※当記事はもともと2023年12月20日に新規投稿したものですが、2026年07月10日(金)に全面リニューアルしました。
※この記事は最後に2026年07月13日(月)に追記編集しました。
こんにちは、かりんです🥰
こちらのブログ記事はもともと2023年12月に新規投稿した記事ですが、半導体関連株はまだまだ株式市場の主役ですし、半導体の製造に必要不可欠な「超純水」も2026年最新バージョンにアップデートします。
2026年現在、生成AIの普及フェーズが本格化し半導体関連株への注目度がますます高まっています。
日本国内でも熊本県のTSMCや北海道のラピダスなど大型工場の新設・稼働により、半導体製造装置関連株はもちろん、半導体材料・部材メーカーやその他周辺機器銘柄も注目の的になっていますね。
そして最先端のAI半導体を製造・洗浄するプロセスにおいて「超純水」もなくてはならない超重要アイテム!
というわけで今回は、日本企業が世界シェアのトップ層を握るお家芸セクター「超純水関連株」について、本命株 出遅れ株 一覧をまとめてきます。
このテーマ、最初は半導体関連株のまとめ記事に一緒にまとめちゃおうか少し迷ったのですが、超純水って実は半導体だけに使われるわけでもないので、この記事で1ページまるまるつかって特集しますね。
超純水関連株とは
超純水関連株とは、半導体の製造工程に欠かすことのできない超純水に関連する銘柄の総称です。
おもに超純水製造装置を手掛ける銘柄のことですね。
「そもそも超純水ってなんなん?🤔」
という方もいらっしゃると思いますので順を追って説明します。
まず純水とは「不純物をできる限り取り除いた純度の高い水」のことです。で、超純水とは純水のもっとすごいやつ。極限まで不純物を取り除いた純水=超純水というわけですな。
水というものは非常にモノを溶かす力が強く、ぱっと見で無色透明な水道水にも実はさまざまな不純物が含まれています。例えば50mプールいっぱいの水道水にはだいたいドラム缶数本分もの不純物が溶け込んでいるらしいですが、これが純水の場合は角砂糖1つ分くらい。超純水だと耳かき1さじ分くらいの不純物の量にとどまるとのこと。
まぁとにかく超純水は「不純物を超取り除きまくった水」と考えればいいかと。
超純水は微小なゴミの混入も許されない半導体や液晶パネルとかの製造工程、医薬品製造の工程、食品や飲料用のドリンクの製造工程など割と幅広く用いられます。
半導体製造工程でいうと、各工程の前後にある洗浄工程でこの超純水が大量に使われます。あとウェーハの研磨や切断の際にもジャブジャブ使われるんだって!
SDKIという市場調査会社の調査によると、超純水の市場規模は2023年に約76億米ドル、2036年までに約237億米ドルに達すると予測されているらしい!なかなかすごい規模ですね。
特に最近はAI半導体の進化と微細化が進んでいます。工程が増えればそれだけ超純水が必要な場面も増えます。また高性能でチリ一つ許されないAI半導体の洗浄には、求められる超純水のクオリティもさらに上がっているらしいです。
超純水関連株は、半導体関連株とも非常に親和性が高いというか広義では「半導体関連株」とも言えるテーマなので、しっかりとチェックしておきましょう!
超純水関連株と非常に親和性の高い「海水淡水化関連株」も併せてチェックしよう
具体的な超純水関連株の銘柄一覧を紹介する前に、少しだけ余談をさせてください。
2026年、米国とイランの軍事衝突で中東の地政学リスクが悪化。その際に中東の水処理施設が攻撃された報道があったことから、一時的に注目を浴びた「海水淡水化関連株」は覚えていますか?
実は「超純水」と「海水淡水化」、この2つのテーマは非常に親和性が高いです。
理由は、どちらも水を極限までろ過する「RO膜(逆浸透膜)」などの特殊なフィルター技術がベースになっているからです。
どちらも着地点が違うだけで使われているコア技術は共通する部分があるわけですね。
例えば、海水淡水化関連株のまとめ記事でも本命株としてピックアップした東レや日東電工などは超純水関連株としても注目の銘柄です。東レや日東電工は「RO膜」という目に見えないほど超微細な穴が空いた特殊なフィルターを手掛ける世界的プレーヤーです。
このRO膜は、超純水製造プロセスにおいても土台となる重要なコア技術です。
実際には、水道水などの原水に対して事前に活性炭などで前処理を行った後、このRO膜でろ過し、さらに「紫外線(UV)照射」で微小な有機物を分解したり、仕上げの「高性能イオン交換装置」で極小のイオンを取り除いたりといった複数の先端技術を組み合わせることで、初めて「超純水」が完成するようです。
オルガノや栗田工業、野村マイクロ・サイエンスといった企業は、東レや日東電工が作ったRO膜などを仕入れ、そこに自社の技術(イオン交換やシステム設計など)を掛け合わせて「巨大な超純水製造プラント」として組み上げ、半導体工場に供給する、という役割分担になっています。
なので、このページで取り上げる銘柄は海水淡水化関連株で取り上げた銘柄と一部重複しますが、近しい技術を用いているテーマだと理解すると良いと思います。
「AI半導体向けの超純水特需」はもちろんですが、「地球規模の水不足問題(海水淡水化)」も今後注目のテーマといえますし、両方で恩恵を受けられる銘柄はなかなかおもしろいと思います。
当ブログでは「海水淡水化関連株」もしっかり別のページでまとめていますので、以下のリンク先ページからぜひ併せてチェックしてみてください!
超純水関連株 一覧
| コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(26.07.10時点) |
|---|---|---|---|
| 6254 | 野村マイクロ・サイエンス | 水処理装置の専業メーカー 主力は半導体分野向けの超純水製造装置 サムスン等、韓国・台湾とも強固な実績 近年は米国の大型案件で成長 |
187,812百万円 |
| 6368 | オルガノ | 総合水処理エンジニアリング企業大手 半導体向けの超純水製造装置に強く、台湾TSMCとの取引実績 | 737,583百万円 |
| 6370 | 栗田工業 | 総合水処理の国内最大手 超純水装置や水処理薬品、工場の運転管理・保守までトータルで手掛ける | 1,058,007百万円 |
| 3402 | 東レ | 合成繊維の世界的メーカー 逆浸透膜(RO膜)で世界トップクラスのシェア | 1,718,870百万円 |
| 6988 | 日東電工 | 高機能材料メーカー大手 超純水製造に不可欠な逆浸透膜(RO膜)世界大手 | 2,166,960百万円 |
| 3101 | 東洋紡 | 超純水製造プロセスで活躍する「RO膜(逆浸透膜)」などの高性能分離膜モジュールを供給 | 153,787百万円 |
| 3407 | 旭化成 | 大手総合化学メーカー 最先端LSI向けの超純水製造に適した高品質なUF膜モジュールを展開 | 2,515,715百万円 |
| 3405 | クラレ | 大手総合化学メーカー 超純水製造や飲料水・無菌水の製造に用いられる中空糸膜モジュールを供給 | 509,397百万円 |
| 6361 | 荏原 | 超純水を送る精密ポンプを展開 超純水をジャブジャブ使うウェーハ研磨装置(CMP)でも世界2位 | 2,802,730百万円 |
| 6005 | 三浦工業 | 産業用ボイラー大手 超純水を製造する前の前処理工程などで使われる純水装置を展開 | 402,310百万円 |
| 4216 | 旭有機材 | 超純水の配管に必須な金属が溶け出さない「樹脂(プラスチック)製バルブ」の世界的大手 | 128,703百万円 |
| 1965 | テクノ菱和 | クリーンルーム空調大手 超純水を大量に使用する半導体工場の特殊な配管設備なども施工 | 133,316百万円 |
| 3896 | 阿波製紙 | 超純水製造に不可欠なRO膜を補強する「分離膜支持体用不織布」で世界トップシェア(約40%:同社調べ) | 3,733百万円(26.07.13時点) |
(ちなみに私が普段の情報収集でチラ見してるのはこのあたりです↓)
超純水関連株 本命株・出遅れ株
それでは超純水関連株の本命株・出遅れ株をピックアップしていきますね!この項目は個人的な主観コミコミなので参考程度にお願いします😋
超純水関連株 本命株 6254 野村マイクロ・サイエンス

