こんにちは、かりんです🥰
皆さん「レパトリ減税」って言葉は知っていますか?
2024年5月現在、為替市場ではギュンギュンに円安が進行していますが「レパトリ減税」は円安の打開策の一つとして導入に期待されているようです。
レパトリ減税というのは簡単にいうと「本国への資金還流(レパトリエーション)に対する減税」のことで、企業が海外に保有している資産を日本国内に戻すときにかかる法人税を減税するというものです。
レパトリ減税を導入することで、自国企業のお金が国内に戻ってきて内需が活性化。企業の設備投資や雇用の拡大が見込まれるほか、円買いも促されるので円安の是正も図れるというわけですね。
まだ導入されるかどうか決まったわけではありませんが、円安の打開策として政府が6月にまとめる経済財政運営の指針「骨太の方針」とかいう謎の方針に盛り込まれるかもしれないという噂なので、このページではレパトリ減税関連株について本命株・出遅れ株 一覧をまとめてみようと思います。
レパトリ減税関連株とは
レパトリ減税関連株とは、為替市場の円安進行に歯止めをかける打開策の一つとして導入が期待される「レパトリ減税」で恩恵を受ける可能性のある銘柄群の総称です。
レパトリとは「レパトリエーション(repatriation):本国への資金還流」のこと。
つまり、レパトリ減税とは企業の海外子会社の利益・資金を日本国内に引き戻すときにかかる法人税を減税するというものですね。
なお、レパトリなのかリパトリなのかは諸説あり…😂
なんとなく当ブログではレパトリで統一しようかなと!
んで、レパトリ減税を導入することでこんな効果が見込まれるそうです。
②内需拡大(積極的な設備投資や雇用の拡大など)
③企業の自社株買いが促される
ふむふむ。
自国企業の海外内部留保が減税チャンスってことでここぞとばかりに国内に戻ってくる可能性があるわけですね。
企業の国外資産が自国に戻ってくるから、必然的に円買いも促され円安進行が是正される。そして企業の設備投資や雇用の拡大、自社株買いなどの原資になる、と。国内の需要も活性化されそうです。
なかなかいいことずくめですね。
それにレパトリ減税はあくまで自国企業の海外内部留保分を国内に戻すための施策なので、為替介入などの強硬的な手段よりも国際的な軋轢を生みにくく「通貨高へのまっとうな手段」ともいわれるらしい。
レパトリ減税はアメリカでは通貨高が成功
ちなみにアメリカでは2005年のブッシュ政権時に1年間限定でレパトリ減税を導入したことがあります。その時にはドル高・円安が加速しました。
■04年末 1ドル=103円台
↓
■05年末 1ドル=118円台
しかもこの時に米国内に還流した資金の79%が自社株買いに充てられたとみられているらしく株高要因の一つともされています。
還流した資金の79%が自社株買い?!
すごいじゃん!レパトリ減税。
日本で導入が注目されるレパトリ減税の対象として想定されるのは日本企業などが海外子会社などから得た「対外直接投資収益(約20兆円)」らしい。
ふむふむ。これは日本でもレパトリ減税の導入があったら関連株に期待できそうですかね。
レパトリ減税関連株 一覧
それではレパトリ減税関連株の一覧を見ていきますか。
レパトリ減税銘柄は複数のジャンルに分けられるかなぁと思ったので分けてみました。
レパトリ減税関連株 海外子会社現地法人数の多い銘柄(自社株買いに期待?)
コード | 銘柄名 | 海外現地法人数(2023年時点) | 時価総額(24.05.16時点) |
---|---|---|---|
8053 | 住友商事 | 285 | 5,052,555百万円 |
8015 | 豊田通商 | 256 | 3,414,875百万円 |
6752 | パナソニック ホールディングス | 252 | 3,245,761百万円 |
6367 | ダイキン工業 | 218 | 7,392,334百万円 |
8002 | 丸紅 | 207 | 5,037,274百万円 |
8058 | 三菱商事 | 205 | 14,108,365百万円 |
2427 | アウトソーシング | 194 | 220,420百万円 |
8031 | 三井物産 | 178 | 11,920,336百万円 |
8001 | 伊藤忠商事 | 166 | 11,514,222百万円 |
4324 | 電通グループ | 152 | 1,169,816百万円 |
2768 | 双日 | 144 | 947,250百万円 |
7267 | ホンダ | 121 | 9,020,880百万円 |
6902 | デンソー | 116 | 8,290,757百万円 |
7911 | TOPPANホールディングス(凸版印刷) | 115 | 1,273,079百万円 |
3402 | 東レ | 103 | 1,277,124百万円 |
7751 | キヤノン | 103 | 5,789,867百万円 |
8086 | ニプロ | 101 | 206,094百万円 |
4902 | コニカミノルタ | 95 | 240,424百万円 |
5802 | 住友電気工業 | 93 | 1,865,363百万円 |
6503 | 三菱電機 | 92 | 6,060,476百万円 |
7752 | リコー | 87 | 793,902百万円 |
7733 | オリンパス | 86 | 2,927,174百万円 |
9101 | 日本郵船 | 85 | 2,222,942百万円 |
7203 | トヨタ自動車 | 81 | 54,687,838百万円 |
7201 | 日産自動車 | 79 | 2,169,757百万円 |
6645 | オムロン | 78 | 1,136,822百万円 |
7259 | アイシン | 76 | 1,653,125百万円 |
4901 | 富士フイルムホールディングス | 73 | 4,246,597百万円 |
4188 | 三菱ケミカルグループ | 72 | 1,231,391百万円 |
