※この記事は最後に2024年04月16日(火)に追記編集しました。
こんにちは、かりんです🥰
2023年~2024年にかけて大注目されているテーマ株といえばなんといっても「半導体関連株」と「AI関連株」ですね。
テキスト生成AIの「ChatGPT」や画像生成AI「ミッドジャーニー」「ステーブルデュフュージョン」、そのほかにも動画生成AIや音楽生成AIなど、ここ1~2年でさまざまな生成AIツールが登場してきており、その進化の速度に驚かされるばかりです。
世界的なAI開発合戦を土台に、世界中の半導体関連株・AI関連株が注目されており、日本株も例外ではありませんが、半導体・AI需要の中心にいるのは間違いなく「米エヌビディア(NVDA)」でしょう。
生成AI向けのAI半導体において、エヌビディアは世界シェアの約8割を握る化け物企業です。
特にエヌビディアの「H100」というGPUは現状で世界最高パフォーマンスを発揮するもので、世界中の名だたるハイテク企業がノドから手が出るほど欲しがっているような状況です。
エヌビディアの最新鋭のGPU「H100」は1つで500万円とか600万円する超高級品ですが、それでも世界中の企業が行列をつくって買いに来ているわけなので、そりゃエヌビディアの株価は上がるわけですね。
で、実はエヌビディアよりもとんでもない株価上昇率となっている銘柄があり、それがエヌビディア製GPUを搭載したAIサーバーを供給している米スーパーマイクロコンピューター(SMCI)です。
高性能GPUを搭載したAIサーバーはAI開発・運用の最重要インフラですから当然注目されますね。と、いうことでこのページでは日本株のAIサーバー関連株について本命株・出遅れ株 一覧をまとめておきます。
このブログではすでに似たテーマで「データセンター関連株」をまとめていて、そちらにピックアップしている銘柄と一部かぶりがあると思いますが、このページでは特に「エヌビディア(NVDA)」の最新GPUを用いたAIサーバーや、スーパーマイクロコンピューター(SMCI)と関わりの深い銘柄について重点的に取り上げていきたいと思います。
AIサーバー関連株とは
AIサーバー関連株とは、AI(人工知能)の開発・運用のために必要なサーバーに関連する製品・サービスなどを手掛ける銘柄の総称です。
はい。
「AIサーバーってのはそもそもなんなんだ?🤔」って話ですよね。
まずサーバーってのはコンテンツを提供するコンピューターのこと。データセンターとかにあるクソデカコンピュータがサーバーです。いや必ずしもクソデカくはないのかもしれんけど。
で、AIサーバーとは膨大なデータを処理するAIの開発・運用できるくらいの高性能なサーバーのこと。現状、エヌビディアのGPUを搭載したAIサーバーが世界中で飛ぶように売れています。めっちゃ高いのに!
特にエヌビディアが2022年に発表した最新鋭のGPU「H100」ってやつがとんでもない処理能力らしく、同じくエヌビディアの前世代GPU「A100」ってやつに比べると約6倍の処理能力とか。
AI開発で他社に後れをとらないためにも、世界中の企業が最強スペックを誇る「H100」を求めて列をなしている状況。H100は日本円でいっこ500万円とか600万円とか、それこそまぁまぁの高級車を新車で1台買えちゃうくらいの価格なのに死ぬほど売れてます。
大企業からすれば「金はいくらでもだすからとにかく売って!」みたいな状況なわけですから、そりゃもうエヌビディアの株価も上がるよねと。
しかもエヌビディアは2024年にH100のAI用GPUに付属する特殊メモリを強化した上位機種「H200」や次世代機種「B100」などを投入する計画です。時期はずれ込むかもしれないですが、会社側が公開したロードマップでは2025年にはさらなる次世代機種「X100」を発売する計画のようです。
上位機種はもちろん下位機種も発売するようで、AI需要をきめ細かく獲得していく計画です。
AI開発は最新鋭のAI半導体を手に入れられなければ開発競争に負けてしまう構図と思われますので、AI半導体で独走状態のエヌビディアが最新製品を出せばその都度、世界中の大企業で行列ができるだろう、と予想。
エヌビディアってすごい!
