
こんにちは、かりんです🥰
2025年09月18日(木)、米半導体大手NVIDIAは米インテルに50億ドル(約7400億円)を出資することで合意したと発表しました。エヌビディアとインテルはデータセンター向けAI半導体の開発で協力するとのこと。
このニュースを受けて、インテル向けに強いとされる日本の半導体関連株が一気に急騰。
インテルといえば、長らくCPU市場で圧倒的な地位を築いてきた半導体メーカー大手ですが、近年ではAI分野においてエヌビディアやAMDなどの競合に大きく水を開けられていた銘柄。実際、半導体関連株のなかでもインテルはかなり弱い値動きでした。
そんな状況で舞い降りた本来競合であるエヌビディアとAI向け半導体で協力するというニュース。これはデカいと思います。インテルと関わりが深い日本の半導体株にも一気に物色が巡ってきています。
と、いうことでこのページではインテル関連株について、本命株・出遅れ株 一覧をまとめておきますね!
インテル関連株とは

インテル関連株とは、米国の半導体メーカー「インテル社」に関連する銘柄の総称です。このページでは日本株のみ取り上げます。
はい。
ではここで米インテルという企業についてザックリと。
インテルは、パソコン・サーバー向けの「CPU」で圧倒的な地位を築いてきた米半導体メーカー大手企業です。パソコンの「Core i7」とか「Core i9」とかって書いてあるやつ。パソコンの心臓部。あれがインテルのCPUブランドシリーズですね。
言わずと知れた超有名企業ではあるのですが、ただ近年のAI・データセンター向けで需要が高まっているのは、CPUではなく並列処理を得意とするエヌビディアのGPU。インテルは長らくCPUに依存していたことで、AI分野向けへの本格参入が遅れました。
また加えてインテルは「長年自社でCPUの設計から製造まで一貫して行ってきた」という点も足かせになったみたいですね。インテルが自社一貫施工で頑張る中、NVIDIAやAMDは最先端の製造技術を持つ台湾のTSMCに生産を委託。
インテルは自社での新世代プロセスの立ち上げに苦戦、エヌビディアやAMDはTSMCと組んで最先端の製造技術で高性能な商品を続々市場に投入。これで明暗が分かれた面も大きいと思われます。
と、まぁ需要増に沸くAI・半導体業界において、言葉は悪いですがインテルは「負け組」という印象でした。
が、ここにきて半導体業界の圧倒的センターである「エヌビディア」が、いちおう競合関係にあるインテルに50億ドル(約7400億円)の出資と、AI・データセンター向け半導体の開発で協力する、ときたのですからこれは大変。
おそらくこの背景には、半導体製造の国内回帰を打ち出しているトランプ政権に対する配慮なのではないか?って話。インテルは米国内に半導体製造拠点をもつ数少ない大手半導体メーカーですからね。
いずれにせよ、AI分野の出遅れで長らく日の目を浴びてこなかったインテルが一気に動意づき、日本株でもインテルと協力関係が深い銘柄がぞくぞくと動意づいている状況。インテルの復活劇がどこまで続くかは正直わかりませんが、日本株のインテル関連株も把握しておくと良いと思います。
インテル関連株 一覧
コード | 銘柄名 | 特徴 | 時価総額(25.09.22時点) |
---|---|---|---|
6920 | レーザーテック | フォトマスク欠陥検査装置で高シェア インテルが主要取引先の一社(2024年6月期売上高ベースではインテル向けが約3割) |
1,998,400百万円 |
4062 | イビデン | エヌビディア・インテル向けにICパッケージ基板を供給 インテルが主要取引先の一社(2025年3月期売上高ベースでインテル向けが約2割) |
1,271,407百万円 |
8035 | 東京エレクトロン | 半導体製造の前工程(成膜・エッチング・洗浄・コータ/デベロッパなど)に強みを持つ総合メーカー インテルが主要取引先の一社(2023年3月期売上高ベースではインテル向けが約1.6割) |
12,545,431百万円 |
3436 | SUMCO | 半導体の基板となるシリコンウェーハの製造大手 インテルが主要取引先の一社だが、インテル向けが何割かは公開されてないっぽい |
553,452百万円 |
4063 | 信越化学工業 | 半導体ウェーハで世界シェアトップ インテル向けにも供給してると思われるがインテル向けが何割かは公開されてないっぽい |
9,357,271百万円 |
6857 | アドバンテスト | 半導体製造の後工程で必要不可欠な半導体テスタで世界シェアの約半分を握る インテル向けにも半導体テスタを供給しているはず(何割かは不明) |
11,875,189百万円 |
6146 | ディスコ | 後工程 グラインディング装置・ダイシング装置に強みのある半導体製造装置メーカー インテル向けにも供給していると思われるが公式発表はないっぽい |
5,169,646百万円 |
7735 | SCREENホールディングス | 前工程 特に洗浄に強み ウェーハ洗浄装置で高シェア インテル向けにも納入実績あり(2020年度の売上高ベースでインテル向けが約1割?) |
1,326,259百万円 |
6525 | KOKUSAI ELECTRIC | 半導体製造の前工程装置メーカー インテルからサプライヤー賞受賞の実績ありで重要な取引先と思われるが、どっちかというとサムスン・TSMC・マイクロン向けが大きいと思われる |
1,066,758百万円 |
6315 | TOWA | 後工程 モールディング装置で高シェア インテルが取引先の一社と思われるが、インテル向けが何割かは公開されてないっぽい |
179,250百万円 |
9880 | イノテック | 半導体商社と組み込み機器メーカーの両側面を持つ企業 インテルのCPUを搭載した組込みボード・産業用コンピュータを開発・販売 |
23,345百万円 |
167A | リョーサン菱洋ホールディングス | 半導体や電子部品を取り扱うエレクとニクス商社 傘下「菱洋エレクトロ」は米インテル、米エヌビディアの正規代理店 |
164,160百万円 |
2760 | 東京エレクトロン デバイス | 東京エレクトロングループの半導体商社 インテルとエヌビディアの正規代理店 |
95,106百万円 |
7485 | 岡谷鋼機 | 子会社「岡谷エレクトロニクス」がインテル正規代理店 | 161,158百万円 |
9984 | ソフトバンクグループ | 2025年8月にインテルに20億ドル(約2,960億円)を出資≪1株あたり23ドルで取得≫ | 26,357,014百万円 |
インテル関連株 本命株・出遅れ株
それではインテル関連株の本命株・出遅れ株をピックアップしていきますね。個人的な主観含むので参考程度にお願いします😋
インテル関連株 本命株 6920 レーザーテック