超純水関連株、まず取り上げるのが野村マイクロ・サイエンスですね。
野村マイクロ・サイエンスは、オルガノ、栗田工業と並ぶ「超純水製造装置メーカーの御三家」の一角ですが他2社がさまざまな水処理ビジネスを展開しているのに対し、野村マイクロは売上のほとんどを半導体や液晶向けの超純水装置が占める「超純水特化型の水処理装置専業メーカー」です。
そのため、半導体設備投資の波に乗ったときの爆発力(株価のテーマ純度・感応度)が頭一つ抜けて高いのが最大の特徴です。
野村マイクロは顧客基盤が非常に強力なのもポイントです。もともと韓国のサムスン電子やSKハイニックス等の世界的企業、さらに台湾市場などで強固な取引実績を持っていますが、近年は「米国市場」が最大の成長ドライバーとなっています。
一つ注意点として、同社は24.3期から25.3期にかけて米国の大型水処理装置案件が爆発的に売上に貢献しました。26.3期はその大口案件が一旦落ち着いたため、足元の数字だけを見ると一時的に業績が悪化しているように見えます。ただこれは「過去2年の特需が凄すぎた反動」によるもので、最先端半導体への投資サイクルそのものが終わったわけではありません。
半導体関連設備投資は引き続き旺盛で、投資規模も大型化しており受注増加が見込まれています。27.3期の見通しでは、米国での大型受注を中心にしっかりとV字回復を示す予想が立てられています。
野村マイクロは超純水御三家の中では最も時価総額の規模が小さく、値動きも軽いため最先端AI半導体の増産サイクルにおいて注目しておきたい本命銘柄といえます。
超純水関連株 本命株 6368 オルガノ