本当にエヌビディアは凄いし優良な銘柄だと思いますが、エヌビディアよりも小型ゆえにエヌビディア以上の株価上昇率を見せているのが、エヌビディア製のGPUを搭載するAIサーバーを手掛けるスーパーマイクロコンピューター(SMCI)です。
スーパーマイクロコンピューター(SMCI)とは
スーパーマイクロコンピューター(ティッカーシンボル:SMCI)はアメリカのカリフォルニア州に本拠をおく、サーバーやストレージ製品を手掛けるハードウェアメーカーのリーディングカンパニーです。エヌビディアやインテルなど大手半導体メーカーの製品を組み込んだAIサーバーを手掛ける銘柄として世界中から注目を集めています。
エヌビディアは自社で最新半導体H100を8つ搭載したAI演算用サーバー機器「DGX-H100」を供給していますが、他社のサーバーメーカーで「HGX H100」の認定パートナーを取得しているのは世界でたった3社。(当記事執筆時点)
・クアンタクラウドテクノロジー(台湾)
・ギガコンピューティングテクノロジー(台湾)
この3社のうち一社がスーパーマイクロです。
スーパーマイクロ社は従業員の約半数がエンジニアで構成されており、 マザーボードや電源ユニット、シャーシ、拡張カードなど各種モジュールまで自社で設計、開発できるエンジニア力が強み。高いエンジニア力により迅速にサーバー機器等を製造できる強みに加えて、AIサーバーやGPUにとって必要不可欠な冷却システムも評価されています。
スーパーマイクロは大手半導体メーカーと比較して小型の銘柄なので、エヌビディア以上の株価上昇率となり話題。
エヌビディアのGPUが世界中の企業から求められているように、エヌビディアのGPUを組み込んだスーパーマイクロ社のAIサーバーも世界中の企業が欲しがる、AI開発の最重要インフラということです。
ちなみにAIサーバーの価格ですが、エヌビディアの一世代前のAI用GPU「A100」搭載サーバーが日本で発売された2020~2021年の時には1台1,100~1,200万円。で、現在の最新鋭AI用GPU「H100」搭載サーバーは1台7000万円とか8000万円もする模様。高すぎてワロタ😂
従来のサーバーの場合、高くてもだいたい1台200万円とか以内らしいので、AIサーバーの価格の高さが際立ちますね。
AIサーバー関連株 一覧
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(24.03.08時点) |
---|---|---|---|
5885 | ジーデップ・アドバンス | NVIDIA社のエリートパートナー NVIDIA H100 Tensor コア GPU搭載サーバー スーパーマイクロコンピュータの国内代理店 | 17,516百万円 |
3778 | さくらインターネット | NVIDIA H100 GPUを搭載した生成AI向けクラウドサービス「高火力」 | 305,480百万円 |
9719 | SCSK | NVIDIA GPUを搭載する各種AIサーバーを提供 | 898,470百万円 |
9449 | GMOインターネットグループ | 米NVIDIAの「NVIDIA H100」をクラウドサービスとして提供を開始 | 321,971百万円 |
3132 | マクニカホールディングス | 独立系半導体商社で国内首位級 エヌビディア正規代理店 Supermicro社のGPUサーバと他社商材との組み合わせにてワンストップサポート | 478,887百万円 |
7595 | アルゴグラフィックス | AIインフラソリューションを提供 NVIDIA Compute DGX Elite パートナーに認定 | 90,757百万円 |
2743 | ピクセルカンパニーズ | 子会社ピクセルハイ合同会社がスーパーマイクロコンピュータと業務提携 スーパーマイクロ社が取り扱う全製品の取り扱いを開始 特にGPU製品の販売を強化する | 10,444百万円 |
167A | リョーサン菱洋ホールディングス(旧:菱洋エレクトロ) | スーパーマイクロ社の国内正規代理店 | 107,468百万円 |
7485 | 岡谷鋼機 | 岡谷エレクトロニクスがスーパーマイクロ社の国内正規代理店 | 132,192百万円 |
