハウをもとに、顧客のデータセンター建設プロジェクトを、コンセプトデザインから運用まで一貫して支援するソリューションも提供しています。
データセンター設備関連株 本命株 5803 フジクラ

データセンター周りの設備銘柄で本命といえばやはりフジクラですかね!圧倒的強さでここ数年主役級の値動きをしている銘柄です。フジクラといえば電線御三家。
データセンター向けの光ファイバーや光通信部品などの通信インフラ部品を幅広く手掛けており、データセンター需要の高まりが明確に業績に反映されている銘柄です。2025年7月には「13,824心」という世界最高の光ファイバーケーブルを開発・販売開始しています。13824心ってのは1本のケーブルの中に13824本の光ファイバーが束ねられているやつのこと。超高速・大容量通信を実現できるやつ。
データセンター設備関連株 本命株 5801 古河電気工業

フジクラと同様に電線御三家の一角、古河電気工業にも注目です。古河電工もフジクラと同様、データセンター向けに超多心・高密度光ファイバーケーブルや光通信用のさまざまな部品群を供給しています。フジクラ、古河電工、住友電工の電線御三家はぜんぶ注目ですね。
データセンター設備関連株 本命株 5805 SWCC

電線御三家の後追いで株価を上げているSWCCにも注目。SWCCも電線・ケーブル事業を主力とする会社で、電力ケーブル・光ファイバー・通信ケーブルなどを手掛けています。特にSWCCは電力ケーブル同士の接続や変電所内にある電力機器に必要不可欠な高電圧電力ケーブル用コネクター「SICONEX」を戦略商品と位置付けており、これの需要も高まっている模様。
データセンターそのものに必要な製品だけでなく、電力供給そのものに必要な製品を戦略商品と位置付けて取り組んでるのは注目ポイントですね!
データセンター設備関連株 本命株 1942 関電工

関電工やきんでん、ユアテックなどの電気設備工事会社も近年右肩上がりに株価上昇していますが、これもデータセンターの需要増が関係していると思われます。
データセンターの建設において電気工事がメインとも言われていますし、データセンターだけでなく電力需要が高まればそれに伴う電気設備工事も必要不可欠です。特に関電工は東京電力パワーグリッドやヒューリックと都心型データセンター開発における事業連携を検討、と伝わっていますし。他にも関西電力系のきんでんや東北電力系のユアテック、北海道電力系の北海電工にも合わせて注目。
データセンター設備関連株 本命株 253A ETSグループ

ETSグループもでデータセンターの需要増が恩恵になる銘柄と言えるかも?
ETSグループは2024年10月に上場したばかりですが、会社としては約100年の歴史がある老舗企業。電気設備工事や送電鉄塔の建設を主力事業とする会社です。
社会インフラを支える電力工事全般を手掛ける会社で、データセンター関連の案件が堅調に増加中とのこと。
DC需要増が追い風となっている銘柄なので、こちらも引き続き注目。
データセンター空調関連株 本命株 6367 ダイキン工業

空調大手のダイキンもデータセンター向け空調銘柄として注目。ダイキンは2023年に米国で約300億円強を投じて、データセンター向け大型空調の企業2社を買収してデータセンター向け空調分野でのシェア獲得を目指す、としています。時価総額規模大きめですが、空調といえばダイキンですし注目か。
データセンター空調関連株 本命株 6458 新晃工業

新晃工業は業務用空調機を手掛ける企業で、セントラル空調機器では約4割のシェアを誇ります。データセンター向けの空調機器も供給している銘柄ですので注目。
データセンター空調関連株 本命株 1975 朝日工業社

朝日工業社も空調工事を手掛ける企業で、こちらもデータセンター向け空調技術を提供しています。外気導入による冷房など省エネ性能に優れた技術をもつっぽいので、こちらもデータセンター銘柄として注目。
データセンター空調関連株 本命株 1969 高砂熱学工業