レーザーテックをインテル銘柄の本命株としてピックアップ。
レーザーテックはフォトマスク欠陥検査装置に強みがある銘柄で、最先端半導体に用いられるEUV露光装置向けのフォトマスク欠陥検査装置では市場シェアを独占している銘柄。
レーザーテックはインテル向けがかなり強い銘柄。2024年6月期の売上高ベースではインテル向けが約28%程度とかなり高いです。半導体製造装置メーカーだと、アドバンテストが上場来高値を真っ先に更新している先導株だと思いますが、レーザーテックは2024年に付けた上場来高値に比べるとまだ半値ほど。アドテスと比べると明確に出遅れています。
この出遅れの理由はおそらく、半導体メーカーとして言葉は悪いけど負け組だったインテル向けの比率が高いことも一因なのではないかと思います。ここにきてインテルが半導体のバチバチのセンターであるエヌビディアと組むのですから、これは面白いことになってきた!レーザーテックの今後に注目します。
インテル関連株 本命株 4062 イビデン

インテル銘柄といえばイビデンも注目。イビデンはエヌビディア向け・インテル向けに半導体パッケージ基板を供給している銘柄です。イビデンにとってインテルは主要取引先のひとつで2025年3月期の売上高ベースでインテル向け約2割を占めるのでかなり比率が高いです。
イビデンも2025年前半くらいまではだいぶ売り込まれてたイメージがありますが、直近ではギュンギュン上げてきていますね。こちらもインテル銘柄の中心的存在として注目か。
インテル関連株 本命株? 3436 SUMCO