3107 | ダイワボウホールディングス | ダイワボウ情報システムがスーパーマイクロ社の国内正規代理店 | 249,226百万円 |
8020 | 兼松 | 兼松フューチャーテックソリューションズがスーパーマイクロ社の国内正規代理店 | 215,729百万円 |
9889 | JBCCホールディングス | JBサービスがスーパーマイクロ社の国内正規代理店 | 60,608百万円 |
9432 | 日本電信電話 | NTT PCコミュニケーションズがスーパーマイクロ社の国内正規代理店 | 16,797,084百万円 |
6597 | HPCシステムズ | スーパーマイクロ社の国内正規代理店 | 10,622百万円 |
6670 | MCJ | 傘下のテックウインドがスーパーマイクロ社 クアンタクラウドテクノロジー 社の国内正規代理店 | 142,383百万円 |
3565 | アセンテック | NVIDIA GPU H100を搭載、生成AIを支えるクラウドサービス「Gcore Edge AI」を提供開始 | 9,828百万円 |
3687 | フィックスターズ | 大規模言語モデル(LLM)研究開発向けクラウドサービス「Fixstars K4」の販売 | 74,569百万円 |
6501 | 日立製作所 | 日立システムズがスーパーマイクロ社の国内正規代理店 | 12,048,547百万円 |
6734 | ニューテック | ストレージの専業メーカー 2023年11月1日よりNVIDIA製 A100搭載可能な水冷GPUワークステーションを販売開始 | 3,513百万円 |
5026 | トリプルアイズ | 2023年9月にGPUサーバーの販売・運用、データセンター構築・販売・運用事業を展開するゼロフィールドを子会社化 | 5,551百万円 |
9503 | 関西電力 | データセンターの開発・運用を手がける米サイラスワンと協力し巨大データセンター事業に参入 | 1,858,691百万円 |
9508 | 九州電力 | GPUクラウドサービスを手掛ける「ハイレゾ社」に出資 | 608,378百万円 |
9505 | 北陸電力 | GPUクラウドサービスを手掛ける「ハイレゾ社」に出資 | 157,561百万円 |
8395 | 佐賀銀行 | 佐銀キャピタル& コンサルティングが「ハイレゾ」社に出資 | 36,962百万円 |
6702 | 富士通 | 国産サーバー大手 | 5,041,078百万円 |
6701 | NEC | 国産サーバー大手 | 2,791,254百万円 |
6769 | ザインエレクトロニクス | AIサーバー事業に向けて中国Huaqin Technology社と合弁で子会社「ザイン・ハイパーデータ社」を2024年4月1日に設立 | 12,686百万円(24.04.08時点) |
6594 | ニデック | 米スーパーマイクロ社とサーバーの水冷機器を共同開発 | 4,046,983百万円(24.04.16時点) |
AIサーバー関連株 本命株・出遅れ株
それではAIサーバー関連株の本命株・出遅れ株をピックアップします。この項目は個人的な主観コミなのでその点はご理解ください😋
AIサーバー関連株 本命株 5885 ジーデップ・アドバンス
AIサーバー関連株で本命視したいのはジーデップ・アドバンスですかね。
ジーデップ・アドバンスはAI向けのハードウェア・ソフトウェアの開発を手掛ける銘柄で、米エヌビディアのエリートパートナーとしても知られる銘柄。エヌビディアだけでなくインテル、AMDなどのチップメーカーのパートナーであり、これらのチップメーカー製品を搭載したサーバ製品を開発・販売しています。
ジーデップアドバンスはスーパーマイクロコンピュータの国内代理店でもあり、スーパーマイクロ社製のAIサーバーをベースにカスタマイズしたサーバー製品も提供しています。
また2024年2月には、自動車業界向けにエヌビディアのGPUサーバーが試せるサービスを提供すると発表しています。自動車業界で自動運転システムを開発する際など、エヌビディア製品を低コストで試せるサービスは重宝しそうですね。