高砂熱学工業は空調設備工事会社の大手で。データセンター向け運用対策サービス「グリーンエアーIDC」というサービスを提供しています。
グリーンエアーIDCは、データセンターのライフサイクルを通じ全体最適化を図るための運用サービス。データセンターの温熱環境やエネルギーを診断し、省エネルギーチューニングをはじめ、リニューアル全般の企画・設計から施工、引き渡し後のアフターサービスに至るまでの全てのサポートをワンストップで提供しており、国内外で100件以上の検証実績あり。
データセンター空調関連株 本命株 1980 ダイダン

ダイダンは電気設備や空調設備、給排水衛生設備工事を手掛ける会社で、ラピダス千歳工場の建設で配管工事を担当している銘柄として北海道バレー関連株としても取り上げた銘柄。ダイダンはデータセンターの空調・衛生設備工事でも実績があるのでこのページでも取り上げておきます。
データセンター空調関連株 本命株 1982 日比谷総合設備

日比谷総合設備は空調主体の設備施工企業の大手。データセンター向け空調、サーバ冷却システムを手掛ける銘柄ですのでこちらも注目したいです。
データセンター空調関連株 出遅れ株 6231 木村工機

超小粒というわけではないですが、時価総額規模が小型な銘柄だと木村工機も注目か。木村工機はデータセンター用中温冷水式外気冷房空調機を手掛けています。
データセンター空調関連株 出遅れ株? 2760 東京エレクトロン デバイス

東京エレクトロン デバイスは東京エレクトロングループの半導体商社。こちらはデータセンターの無人化を進めるサーバーラック・セキュリティーシステム電子錠コントローラを手掛けており、さくらインターネットの西新宿データセンター無人化の実現に向けてサーバラック・セキュリティシステム電子錠コントローラ「RMS-EL128」を導入した実績あり。
データセンター セキュリティシステム関連株 出遅れ株 4264 セキュア

AIカメラを用いたソリューションを手掛けるセキュアはデータセンター向けの入退室監視カメラシステムを提供しています。データセンターは顧客の大切なデータを守るために警備体制もしっかりしないといけないので、こちらも注目か。グロースで時価総額小さめ。
データセンター関連株 出遅れ株 2469 ヒビノ

データセンターの設備関連株としてヒビノにも注目しておきます。
データセンターはサーバーをはじめ空調機器、室外機、バックアップ用の発電機などが所せましと高密度で配置されるので温熱環境だけでなく、騒音・防音対策も必要不可欠らしいですね。特に都市部のデータセンターは騒音発生機器から敷地の境界線まで距離が近く、騒音規制値をクリアするために大がかりな対策が必要になるパターンが多い模様。
ヒビノはコンサートやコンサートイベントや放送分野向けに音響・映像サービスを提供するファブレスメーカーで、プロ用の音響機器や映像機器などを手掛ける会社です。
音響のプロであるヒビノは、産業分野向けにも防音対策設備を供給しており、データセンター向けにも自社製防音パネルやサイレンサーが採用されています。データセンター設備関連の出遅れ株として注目してみたいと思います。
データセンター関連株 出遅れ株? 3440 日創グループ

日創グループもデータセンターの騒音・防音対策銘柄として注目。
日創グループはグループの「ワタナベテクノス」がデータセンターなどに設置する発電機向け消音機器・防音カバーを手掛けています。
24年06月12日に日刊産業新聞が「ワタナベテクノス」の消音機器・防音カバーなどの「受注が好調」と報じています。同社独自の音量を下げる技術が全国トップクラスらしく、加えてデータセンター建設が増加傾向であることが受注増の要因とのこと。こちらも出遅れデータセンター設備関連株として注目してみます。
データセンター設備関連株 出遅れ株? 6516 山洋電気