(出展:東洋経済ONLINE 日本企業の「海外現地法人数」ランキングTOP200)
こちら日本企業の海外現地法人数ランキングの上位銘柄(23年時点)。
本当は企業の海外子会社の内部留保がわかればレパトリ減税が導入された時にメリットの大きい銘柄がわかるのかな?と思ったけど上場企業の資産のうち海外子会社の内部留保を調べる方法がわからない。なので【日本企業の海外現地法人数ランキング】でもある程度、メリットの大きそうな銘柄を予測できるんじゃないかと思って。
単純に海外子会社たくさん持ってる企業は外貨の内部留保もたくさんあるんじゃないかと。
このランキング上位の銘柄はレパトリ減税によって減税恩恵が大きく、自社株買いなどの株主還元や設備投資に充てられる可能性もあるかと注目。
レパトリ減税関連株(円高メリット銘柄)
9983 ファーストリテイリング
2670 エービーシー・マート
8227 しまむら
2685 アダストリア
9603 エイチ・アイ・エス
9201 日本航空(JAL)
9202 ANAホールディングス
2001 ニップン
2002 日清製粉グループ本社
2501 サッポロホールディングス
2502 アサヒグループホールディングス
3038 神戸物産
7550 ゼンショーホールディングス
7581 サイゼリヤ
3563 FOOD & LIFE COMPANIES
9861 吉野家ホールディングス
レパトリ減税の導入で、自国企業の海外内部留保が国内に還流されることになれば円高になる可能性が高いので、円高メリット株は買いが入る可能性がありそうですね。
円高メリット銘柄は別ページでまとめているので、そちらもぜひチェックを。
レパトリ減税関連株(設備投資関連株)
6954 ファナック
6845 アズビル
8052 椿本興業
8059 第一実業
6141 DMG森精機
6104 芝浦機械
6324 ハーモニック・ドライブ・システムズ
6383 ダイフク
6645 オムロン
6506 安川電機
6841 横河電機
6268 ナブテスコ
それからレパトリ減税によって、企業のお金が国内に戻ってくれば企業の設備投資の原資となる可能性が高そうですね。設備投資系銘柄にとってはビジネスチャンスになりそうか。
レパトリ減税関連株(半導体製造装置関連株)
6920 レーザーテック
6857 アドバンテスト
6146 ディスコ
7735 SCREENホールディングス
6728 アルバック
7729 東京精密
6951 日本電子
6315 TOWA
半導体製造装置も設備投資にあたると思いますがせっかくなので別で分けた。上記は一部だけ。
半導体製造装置関連株も別ページでしっかりまとめているので、そちらもチェックしてみてください。
レパトリ減税関連株(銀行株)
8316 三井住友フィナンシャルグループ
8411 みずほフィナンシャルグループ
企業の設備投資など内需が活発になれば銀行株にも追い風になるかもですね。
地銀含めると大変だからとりあえずメガバンクだけで。
レパトリ減税関連株 本命株・出遅れ株
それではレパトリ減税関連株の本命株・出遅れ株をピックアップしていきますね!この項目は個人的な主観コミコミなので参考程度にお願いします😋
レパトリ減税関連株 本命株 8053 住友商事
商社株は海外現地法人数ランキング上位に多数食い込んでますね。2023年時点では住友商事が海外現地法人数285社で1位になっていました。海外現地法人が多ければ、その分内部留保もたくさんあるだろうって。すごい雑な理屈ですが、まぁある程度は参考になるんじゃないかと。アメリカでレパトリ減税が1年間限定で導入された際には、還流された資金の79%が自社株買いに充てられたとの見方もあるそうなので商社株は自社株買いに期待できそうかな?!住友商事だけでなく、5大商社は全部注目ですね。あと豊田通商や双日なども注目。
レパトリ減税関連株 本命株 6367 ダイキン工業
空調大手のダイキン工業も2023年時点で海外現地法人218社でランキング4位に食い込んでいました。自社株買いに期待できるかもですし、空調設備は企業の設備投資分野でも恩恵がありそうな気もしますし。
レパトリ減税関連株 本命株 6861 キーエンス
設備投資といえば謎の高給企業キーエンス。
キーエンスはFA(ファクトリーオートメーション」向けの各種センサーや測定器、画像処理機器などを手掛ける銘柄ですね。こちらもレパトリ減税で企業の設備投資が活発化すれば恩恵をうけそうな企業か。
レパトリ減税関連株 本命株 6954 ファナック
ファナックは産業ロボット、ファクトリーオートメーション銘柄ですね。世界4大ロボットメーカーの一社に数えられるほどの企業で、こちらも設備投資といえば思い浮かべる企業かなと。ロボティクス関連株など、次世代テクノロジー系のテーマとしても注目です。
レパトリ減税関連株 本命株 6383 ダイフク
マテハン(マテリアルハンドリング)ってやつに強みを持つ銘柄です。マテリアルハンドリングは物流や製造の現場で使われる言葉で製造に用いる材料・部品などの物品を移動・搬送・仕分けさせる機器のこと。半導体製造の現場でも必要不可欠ですし、企業の設備投資で恩恵を受けそうな銘柄かと思います。
レパトリ減税関連株 本命株 8316 三井住友フィナンシャルグループ
銀行系も入れておきますね。企業の設備投資や内需が活性化すれば銀行株にも恩恵がありそうですね。メガバンクはどれも注目ですが、三井住友FGは直近の決算も良かったですし株式分割を発表した点も注目。
レパトリ減税関連株 まとめ
とりあえずレパトリ減税関連株についてはいったんこの辺で。
まぁまだ正式に決まったわけでもないですしね。
もし本当に経済財政運営の指針「骨太の方針」にレパトリ減税が盛り込まれるとしたら、もっとしっかり追記するかもです!
他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!
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