DGX H100(NVIDIA H100 Tensor コア GPU搭載サーバー)などまさに今求められているエヌビディアH100を搭載したAIサーバーを販売していますし時価総額規模も手ごろ。値動き的な意味でもAIサーバー関連株の本命と言えると思います。
AIサーバー関連株 本命株 3778 さくらインターネット
直近で大相場となったさくらインターネットもAIサーバー関連株ですね。
さくらインターネットは2023年6月16日に、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資である「クラウドプログラム」の供給確保計画に関する経済産業省の認定を受け、2024年1月から生成AI向けクラウドサービスを提供すると発表。
約135億円の総事業費のうち、経済産業省から68億円の補助を受けて北海道石狩市の石狩データセンター内で「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」を2000基以上備えた大規模クラウドインフラを整備。
これがさくらインターネットの生成AI向けクラウドサービス「高火力」ってやつですね。
さくらインターネットはもともとGPUサービスを7年前から提供しているためGPUの性能を引き出すノウハウもあり、また石狩データセンターにGPUクラウドサービスを提供するためのスペースをすぐに準備できたこともあり、晴れて経産省の認定を受けられた格好です。
エヌビディアのH100やA100を搭載した高性能GPUサーバーが世界中で争奪戦となっているなか、経産省のお墨付きで最新鋭の「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」を2000基以上備えたクラウドインフラを提供しているのはかなり魅力的な材料と言えそうです。
一部メディアでは2023年時点で米Microsoftで10000~40000基、米Metaで25000基、米Google、米Amazonで30000基を保有しているといった情報があったので、さくらインターネットの2000基は少ないように感じられてしまいますが、米国のIT大手と比べるのも…って感じですし日本企業としての保有としては多いのではないかと思います。
高額なGPUを用いた高額なAIサーバーですから、もちろんレンタル料も高いです。
生成AI向けクラウドサービス「高火力」の第一弾として、NVIDIA H100 Tensor コア GPUをサーバー1台当たり8基搭載した「高火力 PHY(ファイ)」の月額費用は3,046,120円(税込み)となっています。
さくらインターネットは経産省から総事業費約130億円のうち約半額の68億円の補助金を受けてGPUサーバーを整備し、月額300万円のレンタルプランを貸し出す。儲かりそうですね。何社にこのプランを提供できるのかわからないけど。
というわけでさくらインターネットもAIサーバー関連株の本命株と言えると思います。
直近で高値から崩れてるし、PERも凄いことになってるので注意しなければですが、引き続き注目です。
AIサーバー関連株 本命株 9719 SCSK
SCSKもAIサーバー関連株として注目。SCSKは住友商事グループのシステムインテグレーターでITインフラ構築やITマネジメント、システム開発、ITハード・ソフト販売を手掛ける会社。
SCSKは米エヌビディアのパートナーネットワークにソリューションプロバイダーとして参画し、AI向けインフラストラクチャ「NVIDIA DGXシステム」、仮想化GPUソフトウェア「NVIDIA 仮想GPUソリューション」の提供をしています。
「NVIDIA DGXシステム」はNVIDIAのAI対応GPU搭載サーバー。オンプレミス(自社施設保有サーバー)にインストールして直接管理したり、NVIDIA DGX対応のデータセンターでの設置、NVIDIA認定のマネージドサービスプロバイダーを通じてアクセスすることもできます。最新バージョンではNVIDIA H100 TensorコアGPUを搭載したプランもあります。こちらもAIサーバー関連株として注目。
AIサーバー関連株 出遅れ株? 9449 GMOインターネットグループ