データセンター設備関連株に三洋電気を追記しておきます。
山洋電気は産業用機器や情報通信機器向けの冷却ファンやサーボシステムUPS(無停電装置)などを手掛ける企業ですね。
山洋電機の冷却ファンはサーバメーカーや通信機器メーカーへの採用実績も豊富で、山洋電気の冷却ファン「San Ace」シリーズにおいて高静圧・高風量でAI開発向けのGPUサーバーにも最適な製品も取り揃えています。
また、UPS(無停電装置)もデータセンターには必要なものですし、冷却ファンと併せてデータセンターの需要増が追い風になりそうな銘柄ですね。
あと空冷だけでなく液体冷却システムの技術も持ってるっぽい。SAN ACEシリーズの「MC Liquid(液体冷却システム)」というやつ。これあんまり情報なくてわからないけど。出来高が薄めですが引き続き注目。
コンテナ型データセンター関連株 本命株 7011 三菱重工業

直近で短納期で構築可能ということで「コンテナ型データセンター」の需要が高まっているみたいですね。
三菱重工はデータセンターの液体冷却関連の銘柄としてもピックアップしましたが、コンテナ型DCの関連株としても注目。
三菱重工はデータセンター向けの冷却システムに強みがあり、独自の冷却方式を採用した「液浸・空冷ハイブリッド冷却方式コンテナ型データセンター」を販売しています。三菱重工はコンテナ型DCそのものを手掛けるだけでなく、冷却システムや電力システムまで統合的に手掛けている点で優位性がありそうですね。
コンテナ型データセンター関連株 本命株 6504 富士電機

コンテナ型型データセンター関連株として富士電機にも注目。富士電機もコンテナ型データセンター「F-eCoMo(エフエコモ)」を販売しています。こちらもサーバーラックや空調、電源設備などが一体化されたものですね。コンテナ型のDCをパッケージで販売している点も注目ですし、他にもDCに必要とされる無停電電源装置(UPS)や変圧器、開閉器などの電力インフラ構成機器、蓄電池システムなども手掛けている点も注目です。
コンテナ型データセンター関連株 本命株 1417 ミライト・ワン

ミライト・ワンはNTTグループやKDDIなどの通信事業者向けの電気・通信基盤構築を手掛ける企業で、コンテナ型データセンターの設計・構築を手掛けています。こちらもデータセンター需要増が追い風になりそうな銘柄として注目。
データセンター向け防災機器関連株 出遅れ株? 6744 能美防災

データセンターは重要なデータを取り扱う施設ですから、物理的な事故や火災などからもデータを守られなければなりません。でもデータセンターは機器冷却のために空調が常に室内を循環をしており、万が一の火災の時にも熱や煙が気流により薄められたりして、異常を初期段階で発見することが難しいらしい。
そこで注目なのが能美防災の超高感度煙監視システム。高感度のシステムでデータセンターの異常を早い段階で発見できるようですね。他にもホーチキも同様の高感度煙検知システムや自動火災報知設備を手掛けているので注目してもいいかもです。
データセンター向け周辺機器関連株 本命株 5706 三井金属