続いて、同じく超純水御三家の一角オルガノ。
同社は総合水処理エンジニアリングの大手企業ですが、売上の多くを電子産業(半導体分野)向けが占めており、超純水関連株としてのテーマ性は高い銘柄といえます。
注目ポイントは、なんといっても世界最大の半導体ファウンドリである「台湾TSMC」と親密な点(強固な取引実績)でしょう。台湾市場で確固たる水処理設備の実績を築いているため、日本国内のTSMC熊本工場という国策プロジェクトでも、超純水設備の供給で中心的な役割を担う銘柄として注目を集めています。
またTSMCだけでなく次世代半導体の量産を目指すラピダスのお膝元(北海道千歳市)に新たな事業用地を取得するなど、ラピダス銘柄としても面白い存在です。
野村マイクロ・サイエンス(超純水特化の水処理装置専業メーカー)と比較すると、オルガノは総合水処理メーカーとして規模も大きいため株価の感応度でいえばやや爆発力には劣るかもしれませんが、事業の安定感は抜群ですし、テーマ純度は見劣りしません。むしろ個人的にはこちらのほうがどっしり取り組める銘柄かなぁと好みでもあります。
いずれにしても超純水銘柄の本命株であり、「TSMC関連株」や「日の丸半導体銘柄」としてもチェックしておきたい注目株です。
超純水関連株 本命株 6370 栗田工業

国内の水処理インフラ首位の栗田工業は超純水御三家の一角としても注目です。
栗田工業は、超純水製造装置を売って終わりではない「総合力とストックビジネスの強さ」が特徴ですかね。超純水製造装置の設計・製造はもちろん、装置の運転管理やメンテナンス、さらには水処理用の特殊薬品の供給までをトータルで手掛けています。
さらに、顧客の工場内に栗田工業が自費で超純水プラントを建てて、製造した超純水をメーターで測って販売する「超純水供給ビジネス(受注製造販売のようなイメージ)」を確立しているのも大きな特徴。これにより半導体メーカー側は初期投資を抑えられ、栗田工業側は長期にわたって安定した利益をチャリンチャリンと稼げる構造になっています。
顧客基盤もグローバルかつ盤石で、国内大手はもちろん台湾TSMCをはじめとする世界の主要な半導体メーカーと幅広く取引実績があります。
事業規模の大きさから野村マイクロのような超純水特化専業メーカーほど株価感応度はないかもしれませんが、半導体ブームの恩恵をしっかり受けつつ、安定したストック収入を持つ銘柄ですね。ディフェンシブかつ成長期待も持てる点は面白いですよね。こちらも超純水銘柄の中核的な存在としてチェックしておきましょう。
超純水関連株 本命株 3402 東レ

海水淡水化関連株のページでも取り上げましたが、東レは超純水製造に不可欠なフィルター「RO膜(逆浸透膜)」において世界トップクラスのシェアを誇る中核企業です。
超純水を作るための土台として同社のROフィルターは欠かせない存在ですが、巨大な素材メーカーゆえに「超純水ビジネス」が業績や株価に与えるインパクトは少し薄まりがちかもですね。
RO膜で世界的な企業なので東レを取り上げていますが、同じくRO膜を手掛ける日東電工(6988)や東洋紡(3101)なども併せて注目してみると面白いかもですね。特に東洋紡は時価総額規模が1桁小さいので投資妙味的にはこちらが面白いかも。
超純水関連株 本命株 6361 荏原