GMOインターネットグループはさまざまなインターネットサービスを手掛ける会社でレンタルサーバー事業「コノハ(ConoHa)」を手掛けることでも知られます。
GMOインターネットは2023年11月15日に、米NVIDIAの最新GPUサーバー「NVIDIA H100」をクラウドサービスとして提供を開始したと発表。エヌビディアのH100を23年11月15日時点で提供したのはGMOインターネットが国内初だったそうです。
GMOはH100に加えて、学習済みモデルが答えを返す推論処理に向いた低価格帯GPUサーバーの最新版「NVIDIA L4」も提供しており、どちらもレンタルサーバーサービス「ConoHa VPS」のメニューとして用意。
ただし、H100やL4の台数は非公開。どれくらい用意できたのかが気になるところですが、非公開ということはそんなに多くなさそうなのかな。たくさん調達できたなら公開しますよね、普通。
GMOインターネットグループは時価総額規模大きいですし、用意できた台数によってはそんなに業績インパクトなさそうなので続報に期待ですね。今後、H100や次世代モデルの最新GPUサーバーを確保できたとなれば注目して良さそう。
AIサーバー関連株 本命株 3132 マクニカホールディングス
独立系の半導体商社のマクニカ。エヌビディア正規代理店で半導体商社関連株としても本命銘柄としてピックアップした銘柄です。マクニカの取り扱いメーカーのなかにSupermicro社も含まれており、スーパーマイクロのGPUサーバと他社商材と組み合わせてワンストップでのサポートが可能とのこと。
ネットワーク(Mellanox社イーサネット、インフィニバンド)、アクセラレーション(FPGA)、ストレージ(NVMe over Fabric)などマクニカの取り扱っている他社商材と組み合わせてトータルサポートできるのは良いですね。マクニカもAIサーバー関連株と言えそうかなと。
AIサーバー関連株 本命株 7595 アルゴグラフィックス
アルゴグラフィックスは製造業各社や官公庁・政府系研究所など向けに高度技術計算システムや海外製品各種コンピュータシステムを提供している企業。
アルゴグラフィックスはNVIDIA Compute DGX Eliteパートナーに認定されておりAIインフラソリューションではAIサーバシリーズ「NVIDIA DGX」も提供しています。こちらもAIサーバー関連株と言えると思います。
AIサーバー関連株 本命株 167A リョーサン菱洋ホールディングス
※2024年04月18日(火)編集(菱洋エレクトロ→リョーサン菱洋ホールディングスへ変更)
菱洋エレクトロも注目。菱洋エレクトロは米インテル、米エヌビディアの正規代理店であり、スーパーマイクロ社の国内正規代理店でもあり、各種Super Micro製品(サーバ、ワークステーション、産業用PC、GPUサーバ、HPC、ストレージ、シャーシ、マザーボード)を取り扱っています。
菱洋エレクトロは「8140リョーサン」との経営統合により2024年3月28日に上場廃止となり、翌04/01にリョーサン菱洋HDが上場します。
AIサーバー関連株 本命株 6597 HPCシステムズ
HPCシステムズはHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)と呼ばれる、科学技術用高性能コンピュータの開発・製造・販売を手掛ける銘柄。
HPCシステムズもエヌビディア正規代理店、インテル正規代理店で、スーパーマイクロ社の国内正規代理店でもあります。エヌビディアH100やA100を搭載したスーパーマイクロ社のGPUサーバーを取り扱っているのでこちらもAIサーバー関連株として注目。時価総額規模もお手頃ですし、注目しています。
AIサーバー関連株 本命株 2743 ピクセルカンパニーズ
ピクセルカンパニーズもAIサーバー関連株として注目。
同社は金融機関向けのシステム開発をメインですが、赤字が続いており現在データセンター事業を始めようとしているところで、2024年夏ごろから事業開始予定。