SUMCOもインテル関連銘柄として注目。SUMCOも半導体関連株としてはだいぶ値動き弱いほうですが、ここにきて復活しつつある印象。
SUMCOは半導体の基板となるシリコンウェーハの製造大手。半導体シリコンウェーハでトップの信越化学とよく比較される銘柄ですね。
SUMCOもインテルが主要取引先の一社ではありますが、ただインテル向けが売上の何割を占めるかはたぶん公開されてないっぽい。でも重要なサプライヤーの一社だと思われます。ちなみに信越化学も同じくインテルと取引実績はあるっぽいけど、どっちがインテル向けに強いかは公式ソースは確認できなかった。
あくまで株価の値動き的にSUMCOの方が関わりが深いっぽいと個人的に判断しているだけなので、あまり信用しないで。
インテル関連株 本命株 6857 アドバンテスト

日本株の半導体銘柄の先導株といえばアドバンテスト。アドバンテストは半導体製造の後工程で必ず使う「半導体検査装置(テスタ)」で世界シェアの約半分を握るトップ企業。
アドテスのインテル向け比率は非公開でわからないんだけれども、アドテスが担っている半導体のテスト工程はロジック、・メモリ問わずに必要なのでインテル向けにもテスタを供給しているとは思われます。正直インテル関連株としての性質でいえば、明確なインテル銘柄には及ばないと思いますが半導体全体に関わる装置メーカーとしてアドテスは外せないと思います。
インテル関連株 本命株 8035 東京エレクトロン

東京エレクトロンも半導体製造装置メーカーの本命銘柄の一角。
東京エレクトロンは半導体製造の前工程に強みを持つ銘柄で、具体的には成膜・エッチング・洗浄・コータ/デベロッパなどの工程を担っています。
東京エレクトロンもインテルが主要取引先の一社で、少し情報は古めですが2023年3月期売上高ベースでインテル向けが約1.6割。比率としては決して少なくないと思いますので、こちらもエヌビ×インテルの期待がかかる日本株として注目したい。
インテル関連株 本命株 9984 ソフトバンクグループ

ソフトバンクグループといえば、米半導体「ARM」の大株主というイメージですが、2025年8月に米インテルに20億ドル(約2960億円)を出資する契約を締結したことを発表しています。ソフトバンクグループはインテル株を1株23ドルで取得したとのこと。
インテルとARMは競合する部分もあったわけですが、ソフトバンクGの出資により今後両社が協力するような可能性ももしかしたらあるか?!まぁARMとインテルが協業するかどうかはあくまで個人的憶測ですけど、20億ドル出資しているのはすでに報じられている事実なのでソフトバンクGもインテル関連株として注目。
インテル関連株 本命株? 6525 KOKUSAI ELECTRIC

直近でぎゅんぎゅん株価を伸ばしているKOKUSAI ELECTRIC。
KOKUSAIは半導体製造の前工程装置メーカーで、前工程の「成膜装置」や「トリートメント装置」を手掛ける銘柄です。
KOKUSAIはインテル向けの売上比率は不明ですが、2019年、2020年、2023年、2024年にインテルからサプライヤー賞を受賞した実績があるので重要な取引先であることは確かかと。
ただKOKUSAIはどっちかというとサムスン・TSMC・マイクロン向けが大きいと思われますが。マイクロンの株価急騰の方がKOKUSAIの株価を刺激してそうではある。
インテル関連株 本命株 167A リョーサン菱洋ホールディングス

リョーサン菱洋ホールディングスは2024年4月にリョーサンと菱洋エレクトロが経営統合してできた会社。傘下の菱洋エレクトロが米インテル、米エヌビディアの正規代理店です。
ちなみにインテルの正規代理店銘柄として、他にも東京エレクトロン デバイスや岡谷鋼機なども注目してもいいかもですね。
インテル関連株 まとめ
インテル関連株については以上!
比較的、今まで日の目を浴びてこなかったインテル銘柄の逆襲はどこまで続くか!
半導体銘柄全体に物色が波及する可能性も含めて期待したいですね。
他にも、次にくる有望テーマ株とか材料株とかを初動で拾えるようにしっかりアンテナを広げておきましょう!
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