ポンプの荏原も超純水関連として外せない銘柄です。同社は、不純物の混入を極限まで抑えた超純水を半導体工場内で送るための「精密ポンプ」などを供給している銘柄ですね。
また荏原といえば半導体製造装置銘柄としても注目されます。荏原は半導体のウェーハ表面を平らに削る「CMP装置(化学的機械的研磨装置)」で世界シェア2位を誇ります。ちなみに、この工程では超純水をジャブジャブと大量に消費します。
超純水を活用する際に必要不可欠なポンプを供給する銘柄として、そして半導体製造装置銘柄としての顔も持つ銘柄としてウォッチしておきたいですね。
超純水関連株 出遅れ株 4216 旭有機材

旭有機材も超純水関連株として注目です。
同社は、超純水の配管に欠かせない「樹脂(プラスチック)製バルブ」の世界的大手メーカーです。
超純水は不純物を極限まで排除した水なので、一般的な金属製のバルブを通すと金属成分が水に溶け出してしまう恐れがあるようです。そのため、半導体工場の超純水配管ラインには、金属成分が溶け出さないプラスチック製のバルブやパイプが必要不可欠とのこと。
旭有機材は、この「樹脂製バルブ・管材事業」において国内トップシェアを誇り、半導体工場や化学プラントなどでも広く使われています。こちらも超純水銘柄の一角として注目しておきます。
超純水関連株 出遅れ株 1965 テクノ菱和

超純水関連の出遅れ株としてテクノ菱和も取り上げておきます。
同社は半導体工場などの「クリーンルーム空調」を手掛ける大手として知られますが、実は超純水関連としても注目。
半導体工場では「チリ一つない空気(クリーンルーム)」と「不純物を限りなく抑えた超純水」の両方が必要ですが、テクノ菱和は空調設備だけでなく超純水製造システムの導入計画から設計・施工、メンテナンスまでをトータルで手掛けることができる環境エンジニアリング企業です。
現在日本で進んでいる半導体工場の建設ラッシュにおいて、空気と水の両面から工場インフラの構築を手掛ける立ち位置というわけですね。
水処理の専業メーカーではありませんが、半導体工場の設備投資という大きなテーマで恩恵を受ける銘柄としてチェックしておきたい1社です。
超純水関連株 出遅れ株? 6005 三浦工業

三浦工業は産業用小型ボイラーで圧倒的なシェアを持つ有名な企業ですが、実はボイラー以外にも水処理機器や家庭用軟水器など、水に関わる機器を幅広く手掛けています。
超純水ど真ん中の銘柄というわけではありませんが、同社は超純水を製造する前の「前処理工程」に用いられるRO装置(逆浸透膜装置)などを展開しています。そのため、超純水をつくるためのシステムの一部を担うという意味では、関連株と言える存在ですね。
ボイラーのイメージが強すぎるので超純水のテーマとしては少し連想されにくいかもしれませんが、裏を返せば「穴株」として見ることができる…?まぁ一応、関連銘柄のリストの片隅にでも置いておきたい1社ですかね。
超純水関連株 出遅れ株 3896 阿波製紙

※2026年07月13日(月)追記
超純水関連株として阿波製紙も追加でピックアップしておきます。
阿波製紙は機能紙・不織布の老舗メーカーで、海水淡水化関連株としても取り上げた銘柄ですね。
阿波製紙は「分離膜支持体用不織布」という特殊な不織布を手掛けており、これが海水淡水化プラントや超純水製造プラントで重要な役割を果たしている「RO膜(逆浸透膜)」とセットで使われています。
RO膜は極限まで不純物を濾過する超微細な穴を持つ非常にデリケートなフィルターです。水に強い圧力をかけて濾過する際に膜が破れないよう、裏側からガッチリ補強するために不可欠なのが、阿波製紙の手掛ける「分離膜支持体用不織布」というわけですね。同社はこの特殊な不織布において、世界トップクラスのシェア(約40%:同社調べ)を誇っています。
前述した東レや日東電工といったRO膜(素材)メーカーとセットで使われる部材を作っているため、超純水サプライチェーンの裏方として重要な一角と言えます。
時価総額が小さく値動きも軽いため、半導体向けの水処理関連のテーマに物色が向かった際に資金が集中しやすい出遅れ株として、RO膜メーカーと併せて押さえておきたい銘柄ですね。
超純水関連株 まとめ
超純水関連株については取り急ぎ以上ですね。
超純水銘柄は広い意味では半導体関連株の一部でもあります。株価も半導体セクターの動きと連動することが多いので、ほかの半導体系の銘柄と併せてチェックしておくのがオススメです。
他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!
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