データセンター事業を始めるにあたって、2023年4月26日に子会社の「ピクセルハイ合同会社」が、米スーパーマイクロコンピューターと協業することを目的に基本合意契約を締結。ピクセルハイのデータセンター事業は米スーパーマイクロの助言を受けながら構築するとのこと。
2023年7月24日には米NVIDIAとNVIDIAのデータセンター向けGPUのリソースをクラウドサービスとして提供可能とするためのパートナー契約「NVIDIA Partner Network Cloud Service Provider」を締結しています。
さらに2023年12月06日にはスーパーマイクロ社の全製品の取り扱いを開始し、特に GPU に特化した製品群の販売を強化すると発表。
これ材料だけみるとなかなか魅力的に見えますよね。ピクセルカンパニーズ、赤字企業なのでリスクはありますが赤字から脱却できるチャンスならアツそう。
AIサーバー関連株 本命株 6670 MCJ
MCJはパソコン本体と周辺機器を製造販売する企業などを傘下とする銘柄。
傘下のPCブランド「マウスコンピューター」が有名ですね。
AIサーバー関連株としては、MCJ傘下のテックウインド社がスーパーマイクロ社や台湾のクアンタクラウドテクノロジー社の国内正規代理店である点に注目。
テックウインドは2023年9月に法人を対象にNVIDIA L40S GPUを搭載したスーパーマイクロ製サーバーシステムの受注を開始していますが、エヌビディアの最新GPU「H100」搭載サーバーの販売実績が見当たらない。続報に期待か。
AIサーバー関連株 出遅れ株? 3565 アセンテック
アセンテックはセキュリティソリューションのひとつ「仮想デスクトップ」を中心に「クラウドインフラ」「クラウドサービス」を事業領域としている会社ですね。
アセンテックは2024年01月29日に、ルクセンブルクのG-Core社とパートナー契約を締結し、生成AIのコンピューティングノードをクラウドで提供する「Gcore Edge AI」の提供を開始することを発表しています。
G-Core社の「Gcore Edge AI」は、NVIDIA GPU H100を搭載したクラウドサービスで、アセンテックはこのサービスの国内展開に向けて顧客に生成AIの実行環境を提供するらしいので、こちらもAIサーバー関連株と言えるっちゃ言えるのでは。
AIサーバー関連株 出遅れ株 3687 フィックスターズ
フィックスターズはコンピュータの性能を最大限に引き出すソフトウェア開発を手掛ける企業。量子コンピュータ関連株としても知られますね。
フィックスターズは2023年8月に、さくらインターネットと共同でさくらインターネットのGPUクラウド上に高効率な大規模言語モデル(LLM)を開発環境を高速化するための研究開発に着手したことを発表しています。で、2024年3月6日には大規模言語モデル(LLM)研究開発向けクラウドサービス「Fixstars K4」の販売を開始したと発表。さくらインターネットとの共同研究してたサービスですよね、たぶんこれ。
Fixstars K4はLLMの研究開発に特化したクラウドサービスで、NVIDIA社製 H100を8枚搭載した強力な専有GPUサーバーと即時にモデル開発を開始できるミドルウェア群をセットアップし、AIモデルの統合的な開発環境として提供するもの。
開発基盤の利用サポートも含めて月額350万円からの価格帯だそうです。
さくらインターネットと比べるとまだまだこれからに思えてしまいます。引き続き注目。
AIサーバー関連株 本命株 6734 ニューテック
ストレージ専業メーカーのニューテックも注目。ニューテックは2023年11月1日よりNVIDIA製のひとつ前世代のGPU「A100」を搭載可能な、スーパーマイクロコンピュータ社製の水冷GPUワークステーション『SYS-751GE-TNRT』の販売をスタートしています。ワークステーションっていうのは個人用のサーバって感じのものなのでほぼ同じ。発表時に「今期の売上目標は5,000万円」と記載があるので、そこまで在庫数はないのかな。
時価総額規模が小さいので短期的には注目かもです。H100搭載可能モデルの販売など続報に期待ですかね。
AIサーバー関連株 本命株 5026 トリプルアイズ