※2025年08月21日(木)追記
直近で大相場に発展しつつある三井金属。これもどうやら間接的なデータセンター関連株っぽいので追記しておきますね。
三井金属は亜鉛・銅・鉛などの非鉄金属の精錬を手掛ける非鉄金属メーカーの大手ですが、電子材料の製造・販売も行っており、注目なのはスマホやPCなどのプリント基板やEV電池などに用いられる「電解銅箔」ってやつで高いシェアを誇る点。高いシェアを誇るどころか、スマホやタブレットなどの薄型化に貢献している極薄の電解銅箔市場では世界シェア95%以上とほぼ寡占に近い状態っぽいです。
電解銅箔はスマホやタブレット、リチウムイオン電池だけでなく、PCはもちろんやサーバーやルーターなどあらゆる通信インフラ機器に使われるので注目されている感じですね。データセンターの需要が高まることで、三井金属の極薄電解銅箔の需要も高まるって期待です。
三井金属は25年08月20日に、台湾とマレーシア工場において高周波基板用電解銅箔「VSP」の生産能力を増強すると発表しています。25年1月には月産420トン体制だったのを580トン体制に増強と発表していましたが、これがさらに追加の増強で2026年9月までに月産840トン体制とする模様。これはけっこうな増産ですね。まさにデータセンターの需要増が恩恵になっている銘柄です。
データセンター向け周辺機器関連株 出遅れ株? 5016 JX金属
(画像)
※2025年08月21日(木)追記
2025年08月現在、直近で動意づいているJX金属。これ半導体材料銘柄のまとめ記事に追記するか、AIサーバー関連株のまとめ記事に追記するかも迷ったけど、三井金属と並びで紹介した方がわかりやすそうだったのでこちらで紹介しておきます。
JX金属は非鉄金属の総合メーカーで主力は銅。銅の精錬能力は世界でもトップクラスで南米に銅鉱山権益を持つ銘柄でもあります。
三井金属は、スマホやPCなどのプリント基板に使われる「電解銅箔」という製品に強いですが、JX金属は「圧延銅箔」というやつで世界シェア約8割と高いシェアを誇ります。
圧延銅箔ってのは銅のインゴットをローラーで繰り返し挟んで薄く引き伸ばしたやつで、柔軟性が高くて折り曲げに強い特性。なので何度も曲げ伸ばしするようなフレキシブル基板に不可欠な材料です。この圧延銅箔とか他にもチタン銅、電磁波シールドフィルムなどAIサーバーやスマホ、ウェアラブル向けの製品が需要が伸びていることから、JX金属は2025年08月05日に通期上方修正と増配を発表しています。
三井金属の「電解銅箔」も、JX金属の「圧延銅箔」もどちらもプリント基板などに使われる銅の薄いシートですが、異なる製造方法で特性も違うので食い合わないですし、どちらも需要が伸びててそれぞれが世界的シェアを誇ってるのは注目ですね。
あとJX金属は「スパッタリングターゲット」という半導体ウエハにナノレベルの膜を形成するために必要な金属材料でも高いシェア(世界シェア約6割:Al系を除く半導体用ターゲット市場)を占めているのも注目。
JX金属も間接的ですが、データセンター需要増→AIサーバー需要増で恩恵がありそうな銘柄かもですね。
データセンター向け精密工具関連株 本命株 6278 ユニオンツール

※2025年08月28日(木)追記
最近ぎゅんぎゅんと株価を伸ばしているユニオンツールも追記しておきますね。
ユニオンツールは切削工具、特にPCB(プリント基板用)ドリルなどを主力とする精密工具メーカー。ユニオンツールのPCB(プリント基板)用ドリルは世界トップシェアを誇ります。ユニオンツールのドリルは「超微細・高精度・長寿命」で世界的に高い評価を得ているので、同社はまさにグローバルニッチトップ企業と言えます。
んで、このプリント基板ってやつは半導体とセットであらゆる電子機器には必要不可欠な部品なのでもちろんスマホやパソコンなどにも含まれますし、AIサーバーの需要増はユニオンツールの業績にも直結すると言えます。それこそAIデータセンターなんか需要の宝庫ですね。
実際に近年の生成AIの普及、AIデータセンターの需要増に伴いユニオンツールの精密工具類もPCBドリル中心に需要が急増しています。かなり注目したい銘柄。チャートも良いね!
データセンター建設・空調・設備関連株 まとめ
データセンター建設・空調・設備関連株については以上です。
またなにか面白そうな銘柄があれば追記しますね😋
生成AIの需要拡大もあり、AWS、Microsoftなども日本のデータセンターに大規模な投資を行うと発表していますので、データセンター建設・空調・設備系の銘柄は今後も注目したいと思います。
他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!
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