トリプルアイズは画像認識プラットフォーム「アイズ(AIZE)」を提供する企業ですね。監視カメラシステムや顔認証計のシステムに組み込めるやつですね。
トリプルアイズは2023年9月にGPUサーバーの販売・運用、データセンター構築・販売・運用事業を展開するゼロフィールドを子会社化している点に注目。
ゼロフィールドは2017年4月設立とまだ若いですが、設立当初からGPUの演算力に着目しGPUマイニングマシンなどの高性能パソコンの技術開発を進めてきた会社。現在では国内外7拠点のデータセンターを開設しています。
ゼロフィールドはGPUチップに搭載する独自ソフトウェア開発に強みがあり、GPUマシンの開発・販売にも実績があり、データセンター事業もやっている。けっこう魅力的な材料に思えますが、どこのGPU使っているのか全然記載がないんだけど。
AIサーバー関連株 出遅れ株? 8395 佐賀銀行
佐賀銀行は社名のとおり、佐賀県を地盤とする地銀です。福岡県にも多数支店があるのでシリコンアイランド需要もありそうな気もします。
AIサーバー関連株としてはグループの佐銀キャピタル&コンサルティングが「ハイレゾ」社に出資している点に注目。ハイレゾは廃校を活用し国内最大級のGPU専用データセンターを運営する企業で、GPUクラウドサービス「GPUSOROBAN」を展開しています。
ハイレゾはNVIDIAパートナープログラム最上位レベル「Elite Partner」に認定されていますし、GPUクラウドサービスで注目したいですね。ハイレゾには九州電力や北陸電力も出資しているようなので、こっちも注目してもいいかも。
AIサーバー関連株 出遅れ株 6769 ザインエレクトロニクス
※2024年04月08日(月)追記
LSI(集積回路)のファブレス半導体メーカー、ザインエレクトロニクスもAIサーバー関連株として一応ピックアップしておきます。
ザインエレクトロニクスは2024年03月18日に、AIサーバーをはじめとするデータサーバー事業に新規参入することを発表しています。AIサーバー事業に向けて、中国のHuaqin Technology社との合弁による子会社「ザイン・ハイパーデータ株式会社」を2024年4月1日に設立。出資比率はザインエレクトロニクスが70%、Huaqin Technology社が30%。
ザインエレクトロニクスは生成AIの需要が拡大する中で日本におけるAI活用・研究の現場にNVIDIA製GPUを含めた計算資源を搭載するデーターサーバーを提供する事業を開始するとのこと。
AIサーバー関連株 本命株・出遅れ株 6594 ニデック
※2024年04月16日(火)追記
モーター大手のニデック(旧:日本電産)もAIサーバー関連株として追記しておきます。
ニデックは米スーパーマイクロ社とサーバーの水冷機器を共同開発しており、2024年04月15日(月)の大引け後にサーバー用水冷モジュールを生産するタイの拠点において生産ラインを増強すると発表しています。
2024年6月には現在の10倍の月2000台に引き上げるとのこと。将来的には月3000台以上に能力を増強することも検討するようです。AIサーバーに組み込まれるGPUは非常に処理能力が非常に高い反面、熱を持ちやすいので冷却性能は非常に重要。外販AIサーバーで高いシェアを誇るスーパーマイクロコンピューターと組んで冷却モジュールを生産している点は注目ですね。
AIサーバー関連株 まとめ
AIサーバー関連株については取り急ぎ以上となります。
見落としている銘柄があった場合や、新たな関連株が浮上した場合にはその都度追記編集していきたいと思います。
AI銘柄・半導体銘柄・データセンター銘柄は直近で過熱感もある状況ですし、もちろん調整もあると思いますが、調整を挟みつつ何度も繰り返し注目されると予想します。AI半導体を組み込んだAIサーバーはAI開発の最重要インフラですから、世界的なビッグテーマ。AIサーバー関連株もこの機会にぜひチェックしておきましょう。
他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!
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